メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Northrtn Kings の Reborn

2008-05-25 23:17:42 | メロディック・ハード
フィンランドのメタル界を代表するボーカリスト4人が、80年代Rockをシンフォニックにメタルにアレンジした作品集。
2007年作品。

その参加した4人というのがすごい!
マルコ・ヒエタラ(ナイトウィッシュ、タロット)
トニー・カッコ(ソナタ・アークティカ)
J アホラ(テラスベトーニ)
JP レパルオト(カーロン)

その曲というのが、また有名どころばかりだ。

1. Don't Stop Believin'/ジャーニー
2. We Don't Need Another Hero(邦題:孤独のヒーロー)/ティナ・ターナー
3. Broken Wings/Mr.ミスター
4. Rebel Yell(邦題:反逆のアイドル)/ビリー・アイドル
5. Ashes To Ashes/デイヴィッド・ボウイ
6. Fallen On Hard Times/ジェスロ・タル
7. (I Just) Died In Your Arms(邦題:愛に抱かれた夜)/カッティング・クルー
8. Sledgehammer/ピーター・ガブリエル
9. Don't Bring Me Down/ELO
10. In The Air Tonight(邦題:夜の囁き)/フィル・コリンズ
11. Creep/レディオヘッド
12. Hello(心の扉)/ライオネル・リッチー
13. Brothers In Arms/ダイアー・ストレイツ


例えば、1曲目のJourneyの“Don't Stop Believin'”を例に取れば、
まるでサントラのような大仰でシンフォなサウンドで幕を開け、そこからどこか幽玄ないつものピアノで曲は展開する。
歌が始まったかと思うと、コード進行はむしろJourneyの“Separate Ways”だ。そのまま歌えるだろう。
スティーブ・ペリーみたいに高らかに歌うのではなく、シリアスで暗い。
多分、ボーカルはマルコだ。
それが、カッコ良く、決まってる。
ギターソロだって、原曲とまるで違い、2曲分楽しめたくらい内容凝縮だ。

“We Don't Need Another Hero”のようにわかりやすい曲はあるし、
“Don't Bring Me Down”のように、そこまでするか?って曲もある。
個人的には、“Died In Your Arms”“Brothers In Arms”の、スローで美しい曲が気に入った。
アレンジがとにかく素晴らしい。
(原曲で知らなかったのは3曲なのに、なんで“Brothers In Arms”を聴いておかなかったんだと、死ぬほど後悔した~!!)

原曲との比較はもちろん楽しいが、それはアレンジした曲が高度であるからこそ。
4人の卓越した歌のうまさとセンスに脱帽だ。
また、コーラスの分厚さ、入るタイミングの見事なこと!
楽しいアルバムだ。第2弾が出てくれないかな~。

女子バレー、五輪切符獲得!!

2008-05-23 22:43:42 | バレー
女子バレーは、韓国にも勝ち、北京五輪出場を得た。
ここまで強いとは、正直思っていなかった。
前回と違って、出場はただの通過点と考えている選手たちが頼もしい。
どの選手も、うまくなっていたし、集中力が出てきた。
それを支えるのが、リベロの佐野のサーブカット力と、竹下の緻密なパスワークだろう。
早いトスに対応できるアタッカーの器用さも素晴らしい。

大型化されたバレー界で、好成績を挙げるにはスピードしかないという選択肢を、よくモノにしたと思う。
五輪で勝つのは、メダルを狙うのは簡単なことじゃないが、
けなげな選手たちを見ると、応援せずにはいられない。
まさに磨き上げたって感じじゃないか!!


あっ、勝っても栗原がなかなか笑わなかった理由。。
私は、高橋がフェイントで決めたからだと思う。
栗原は、自分が強打で決めたかったと思う。
最後の1点は特別だもん。一番おいしい場面。
記憶にも鮮やかに残るはず。

それを高橋に持っていかれたばかりじゃなく、締まりの悪いようなフェイントよぉ。
私だって、どうしても1点が欲しい場面では、最後でもフェイントで決めるけど、あの場面、得点に余裕があった。
だったら、高橋でいいから強打にしてほしかったと思っただろう。
カッコ良く締めくくりたかっただろう。

でもまぁ、相手に付け入る隙を与えなかったワケだし、まっいっかぁ。

セルティック3連覇!!

2008-05-23 22:30:47 | 中村 俊輔
スコットランド・プレミア・リーグは、22日が最終日だった。
最終日までもつれ込んだ、優勝の行方。
セルティックとレンジャーズ。共に勝ち点86。
勝った方が優勝!両チーム共勝っても、得失点でセルティックが有利だ。

そんな重要な試合で、見事に勝ったセルティック!!
内容は、慎重なボール回しで、思い切りが欠け、攻撃の組み立てとしては、カウンター狙いのダンディーUの方が上だったが、ともかく勝った!
これが大きい。

スポーツは結果が第一。
優勝おめでとう、セルティック、俊輔!!


この日は、左のMFであるマッギーディーが、いつになくシュートを打たなかった。
ボールを持つと、少しでもコースがあるとすぐに打つ“シュート小僧”なのに、自分がシュートを打つよりもラストパスを送る選択をしたのは、
優勝決定戦という特別な場が持つ“プレッシャー”だったのだろうか?
それとも、俊輔がマッギーディーに与えた決定的なチャンスをふいにしたことによる“弱気の虫”のせいだろうか?

あのシュート大好きマッギーディーでさえ慎重になる試合では、同様に得点ランキングの首位を突き進むマクドナルドも、あまりシュートの選択をしなかった。
中央にボールが集まるのに、そこからの攻撃が遅くなるのは、奇異な風景だった。

ボールは、ヒンケルから、ハートリーから、ロブソンから俊輔に集まった。
ボールを預けて打開してもらおうとしていたのだ。
が、俊輔はいつものプレーをしていたのだが、周りの状況判断が遅く、ボールを持ちすぎてしまうことも。
みんなの動きが硬いのだ。

そりゃぁ~、俊輔はきれいなラストパスは送れる。
けれど、左のマッギーディーが機能しなかったら、スピーディーパートがなくなり、技巧パートだけになるじゃない。
相手が守りやすくなってしまう。
今日のセルティックは、そんなジレンマに陥っていたように思う。

音楽だって、技巧に走っただけじゃ、曲のメリハリがなくて感動しない。
静と動の対比があってこそ、曲が引き立つのだ。
そう、俊輔の技巧を生かすのが、スピーディーな突破なのだ。
直線的に攻めてくるのか、裏を狙ってくるのかわからなかったら、さぞかし守りづらいだろう。
それがポジションチェンジによって入れ替わったらなおさらだ。
今シーズンのセルティックは、このパターンで随分得点を稼いだはずだ。

それが今日は機能しなかったから、苦戦は必然だった。
こんなトコでコケたら、今まで6連勝して奇跡の逆転優勝のために勝ってきたことがムダになっちゃうじゃない~。
しっかりして~~。

それがだ、もうひとつのパターンによって得点したから恐れ入る。
それが、フェネホール・オフ・ヘッセリンクの高さを生かしたセットプレー。
ハートリーのCKに見事合わせて決勝点となった。
なんで俊輔のCKからじゃなかったんだ?の不満はこの際抑えておく。
必勝パターンのあるチームは強いね。
(俊輔のFKも昨シーズンは必勝パターンだった)

試合内容で負けてても、結果を出したのは、これらのおかげだろう。
あと、ゴール前になぜかいるマクドナルドの異常な決定力のおかげもあったっけ。

戦術的には、さほど縛られないセルティックの、数少ないパターンのおかげで優勝。
俊輔が加入してから、毎回優勝だが、これがどんなに大変なことかは、推して知るべし。

この常勝チームの中でレギュラーを取るのは大変だ。
俊輔は体の状態が良ければ、すべてスタメンだった。
全く持って、素晴らしい。


来期もセルティックに在籍するらしい。
本当は、プレミアでもリーガでも移籍してほしかった。
セルティックのプレースタイルが変化しつつあるから複雑だ。
技巧パートは、どの程度残るのだろうか?
ともあれ、俊輔が選んだ道だ。
私は、俊輔の活躍を祈りつつ、見守っていくしかない。
希望はだたひとつ
“試合に出てほしい”
なら、セルティック残留でもオッケーとしよう。

Midnattsol の Nordlys

2008-05-17 22:21:28 | メロディック・ハード
ノルウェーのフォークトラッド・メタルの2作目。
1stにあった、フォーキッシュな雰囲気が、ゴシックに置き換わっている。

Leaves EyesのLiv Kristine Espanaes嬢の実妹であるCarmen Elise Espensaes嬢の歌は、若干うまくなったが、一本調子なところは未だ修正されていない。
ターヤの影響を受けたような、高音を伸ばして引っ張る歌い方は、強いクセがあり、どうしても魅力に感じない。
声は多少太くても美声なのだから、強引な引っ張りはやめて、さらっと歌ってくれた方がありがたい。

シンセによるシンフォニックな雰囲気は、ミステリアスで好きなのだが、そこにメタルのリフが入ると、Within Temptationのリズムになり、いかにもゴシック・メタルになってしまうのが残念だ。

万人向きを狙ってBIGになろうとしたのが、どうも裏目に感じる。
1stにあった、哀愁が薄れ、儚さが減って力強さに変化したことによって、よくあるバンドに成り下がってしまった。
ギターソロも平凡で、おおっと思えるものがない。
個性がなくなってしまった。全体的に平坦だ。
ダークにもなってしまった。
アコギや中世の匂いが、また復活してくれないかなぁ。

ジャケにあるように、美貌の女性を2人擁した見た目にも楽しいバンドだけに、この路線で落ち着いてしまうのは惜しい。

Pathosray の Pathosray

2008-05-10 16:38:11 | メロディック・ハード
イタリアのテクニカル・プログレッシヴ・メタル・バンドのデビュー作。
ジャケを見て、一瞬Rhapsodyかと思ってしまいましたぁ。

最近のお気に入りである、Circus MaximusやPagan's Mindと同系列-Dream TheaterのImages&Wordsの頃の流れを汲む。
それらよりも、もっと重低音が利いてヘヴィーだ。
演奏部分では、Systematic Chaosの無機質さまで含む。
Circus MaximusやPagan's Mindとまではいかないが、なかなかいい。

サウンドは高度でテクニカル。
中心人物であるIvan Sandronのドラミングは、軽快で変リズムを叩きまくりだ。
ドラミングを追うだけでも楽しい。
キーボードとギターがうまく連動して、どっちかに偏らず、バランス良くサウンドをリードしている。

Marco Sandronのボーカルは、元Evil Masquradeや元Royal Huntのヘンリック・ブロックマンみたいに線が細い高音だ。
線の細いジェームズ・ラブリエのようにも聴こえる。
7曲目のバラード“In Salicis Umbra”の表現力は素晴らしい。
1:39と言わず、もっとやってくれたらなぁ~。

歌メロは概してメロディアスで、コーラスもキレイだ。
それにスティーブン・タイラーのようなちょっぴりデス声(ふんばり声?)が入って、変化をつけている。

Sonata Arkticaの『Unia』やRoyal Huntの『Collision Course~ParadoxⅡ』、はたまた最近のゴシック・バンドにありがちな、シンセで音を覆ってしまうという、シンフォニックすぎるがために聴きづらいってこともなく、気分良く聴き通せる。
ピアノを使って、格調高さと透明感を出しているのもいい。

が、細部まで凝っているため、全体像が掴みにくいのが惜しい。
どこが聴き所なのが理解しづらいため、疲れてしまうのだ。
曲がどれも似通ってるように思えるし。
適度に空間がほしい。
大曲はあっても構わない、ただ、シンプルでキャッチーな曲も入れてくれれば、リフレッシュされて、続けて聴けられるのに。。
リスナーのワガママなのかしらん??

この辺をうまく押さえたら、大化けもするだろう。
最近の傾向として、デビュー作ではプログレ度が高くても、2作目はプログレ度が多少減って、聴きやすくてヘヴィーになっているので、楽観はしている。
いえ、プログレ度は減らなくていいのだが。

Royal Hunt の Paradox

2008-05-04 22:33:39 | メロディック・ハード
デンマークの、シンフォニックなメロディック・ハードバンドの4作目。
1997年作品。

3~4回聴いてみたが、これといった核になる曲はない。
曲ごとの特徴はない。
が、アルバム全体が1曲になってるから、全体を通して聴いた時に、すべてが繋がり、高い完成度を感じさせる。

全体を埋め尽くすようなアンドレ・アンダーソンのキーボードが、荘厳で壮大な世界観を生み出している。
クラシカルでスケールが大きい。
物語る歌メロに、見事に芸術性を肉付けしている。

なのに私は、ヤコブ・キエールのギターソロがあると安心するんだなぁ。
アンドレのキーボードは、守りに入っていて、攻撃性がない。
クラシックだと思えばいいんだろうが、どうしてもHR/HMが聴きたいから物足りないのだ。
ギターソロによって、哀愁や人間的な息吹を感じさせ、予定調和をぶち壊しているのが爽快だ。
いわば、神々しくて高貴で気高い芸術作品を、民衆レベルにまで引き下げ(?)、親しみやすくさせたというか。

D.Cクーパーの、広がりがあってしっかりと根付いてる歌声は素晴らしい。
音程と発声がしっかりしている。
実際、Silent Forceの来日の時に聴いたが、本当に上手だった。
この存在感ある歌が、全体の中心に位置して主張している。
さらに、天から降りてくるようなコーラスがすごくいい。

テーマは、「宗教と神」
詩の内容が理解できれば、深い感動ができるだろう。

もっと聴きやすく、キャッチーな曲があればいいのにとか、リズムに変化をつけてほしいとか、リフを利かせてとか注文したくもなるが、これはこれで完成されてるから、丸ごと受け入れるしかない。
コンセプト・アルバムの宿命上、聴き込むと良さが出るアルバムだと思った。
あと5回聴けば、また感想が変わるだろう。