メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

メロディック・ハードCD massh@まー的ベスト12

2007-12-30 22:38:16 | メロディック・ハード
2007年のメロディック・ハードCD(+DVD)のベスト12を書いてみました。

1. Circus Maximus の Isolate
2. Tarja の My Winter Storm
3. Pride Of Lions の The Roaring Of Dreams
4. Turisas の The Varangian Way
5. Within Temptation の The Silent Force Tour(DVD)
6. Dream Theater の Systematic Chaos
7. SymphonyX の Paradise Lost
8. Within Temptation の The Heart Of Everything
9. Riverside の Second Life Syndrome
10. Rush の Snakes & Arrows
11. Kamelot の Goast Opera
12. After Forever の After Forever

詳細はこちらです。

http://www.amy.hi-ho.ne.jp/massh/Sound/2007-bestCD.htm

1位のCircus Maximusは、聴き込む程に素晴らしいアルバムだと思いますよ~。

New Trolls の Concert Grosso Ⅲ ~The Seven Seasons

2007-12-29 22:12:06 | メロディック・ハード
イタリアのプログレバンドの、30年ぶりだというConcert Grossoの続編。

私のNew Trollsとの出会いは、2002年の西新宿のCD店でだった。
Concert Grosso Liveの輸入盤が出たばかりで、プログレとも言えない、クラシックとも言えない、そしてテンションの高さと感動度は誰にも負けないサウンドに、一気にやられたのだった。

特に最初の2曲は、泣きのギターが信じられない感動を引き起こし、New Trollsのことなんかほとんど知らないのに、みんなに布教して回ったほどだ。

さて、今回のⅢは、そのConcert Grosso Liveの続編だと思って期待した。
1曲目の“The Knowledge”は、1分台の短い曲ながら素晴らしい。
けれど、2曲目の“Dance With The Rain”のもろ70年代プログレに、早くも疑問符が頭を渦巻く。
違和感を覚えるのだ。

その違和感は曲が進行しても拭えない。
クラシカルな曲を、無理やり現代風にアレンジしたような後味の悪さだ。
Liveにあったような、クラシックとプログレの完全融合はない。
むしろ、Liveのことは忘れて、70年代プログレバンドだと思うとすっきりする。
実際、Concert Grosso以外のNew Trollsのアルバムはそんな傾向だし。

そうは言っても、いい曲もある。
10曲目の“The Ray Of White Light”はQueenにも似たPOP調で、軽快でいい。
11曲目の“To Love The Land”は、ボーカルラインが泣きだ。

テンションの高さとか緊張感はないが、これもNew Trollsなんだろう。
薄っぺらで、部分的に環境音楽に聴こえてしまうが。
Liveはお勧めできるが、Ⅲはお勧めできないのが残念だ。

Tarja の My Winter Storm

2007-12-24 22:06:05 | メロディック・ハード
フィンランドを代表するゴシック・メタルの元Nightwishのボーカリストだった、ターニャのソロアルバム。

ジャケにあるように、冬を感じさせるサウンドだ。
荘厳で気高く、風格ある気品に圧倒される。
ベースはゴシック・メタルだが、かなりシンフォニックだ。

陰鬱な暗さもあり、私にはターニャが『雪の女王』のように思えた。
それほどの孤高の妖しさ、神秘性、幽玄さ、力強さ、権力がある。
実際、ブックレットの背表紙に“The Queen Of Ice”とある。
しかしながら、童話の印象もあって、氷の女王というより雪の女王なのだ。
他にブックレットに“The Dead Body”“The Doll”“The Phenix”と、暗示的な言葉が並ぶ。
これが、Nightwishのマルコのターニャへのこき下ろしとも思える歌詞への返答みたいで、興味深い。
「何を言われようとも、氷の女王は傷つかない」と。

サウンドも、ポピュラーになったNightwishと真逆で、より荘厳に、より深く美しくなった。
とっつきにくくなったとも言えるが、この重苦しい空気と幽玄な妖しさは、ターニャにしか表現できない。
これでいい。ターニャ脱退は、これを聴く限り必然だったのだ。

内容は3部作となっている。
個人的には2番目の『The Escape Of The Doll』がいい。
8曲目の“Die Alive”はフレーズが印象的だし、キャッチーで聴きやすい。
10曲目の“Sing For Me”は、ルネッサンスにも似た(北の)大地の広がりがあって、とても好きな曲だ。
四季あたりをゴシックにした感じかな、70年代調はないから。
その気になって聴くと、アニー・ハズラムのソロのような、ピアノ主体のバラードは本当に美しくてうっとりする。
ターニャはオペラちっくな歌い方を緩め、美声を生かした壮大な歌い方をしてて、声の魅力にやられる。

クリスマス・イヴである今夜を、ドラマティックに盛り上げてくれた。
ゴシック・メタルファンだけじゃなく、プログレファンにも是非聴いてもらいたい、素晴らしいアルバムだ。

CL 決勝トーナメントの組み合わせ決定!!

2007-12-21 20:40:26 | 中村 俊輔
今日21日の午後8時からのドローでした。

俊輔のセルティックは、バルサと対戦です。
あちゃぁ~、俊輔の予測(希望)が当たっちゃった。
一昨年のチャンピオンチームだし、強いしなぁ~。
メッシもロナウジョーニョもエトーもいるから、大変です。

でも、やっと俊輔がやりたがっていたスペイン勢との対戦です。
守備的なチームよりも、攻撃的なチームと戦えるのは楽しみです。
バルサの華麗さとスピードの前に、セルティックはどんな戦いができるんでしょう?

それより俊輔の腱の炎症が早く治って、万全の体制で戦えなきゃね。


全対戦です

リバプール - インテル・ミラノ
シャルケ - ポルト
オリンピコス - チェルシー
セルティック - バルセロナ
リヨン - マンチェスター・U
ローマ - レアル・マドリード
フェネルバフチェ - セビリア
アーセナル - A.C.ミラン

ミランやインテル、ローマのイタリア勢は、くじ運悪いわぁ。
全滅は避けてほしい~~。

クラブW杯決勝 A.Cミラン-ボカ・ジュニアーズ戦

2007-12-16 22:02:52 | 中村 俊輔
いや~すごい、今夜のミランは。
一切手抜きなし。
浦和の時に見られた、中盤で速度を緩め、チャンスと見た時に
初めて一気に仕掛けるといった経済運転はせずに、前へ前へパスを出し、
それをカカやセードルフが拾ってチャンスメークしていた。

カカがこの日もやってくれた。
シュートを打ち、ブロックされると、それをものすごい速さで拾い、
瞬間的にインザーギに横パスし、先制点をお膳立て。
シュートをブロックされると、普通はボディバランスを崩し、自分で拾うなんてこと不可能なのに、
まるでリバウンドボールをもらうかのように、
ブロックを利用したかのように、
すぐさま次の動作に移したのがすごい。
さらに、インザーギの位置が初めからわかってるかのように、姿を見ずにピンポイントパス。
インザーギは流し入れるだけでオッケー。
完成された攻撃だったと言えよう。
インザーギも、うまく裏に抜け出してフリーで待ってるものだ。
この日の決定力もすごかった。

さらに、浦和戦での、坪井が振り切られたのと同じ場面では、
今度はパスを出さずに自分が打ち、GKの直前でワンバウンドさせる、技ありシュート!ゴール!!
あのスピードとキレでは、誰も止めることはできない。
ファールでのみ止められるだけだ。
いちいち凄すぎて、すべてのシーンに歓声を上げ、うなってしまった。

今夜のミラン出来はものすごかった。神がかっていた。
あの、ボカ・ジュニアーズ相手に、ラスト15分は、余裕のボール回し。
時間稼ぎかなと思いきや、チャンスがあると狙う、狙う。
カフーから一体何回チャンスが生まれたんだろう?
チャンスメーカーはカカだけじゃないという、恐ろしい事態を招いていた。
また、このボール回しが、ダイレクトで、体を反転させながらスピーディに出すから
ボカなのに全くボールが奪えない。
熟練した選手達にによる、華麗な競演だった。

本当にいいものを見させてもらった。
日本のファンである私たちは、幸せだ。
ミランの試合の中でも、これほど出来のいい試合は珍しいんじゃないだろうか?完勝だった。

今は、勝利の余韻を楽しんでいる。
本物のサッカーとは、こんなにもエレガントで、力強いものだったのだ。
4-2という、点の多く入るサッカーは楽しい。
最高の決勝だった。

ところで、浦和の3位決定戦は見ていなかったけど、3位という結果はたいしたものだ。
Jの再燃がなされる予感がした。

ミラン戦 見てきました

2007-12-14 00:11:33 | 中村 俊輔
イタリアからのサポーターも多く、イタリアのテレビがイタリア人サポーターを写していたりと、国際大会の雰囲気はありあり。
レッズサポが多く、ミランのサポ席のど真ん中も占めてて、浦和のホームだった。
ミランがボールを持った時のブーイングはものすごかった。

結果は1-0でミランの勝ち。
結果は惜敗のようだが、実力の差はすごくあった。
ミランに軽くあしらわれた感じだった。
ボールポゼッションは、圧倒的にミランだったし。

ミランは最初は様子見だった。
ボール回しが明らかにゆっくりだった。
早く本気を出してと思ったものだった。

攻撃は、正直もっとできたと思う。
点を取られる心配はなかったから、安心してみられたが、セードルフの外しまくりが残念だった。
昨年はもっとできたのに。。
オッドのクロスの精度の低さにはがっかりした。

浦和がボールをゴール前に運んだ時が、ミランの真骨頂だった。
読みの深さと素早い出足で、FWよりも早くボールに到達し、カットする。
ネスタでもカラーゼでもだ。
足元の確かさに、舌を巻いた。
あれじゃ、点を取るのはむずかしい。

カカには2~3人がついていた。
カカさえ封じれば、ミランは何とかなると読んでいたのだろう。
実際、前半は封じ込めていた。
後半は、一瞬のスピードと強いフィジカルで、突破しちゃうんだなぁ、カカは。
ボールを奪われそうになって、誰かフォローしてあげてよという場面でも、カカは自分でボールを追って、マイボールにしていた。
俊輔には守備能力のあるサイドバックがついていて、サポートがあれば鬼に金棒っていうのと違いがあった。
残念ながら認めちゃう。
得点になったクロスは、キツいマークの中、本当によく上げたと思う。

ミランは、1点を取った後は、ケガのないように、軽いボール回しに変わった。
そりゃそうだよね、1点が3点くらいに感じられるんだもの。
セーフティーリードだった。

浦和は、ゴール前の守備を厚くして、よく守ったと思う。
闘莉王はジラルディーノに競り勝っていたし。
浦和サポの応援を聞いているうちに、ヤバいかもと思ったりしたものだ。

引退が決まってる、39歳のマルディーニが見られて良かった。
キックの精度が今イチだったが、日本のサポを沸かせてくれたアンチェロッティに感謝!
ピルロのどこへ運ぶかわからないキックはさすがだった。

決勝では、もっと死ぬ気でがんばると思うけど、ミランの真剣試合が見られて良かった。
ミランのメンバー発表の時、信じられなくて感動したくらい。

写真も撮ったので、バレ俊の方に、あとで長い感想を書こうと思ってます。
とりあえず。

クラブW杯準決勝 ミランの相手は浦和に決定

2007-12-10 21:50:15 | 中村 俊輔
クラブW杯の準々決勝、浦和-セパハンの対戦は、浦和に決まった。
3-1という、思わぬ大差がついたのは驚きだ。

浦和は、クラブW杯のアジア予選にセパハンを退けて優勝してからは、疲れが出たのか、覇気のない試合が続いた。
その結果、リーグ戦の終盤は連敗をしてあとちょっとで手中にあった優勝を逃してしまった。
選手達の落胆振りは相当だったろう。

今日の試合にも、その影響があると思われた。
が、結果を出してしまったのだ。
2回もポストが守られるラッキーはあったものの、高い守備意識とワシントンの、確実にゴールをする決定力によって、またもセパハンを負かした。
同じ相手、しかも相手は雪辱を期しているというやりにくさがあったはずなのに、この試合に賭けてるぞという意気込みが伝わる、いい試合展開をした。
攻撃的な、本来のレッズに戻ったのだ。

1点目の、相馬の突破と、その後のクロスが見事だった。
セパハンのDFとGKが、倒れこみながら手を足を伸ばしたその先の、わずかに開いた空間を突き通す絶妙なボールコントロール。
クロスを受けた永井は、それをゴールに流し入れるだけで良かった。
周りからのプレッシャーは、何もなかった。
あのサッカーができれば、浦和は強い。

13日は、おかげさまでミラン-浦和となった。
私は横浜まで見に行くので、すごく楽しくなった。
浦和のサッカー、引いては日本のサッカーがミラン相手に、どこまで通用するか?
差があるとしたら、何が違うのか、課題はどこにあるのか?
それを見極めて行きたい。

こないだセルティックと戦ったばかり。だから比較できるだろう。
カカの突破を封じることができるのか?
ピルロのFKに対応できるのか?
インザーギの姿を消すプレーを守り切れるのか?
ガットゥーゾの当たりを負けずにいられるか?
ネスタ、マルディーニのカテナチオにほころびを作れるのか?

考えるとワクワクしてくる。
待ち遠しくてたまらない。

amorphis の eclipse

2007-12-03 22:10:39 | メロディック・ハード
フィンランドのメロディアスで民族的なメタルバンドの7作目。

初っ端のボーカルで、デスメタルバンドなのかと思いきや、本当は美しいメロディのある、どちらかと言えばプログレがかったバンドなのだ。
8作目の『silent waters』から遡って聴いてみると、なるほどこの『eclipse』の方が、整理されてわかりやすい。

デス声とクリアな声の使い方は、この頃から。
Sonata Arcticaのトニー・カッコを思わせるクリアボイスも、この頃から。
民族的なサウンドはあるものの、まだ少なく、その分HR/HMの要素が強い。
『silent waters』は行き過ぎだと思ったので、『eclipse』の評価が高い理由がわかる。

サビが印象的で、ドラマティックだ。
哀愁ある耽美的な曲もあって、バラエティに富んでいる。
ただ哀愁があるだけに留まらず、パワーパートもあるなど変化するのがいい。

個別のソロパートは少ない。
ギターの手数が少ないので、これでいいと思う。
演奏は曲や空気のの流れ、実際曲を動かすのは歌メロだが、無理なく進行してるのだ。

北欧の民族的なサウンドに、中近東サウンドもミックスされ、無国籍なのがパワーにつながっている。
Manticoraにも共通する。
2曲目の“House Of Sleep”はキャッチーでもある。静と動がうまく生かされている。
曲の変化が多くドラマティックな盛り上がりを見せる3曲目“Leaves Scar”など、聴きどころは多い。

amorphis の silent waters

2007-12-02 22:43:01 | メロディック・ハード
フィンランドのメロディアスで民族的なメタルバンドの8作目。

全体的に暗く哀愁が漂っている。
ボーカルのTomi Joutsenは、デスヴォイスとクリアな声をうまく使い分けている。

1曲目の“Weaving The Incantation”は、攻撃的な中にも静の部分があって、展開が最高にカッコいい。
タイトルナンバーである3曲目の“Silent Waters”は、民族的な要素を取り込みながらも、ピアノの格調高さも加わり、切なさやるせなさをも感じさせる珠玉の作品となっている。
感触としては、Sonata Arkticaの『Winter Hearts Guild』だ。
クリアボイスで、切々と歌いかけるのは、魂を揺さぶる。

続く4曲目の“Toward And Against”は、デス声のパートが多いが、ギターやクリアボイスがメロディアスなので、全然苦にならない。
そればかりか、デス声がクリアに変化すると、霞がかった全体像がはっきり見えてくるといった、ドラマティックさを与えるようでいい。

ギターソロはそれほどはないが、メロディを押さえて堅実に弾いてるのに好感が持てる。
攻撃的でなく、リフもあるわけじゃない。

6曲目の“Her Alone”は、フォーキーだ。
ゆったりしたリズムは、Pain Of SalvationやPorcupine Tree系だ。
深みと広がりがあり、彼らのような難解さはなくて聴きやすい。
内省的になりながらも、深刻になりすぎなくてちょうどいい。

8曲目の“Shaman”は、Blackmore's Nightにやってもらいたいような曲だ。
リッチー臭のあるギターによるメロディの繰り返し(リフ?)が、トラッドな抑揚のあるリズムに映える。
力強い声に、確かなパワーが宿っている。

amorphisって、こんなにメロディアスなバンドだったんだ。
デス声にすっかり騙されていた。
聴き終わってみれば、デス声の攻撃的な曲がもっとあっていいとさえ。
名作と言われる7作目の『Eclipse』を聴き直したくなった。