インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

『半沢直樹』を観る

2013-09-14 22:40:31 | 身の回り
  雅太はパソコンで今流行の『半沢直樹』なるドラマを一気に観た。東芝のドラマは『仁』とか面白いのが多いが、今回はエリート・サラリーマンを取り巻く人間ドラマであった。雅太は、これはサラリーマン社会の中ではかなり受けると思ったが、同時にこんな職場で怒鳴るような主人公やら脇役はどうなのか首を傾げた。現実と違うではないかと、雅太をはじめ視聴者は怒りながらも、釘付けにするのは、まあ、確かにおかしげな上司やら理不尽な事が現実に多いからであろう。雅太の職場にも、会社人間で正確に異常をきたしているとしか思われない人間もちらほらおり、それは上へ行けばいくほど顕著であるように思われた。
 半沢直樹をはじめとするエリート銀行員は、人事の「出向」を恐れるが、ピラミッドな会社組織ではどう考えても大勢が何処かへ弾き出される。もっとも日本社会全体が、ある種のピラミッド組織であり、雅太をはじめ弾かれた大勢が底辺層を形成しているわけである。かといって、別にピラミッドの上の方が幸せという保障はなく、家庭環境やら性格やら異常をきたしているかもしれず、「近藤」という半沢の同期が良い例であるように思われた。権力を握ればそれなりに仕事が面白いのだろうが、上には上がいるし、結局、自分の能力を超えたところを望まない方が良いように思われる。
 銀行員とか神経が図太くなければ持たず、雅太には無理であろうと思われた。無理してやっていれば「ベトナムに出向」とかの運命が待ち受けているのであろう。このドラマ、世の中はカネであり、理不尽である、というところが受けるのであろうと思われた。
 

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