メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Paul Gilbert&Freddie Nelson の United States

2011-10-16 17:01:28 | メロディック・ハード
元レーサーX、Mr.Bigのポール・ギルバートが、同郷のフレディ・ネルソンと組んで作ったユニット。
2008年作品。

あまり期待しないで聴いたところ、これがいい!
ハード・ポップとも言える、歌メロ主体で聴きやすい。
でもポールのギターは、速弾きも含め、ドライブもしながらしっかり主張している。

びっくりなのが、ボーカリストのフレディ・ネルソンだ。
なんと、あのフレディ・マーキュリーにそっくりの声質なのだ。
声の出し方と柔らかさ、高音を張り上げる時に、若干声を絞る所など、彷彿させる以上だ。
特に、1曲目の“Paris Hilton Look-Alike”や2曲目の“Waste Of Time”で顕著だ。
似ている曲と言っても、得てして全面的には似てないことが多く、残念ながら違和感が付きまとうのだが、こちらのフレディにはそれがない。
気持ち良く聴けるのが素晴らしい。

曲によっては、Bostonのブラッド・デルプも感じる。
6曲目の“The Answer”のイントロがBostonの“More Than A Feeling”に似ているし、10曲目の“I'm Not Addicted”のPopさがBostonのそれだからだ。
いかにも、80年代前半のアメリカン・ロックって雰囲気がある。

捨て曲がない。
私個人の好みとしては、甘めのハード・ポップmeetsフレディ・マーキュリー的な1曲目と2曲目がいい。
これらは、フレディ・ネルソン作。
オープニングに持ってきたことも合わせ、ポールがいかに彼のセンスを気に入ったかがわかる。



One For All, All For One ~東日本大震災チャリティアルバム

2011-10-02 17:01:32 | メロディック・ハード
ビクターのアヴァロン・レーベル所属アーチストによるコンピレーション・アルバム。
新曲、日本未発表曲、カヴァー曲で構成されている。

曲のラインアップは、以下の通り。

1. Shine / MARK BOALS
2. I'll Cry For You / EDGUY
3. Higher High / EPICA
4. Heaven (live version taken from forthcoming live album) / GOTTHARD
5. The One / GRAND ILLUSION
6. No Justice(2011) / HAREM SCAREM
7. Street Of Broken Dreams / LANA LANE
8. Nothin' Ever Hurt Like You / LAST AUTUMN'S DREAM
9. Wings Are For Angels / RIOT
10. Faraway (different version) / ROYAL HUNT
11. Epitome: A Bit O'Me (beatstation REMIX) / SOILWORK
12. Hell Is Living Without You / SONATA ARCTICA


コンピアルバムなだけに、軽く聴けてしまう。
たまには、こうした肩の力を抜いて聴けるアルバムもいいね。
どれもが水準以上。

詳しいことは不明だが、1,8,9は、新曲のようだ。

私が気に入ったのが、1.3.5,6,8,10,11。
3のEPICAは、シンフォニックで美声で崇高で格調高く、相変わらず私の好みのど真ん中だ。
5のGRAND ILLUSIONは、メロディラインが美しく、上質な大人向けのHRをしている。
6のHAREM SCAREMは、バラードに仕上げてあり、切なさが倍増している。
8のLAST AUTUMN'S DREAMは、期待通りの枯れた美しさだ。
10のROYAL HUNTは、好きな曲だから。
11のSOILWORKは、インストナンバー。ギターが攻撃的でありながら美しい。

このアルバムで何といっても一番の聴きどころは、1曲目のShineだ。
復興のための描き下ろしなのだ。
Mark Boalsとなっているが、実際は多くのアーチストが小節ごとに歌っている。
チャーリー・ドミニシ(ex:DREAM THEATER、DOMINICI)、ロベルト・ティランティ(Labyrinth)、マット・シナー(Primal Fear, Sinner)、ザッカリー・スティーヴンス(ex:SAVATAGE、Circle II Circle)、エドゥ・ファラスキ(ANGRA)、ジェフ・スコット・ソート(TALISMAN、ex:JOURNEY)、スティーヴ・オージェリー(ex:JOURNEY)等。

曲は、ドラマーのヴァージル・ドナーティとの共作。
ギターソロは、トニー・マカパイン。
彼らは、デレク・シュレニアンのPlanet Xで、共演していたのね。
華やかムードいっぱいで、『手に手を取って、みんなで一緒に立ち向かおう』と応援してくれる。

ブックレットには、各アーチストからのメッセージが添えられ、勇気づけられる。
  ~日本の幸運と希望と愛、神のご加護がありますように~


なお、このCDの収益金は義捐金として日本赤十字社に寄付され、
被災者支援や被災地の復興支援などに充てられる。