インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

エスキモー族 ~夢~

2008-05-13 16:13:51 | ネイティブ・アメリカンの言葉
僕は夕べ、君の夢を見た。
君は僕と一緒に、海辺の小石の上を歩いていた。
僕は君の夢を見た。
まるで急に目がさめたみたいに。
僕は若いアザラシのように美しい君のあとを追った。
僕は追われていると知って水中に飛び込む。
とても若いアザラシを求める猟師のように君を求めた。
そう、僕の夢はざっとこんな具合だった。

    『魔法としての言葉』より


 まさに魔法のような言葉だ。インディオが考えるに、
 僕は「若いアザラシ」で、「美しい君」を追った。
 しかし「若いアザラシ」である僕は、追われていた。
 何に?
 水中に飛び込むと、「猟師」になった。
 そして「美しい君」を「若いアザラシのように」追い求める。
 …
 「美しい君」を「薔薇」とか「百合の花」とかでなく、「若いアザラシ」とたとえる所が生々しい。美しい君である若いアザラシは、僕から逃げていくのだ。

 エスキモー族は過酷な条件で生きているためリアルである。「命」を感じる。極寒の地で、アザラシはエスキモーにとって神が与えた食物であろう(しかしアザラシは逃げる)。花や樹木がない?

 エスキモー族は神社(似たような何かあると思う)で、御神木の代わりに何を祀っているのだろうか(写真は宇佐神宮の御神木です)。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿