FK
★伏兵チームで養われた「飛び道具」
中村の代名詞といえば、言わずと知れた正確なFKだ。
欧州CLで16強まで勝ち上がったセルティックだが、あくまで欧州では伏兵的存在のチーム。しっかり守り、チャンスを確実に生かすやり方だ。
そのため、中村のセットプレーは大きな得点源になる。
そのルーツは小学生時代にあった。
中村が在籍していた横浜市の御園(みその)SCは、決して強いチームではなかった。
当時の若林可夫監督は「点の取れるチームでない分、守備を頑張った。そして少ないチャンスを生かすにはセットプレーが有効だった」と振り返る。
練習のミニゲームではFK、CKなどのリスタートから開始。
セットプレーにこだわりを持って取り組んだ。
もちろんプレースキッカーは中村だった。
俊輔少年は、いつも居残り、工夫を凝らしながらボールを蹴り続けたという。
「体が小さかった分、強く蹴るために体を軸に回転するようなキックをしていた」と若林監督。
職人技と呼ばれるピンポイントボールは、長年の努力と工夫のたまもの。伏兵チームゆえ、中村は「飛び道具」の重要性に目を向けた。
俊輔少年の姿は、セルティックでの今の姿にも重なる。
強いチームでないからこそ、勝利のために工夫を凝らす。
中村のFKは、左足でなく「頭で蹴っている」と言っていい。
(佐藤隆志)
★中村のFK弾
17日のアバディーン戦の得点で、プロ通算31ゴール(各年代代表、クラブ公式戦)となった。
海外クラブ公式戦で12点。レッジーナ、セルティックで通算27得点しているが、約半分がFKゴールという高率を誇る。
今期は特に多く、9得点中5点を占めている。
俊輔は、決してFKだけの選手ではないが、やっぱりFKは魅力的です。
世界有数レベルだと思います。
近年、それにさらに磨きをかけ、俊輔のFKシーンのたびに心ときめきます。
どのコース、どこの壁を越えるのか、スピードはどうなのかと、興味は尽きません。
マンU戦であげた2得点は、俊輔の金字塔になるでしょう。
これからもさらに“歴史”を作り上げていってほしい。自らの左足で。
最新の画像[もっと見る]
- GranrodeoのM・S COWBOYの逆襲 6年前
- 幻想的な日本画 7年前
- 幻想的な日本画 7年前
- Moon Safari ライブ 7年前
- インフェルノ(映画)のレビュー 8年前
- Queen+Adam Lambert ライブ 8年前
- AvantasiaのGhostlights 9年前
- Star Wars~The Force Awakens 9年前
- The Richie Blackmore Story 9年前
- ダンジョン飯 10年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます