メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

30歳からのサッカー論~俊輔

2011-05-15 17:43:33 | 中村 俊輔
Numberに、俊輔の記事が載っていた。
久しぶりだ。
早速買い求めて読んでみた。
「僕の人生設計図」というタイトルで、明るく生き抜く11の思考法とあった。

読んで心に残ったのは、次の点。

・練習の質を上げて、練習の量は落とす
・この次やるプレーのイメージトレーニングが多い
・何が起こってもいいように、第二の人生プランを考え始めている

この第二の人生プランに、記事の大半が割かれていた。
具体的には、

・指導者として自分のチームがほしい
・悩んでいる子にアドヴァイスをしたい
・海外で指導者としての経験を積みたい
・海外でのサッカーを取り巻く触れ合いの環境を、日本にも導入したい
・海外のような競争心を、日本の選手達にも植え付けたい

だからと言って、選手である以上、常に負けないようにの自負はある。
ただ、選手生命が突然断たれる場合があるので、その準備として指導者のプランも考えているのだ。
今季はキャプテンマークを巻く。
それが、引き出しを増やしていくチャンスだと捉えた。(指導者を視野に入れて?)


これらを読んで、常々指導者になりたいと言っていた俊輔の詳細がわかった気がした。
ただ、海外で指導者としてステップアップしたいとは思ってなかったからびっくりした。
人見知りだからね。
ShunsukeParkのサッカースクールもあるくらいだから、日本でやるのかと思っていた。

大丈夫なのかな、今度は通訳がつかないのにと余計な心配をしながら、それほどまでに強い思いなのかと感銘を受けた。
記事にも随分書いてあったが、7年以上、3つの国にまたがってプレーしてきた日本人選手は貴重だ。
その彼がいろんな監督を見た結果、目指すものが海外にあるということだろう。
っていうか、日本では限界を感じたんだろう。

指導者としても大成してほしい。
日頃サッカーノートを書いてきたから、資質は十分にあるはずだ。

だけどさ、まだ引退したワケじゃないんだからね。
まずは、見ている者を唸らせる、糸を引くようなサイドチェンジや、絶妙のFK、
そして時には強引なシュートを見せつけてほしい!
黒子に徹するんじゃなく、中心選手としてがんばってほしい。

そう、キャプテンなんだから。
目立たなきゃ!!

Dark Moor の Ancestral Romance

2011-05-04 14:29:33 | メロディック・ハード
スペインのシンフォニックなメタルバンドの8作目。
ボーカリストがAlfred Romeroになってからは5作目。

Dark Moorは、初期の女性ボーカリストのエリッサ時代に、2枚聴いていた。
けれど、エリッサの“声は男なのに舌足らず”な歌い方に嫌気が差し、どうも苦手なままだった。
それきり聴く機会もないなと思っていたが、Alfredのボーカルはなかなかいいというので、聴いてみる気になった。

これはいい!!
シンフォニックで内容凝縮でありながら、全面的に重くはせずに、軽めの曲も配置させている。
場面によって軽快になるAlfredの声の変化と、息遣いもいい。


1曲目の“Gadir”には、最初に
「To the oldest city in Europe, Gadir」の1行がつく。
Gadirは、今のカディスのことで、スペインはイベリア半島の最古の都市で、紀元前8世紀にできた。大航海時代には、コロンブスがそこから2度船出している。
そのせいか、曲調はバイキング・メタルで、行進曲のようにどっしりとしている。

3曲目の“Alaric De Marnac”は、Rhapsodyのようなスピード・メタル。
緊迫感と印象的なリフ、情熱的な歌い方がよく似ている。
Enrik Garciaのギターソロは、何となくキコ・ルーレイロに似ていると感じた。
テクニックは申し分ない上に、感情が込められているからだ。
それに、手数が多く、次にどんなプレイが飛び出すかワクワクするところも。
バスドラのドコドコ音が大きく、テクニカルなベースも響く。
けれど、音を密集させていないため、聴きやすい。

4曲目の“Mio Cid”は、最後にトラッド調になるのがいい。
スペイン語で歌われる。叙情的だ。

5曲目の“Just Rock”は、ボン・ジョビ的なストレートなロック。
軽い息抜きになっており、でもパワーが溢れ、とても効果的だ。

6曲目の“Tilt At Windmills”はロッカ・バラード。
むしろハード・ポップだが、キャッチーで切なくて私は好きだ。
セルバンテスのドンキホーテにインスパイアされている。

8曲目のインスト曲“Ritual Fire Dance”は、もうプログレでしょう。
メロディアスなギターがアンディ・ラティマーみたいだ。
で、9曲目の“Ah! Wretched Me”は北欧ネオクラシカルですかね。
10曲目の“A Music In My Soul”のギターソロはブライアン・メイ調。
ここまで来ると笑える。が、これがまたいいんだなぁ。

最後のボーナストラックの11曲目、“E Lucevan Le Stelle~星は光りぬ”はオペラ。
高らかに朗々と歌い上げている。
素晴らしい変わりようだ。
Alfredは器用なボーカリストだ。そのどれもが説得力がある。


最後まで飽きさせない。
バラエティに富んだEnrik Garciaの多彩なソングライティングぶりに驚かされる。
タイトル通り、スペインの先人達の冒険的な物語から影響された曲ばかりだ。
曲それぞれが個性的。
すべてがDark Moorだと思えば、何に似てると書き進めてしまったこのレビューも笑えるだろう。