メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Sonata Arctica の Unia~夢記(ゆめのしるし)

2007-05-27 22:50:18 | メロディック・ハード
ノルウェーが誇る、メロスピの代表格(であった)Sonata Arcticaの5作目。
今回は、その疾走感がすっかりなくなってしまった。

4作目の「Reckoning Night」も、疾走感が乏しくなってきたなと思っていたが、今回ほどじゃなかった。
いや、シンフォニックさやプログレ的な面が増えて、私は今までで最高のアルバムだと思っていた。
Sonataに疾走感を求める人には不評だったかも知れないが。。

そんな私でさえも、「Unia」にはまず“まいったなぁ~”と感じざるを得なかった。
疾走感のなさは、明らかにマズい。
それに、1回聴いてわかるアルバムじゃないと思ったからだ。
Kamelotの「The Black Halo」やAngraの「Aurora Consurgens」のように、繰り返し聴いてこそ、その正体が見えてくる作品だと思えた。
だから、評価を今は控えたい。

KamelotやAngra、はたまたManticoraの作品にも言えることだが、最近は、トータルアルバムを作る傾向にないだろうか?
トータルアルバムとまで行かなくても、ひとつのテーマに沿った作品作りをする傾向にあると思う。(ACTやFlower Kingsにもありましたね)
Sonata Arcticaもやってしまった。

「Unia」は、フィンランド語で『夢』という意味だ。
さらに、『Unity』(結合)『Utopia』(理想郷)の意味も若干込められているという。
詩は思い通りにならないもどかしさを表現しているかのようだ。(斜め読みですが)
これらの詩は、曲と曲でつながっているようだ。
『夢』にはほど遠いので、どこが“夢”なのか探したい。

詩から入ると、サウンドがよく練り上げられたのがわかる。
苦しみ、葛藤、ジレンマ、焦燥、悔恨が、曲から滲み出てくる。
初期の、クリアなサウンドではなく、重厚でシンフォニックだ。
「Avantasia」のようなロックオペラさえ感じるほど凝っている。

多分、変化はトニー・カッコが一度は通らなくては納得しない道だったのだろう。
次作は少しは原点回帰しそうな気がする。

とまぁ、わからないなりに書いてみた。
聴き込まねば。。

セルティック、カップ戦も優勝!!

2007-05-27 01:10:54 | 中村 俊輔
やった~~、スコティッシュ・カップも優勝だぁ~!!

後半37分くらいに、俊輔-ドゥンベ-ビーティとボールをつなぎ、最後ドゥンベの流し込みで、貴重な1点をGET!!
これがそのまま決勝点になりました。

リーグ戦と合わせて、セルティックは2冠を達成。
俊輔は、選手選出&記者選出&サポーター選出MVP、ベスト11、ベストゴール等、数え切れないほどの賞を獲得という、最高のシーズンになりました。
その締めくくりであるカップ戦でも優勝というのは、非常に意義があると思います。

リーグ戦の優勝が決定した後、今イチピリッとしなかったんですが、最後決めるところはきちっと決めたのがセルティックらしいな。
これによって、今までの勝利が色褪せることなく、輝き続けるでしょう。
たとえ、カップ戦の優勝に至る道のりが、危なっかしかったとしてもね♪

おめでとう、セルティック、
おめでとう、俊輔。
私は誇らしい気持ちでいっぱいです。
最高だよ!!!

DGMのDifferent Shapes

2007-05-26 21:32:15 | メロディック・ハード
イタリアのテクニカルなメロディック・パワー・メタル・バンドの5作目。

今回は、唯一のオリジナル・メンバーでリーダーであった、ギタリストのディエゴ・レアリが脱退し、新しくシモーネ・ムラローニが加わった。
さらに、キーボードも交代している。

前作「Misplaced」では、ギターを前面に押し出して、そのままメロディック・パワー・メタルをやっていたが、今回の「Different Shapes」では、Dream Theaterのようなテクニカルさが強く感じられる。
この変換は、私にとっては大歓迎だ。

それは、DGMの持つテクニカルさが復帰した上、キャッチーさが加わったからだ。

「Mispalaced」も質の高いアルバムだったが、何も他のバンドを同じ傾向になることはないと不満だった。
3作目の「Hidden Place」の変リズムの多いテクニカルさと、メタルの持つ力強さがほしかったのだ。(難解ではあったけれど)

それが、「Different Shapes」では見事に復活している。
さらに、こむずかしさと、力を抜いたような親しみやすさが混在して、肩に力が入らずに聴ける。
フックがあるし、ひねりも利いている。
何より、バランスがいい。

ピアノで始まるバラード“The Fallen Angel”は秀逸だ。
攻撃的なリフの連発だったシモーネのギターが歌ってる。

ピアノもそうだが、時折アコギも使い、広がりを出していると思う。
今までに見られないアプローチである。
リフは重低音だが、メロディを覆い被すほど大音量じゃない。
メロスピ的な曲もあり、バラエティ豊かだ。

相変わらず、ティッタ・タニの声質が。。
もっとクリアだったらいい。そうは言っても、努力の跡はある。

あと、細部まで聴き取れないサウンドが問題だ。
もっとクリアな音で聴きたい!

残念な点もあるが、粒の揃ったいいアルバムだと思う。

Joe Lynn Turner の The Usual Suspects

2007-05-22 22:22:36 | メロディック・ハード
もうじき、Joe Lynn TurnerとAlcatrazzのジョイントライブがあるので、その予習として書いてみる。
実は、ずっと寝かせておいたのだった。(ごめ~ん)

最新作の「Second Hand Life」のひとつ前の作品。2005年作。
言わずと知れた、Rainbowの3代目ボーカリスト。

シンプルなRock'Rollが続く。
3曲目の“Jacknife”はアップテンポで、Rainbowの“Spotlight Kids”を彷彿させる。
4曲目の“Really Loved”は、AORちっくで結構好きだ。
Joe Lynnは、Rockもいいのだが、力を抜いた歌唱法でAORを歌うのが抜群にうまい。
ほんのりソウルちっくで、切なさを感じさせる。
その流れはSunstormで結実している。

5曲目の“Rest Of My Life”はロッカバラード。
フックと展開が多く、“Stone Cold”を感じさせはするが、それよりもアメリカン・ハード・プログレのロッカバラードを感じさせる。
ギターソロは、哀愁を感じさせて、とてもいい。
次作でジム・スタインマンと組んだ曲を披露したのは正解だ。

いい曲がある一方で、捨て曲もある。(シンプルすぎるミディアムテンポのHR)
2007年作の「Second Hand Life」の方がいいアルバムだ。
それは、バラエティに富んだためと、中世の匂いを運んでくれたのと、アメリカン・ハード・プログレを極めたからだ。
つまり、「The Usual Suspects」の流れで、質を高めたのだ。

これも悪くないけど、「Second Hand Life」をオススメする。

Falconer の Northwind

2007-05-17 21:57:53 | メロディック・ハード
スウェーデンのフォーク&ヴァイキング・メタル・バンドの5作目。
2006年作品。

このアルバムで、1~2作目に参加していたヴォーカリストのMathias Bladが復帰した。
彼の声質は、ソフトで曇りがない。ELP/クリムゾンのグレッグ・レイクのような。
ポピュラーソングを高らかに歌い上げるタイプだ。
そんなヒトがメタルを歌うとどうなるか?

その答えが、いきなり1曲目の“Northwind”でわかる。
まず、リフのない、ノーマルソングで始まる。
バリー・マニロウかエルトン・ジョンかと思った。(古っ!)
それが、ブライアン・メイを思わせる華麗なギターによって、メタルが目覚める。
重低音ががんばってるし、ネオクラシカルでいて泣いてるギターソロがあって、なかなかいい。
第一、キャッチーだ。
ボーカルが宙に浮いてさえいなければ。。

しかし、そんな違和感も、曲を聴き続けていれば消散される。
不思議なことに、こんな人畜無害な声でも、良く思えてくるのだ。
歌はなかなかうまいので、歌に気を取られる。
そのため、サウンド主体であったはずなのに、歌メロ主体になって、ついつい聴いてしまうのだ。
サウンドも、歌のないところでは、ここぞとばかりにメロディアスな早弾きや泣きのギターを披露するが、歌メロになると、途端におとなしくなる。歌の引き立て役に徹する。
この変わり身の素早さが、非力なボーカリストを助けている。
叙情的なフレーズが効果的だ。

サウンドは、純粋メタルサウンドがあったかと思うと、トラッドっぽいバイキング・メタルがあり、フォーク・メタルがあったりと、変化に富んでいて楽しい。
全体的に、うねるようなゆったりしたジューダス調のリフが特徴だ。
3曲目“Spirit Of The Hawk”、5曲目“Catch The Shadows”や11曲目の“Blinded”はメロスピ調でもある。

美声好みで、ワザリング・ハイツあたりを好きな人にはいいと思う。
私には、ギターソロが良くて、かなりアピールしたよん♪

春季区民大会 決勝トーナメント

2007-05-13 20:51:37 | バレー
今日は春季の区民大会の決勝トーナメントだった。
うちのチームは、ママさんと言えど、170cmを越す速攻要員のアタッカーが、先週の予選で指を骨折し、大ピンチ!!

そのコと私とでアタックを打ってきたから、私へのブロックが集中するのは必至。
私はそれほど上背がない。
どんなトスでも打つ、思い切りが武器のアタッカーだけに、本当に困っていた。

だけど、試合って、どう転ぶかわからない。
1本目の私へのトスは、ライトから飛んでくるトス。
うまく上がらないとあきらめていたのが、まさかのナイストス。
それを、ミートを心掛け、とにかく打点を高くしたら、なんと決まってしまった!
自分でもびっくり。
ブロックに当たると思っていたからだ。

その時点で、私にあるひらめきがあった。
「そうか、思い切り打つよりも、強くなくても長めにブロックの上から打てば、跳ね返ってくることはない」
こうして、今日のアタックは、3枚ブロックをいかに避けて打つかになった。

この場合、ストレートに打って、ブロックアウトを取るのが有効だが、今日の相手はきっちりブロックについて、なかなかストレートを空けてくれない。
2段トスもすごくあるし、打ち分けがむずかしい。
けれど、ミスをせずに、深い位置に打つに従って、強くなくてもコースが良くて決まったり、相手のミスを誘発して、うまいこと1セットを取った。
おおっ、アタッカーが減ってもできるんじゃん!

けれど、2セット目になると、サーブの威力が減り、相手のアタッカーの調子が出てきたこともあって、負けてしまった。
あ~あ。実力かもね。


自分的には、パワーヒッター的な部分が減って、あまり満足していない。
力でねじ伏せたアタックが少なかったからだ。
でも、監督初め、ベンチは大絶賛。
よくブロックにかからずに打ったと言われた。
ミスもなく、打ち切ったと評価された。
う~ん、そうなのかなぁ?

確かにブロックにはあまり掛からなかった。
前に大きな選手がいたのに係わらず、そこを避けたので、ブロックの仕事をさせなかったのは、良かったとも思ってる。
でも、ノータッチのスパイクヒットもしたかったな。

むずかしいな。
三振で打ち取るか、打たせて取るかの違いだろう。
もう20代とか30代じゃないんだから、うまさで決めなくちゃいけないんだけどね。

そうは言っても、骨折した仲間が帰ってくれば、今よりも戦力アップになると確信した試合でもあった。
来月のクラス別大会で、今日の相手とはまた戦う。
その時こそはとの思いは、、
ある。

Rush の Snakes & Arrows

2007-05-07 22:16:54 | メロディック・ハード
カナダのメロディック・ハード・バンド、Rushの実に18枚目のスタジオアルバムになろうか。
5年ぶりのアルバムである。
1974年にデビューアルバムをリリースして以来、33年の月日が流れている。

前作「Vapor Trails」では、マンネリを感じ、さすがのRushも寄る年波には敵わないかと寂しい思いをしたものだが、どうして、今作「Sanakes & Arrows」では、いかにもRushを感じさせつつ、新鮮さを送り込んでいる。
いつになくアコギが多いように感じるのは、気のせいじゃないだろう。

アレックス・ライフソンのリフの土台に、ゲディ・リーのリード・ベースが乗るさまは、今までと同じ。
だけど、メロディがカッコいいんだ!キレがあるんだ!

Rushは段々とシンセによる空間の広がりを排除し、シンプルになっていった。
それを寂しく感じていたが、この「Snakes & Arrows」では、2曲目の“Amor and Sword”に中期の傑作である「Grace Under Puressure」の感触を感じ、うれしくなった。

6曲目の“The Main Monkey Business”は、テクニカルでありながらキャッチーだ。
5曲目の“Spindrift”も含め、かつての大好きだった頃のRushのフレーズが、聴いてて次々と浮かんでくる。
当の流れてくる作品は、それらよりもHeavy。ノリもいい。
Rushは、過去の作品を引き上げ、取り込み、さらに巨大化したようだ。
新しい方向を探し当てながら進もうというんじゃなく、良さは良さ、古さは古さとして残しつつ、進化しているかのようだ。
こういう場面によく使われる“昇華”という言葉が、陳腐で、使うのが恥ずかしくなるくらい。

Rushの底力を示した作品だ。
ゲディ・リーのボーカルは、衰えなんて全然ない。
甘くかすれた高音を維持しているのは、奇跡だ。
ニール・パートのドラムスも変わらずテクニカル。
今回は低音がよく響き、地に足がついている。
好きなバンドなので、ここでも欲を言うと、叙情性があればもっと良かった。

ニールの詩を読めば、深くRushの世界に浸れる。
別の楽しみもあるのがRushの本分だ。
「Snakes & Arrows」は、久しぶりに詩をじっくり読みたくなった。
聴き込めばまた感想が変わると思うが、とりあえず。

Flametal の The Elder

2007-05-06 22:23:08 | メロディック・ハード
フラメンコ・ギタリストのBenjamin Woodとメタル・バンドが融合してできた、フラメンコ・メタルのファースト・アルバム。
元WhitesnakeのUriah Duffy(知らないわ)がベースを弾いている。

思ったほどフラメンコは強烈じゃなく、メタルとよく合っていると思う。
もともと私はアコギが好きなので、まるっきりオッケーだ。
メタルバンドらしく、エレキギターがあり、ボーカルもデス声。
(なんと、Benjamin Woodが歌ってる。うまいじゃん!)
ボーカルがちょっとしかないのがミソかな。
エレキギターも、メロディアスで、なかなか聴かせる。
テクニカルなメタルに、フラメンコギターでアクセントをつけた感じ。
何より、フラメンコ・ギターが感じさせる叙情性と哀愁がいい。
フラメンコの手拍子がなければ、風変わりなメタルとして通用する。

それもそのはず、Benjamin Woodは、元々はメタルをやっていたのだ。
愛用のエレキギターを盗まれたせいで、フラメンコ・ギターでメタルの練習をしなくてはならなくなり、次第にフラメンコに傾倒していった。
が、フラメンコとメタルのギャップを埋めたくなり、Flametalができたということだ。

今はバウンディという、初めて聞く発売元から出ている。
ライナーもチャチい。(ついでにジャケもひどい)
けれど、コマーシャルな曲を加えれば大化けする可能性もある。
結構心地よくて、夜にぴったりだ。

全12曲中6曲あるインストナンバーは、フラメンコの色が濃く、これはこれで楽しめる。
ギター好きを楽しませてくれる、変化球的な好アルバムだ。