まさるの一口馬主日記

「一口馬主」の視点から毎週の競馬を楽しんでいます。
*画像等についてはクラブより使用許可を頂いています。

バイヨンの勝利に思うこと

2010年11月15日 19時08分59秒 | 今日の日記
バイヨンはキャロットで募集されたダンスインザダークの牡馬です。

私も欲しかった馬でしたから注目していました。
体が小さい事もあってかワンパンチ足りず、いつも惜しい所まで行っていたのですが結局未勝利戦を勝ち上がれませんでした。
一か八かの格上挑戦も実らなかった訳ですが陣営は引退はさせずに障害にバイヨンの活躍の場を求めました。

障害に行ってからも安定感のある成績は変わらないものの勝ちきれないバイヨン。
いよいよ5歳となりました。5歳未勝利です。
萩原厩舎は預託頭数も多く、言葉は悪いですが未勝利馬をいつまでも抱えている余裕は無かった筈。
しかし、萩原先生は辛抱強くバイヨンの良化を待ち、勝利を信じて使い続けました。





私は外出していたので土日の競馬は見ておりませんが、バイヨンが勝った事は知っており、早速VTRを見ました。
バイヨンは勝負所で挟まれる痛恨の不利を受け、終わったかと思われましたが、そこから外に出してから重心の低いフォームで懸命に伸びてきました。
勝利への執念です。私は声が出ました。
結果を知っていても声が出ました。
頑張れバイヨン!



20戦目にして夢にまで見た初勝利…。
私はこの馬を東京や中山や新潟で見ており、いつぞやの東京の障害競争で競争中止の際は心配で心配で仕方なかった事を思い出しました。

別の機会にこの馬のレクチャーに参加した時に、勝ち切れないもののいつも力を出し切るバイヨンの走りを暖かく応援する出資者の気持ちが感じとれた不思議な空間を経験しました。
これはかつてのシルク天栄ツアーで最後のスーパー未勝利を懸命に追い込んだシルクヒーローの2着の事務所の雰囲気を思い出したのでした。
あれには凄く感激したものでした。

このバイヨンも出資、非出資関係なく本当に応援されていると感じる珍しい馬でした。



この馬の一勝

一勝を追いかける一口生活の熱い事は私も経験しています。
何も重賞を勝つ事やそういった事にこだわり過ぎずに、このバイヨンの勝利を皆で喜べるようなクラブライフが私の理想です。

「皆で思いを共有する」
これこそが一口馬主の醍醐味だと思うからです。