メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Lunatica の New Shores

2009-02-28 22:42:49 | メロディック・ハード
スイスのシンフォニック・メロディック・メタル・バンドの4作目。
前作の『The Edge Of Infinity』と比べると、ヌケが軽くなったようだ。
シンフォニックさが薄れている。

が、バンドの本質は何ら変わることはない。
歌姫アンドレア・ダトヴィーラルのメロディアスで親しみやすい歌メロが中心にある。
これがゴシック・メタルっぽいゆったりしたリズムに乗っており、重低音のリフがしっかりサポートしている。
もちろん、シンフォニックさもあるのだが、味付け程度で、大仰ではない。

特筆すべきは、アンドレア嬢の歌の上達ぶりだ。
今まではどことなく素っ気無さを感じたが、今回は歌が熱を帯びており、パワフルになった。
より丁寧な歌い方になった。

元At Vanceのオリヴァー・ハートマンがコーラスを務め、6曲目の“Ferewell My Love”ではデュエットもしている。
これが、切ないシンフォニックなHard POPS調バラードで、結構聴けてしまうのだ。
プロデュースがサシャ・ピート、エンジニアがミロとオラフ・ライトマイヤー。
オリバー・ハートマンまで付いてくると、Avantasiaを思い出してしまう(笑)

曲によっては、KamelotやWithin Temptationを彷彿させるが、どの曲もよく練られており、ゆったりと聴く時に最適だ。
個人的には、ピアノで始まる典型的なゴシック・メタルの2曲目“Two Dreamers”、
サシャの作品である沈痛なバラードの9曲目の“Into The Distance”、
ゴスペルちっくなコーラスとピアノの響きが温かい、けれど歌メロが切ない10曲目の“Winds Of Heaven”がいい。
Lunaticaのサウンドには、ピアノがよく似合う。

時折聴こえるAlex Seiberlのギターソロが、メロディアスでなかなかいい。
短いながらも、聴かせどころを押さえている。