インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

奄美大島に想う

2010-10-24 20:02:55 | 考えるインディオ
 田舎に戻ると、向日葵が消えた場所の近くに、カツミレが咲いていた。

 

 森林浴の場所に行ってみると、小川(というか、農業用水か?)に栗がぼとぼと落ちている。肩のそばに青い栗がかすめて落ちていく。

 

 今年は猛暑でドングリが実らず、熊が出没するようだ。この辺の山は熊など聞かないが、猪が良く出るようで、網やら電気ロープ?やら対策が練られている。

 これだけ豊かな自然が実家にあるのに、かつて沖縄やら奄美大島へ移住したいという願望があった。沖縄ブームがあったこともあるが、単なる南島文化への憧れ、現実逃避だったのかもしれない。4ヶ月前、生まれた場所には意味がある(南国詩人 平田氏)うんぬんの記事を書いたが、南島へ移住したからといって、自分らしく生きられるとは限らない。生まれた時からそこにある連中には敵わないのだ。

 そこで奄美大島の災害について。かつて、奄美大島でさすらいの旅?をしていた時もあり、何か他人事とは思われない。福岡市で生活していた頃で、かなり前になるが、名瀬市(奄美市)の安宿に滞在していた。そこで自転車を借りて、のん気に回っていたわけであるが、幻惑の「南の島」は切り開かれており、コンビにもスーパーも100均もそろっているし、住宅や道路網が整備され、単なる「日本の地方都市」であった。

 印象に残っているのは大浜海岸と金作原、ハブとマングースの決闘。金作原については他のブログにも沢山あるようだ→はじめての金作原(MT.FORTUNE)

 昔のケータイ写真が幾つか残っている。(そういえば、奄美大島付近で日蝕が…

 

 今は秋だから住用村のマングローブ原生林のカヤック・ツアーとか儲け時なのだが?、村中が水没し、トンネルが塞がれたのでそれどころではない(災害復興需要で雇用が発生するが、支援金などの救済策が必要)。知っている人には信じられないかもしれないが、我輩は名瀬の中心街から住用村(景色を見るため)までサイクリングした(しかも金作原の林道経由で)。朝戸トンネル(調べてみると3キロあるようだ)とかクソ長いトンネルが多く、不気味で恐ろしく、よくあんなトンネルを自転車で走ったものだ。

 船とか別の道で大回りするしかないだろうが(完全に孤立)、「これじゃあ、もう生活できねえぜ」と観光地の村を続々と抜け出る人が出てきそうだ(特に若い世帯が)。とんでもない惨事だが、失業の島に雇用が出来るし、「島を復活させよう!」なる運動が生まれるだろうから、改革のチャンスかもしれない。

 最大の恩恵は、今回の災害で、「奄美大島ってどこ?」って人が少なくなり(あれだけ長時間報道されれば当然か)、「行ってみたい!」ってな本土人が増え、観光業が盛んになる可能性もある。

 そのためにも、ハブやら金策ばる、海などの散らばった観光地を、何かしら壮大な体系にまとめる、物語のようなものがあればいいのでは(例えばアニメ、もののけ姫→屋久島的なもの)。

 そういえば奄美パーク(奄美の郷)に色々リアルに展示してあり、あそこは南国文化を感じさせられた。せっかくあれだけ独自の世界があるわけだから、島へ来たとたん、「ここはどこだ」ってなトリップを感じたいものだ。何かしら本土に忠実で真面目すぎるようなきらいがある。災害復興もそんな感じで独創的な工夫があれば良い。

 あまみFMとか「観光の島に復興させよう!」と音頭をとっても、鞆の浦の開発と同じで、実生活と観光は別物かもしれないし、やはり何はともあれ、島の若者が失業しないように地に足がついた仕事が優先されるか。それでも、本土から観光客が「円」を持ってきてくれないと、島の経済は成り立たないから、何か面白いアニメか何かが契機になれば…(あーでもない、こーでもない)

 まずは「ゆるキャラ」でも作りますか(アマミノクロウサギの子供にネクタイをさせて瞳をうるうると)

 それでハブに出くわして「僕を食べないで下さい」と哀願するのですね(売れそうにない誰かの童話ですね)