メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Akin の The Way Things End

2011-11-27 14:55:19 | メロディック・ハード
フランスのゴシックメタルバンドの2作目。
10年ぶりの作品らしい。

メタルではあるけれど、決してゴシックメタルではない。
重低音はさほどではなく、リフも少ない。
むしろ、プログレメタルと言えよう。

ギターは、プログレというか、フュージョンっぽいというか。。
ギターのMatthieu Bakerは、Angraのキコ・ルーレイロのように、ジャズもトラッドも弾け、テクニシャンなのに、敢えてメタルを弾いているって感じに聴こえるのは、買い被りすぎだろうか。
メロディアスであり、それほど攻撃的ではない。
が、変リズム多用であり、ひねったメロディと洒落た音楽性、ちょっぴりの退廃感が、独特の雰囲気を創り出し、それがすごく魅力的なのだ。
Porcupin Treeに似ていると思う。

ヴァイオリンがまたシンフォニックで、ギターのようにリードを取り、トラッド色を強めている。
ギターがないと、プログレと呼べるのかも知れない。

また、女性ボーカルのAdeline Gurtnerがいい!
澄み切った声質でいて、若干の強さがある。
声がブレずに正面から歌いきっているのに、好感が持てる。
曲に落ち着きは感じるものの、暗さが感じられないのは、Adeline嬢のおかげだろう。

小難しい曲を、頭を使わずに聴きたい時(?)には最適だ。

Candice Hight の Reflections

2011-11-03 16:56:22 | メロディック・ハード
The VioletBlackmore's Nightの歌姫、Candice Nightのソロ。

どこを切り取っても、Candiceの歌声が溢れている。
透き通るような声でありながら、どこか冷めている。
熱を帯びていないのが、物足りなさであり、良さである。

基本的に、Blackmore's Nightとそうは変わらない。
変わった点は、トラッド臭さが抜けて、洗練されたことと、歌声がふっくらと柔らかくなっていることだ。
歌声は、年齢を重ねたおかげで、奥深く歌えるようになったのだ。

4曲目に“Now And Then(2011)”という曲がある。
Blackmore's Nightのセカンドに収められた曲だ。
2001年の原曲だと、アコースティック・ギターに乗せて、Candiceがあっさりと歌っていた。
清楚で、儚くて、それはそれで良かった。
しかし、2011年バージョンでは、詩の意味する『私のことなら大丈夫。時が癒してくれます。泣くかも知れませんが、やり過ごせるでしょう』が、優しく語りかけるように歌われており、実に素晴らしい。
人間として一回り大きくなり、包容力が出てきたのだろう。
癒しになる。

Jesusさんによる訳詞はこちら
http://blog.livedoor.jp/rockyou_mirror/archives/1240542.html

サウンドは、アコギ多用の、軽めのPOPS。
いや、弾けてはいないから、何と言えばいいのか。。
トラッド色のある“for You”クラシック色のある“Robin Red Breast”、軽いRock色のある“Gone Gone Gone”にBlackmore's Nightの面影を感じる。
それもあるせいか、安心して聴ける。
プロデュースは、Blackmore's Night同様、Pat Regan。
Candiceは、Exective Producerと、全曲の作詞作曲を務める。
リッチーの陰に隠れていたが、多才なんだなぁ。

個人的には、1曲目のシンフォニックな“Wind Is Calling(Hush The Wind)”が一番好き。
子守唄のようで、とにかく心地いい。
美しく、どこかミステリアスな3曲目の“Black Roses”もいい。
それと、4曲目の“Now And Then(2011)”だ。