まさるの一口馬主日記

「一口馬主」の視点から毎週の競馬を長年楽しんでいます。
*画像等はクラブより使用許可を得て使わせて頂いています。

競馬場に吹く風・2006

2006年12月23日 13時01分06秒 | 今日の日記
今年は本当に競馬に熱中した。競馬場にもたくさん行った。中山・府中は言うに及ばず、愛馬を追いかけて新潟の遠征も行った。帰りのバスから見た阿賀野川は雄大で今もなお思い起こされる。福島の天栄ホースパークにも春秋と訪問し、これは年中行事となっている。
それもこれも私的競馬第二次ブームの火付け役ディープインパクトの存在は大きく、その延長で多頭数に出資することで一口馬主もさらに熱が入った。
競馬場に一人で行くときは指定席で見る、パドックはなるべく同じ位置から見る、競馬新聞は全場掲載の「1馬」に固定、など今年は自分の競馬スタイルが確立した去年を継承し、さらに定着した年となった。

【今年の5大ニュース】
①ディープインパクト凱旋門賞出走
負けはしたものの非常に強い競馬。乾坤一擲の先行を試みた陣営の勇気と英断に感動。さらに最後差し返したディープの勝負根性は私の心を打った。後出しとなるが、慣れないイプラ草を食べて体調を壊し、万全ではなかった事が奇しくも薬物事件発覚によって判明した。一回使っていれば勝てたと今でも疑わない私である。

②出資馬に自分の命名した名前が採用される
6月17日函館において今年最初の2歳新馬戦で1枠1番に入った我が命名馬「イデアーレ」は果敢に先行してローレルゲレイロの3着は立派な成績を残した。命名は一口馬主の新たな喜びを感じさせた。ちなみにイデアーレは大好きなイタリア作曲家トスティの曲名から。

③身持ちが固いと思っていたが結構浮気性である事を認識
一口馬主に熱中するあまり、各クラブの資料請求を行い、特にラフィアン・ユーワについては申込書に記入。ラフィアンはポイントではじかれ落選、ユーワは社台の育成でないと言う事で断念。未だにラフィアンは諦めきれないでいる自分がいる。来年は一頭持つ予定?

④「厩舎・育成」理論の研究
先の話に関連するが、なぜラフィアンの馬は走るのか?社台の馬は走るのか?と考えた時に間違いなく育成が素晴らしいと言う事が今更ながら解った私である。そして一口においては厩舎が重要であると多頭数持ってみて解った。15年競馬をやっていてこの程度の私であるが、厩舎と育成の重要さに今更ながら気づいた年となった。

⑤一口馬主熱が高まる
趣味は?と聞かれて一口馬主と答えた私はある意味異常である。
お小遣いの大半を突っ込んでいる訳であるが、周りの人に「儲かるの?」とか聞かれるが、これは「競馬=ギャンブル」という観念が世の人に定着しているからに他ならない。もっと啓蒙活動を続けなくては、と思う私であった。

さて、個人的総括はこのくらいにして『第51回有馬記念』を真面目に予想しようと思う。

《第51回有馬記念予想》
「有馬記念は必ずしも最強馬決定戦ではない」と言う考えが昔からある。
まず中山2500mのコースがチャンピオン決定戦に相応しくないという点と、秋のビッグレースを数使い、消耗した馬達が揃って今更何をしようというのか?という事による考えである。危険だからである。馬がかわいそうである。冬毛が生えてくるこの時期にビッグレースをやらなくてもいいじゃないかと感じるのである。

競馬をやらない人にも知名度が抜群で、世界一馬券が売れるレースとして定着している年末のイベントに私ごとき存在が何を言おうともJRAにとっては天に向かって唾するようなものではあるがあえて提言したい。ジャパンカップの存在意義が薄れた今なら同レースを廃止し、レース体系を整備してもいい時期に来ていると思うのである。
各馬について主観だらけのコメントを記した。


1番 ポップロック 調教B
非常に充実した一年となった同馬は上がり馬。鞍乗もぺリエを配し勝負気配もあり不気味な一頭ではある。しかしながら相当恵まれないとこのメンバーでは上位は楽ではない。

2番 デルタブルース 調教B
ダンスインザダーク産駒好きの私ではあるが、この馬の中山2500の適正にやや疑問を感じている。この馬は昨今珍しいヘビーステイヤーではないかと思っているので、距離不足にてやや軽視。

3番 ドリームパスポート 調教B
この秋4戦目。もう余力は無いと見る。確かに牡馬3冠を2・3・2着、JCもディープの2着と実績は十分ではある。堅実な馬であり頑張って欲しいが、2キロのアドバンテージをもらってもこの舞台では?と思料。騎手が毎回のように変わる事が私からこの馬への関心を薄くしている。実はこういった馬は相手なりに走りはするものの、勝ち身に遅くこの後もそれ程勝てないと思っている。名脇役。

4番 ディープインパクト 調教S
この馬についての賛辞はもう語りつくしたとも思われるが、あの皐月賞の致命的な不利を克服し、圧勝した事からも中山コースが不利になるとは思われず、4コーナーで先行集団を捕らえて一気に突き抜けるだろう。有終の美を飾って欲しいという思いも強いが、まずは無事に終わってくれればそれで良し。ジャパンカップが究極の仕上げだっただけに体調の維持が鍵だろう。しかし直前の調教は目一杯にやっており、池江厩舎の恐ろしさを痛感。この馬には馬場の違いやコース云々など語ることは意味の無い事だと武豊ジョッキーも強気の発言。珍しい事である。
競馬ファンはこの馬こそ史上最強馬だと認識させられることになろう。

5番 ダイワメジャー 調教A
それこそ昔はマイルの王者なども普通に有馬に出ていた時期もあるが、最近は距離体系が整い、陣営もそれに向けて狙って行くというスタイルが定着してしまった感がある中でこの馬の出走が光る。
この馬にとって2500は恐らく長く、直線垂れてしまう可能性はあるが、関東馬という点で応援したい。ただ、調教を見るとやや体が細いと感じた点が気になる。

6番 スイープトウショウ 調教C
気難しい彼女もやや前走のエリザベスの走りはピークを超えてしまったか?と感じさせた。馬場入りを拒んだり、頑として動かなかったり…。実は彼女は「もう走りたくない」と言っているように感じるのである。これだけの名牝である。無事に繁殖に入って欲しいと思うばかりである。中山でこの馬の切れ味は発揮できないと考えて実力上位でも無印としたい。

7番 コスモバルク 調教A
この馬のタフさには頭が下がる。3年連続の出走はデルタブルースとこの馬。コースの適性や距離の融通さから好走も期待できる。とは言え、ディープインパクトの邪魔をしないか不安で仕方が無い馬でもある。去年の有馬でもリンカーンにぶつかり、先のJCでも直線ヨレて迷惑をかけている。そもそも五十嵐騎手の技術にも疑問はある。

8番 メイショウサムソン 調教A
堂々の2冠馬。春は石橋騎手とのコンビに胸を熱くした。秋になってやや精彩を欠いているが、別に力が落ちているわけではない。仕上げに関してやや甘くなったのではないかと思う。2冠を取った事で大事にいき過ぎていると考えられないだろうか?体重はどんどん増え、メタボリックを気にする私にとっては親近感を覚える馬になっている。いや、この馬はネタ馬になる程成り下がっていない。スプリングSや皐月で見せた積極的なレースが期待される。この馬、目つきが変わってきたよ。
このタフなコースにぴったり。

9番 トウショウナイト 調教A
私に感動を与えたシルクヒーローの主戦、武士沢騎手の初重賞制覇はことさら嬉しかったわけであるが、この馬のローテーションは悪くない。調教の動きが良かっただけに恐い1頭となった。この馬の個性である早め抜け出しで上位を狙う。

10番 アドマイヤメイン 調教C
先行するであろうこの馬が有馬記念の展開の鍵を握る。ヨシトミ騎手はスタートも上手く、逃げも上手いのであわやのシーンもあるかもしれない。しかし私がこの馬に望む事は、ディープインパクトの圧勝シーンを演出するペースを作ることだと思っている。香港の疲れは取れているのだろうか?無理して出なくてもいいと思うのだが…。

11番 スウィフトカレント 調教C
天皇賞での走りは本格化を思わせたが、前走でそれは間違いだったことを感じた。
我が敬愛する柏木集保さんの◎(しかしながらディープに対しての深い愛情を示すコメントあり)なので注目しておいた方がいいのかもしれない。ディープが早めに仕掛けて混戦になった時には面白いかもしれない。常識的には消しだろう。

12番 アドマイヤフジ 調教B
大好きな馬ではあるが、常識的にこの馬の好走は考えにくい。無欲の大掛けはあるかもしれないが今回は難しいだろう。

13番 ウインジェネラーレ 調教A
隻眼の士である彼ももう6歳。得意の中山でどこまでやれるか?状態は抜群に素晴らしい。

14番 トーセンシャナオー 調教B
うーむ。この馬はどう見ても格下でよほど恵まれないと難しいだろう。


~結論~
ディープインパクトの永遠に語り継がれる強さを目に焼き付けるレースである

他の馬は後ろで競馬をしては勝ち目がないので、色気がある陣営は早めに動くだろう。従って3コーナーあたりから激しい競馬になり、4コーナーはアドマイヤメイン・コスモバルク・ダイワメジャー・メイショウサムソンなど先行勢を射程に入れて最後の翼を大きく広げ、飛ぶような走りを我々に見せてくれるだろう。

◎ディープインパクト
○メイショウサムソン(注:2着候補の筆頭という意味の○)
△コスモバルク
△ドリームパスポート
△トウショウナイト
△ダイワメジャー

あなたがいるから競馬は楽しい。
祈・全馬無事の完走     18.12.23  まさる