~わさび農家の山しごと、山暮らし通信~

伊豆、下田のわさび農家です。
緑の山々と田畑の広がる、のどかな山里での暮らしを父ちゃんと母ちゃんが語ります。

冬のお使い

2012年12月30日 00時11分32秒 | 子育て


子ども達の冬休み。
わが家の小学生2人の冬のお手伝いに、
わさび田で働く父ちゃんへお弁当届けをお願いしました。
今、作業をしているわさび田は山の一番奥。
歩いて30分弱の道のり。母ちゃんの通勤路? です。



山に入ると人がちっぽけに見えます。
川のせせらぎに混じって鳥のさえずりが響いています。
こちらをじっと見つめる鹿にも遭遇。
真っ白なお尻を見せながら、山の中に消えていきました。



山道を歩きなれている子ども達なので、足取りも軽やか…。
と思いきや、斜度がキツイうえに、ゴロゴロの足場の悪い坂道に悪戦苦闘。
手入れの行き届いていない植林の山は日当たりが悪いため、
下草が少なく、ひと雨ごとに土砂が流出して荒れていきます。
何とも歩きにくい道です。



運搬用モノレールのレールづたいに川を渡り、わさび田に到着。
わさび田の周りには鹿や猪に入られない為に柵がめぐらしてあります。
鳥獣被害は深刻な問題で、わが家もいたちごっこ。
動物達との根比べです。



収穫を終えたわさび田にはすぐに苗を植える準備をします。
川から水を吸い上げ、水圧で泥を流す作業をしている父ちゃん。
寒い時期には体に堪える仕事です。



帰り道、キクラゲを発見しました。
キクラゲはニワトコやケヤキなど、広葉樹の倒木や枯枝に
発生するもので、雨の後に現われます。
生のキクラゲのコリコリとした食感はたまりません。



わが家の子ども達、キクラゲが大好物。
もう夢中で採りまくる2人…。
「小さいのは残しておいてね…」。 聞こえているかしら?
早速、その晩の炒め物の材料となりました。

大掃除に餅つき、お飾り作りにおせちの用意…。
年越しの準備は尽きません。
ということで、今年のブログも書き納めです。
本年もありがとうございました。
どうぞ皆さま良いお年をお迎えください。

                     母ちゃん
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コメント (4)
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