インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

あまみエフエム

2010-10-03 23:58:57 | 考えるインディオ
  夕方、NHKのBSを付けていてたまた『ONLY1』なる番組があり、「あまみFM」が取り上げられていた。(ネットで調べてみると、NPO法人ディ!なるホームページがあった)

 テレビでは、地域密着型の島ラジオということで、島口(奄美の言葉で、例えばカボチャ=トッブル、パパイア=まんじょまい)というローカルスタンダードを売り物にしているようだ。車社会の奄美で、擬似ナンバープレート「奄美77.7」をつけて、島口やら島唄を聞いたり、島の老人とかが出てくる出来事やら歴史を流したり、「自分達の地域を見直す、面白いことやら楽しいことを放送する」ようだ。

 ラジオはブログと違い、公器であるので、勝手に面白いことが出来にくい面もあるが、地元企業とかスポンサーがつくので成り立つようだ(一口3000円の出資?もあるようだ)。

 奄美大島は行ったことがあるので関心があるが、本土の瀬戸内地方に住む自分とはつながりはない。しかし南の島とか独自の文化とか良いなあと思う面もあり、それに関する記事やら報道に惹き付けられる。

 「つながり」ということを考えるに、地域的なつながり、職場のつながり、色々あるわけであるが、このブログを読んでくれている方々とは何かの繋がりがあるのかもしれない。

 この希望なき日本で、何かやってくれるのではないかと期待されているのかもしれないが?? やはり個々人が何とかして自立しなければならない。

 人のためになるようなサービスやら商品を開発したりして、何でもいいからそれが売れるのなら自立できるのであるが…、

 今は人々がカネを出し惜しみしているから非常に自立しにくいわけである。NPO法人とかも自立の一つの手法であろうが、世の中は冷めているので、下手なやり方だと失敗する可能性も高い。ボランティアの組織は、あんまし日本では根付いていないし。

 奄美大島の島人の本音は、生活苦で、楽しいラジオ放送を聞くどころではなく(いや、関係ないか?)、雇用環境を良くするようなニュースを聞きたいのかもしれない。奄美の中には「明日どうやって生活しようか。島を出て関東かどっかに出稼ぎに行こうか…」と酒でも飲みながら(空騒ぎしながら)悩んでいる人間が結構いると思う。

 大体、奄美大島には大した産業もないのに(いや、黒糖焼酎とかあるか?)日本円を回すのには無理があると思う。奄美通貨(Aとか)でも導入して(例の地域通貨)、自給自足な運動をすればかなり変化するのかもしれない。

 ただ、車を乗り回し(購買のほかガゾリンとか維持費が)、本土と同じような生活意識では難しいか。大多数がA(奄美通貨)を「信用」しなければ、結局、¥で取引されるわけか…。

 やはり地域通貨は共同体の宗教のごとき御札のようなものか。国家のナショナリズムが独立貨幣を必要とするがごとく、地域の自立が地域貨幣を必要とするのかもしれない。もっとも多様化した現代では、その地域の繋がりが薄れているのであるが。