メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Epica の The Divine Conspiracy

2007-08-25 15:28:21 | メロディック・ハード
オランダのシンフォニックなゴシック・メタル・バンドの3作目。
サシャ・ピートとEpicaによるプロデュース。
もともとシンフォニックさと、骨太なメタルの融合には定評があるが、3作目はそれを前面に押し進めたようだ。

シモーネ・シモンズの、透明感のあるボーカルに、今回はギタリストのマーク・ヤンセンのデス声が入った。
これにより、美しいシンフォニックさのみならず、力強さや荒々しさが表現された。
クワイアやオーケストレーションが強化されて、メタルな部分よりもオペラちっくな部分が増えてしまいそうな点を、うまく補強している。

サウンドは、Within TemptationとKamelotの中間だ。
いや、Kamelot寄りだ。
Kamelotのように重厚なオーケストレーションに、重低音のリフが軽快に乗る。

個人的には、4曲目の“Chasing The Dragon”が大好きだ。
アコギで静かに叙情的に始まり、シモーネのソフトな歌声が被った時にゃ、心からそのサウンドを求め、琴線が触れまくるのを止めることができない。
ああ、そうか、ルネッサンスっぽいんだ。どおりで。
ルネッサンスにメタルが20%ほど加味されている。
その他にも、70年代プログレなどが思い浮かぶ。
この曲に限り、デス声は不要。

5曲目の“Never Enough”は、攻撃的なサウンドに、流れるようなシモーネのボーカルが絡んで、Epicaならではの滑らかさが感じられる。
7曲目の“Death Of A Dream”は、スピード感があって、他のゴシック・バンドとの違いを見せ付けている。中間部の美しさが素晴らしい。

アルバムは3部構成になっているようだ。
中近東のサウンドが効果的に使われている。
シンフォニックでドラマティック、起伏の変化がある。
Epicaはさらなる進化を遂げたようだ。
6~8月のアルバムは、どれもいいが、その中でもお気に入りだ。

バレーとサッカーの共通点を考えながら。。

2007-08-23 00:03:02 | バレー
気温が37℃まで上がった今日の夜も、バレーの練習をしてきた。
すごく汗をかいた。

しかも、今夜は男子のネットの高さだったので、2m25cmはあったんじゃないかなぁ。
それでも、アタック練習をしてみたら、なんと、打ててしまった。
ボールは強くはないし、角度はなくても、それらしいアタックは打てた。
これには、うれしかったし、自信がついた。
だって、いつもより20cmも高いネットだったから。

帰ってきてから、U-22 ベトナム戦を見ながら、バレーとサッカーの関連を酔っ払いながら考えてみた。
女子バレーが強かったのは、東京オリンピックの時と、モントリオールオリンピックの時だ。

守備に力を入れて勝ったのが、東京オリンピックの時。
回転レシーブがお目見えした時だ。
きっとバレーはマイナーなスポーツだったんだろう、守備を強化して、つなぎを良くしたら、優勝できた。
モントリオールオリンピックは、白井貴子という、10年に1人という逸材によって、オープンアタックをことごとく決めて勝てた。
彼女は180cmしかなかった。
今でいうと、エースとしては小柄な方だ。
それでも、矢野の縦の早いクイックと、ハイジャンプ出身だった前田の高さのある攻撃と、背が低いながらも当てて出すうまい選手がいたため、攻撃のバリエーションが割とあって、勝てた。

現在だと、女子でもアタッカーは190cmを優に超え、速攻もうまくなり、レシーブは隔絶の感だ。
各国とも、本当にうまくなった。
これだと日本が健闘しても、なかなかアタックが決まらない。
それどころか、攻撃パターンを読まれると、ブロックでやられてしまう。
ブロックのうまいチームには、日本はなす術がない。
テレビで見ている時は、もっとがんばってよと思うが、いざ自分がやってみると、もどがしいほど跳ね返されてしまう。身長差は、どうしようもない。
ブロックをやられたら、日本は負けてしまう。

それでも、打開策はある。
スピードだ。
エースへのオープントスを高く上げるのではなく、平行トスでつなぐのだ。
セッター、アッタカー共に負担はあるが、ブロックをバラすためには有効だ。
高橋みゆきの攻撃は、コレだ。
170cmという、アッタカーとしてはあり得ない身長でも、決定率が高いのは、スピードのためだ。
ブロックがバラバラになったところを見計らって、隙間を狙って打ち抜く。
クロスでもストレートでも。
キレのある動きと、打ち分けられる技術によって、体格の差をカバーするどころか、上回ることさえできる!
高橋がアタックを豪快に決める姿は爽快だ。

これをサッカーに応用できないものだろうか?
ただゴール前に高く放り込んでFWの能力で決めるのは、日本には無理だ。
競り合いに負けるし、個の力で打開できないから。
だったら、バレーのように、コンビネーションでなんとかならないだろうか?
時間差攻撃は、スルーでできる。
ブロード攻撃は、ゴール前に駆け出すと思わせながら、ファーに走り込めば可能じゃないだろうか?
そして、前線で勝負すると思わせながら、2列目にパスを戻して決めるのは、バックアタックに通じるだろう。
フェイントはループだ。
自分が決めると見せて、短い横パスを出して他の選手に決めさせるのは、もちろんクイック。
だったら、ツー攻撃のように、パスすると見せかけて、いきなりドリブル突破でのシュートもありだろう。
ツー攻撃は、想定外なのかバレーでよく決まるので、サッカーでもやってみるべきである。

バレーは攻撃パターンが多ければ多いほど勝てる。
ブロックや守備の的を絞らせないからだ。
サッカーだって、同じはずだ。
右からほ攻撃が得意だからと、右からばかり攻めていては、リズムに慣れてしまう。
右から、左から、まんべんなくいろいろ攻めて、意表をつくようにしなくてはならない。
誰にも予測できない、日本だけの、スペシャル攻撃があればなぁ~。

身体能力で打開できないのなら、それを補える攻撃が必要だ。
走力が必要なのは当然だ。
その上に、想像力と、絶妙な呼吸の上に成り立つタイミングと、飛び出しがほしい。
労を厭わない、オシムのサッカーに共感してしまう。

Turisas の The Varangian Way

2007-08-18 22:34:21 | メロディック・ハード
フィンランドのヴァイキング・メタル・バンドの2作目。
いや、ヴァイキング・メタルとして片付けてしまうには、あまりにも守備範囲が広い。
メタルを基調とし、その上にフィンランドの民俗音楽、シンフォニックさ、テクニカルさ、プログレッシヴさがある。

それらが、詰め込みすぎの重厚になりすぎず、適度に分離してバランス良く配置されているので聴きやすい。
多くの要素を一ヶ所に盛り込みたくなるほどバラエティ豊かだが、曲ごとに分けているので、気持ちよく聴ける。
反対に言えば、曲ごとの表情が違うのだ。

テーマが『キエフからコンスタンチノープルに向かう、9~11世紀の北欧人集団の旅の話』というトータル・アルバムなので、南下しながら地域の音楽性を取り入れたと解釈すれば、自然なことなのだ。
(タイトルの「Varangian」とは、略奪者であり試合者であり、戦士であり傭兵であり、商人でもあった、ヴァイキングの一族の名前のことだそうだ)
出発地のフィンランドでは、コーラスがまさにヴァイキング・メタルの、猛々しい男性陣によるものだったのに、目的地近くでは、ギリシャからの影響というオペラちっくな“クワイア”になり、シンフォニック性が上がり、洗練されているのがおもしろい。
私は、ヴァイキング・メタルっぽい“力強さ”と印象的な“フレーズ”のある、シンプルな1曲目の“To Holmgard And Beyond”が好きなのだが。

4曲目の“Fields Of Gold”も力強さに溢れている。
どの曲も、攻撃的な重低音のリフと、中間部のスローでシンフォニックな部分があって、静と動の対比がうまくなされているため、シンプルな歌メロを持った曲が心に染みている。
もろ土着な5曲目、“In The Court Of Jarisleif”は、ロシアテイストなのか、中東テイストなのか、ジプシーテイストなのかわからない無国籍ぶりがいい。

プログレ・メタルっぽいのが6曲目の“Five Hundred And One”だ。
ELPっぽいって感じ。

ソングライターであり、ボーカルのウォーロード・ニーゴルドは、デス声とクリアな声を使い分け、メリハリをつけている。
ヴァイオリニストとアコーディニスト(と言うのか?)もメンバーにいて、幅広い音楽性を支えている。
完成度の高い、素晴らしいアルバムだ。

Within Temptation の The Silent Force Tour(DVD)

2007-08-13 22:53:27 | メロディック・ハード
彼らの3rdアルバムである、「Silent Force」からの曲を中心としたライブを収めたDVD。
2005年、ジャワ島で行われた。

豪華客船を横付けにした野外ライブでありながら、彼らの特徴となる、シアトリカルなステージだ。
紙吹雪がたくさん舞い、スモークがたくさん焚かれる。
背景となるスクリーンに映像が投影されたり、天使の彫像が飾られたりしている。
それだけじゃない。隠者の姿をした人々がリズム隊に加わったり、松明を持って行進もする。
さらに、さらに。。
ネタバレになるので、この辺でやめておく。
曲ごとにステージに目を向けさせる工夫が随所に見られ、贅を凝らしたステージなのがよくわかる。
観客は、その豪華客船に乗ってやってきた欧州人なのだろう。

シャロンは、日本公演とは違って、何回もお召し替えをしている。
額にはティアラが。
化粧も濃い。が、妖艶で美しい。
このツアーにかける意気込みが伝わるようだ。

肝心の演奏も、素晴らしく良い!
シャロンの音を外さない、安定した歌いっぷりに満足する。
ギターやリズム隊、キーボードも、一糸乱れぬ演奏だ。
地味だが、演奏は完璧に揃っていてうまい!
ルックスは、Rudd Jolieまでが、スキンヘッドだった。坊主3人。
彼らが中央に集まったり、散らばったり、得意のジャンプを披露して、地味ながらもアピールしてるのがかわいい。

が、メインはやっぱりシャロン嬢の歌なんだなぁ~。
手や腰をクネクネ動かす踊りも、ノリノリだ。
何より、ずっと一生懸命にやっているのがいい!
日本公演の時よりも、アルバムに収録された曲の関係でシンフォニックであり、メタルっぽさがやや少ないけれど、思わずジャワ島で彼らのステージを見た人たちを嫉妬してしまう。素晴らしい出来だ。

After Forever の After Forever

2007-08-09 22:57:01 | メロディック・ハード
オランダのメロディック・ゴシック・メタル・バンドの5作目。
ボーカルは、180cmを超える、長身のフロール・ヤンセン嬢。

ファースト・アルバムで、バック・コーラスに、Within Temptationのシャロン嬢を頼んだとか、ギタリストが脱退後、EPICAに加入しちゃったとか、Sun Cagedにいたキーボードが加入したとか、私の好きなバンドと密接に絡んでいて、その交友関係に驚かされる。
オランダのミュージック・シーンって、意外と狭い?
スウェーデンも入り組んでいるが、こちらはいろんなバンドとやらないと、生活が成り立たず、バイトをせざるを得ないという状況があるから、ちょっと違うような。

さて、After Foreverだが、女性ボーカルをフューチャーしたメタルというと、シンフォニックなゴシック・メタルを思い浮かべてしまうが、それとは違う。
ゴシック・メタルだと、リズムがゆっくりめなのに、After Foreverだと、スピーディなものも多い。
むしろ、メロディック・メタルだ。
曲によって、ゴシック・メタルの味付けをしている。

フロール嬢のボーカルは上手だ。
2曲目の“Evoke”は、元Nightwishのターヤ嬢のように、オペラちっくに歌うが、大概はパワフルだ。
結構乾いていて、勢いがある。
男性のデス声といい対比をしており、お互いを引き立てている。

楽曲は、シンフォニックさが20%あって、こってりしすぎることもなく、いい感じ。
楽曲の質が高く、起伏に富み、バラエティ豊かだ。
叙情性はないが、崇高さはある。
ギターがリフだけに終わらず、時にギターソロがあるのがうれしい。

ノーマークだったが、これはいい!

バレーの遠征練習

2007-08-06 23:24:39 | バレー
お盆休みを絡めて、バレーの練習日が減ったため、今日はよそのチームへ遠征してバレーの練習をしてきた。

場所は、小中一貫校で、この4月に開校したばかりの、ピカピカの学園。
公立だというのに、まるで私立みたいな豪華な設備だ。
入り口からして違う。
バリアフリーに、それに伴うエレベーター、広い共有の広場、アリーナも二つある。
体育館は開放的で明るく、更衣室には、鍵付きのロッカーだけでなく冷房設備まであった。
同じ税金払ってるのに、何たる違いだ。
ここに通ってる子供達は幸せだわ。

いつも使ってる小学校の体育館は、照明が暗く、風通しが悪くて蒸し暑く、床も劣化してて滑りやすいというのに。。
これで、体育館使用料が同じとは、納得いかない。
地域格差をなくせっ!!

まぁ、それは置いといて、この日のネットは、正規の高さだった。
おかげで、バシバシ打ち込めて、気持ち良かったよ~。
自分が高橋みゆきになったような気分だった。
このところ、一般の試合に出るために、ママさんのネットよりも10cm高いので練習していた効果だ。
一方で、ネットが高い時のアタック練習ばかりしていたせいか、足の長いアタックばかり打ってる自分に気づいてびっくりした。
ちゃんと練習が身になってるんだなぁ~。
足が長いと、レシーブしやすいけれど、ブロックに掛かりづらいし、ブロックアウトも見込める。
悪いことはない。
一般の練習が、自分のレベルアップにつながっていたのがうれしかった。

今日は暑かったけれど、汗をたくさんかいて気持ち良かった。
中途半端に汗をかくよりも、たっぷりかくといい。
岩盤浴のように、汗をかいたこと自体がストレス解消になるのだ。
夏の練習も悪くないと思う、今日このごろ。。

SymphonyX の Paradise Lost

2007-08-05 22:27:35 | メロディック・ハード
アメリカのテクニカルなメロディック・パワー・メタル・バンドの、第7作目。
聴いた瞬間、Symphony Xとわかるリフとベースラインだ。
シンフォニックというよりメタル寄りなのは、いつも通り。

2曲目の“Set The World On Fire(The Lie Of Lies)”は、前作『The Odyssey』の延長というより、『The Divine Wings Of Tragedy』からの延長に思える。

このバンドが素晴らしいのは、音を積み重ねた分厚いサウンド一辺道じゃないことだ。
メロディック・パワー・メタルは、どうしても空間を埋め尽くしたサウンドになりがちだが、5曲目のタイトルナンバーの“Paradise Lost”では、ピアノやアコースティック・ギターも使って、透明感を表現しているのが素晴らしい。
むしろプログレッシヴ・ロックの音圧だ。
そのおかげで、肩の力を抜いて、彼らの世界観に浸ることができる。
叙情的で、浮遊感があって、いい意味での古臭さも感じさせる。
この辺りのサウンドをどう捉えるかで評価が分かれるところだが、私は好きだ。

8曲目の“Seven”は、スピードがある。(8曲目なのにSevenでいいのか??)
アルバムの中では異質な感じ。

ラストの10曲目の“Revolution(Devis Pennae ex Tragoedia)”は、いかにもSymphony Xだ。
硬質なメタルと、プログレの一体化。
暗黒な中に、キラリと走る一筋の光明。

ラッセル・アレンのボーカルは、相変わらず熱を帯びている。上手だ。
ただ今回はクサいまでの大仰な歌メロが少ないのが寂しい。
マイケル・ロメオのギターは、自由奔放に弾いているが、比較的おとなしい。
もっと泣いちゃってくれてもいいのになぁ~。
全体的に、もっとドラマティックであってほしい。

パワーとか勢いは、『The Odyssey』が上だ。
まとまりや静と動の対比は『Ⅴ』が上だ。
が、周りがシンフォニックの度合いが強くなっていく傾向にあって、変わらずに彼らの路線を突き進んだのは素晴らしい。水準を遥かに越えている。
マンネリとは紙一重だが。。92点を与えられる。

J.R.Blackmore の Between Darkness And Light

2007-08-02 21:41:49 | メロディック・ハード
Richie Blackmoreの息子である、Jürgen Blackmoreが2006年にリリースしたソロアルバム。
全曲インスト・ナンバーだ。

随所にリッチーらしさを感じる。
ちょっとしたタメや、クラシカルなスケールを使った時に感じる。
細かいフレーズもリッチー譲りだ。
低音にリッチーと同じ響きがあるので、ストラトを使用しているのだろう。

Rainbowの「Strainger In Us All」辺りのサウンドと、Rainbowで弾いていたインスト・ナンバーと、中世っぽいギターソロの、おいしいトコ取り!
とってもゆったりと気持ち良く聴ける。

最初のうちは、どうしてもユルゲンの中にリッチーを探してしまう。
そして、自分の想像内でユルゲンが弾いているのを聴いて、満足する。
が、どうして、ユルゲンはしたたかだ。
リッチーの手法を自分に取り込みながらも、ギターは歪ませてみたりもして、目新しさも組み込んでいる。
いつしか、本当に心地良く演奏に耳を傾けてしまった。
中世っぽい古さのある曲を演奏しているけれど、リッチーよりも垢抜けている。
リッチーより現代感覚があるのだ。

それは、シンセによるシンフォニックさの効果だと思う。
これに、ツーバスと低音の効いたリフがザクザク入れば、完全にメロディック・メタルになる。
アルバム・ジャケにも、シンフォニックさが現れている。
Rhapsodyのようなメロディック・パワー・メタルのジャケによく見られる、お城とドラゴンの存在だ。
お城は、Rainbowの1stにも見られた。
ということは、意図的にシンフォニックなリッチーを目指しているとさえ思えてしまうのだ。
9曲目の“Total Eclipse”なんて、女性のオペラちっくな声まで入って、シンフォニックでおもしろい。

あっ、もちろんほとんどユルゲンの叙情的なギターソロばっかりで、早弾きはない。
ギターソロまでメロディック・パワー・メタルではないのだ。
中世音楽的なアプローチとして、ブラナイの民族音楽的じゃなく、ユルゲンのシンフォニックさが好きだ。
リッチー大先生がやってくれないけど、ユルゲンがやってくれた!
細かいことは気にしないことにしよう。
遺伝子、ばんざ~い!!