メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Bittencourt Project の Brainworms-1

2008-09-27 22:06:54 | メロディック・ハード
Angraのギタリストである、ラファエル・ビッテンコートの1stソロ。
Angraが現在活動できない状況なので、たっぷりある時間を使って、ラファエルの頭の中に溜まっていたアイディアを表面化した。
タイトルのBrainwormとは、文字通り「脳の虫」のことで、頭にこびりついて離れないメロディやフレーズを指すことがあるそうだ。

このソロの中で、ラファエルはギターと歌を担当している。
Angraの第6作目である「Aurora Consurgens」のボーナス・トラックを歌ったほどだから、歌には定評がある。
「Brainworms-1」でも、ファズがかった中音域の声で歌う。
ミディアム・テンポが多く、無理せずにのびのび歌っている。
ただ、高音で突き抜けるような歌い方がないと、少々ツラいな。声が太いだけに。

ギターはさすがにうまい。
思ったほどギターソロは多くないが、速弾きにはキラリと光るものがあるし、リフは高速だったりする。
メロディアスなギターは心地いい。
でもギタリストなんだから、もっとギター・オリエンティッドなソロが良かったな。
なので10曲目のインストナンバー“Comeniro Amor”が好きだ。

楽曲が地味めなのが残念だ。
マニアックで、キャッチーさが足りない。
ラファエルは、Angraでスピーディーな曲を書くから期待していたが、このアルバムでは別の面が出ている。
キコのソロがジャズだったように、Angraでは表現しきれない、メタルを離れた音楽をやってると思えば、納得もいくだろう。
キコとの共通点は、ブラジルの民俗音楽を取り入れてることか。。

Angraの呪縛から解き放たれるためには、あと数回聴く必要がある。
こう聴いてしまうと、Angraのプロデューサーのデニス・ワードは優秀なんだと思ってしまう。
メタルとシンフォニックの加減が実にいい。
いえ別に、ラファエルのプロデュースが悪いってことじゃなく。

なお、ベースには同僚のフェリッペ・アンドレアーニ、ドラムスに元同僚のリカルド・コンフェッソーリ等が参加している。

Silent Stream Of Godless Elegy の Relic Dances

2008-09-20 22:39:16 | メロディック・ハード
チェコのゴシック・ドゥーム・メタル・バンド。
2004年作品。

詳細はよくわからないが、とんでもなく素晴らしい作品だ。
リズムはドゥーム・メタルのゆったり感と重低音があるので、メタルだとわかるが、
彼らの本質はトラッド音楽を取り入れた作風にあると思う。
それが、哀愁漂うジプシー調のヴァイオリンと、力強さと儚さを併せ持つすごく声に魅力のある美声の女性ボーカルが被さると、ほんの一瞬で琴線に触れまくり、すっかりRelic Dancesの虜になってしまう。

ヴァイオリンは、“泣きのヴァイオリン”と言うべく情感が溢れている。
ネオクラシカルなスケールと、トラッドな音階が同居しているようにも思える。
動の要素はなく、凛として静かだ。
それが堂々と中心を占める。

女性ボーカルの声質は軽く、クセがなく伸びやかだ。
4曲目の“Together”のイントロのアコギは、Rennaisanceの“Can You Hear Me?”を彷彿させ、雰囲気もそれらしくあるので、ますます好きになる。
彼女の声は、若い頃のアニー・ハズラムをもっと幼くした感じにも聴こえるから不思議だ。
土着的なトラッドっぽい曲だと、Blackmore's Nightのキャンディスにも聴こえるし。。
Stream Of Passionにも似ている。

プログレっぽいし、ヴァイキング・メタルっぽさもあるが、暗いし耽美的だ。
が、閉塞性はなく、むしろ広がりがある。胡散臭さもある。
一般的なキャッチーさはないが、私には十分アピールする。
ただ、デス声は余計だな、それほどは気にならないけど。

CL オールボー戦

2008-09-18 21:18:29 | 中村 俊輔
チャンピオンズ・リーグ(CL)が開幕した。
俊輔の所属するセルティックは、初戦は予備戦を勝ちあがってきた、デンマークのオールボーとだった。
グループリーグの中で、一番格下と言われている相手だったのだが。。

前半の割と早い時間で、セルティックはペナルティ・エリア内でマロニーが倒され、PKをゲットした。
よしっ、先制点だ!と目論んでいた。
キッカーはロブソン。
えっ??と思ったが、PKはこれまで確実に決めていたから、まぁ決めればいいかと前向きに考えたけど、ロブソンは甘いコースに蹴って失敗してしまった。

そりゃそうだよね、ロブソンはCLに出場するのなんか初めてだったのだ。
それも初戦。CKだってミスってゴロになっちゃったくらいだから、ガチガチに緊張していたのだろう。
守備の要人のハートリーがいれば、ハートリーが当然出場していた代役だ。ああ、アンラッキー。

これでケチがついて、ホームだというのにオフサイド判定によって得点が認められなかったし、いいトコまで行くのに、最後決められないという悪循環に陥って、引き分けになってしまった。(0-0)
う~ん、落ち込んじゃう。

それまでの、DFラインの裏を突かれて失点という“欠点”は最小限に食い止められ、マクマナスが対人で勝ってたこともあって、得点は許さなかったが、
セルティックパークで勝てなかったのがショックだった。

CLと言えばの、スノがいないし、いい仲間だったヤロシクだっていない。
でも、マロニーとサマラスの呼吸が合えば大丈夫かと思っていた。
俊輔を中心にボールが動くかと思っていた。
でも何だかなぁ、細かい呼吸、パス交換でブレが出ていて、ちょっとずつ“おかしいな”の雰囲気に飲まれてしまった。
優勢だったのに、要所はオールボーに掴まれたっていう、イヤな後味だ。
個人レベルで、ビジョンがイマイチ共有できていなかったようだ。
そのため、ボール離れが悪くなり、リズムが乱れていった。

セルティックはこんなもんじゃないだろう。

苦手のアウエーで引き分けか勝ちが必要になってしまったが、
修正はできる。
各個人での共通のビジョンを持てばいいのだから。

それにしても、俊輔のFKは研究されている。
簡単にはいかないだろう。ハードルは高くなっている。
これが一流の証だということで、上を行くFKを決めてほしいっ!!

Opeth の Watershed

2008-09-15 22:28:09 | メロディック・ハード
スウェーデンのプログレッシヴ・ゴシック・メタル・バンドの9作目。
3年ぶりのスタジオ盤。
前作からドラマーとギタリストが交替している。
彼らの変革がわかるほど詳しくはないので、聴いた印象のみで書いてみる。

1.「Coil」
アコギで始まり、叙情性に溢れた美しい曲。
ナタリー・ロビンスという女性ボーカルとの澄んだ声での競演に、うっとりする。

2.「Heir Apparent」
メタル色の強い攻撃的な曲。
デス声があっても、それほど気にならない。メタルの重低音と、プログレっぽい複雑なリズムとメロディが見事に融合している。
主となるメロディを生かしているので、Opethとしては聴きやすい。

3.「The Lotus Eater」
これもメタル色が強い。
不協和音や意図的に調和を乱している音が耳に残る。破壊的だ。
直後にメロディアスでメローなギターが入り、美しさに一発でやられる。

4.「Burden」
70年代のプログレを色濃く引き継ぐ曲。
儚さと寂寥感と虚無感がたまらない。

5.「Porcelain Heart」
スローで単調なリズムに飽きてきた頃に、メタルに変化。このあたりはうまい。

6.「Hessian Peel」
11分を超える大曲。
プログレ色が濃く、やや冗漫。アルバム前半のメタルを期待すると厳しい。

7.「Hex Omega」
メロトロンのようなキーボードがいい。
ギターソロもいいけど、もっと反逆性がほしい。やけに素直に感じる。


なんだか、とっても聴きやすくなっていた。
難解なプログレはついていけないので、メタルの増したこの作品くらいでいい。
キャッチーではないし、とっつきにくいが、メロディの美しさと曲の変化と残虐性と叙情性が寂寥感が魅力的だ。
メタルが好きな私は、1~3曲目が気に入った。

俊輔が来年1月に日本に復帰

2008-09-15 10:45:58 | 中村 俊輔
俊輔が14日のスコットランドの地元紙に、来年1月に日本に復帰する可能性があると語った。

http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/world/news/20080915-OHT1T00046.htm

あ、やっぱり。。

これまでも、ことある度に「日本でサッカー選手を終えたい」と言っていたので、日本に復帰するのは時間の問題だと捉えていた。
W杯予選によって、日本とスコットランドを往復することが増えるので、俊輔の体調やコンディション調整の問題をクリアするため、来るべき時が来たって感じだ。


『日本代表』

俊輔にとって、最大優先事項なんだろう。
日本代表になって、W杯予選を勝ち抜き、本戦で活躍する。。
私にとっても、俊輔に望むことだ。

日本代表の合宿にろくすっぽ参加せず、試合前の数日に合流して試合を戦うというのは、本人にとって決していい状況ではない。
なにより連携を最重要視する俊輔にとっては。
日本復帰によって、代表が強くなればいい!


他に、家族のことも言っていた。
子供が大きくなると、教育面とかいろいろあるのだろう。
現地の日本人学校に通わせられれば、レベルが高くていいと思うのだが。
っていうか、日本人ってことで目立つのが困るのではないか?


できれば、もうちょっと海外でがんばってほしかった。
CLでFKを決めた時なんて、誇らしくて天にも昇る気分だったのだから。
少し寂しいが、俊輔が決めたことだから、受け入れ、応援を続けていく。

まずは、18日AM3:30~からの、CL第1戦目のAaB戦、勝ってほしいっ!!
「自分がスコットランド人ならセルティックでプレーしたい」とは、泣かせてくれるじゃない!

Andromeda の The Immunity Zone

2008-09-07 23:40:55 | メロディック・ハード
スウェーデンのプログレッシヴ・メタル・バンドの4作目。
これまでもDream Theaterの影響を感じさせたが、『The Immunity Zone』は、それに加え、Pain Of Salvationの陰鬱さや沈痛さも感じさせる。

重低音とリフは、Dream Theaterで、キーボードが形作る広がりのある空間と冷ややかな空気感や、ギターのアルペジオがPain Of Salvationなのだ。
もっとキャッチーなバンドかと思っていたが、今作はとっつきにくい。
が、それがイヤなんじゃなくて、落ち込みつつもリラックスできていい。
無理に元気付けるのは、この場合そぐわない。暗いのが自然な流れなのだ。

その気になって、暗さを受け止めると、根底に横たわるドラマが見えてくる。
2曲目の“Slaves Of The Plethora Season”のサビが、素敵にキャッチーに聴こえてくるからおもしろい。
他にも、緊迫感の中からそっと覗く希望とか、果てしなく暗く険しい一本路、月夜の荒れる湖面をイメージする曲があって、想像力を掻き立てられる。
こんな、情景が見えてくる聴き方があってもいいのではないだろうか。
(注:歌詩は読んでません^^;)

ボーカルのDavid Frembergは、6曲目の“My Star”で、ジェームズ・ラブリエのような、男の色気たっぷりな歌声を披露する。
たまにあるコーラスが、爽やかささえ感じさせ、リラックスさに繋がる。
でもギターソロは、もっとたっぷりほしいな。


プログレッシヴ・メタル・バンドは、メロディック・パワー・メタル化の一途を辿っているように思っていたが、未だプログレッシヴにこだわり、テクニックと曲の流れで勝負するバンドがいるのは頼もしい。
DGM、Pagan's Mindとは逆のパターンだ。

万人受けはしないだろうが、メロディック・パワー・メタル化への傾倒しすぎを懸念する人には最適だろう。
私はジャンルのバリエーションの多様化がほしいので、Andromedaの変革を歓迎する。