インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

果たして自由になれたか

2014-01-05 21:56:14 | 身の回り
  深夜22時。雅太は非常に長いトンネルを抜けたような気分でブログを書きはじめた。
 
  飛び出して雅太が上手く行く様を、果たして共感する戦士たちは信じることが出来るか。

  「戦士は信じなければならない」わけであるが、どうもまだ「信じられない」という閲覧者の声が聞こえてくる。

  そう、雅太自身も、心のどこかで信じていないのかもしれない。

  雅太は正月休みとあって、田舎の実家に戻り、二泊してエネルギーを充電した。親には「いつまで休みか?」と問われ、「ず~っと休みだ」と答えるわけにもいかず、野菜や水など必要なものをしこたま車に入れて、アパートに戻る。
  雅太は、これまでになくエネルギーがあるので期待して眠る。が、スクラッチの外れのごとく、かすのような夢ばかり見て、朝起きれば、絶望的な気分に陥った。

 それでも、カスタネダの教え通り、「反復」なる行為を実践する。とりわけ4年間で40冊にも及ぶ日誌の類を、雅太はペラペラと捲って心理的変化を読み取ろうとした。とたんに、蜂の巣をつついたように、内省の毒針に刺され、気が滅入る。退職した雅太は自由になれたはずで、しばらくは生活に困らぬはずなのに、何かおかしい。内的対話が凄まじいのに驚く。それは眠って蓄えたエネルギーが、「不安」の言葉の火を吐く怪獣となって、雅太を攻撃してくるのである。

 「生活の型を壊せ!」といえども、仕事がなければそもそも「生活」ができぬ。呪術師の道を行く前に、雅太はノイローゼになる気がした。世間体を捨て、とりあえず、ネコのように寝て、夢見を究めようという戦略であったが、罪悪感というか、一体これからどうなるのかという不安が凄まじく、それは泣き叫ぶ赤子のようで、無理に抑えようとすればするほど膨らんでいく。

 雅太は人生の連続性を中断させた、つまり破壊点に到達したと考えていた。しばらくアパートに引き籠って、誰とも会話せず、呪術に励む予定であった。が、雅太が半ば強引に破壊点を作り出しても、「内的沈黙」は全く訪れないわけで、逆に強力な「内的対話」が訪れたわけである。素晴らしい効果が現れないし、ワクワクもしない。ひょっとして無謀に飛び込んだだけではないのか。

 焦った雅太は、荒れ狂う海の中から、船に向かって手を挙げた。

 

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