メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Leaves Eyes' の We Came With Northern Winds・・・

2009-04-29 16:01:19 | メロディック・ハード
オランダのゴシック・メタル・バンドのライブアルバム。
2007.10.20のベルギーはWiezeで行われた、Metal Female Voices Festでの模様。
アメリカのツアーの模様を収めたDVD1枚と、そのベルギーライブのDVD1枚、ベルギーライブのCD2枚の、合計4枚組。
現在彼らは、フルアルバムを1枚と、ミニアルバムを2枚リリースしている。

Leaves Eyes’の魅力は、しっとりしていて叙情的なサウンドに、細くても燐としっかりしたLiv Kistine嬢の歌にある。
スタジオアルバムでも、ちょっぴりBlackmore's Nightがかったゴシック・メタルは、ものすごく魅力的だった。
それは、中世音楽とゴシック・メタルの融合だったから。
Liv嬢の歌は、きれいなソプラノでクセがなく、聴きやすくて心地良かった。
ライブでも、それが実現できるのか?

答えはYESだった。
いえ、それ以上。

Liv嬢の声は、全くブレることなく、しっかりした音程できっちり歌われる。
それでいて、しっとりしているのにスタジオ盤よりも声がよく伸びていて、とにかくきれいだ。
オーバーダビングしているんじゃないかと疑うくらい。

バックスの演奏も、スタジオ盤と全然違わず、その演奏力の高さに驚く。
バイキング・メタルっぽいCD1、4曲目の“The Crossing”もいいが、Leaves Eyes'の真骨頂はやっぱりクラシックがかったゴシック・メタルだと思うのだ。
CD1、8曲目の“For Amelie”のように。
ただし、私が勝手に名曲だと思ってるCD2の“Elegy”“Solemn Sea”は、スタジオ盤の方が良かった。思い入れがあるからだが。

観客の熱狂度がすごくて、気分が盛り上がる。
デス声が増量になっているが、ライブならこのくらいでなくちゃ!
残念なのは、なぜかアメリカツアーのDVDが見られなかったこと。。

Rein Xeed の The Light

2009-04-24 21:09:43 | メロディック・ハード
Rein Xeedのセカンド『Higher』があまりにも良かったので、1stの『The Light』も聴いてみた。

聴いた途端、『Higher』に感じられた明るさはあまりないのに気付いた。
いわゆるメロディック・スピード・メタルをやっている。

ザクザクと切り込む速いテンポのバスドラに乗せて、割とメロディアスな歌がかぶさる。
リフに、シンフォニックなシンセが乗ると、気分はソナタ・アークティカ。
さらにシンフォニックになり、大仰になると、シンフォニーXになるのだ。
それでいて、ギターソロはネオクラシカルなのが面白い。

Tommy Johanssonの歌は、高音は気持ち良く出るし、声もクリアでいいのだが、音程に不安定で危なっかしい。特に中域音が荒削りだ。
表現力も今イチ。ヘタウマな感じに味があるとも言うが、“惜しい”の領域にあるのだろう。
セカンドの『Higher』でもまだまだなのだが、1stを聴くと、レベルアップしたんだなぁとしみじみ感じる。

アルバムは、Tommyのやりたいことをやりたい様に作ったみたいで、曲によって表情ががらりと変わる。
親しみやすさとキャッチーさ、邪悪と崇高さ、明るさと暗さ、メタルと土着性、ドライブ感、そしてシンフォニック!。
まとまりがないとも言えるが、勢いがあって美しくて親しみやすいメロディラインは、それを補って余りある輝きを放っている。

個人的には、『Higher』に通じる3曲目の“Great Hall Of Rain Xeed”が、明るさとキャッチーさとスピード感があって素晴らしい。
さらに曲の展開がいい。
もろインギーの10曲目のインストナンバー“Heavenly Fire”は、やりすぎかな。

メロスピの部分が多くて、一本調子になってしまうきらいはあるが、間奏でシンフォニックになり、ドラマティックな展開には素直に心が動かされる。
演奏力も高度だ。
『Higher』で無駄な部分を削ぎ落とし、独自色を見出したのだと思うと、大変感慨深い。

Rein Xeed の Higher

2009-04-12 09:23:46 | メロディック・ハード
スウェーデンのメロディック・パワー・メタル・バンドの2作目。
ものすごく感性に訴えかける、素晴らしいバンドが出てきたものだ。

一聴して、Aquariaに似ていると思った。
それは、歌メロが明るく、とにかくメロディアスでキャッチーで感動的なことと、中心人物であるTommy JoJohanssenの声がきれいなことである。
Tommの声質が、AquariaのVitor Veigaに酷似している。
若干の不安定さはあるものの、甘さを湛えた中音域と、これでもかと突き抜ける高音域の声は、とにかく魅力的。
この声がずっと続けられるのか?と、心配してしまうほどだ。
高音なら、マイケル・キスクにも似ている。

サウンドは、歌ってる時は全体的に明るいのだが、途中でシンフォニックになるのがいい。
荘厳で崇高。邪悪な空気感さえも取り込み、時折あるギターソロは、攻撃的でスピーディ。
それでいて、もちろん素地にあるのは、重低音を効かせ、スピーディなメロスピ。
これらをバランス良くまとめてしまう、Tommyの実力にはびっくりしてしまう。
Aquariaの要素を強く感じるが、Avantasiaも感じる。
両者とも、メロスピの要素に留まらず、Hard Popやクラシック、ゴスペルなど幅広い音楽を取り入れたバンドだ。

実質的には、全部の楽曲を提供し、プロデュースもし、ドラムス以外の楽器をこなしてしまうTommy Johanssenのワンマン・バンド。
すごい才能を持つ人物が登場したものだ。

楽曲的には、これぞメロスピという1曲目の“Haunted Amasion”、5曲目の“Higher”がいい。
それに、私はキャッチーで感動的な2曲目の“Star Shine”、ピアノがQueen的な8曲目の“Dreams”、AORさえも感じさせる9曲目の“Light The World”の、バラードを付け加えたい。

楽曲がよく練りこんであって、どれも素晴らしい。
感動的なメロスピが聴きたい人には、特にオススメだ。