メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Tobias Sammet's Avantasdia の The Scarecrow

2008-01-27 22:47:58 | メロディック・ハード
Edguyのボーカリスト、トビアス・サメットのロックオペラであるAvantasiaは、今回で3作目だ。
今回も豪華なゲスト陣だ。
ボブ・カトレイ、アリス・クーパー、オリバー・ハートマン、ロイ・カーン、マイケル・キスク、ヨルン・ランデ、カイ・ハンセン、ヘンヨ・リヒター・・・。
プロデュース&リズムギターに、サシャ・ピートは変わらない。

今回のテーマはScarecrow。
『「ザ・スケアクロウ」は孤独な人間の悲劇の物語、環境に感情を順応させることが出来ず、歪んだ知覚に苦悩する。生涯の恋人に対する気持ちが報われない彼は旅に出て、左側の道を探索し、心の平安を求め、自らを証明するためにやっとこのことで進み、遂には人間の心の底に潜む誘惑と対面する・・・。』
というテーマに沿って、トビアスが曲を作っている。

全編に渡って、苦悩に満ちた詩がある。
それを、ゲスト人の声の違いの力を借りて、時に高らかに、凄みを利かせて伸びやかに歌っている。
サウンドだけ聴くと、トビアスの声質なのか作風なのか、閉塞感はなく、意外と爽快さがある。
Edguyが、Hellfire ClubからRocket Rideに移行した時に感じたサウンドの軽さを感じる曲もあるが、気にならない。

Avantasia2までのシンフォニックさは減った。
2曲目の“The Scarecrow”には色濃く残るが、3曲目の“Shelter From The Rain”は、ジャーマン・メタル特有のスピード感と突き抜ける勢いとヘヴィネスがあって、なかなかいい。
Avantasiaらしくないのだが、この変化は受け入れたい。
ヘンヨの変幻自在なギターソロもいい。

6曲目の“Another Angel Down”は、ミニアルバムで聴くよりもずっといい。
曲の流れのおかげだろう。
疾走するし、印象的なリフが素晴らしい。曲の展開も感動的だ。
歌メロの強さがありながら、ギターソロも負けていない。

そしてバラードの9曲目の“Cry Just A Little”
アコギに優しく寄り添い、トビアスが感情を込めて、丁寧に歌う。
この位置にあって、スローで優しい曲の出現に、心がかき乱される。

ミニアルバムのタイトルナンバーの“Lost In Space”がラストに配されている。
これまでの曲を聴いてきて、ここに終着する結末なのか。
混沌の中に。。


作品のひとつひとつが丁寧で、完成されている。
内容が充実している割に、詰め込みの感はなく、実に気持ち良く聴ける。
ちょっぴりヘヴィーなAvantasia3、最高だ!!

Novembre の The Blue

2008-01-20 21:39:46 | メロディック・ハード
イタリアのメロディアスなゴシック・メタルバンドの7作目。

作風は暗く、メランコリックでメロディアスだ。
Sentencedを思い浮かばせる。
耽美的なシンセをベースとし、ゆったりめなリズムに絶え間なくリフが切り刻む。
アルペジオを効果的に使い、重いだけでない軽快さも併せ持つ。
そして全体を覆う叙情性。
Sentencedのようなダミ声でなく、クリアな声だが、デス声も混じる。この辺りがOpeth的か。
そういや、Amorphisもクリア声とデス声を使ってたっけ。

楽曲は総じてメロディアスだ。
プログレッシヴな音空間の広がりがある。
プログレと言っても、重低音のリフがあったり、メロディック・ハード的なギターソロがあり、現代調だと思う。

7曲目の“Iredenscence”は、静と動がうまく生かされ、暗いながらもじわじわと盛り上げ、静かな感動を呼び起こす。
クリアボイスで美しくもの悲しく構築した世界観を、デス・ボイスで攻撃的に破壊するさまにゾクゾクする。
他にもピアノやアコギを取り入れたり、不協和音を使ってる曲がある。凝っている。

イタリアというより、北欧っぽい。
よく練り上げられた、素晴らしいアルバムだ。
全体的に同じトーンではあるが。。

Dream Theater(Systematic Chaos)のライブレビュー

2008-01-19 22:46:04 | メロディック・ハード
1/15(火)に行われた、Draem TheaterのSystematic Chaosツアーのライブレビューが、ようやく書けました。
メンバーの超絶演奏が凄ければ、クルーの照明や、サウンドの構築も見事でした。
テクニックじゃ、他を大きく引き離してると思います。

けれど、感性に訴えたかというと、う~ん。。
詳しくは、こちら をご覧下さい。

Avantasia の Lost In Space (Part1&2)

2008-01-14 10:20:39 | メロディック・ハード
エドガイのフロントマン、トビアス・サメットが主宰するメタル・オペラ・プロジェクト、Avantasia。
今回は、3作目の先行シングルだ。(なぜに2枚?)

Avantasiaというと、豪華なゲスト陣を擁し、シンフォニックな演奏に乗った、感動的な展開を思い浮かべる。
が、この先行シングルは、どちらかというと、キャッチーな歌メロが主体なようだ。
最初は、大仰な展開がないので拍子抜けするが、慣れるとこれもいい。
いや、それどころか、短い曲にコンパクトに盛り込まれたサビに感動する。
プッシュ曲(?)である“Lost In Space”は薄っぺらで今イチだけど。

ゲストは、
サシャ・ピート(Vo)
エリック・シンガー(Dr.)、
ヨルン・ランデ(Vo)
アリス・クーパー(Vo)
マイケル・キスク(Vo)
ルドルフ・シェンカー(G)
ボブ・カトレイ(Vo)
アンドレ・マトス(Vo)
(あれっ、女性Voはいないのね)

トビアスの張りのある声が魅力的なだけに、ゲスト陣のボーカルが非力に思える場面もなきにしもあらずだが、“The Story Ain't Over”に聴けるようにコーラスは見事。
1の3曲目の“Another Angel Down”は、スピーディーだし、流れるような展開がいい。
やっぱりAvantasiaは、サビで絶唱しなくっちゃね♪
ピアノで始まるフレディ・マーキュリーのカバーバラード“In My Defence”の包み込んでくれるような優しさや温かみ。これもAvantasiaの魅力だ。

もうじき発売される本編『The Scarecrow』では、よりシンフォニックで壮大な世界が期待できる。
待ち遠しい。

水野がセルティックへ

2008-01-11 00:32:02 | 中村 俊輔
あちこちに報道の通り、千葉の水野晃樹(22)が、俊輔のいるセルティックへ移籍決定となった。
水野が海外を志向しているのは知っていたが、セルティックとは意外だった。
というのも、セリエAやリーガ・エスパニョーラやプレミアのような、メジャーな国を選ぶのかと思っていたからだ。

しかし、俊輔が海外に渡った頃とは状況が違っている。
今は一流の国じゃなくても、CL(チャンピオンズ・リーグ)への出場が可能であれば、レギュラーを取れる国にいた方が有利だと思われてきたようだ。
それもこれも、俊輔のCLでの成功が大きいと思う。
あの大会で、マンUのデンマーク代表GKファンデルサール相手に、30mものFKを決めた。
そのおかげで、CLの抽選会の時に、3人しか写らなかった昨年のリプレイに俊輔が選ばれたのだ。
日本人のサッカー好きなら、これを栄誉と呼ばずに何と呼ぼう。
その影響は計り知れない。

それと、スイスのバーゼルでレビュラーを勝ち得た中田と、オーストリアのザルツブルグで試合に出た三都主や宮本、フランスのル・マンでずっと活躍してきた松井の存在もあるだろう。
出場機会を求めて、3大リーグ以外で活躍するのは悪くない。

水野は俊輔の活躍-スコットランド・プレミア・リーグで昨年のMVPを軒並みかっさらったこと-には、羨望の思いがあったことだろう。
俊輔ができたなら、自分だってという思いもあろう。
また、俊輔がセルティックでレギュラーを取って試合出場を重ねるうちに、俊輔のプレーが洗練され、判断力も早くなり、倒されにくくなった事実もある。
俊輔のプレーを好んでもいるだろう。

それらを判断するに、水野のセルティック移籍はいい選択だと思う。
日本人の好むプレーを採用するストラカンは、素晴らしい監督だ。
必ず、水野をすぐにではないにしても使ってくれるだろう。

各国の代表が集まるセルティックは、競争もあるが、自分のイメージするプレー、特に得点シーンを具現化してくれるチームメートが多くいる。
そういった、高いレベルで試合をするのはやっぱり貴重だ。
俊輔が、練習がキツイと言ってたっけ。
ポジションを奪われないように、毎日必死だと言ってたっけ。
水野のこれからのジャンプアップに期待でワクワクする。


ただ、気がかりなのは俊輔の動向だ。
高原の浦和移籍を見て、代表の試合-W杯アジア予選を重視するのなら、今年日本に帰ってきて予選を勝ち抜かないと、W杯出場が危ぶまれる。
俊輔だったら、代表を重視しちゃうんじゃないかなぁ。
日本に帰ってきちゃうかも。
水野は、せっかくついた日本のファンをつなぎ止めるためでもあるような。。

本当は、2月のCLの本戦で活躍し、活躍が認められてスペインに渡ってほしいのだが。
相手はバルサだけどね。

Dennis Deyoung の The Music Of Styx

2008-01-07 22:13:16 | メロディック・ハード
元StyxのKey&Voだった、デニス・デヤングの、Symphony Orchestraとの競演。
Styxの名曲だった、Lady、Babe、Best Of Times、Come Sail Away、Mr.Robot、Desert Moonなどが、デニスの新曲も交えて、オーケストラと無理なく自然に融合している。

特に、ドビュッシーの「月の光」から“Don't Let It End”への流れが最高だ。
元々ドビュッシーの「月の光」は、Styxの『Crystal ball』の中で、“Ballerina”へのイントロとして使われていた。
デニスのお気に入りの1曲なんだろう。
それは、あくまでも導入なので、途中で終わってしまっていたが、今回はフルバージョンだ。しかもオーケストラを従えてのゴージャス版。

ただでさえ、美しい旋律に魅了されるのに、導かれて始まる曲は、“Don't Let It End”
『Mr.Robot』で、絶望に打ちひしがれても、希望を見失ってはいけないと、切々と訴えかける、感動的な曲だ。
原曲の素晴らしさにプラスされた、高い精神性と、デニスの変わらない歌声。
「月の光」の格調高さによく合う。
最近で1番感動した。
残念ながら、声の艶や伸びはちょっと失われたけれど、深みと、何よりも未だそこにあるという確かな存在感がうれしい。

Styxにはさまざまな思い入れがあるため、過去の記憶が浮かんでは消え、感動を大きくした。
新曲はかつてのデニスと違ってプログレ的でもキャッチーでもないし、かつてのStyxを知らない人には不向きだろう。

が、Styxを好きだった人にはたまらない。
月の光~Don't Let It End を聴くだけでもいい。
合間にちょこんと入るクラシックも楽しい。
Kansasの「Always Never The Same」ほどクラシックしていないので、聴きやすい。

荏原スポレク杯

2008-01-06 23:29:21 | バレー
お正月明け早々、試合の日はやってきた。
今日はバックスに男子選手を3人入れての大会だった。
女子との混合なため、アタックは許されない。レシーブのみだ。
よって、打っても打っても男子選手に拾われる、ラリーの多い試合になった。

うちのチームは、バックスが弱い。
なので、男子選手によって強化されれば、レベルアップは必至だった。

実際うちの男子選手はよく拾った。
あきらめずにボールを追うし、それを見て私たち前衛もおおいに刺激を受けた。
後方から、大きい2段トスでアタックに繋げてくれる。
それならば、思いっきり打って決めるしかない!!

ところが、相手チームも条件は同じだった。
打っても拾われ、2段トスになってアタックを打たれる。
そこで考えた。

ブロックに当てて、ブロックアウト。。

レフトの私はクロス打ちが得意だ。
力が入れられるコースがクロスなのだ。
でも、読まれている。
それならば、逆手に取って、ストレート打ちに徹し、ワンタッチでサイドラインをアウトにし、拾えなくしたらいいのだ。

これが功を奏し、2本に1本は決まってきた。
何本か打ってる間に、ストレート打ちにも自信が持てるようになり、短いトスでもひねって打てるようにもなった。

センターラインも攻撃が決まりだし、ライトもブロックに当てて出すようになった。
こうなれば強い。
そして、見事(Bクラスだけど^^;)優勝となった。
うれしい~~っ!!
勝利の美酒は、いつもうまい!!


自分自身の感想と言うと。。

今日はすごく緊張していた。
私は上背がある方ではない。パワーヒッターなのだ。
けれど、レベルの高いチーム相手では、パワーだけで押すだけじゃブロックに当たって決められてしまう。
そこで、トスが上がるたび、打ち終わった後には、次に打つコースはどうするのかと、考えまくっていた。
アタックが決まった後でも、うれしいのはほんの5秒だけで、その後はまた緊張して次のコースと強弱を考えていた。
繋げてくれるメンバーのために、きれいなトスをあげてくれるセッターのために、そして決めたがっている自分のために。
これだけレシーブをがんばってくれているんじゃ、ミスもしたくないし。
思いっきり打つだけだった。
それが、成功に繋がっていた。

ベンチは、今日は良かったと誉めてくれた。
ブロックアウトが効果的だったからだ。
ミートのいいアタックは拾われはしたが、自分でも調子がいいと思った。
これはうれしい。

だけど、この次も調子良くいられるだろうか?とか
ミートできるだろうか?とか考えてしまうのはなぜだろう??
調子がいいほど、プレッシャーを感じてしまった。
次も同じプレーができる保証がないからだ。

とりあえず、最後まで調子を持続できてうれしかった。

これが一番ほっとした。