~わさび農家の山しごと、山暮らし通信~

伊豆、下田のわさび農家です。
緑の山々と田畑の広がる、のどかな山里での暮らしを父ちゃんと母ちゃんが語ります。

長女、退寮

2023年12月18日 00時18分24秒 | 子育て


長女、退寮日でした。
希望いっぱいで入寮したものの、コロナ禍。
寂しくて、辛くて、苦しくて、出口が見えなくて泣き明かした夜。
公衆電話から聞こえるか細い声に母は泣くまい、と祈るしかできなかった…。

つまづいてもつまづいても立ち上がれたのは、
心から信頼できる仲間、先輩、後輩、先生方がいたから…。
Z世代の必需品・スマホもなく、とことん自分と向き合い、
仲間と紡いだ時間の尊さ、寮生の眩しい笑顔が証明していた。

名残惜しそうにそれぞれの家族の元に帰っていく仲間。
「素晴らしい日々だったね。またいつでも帰っておいで」。
手を振り続けてくださる先生方。最後に流したのは嬉し涙でした♡



「温かい」。その一言に尽きる場所でした♡
濃厚で充実した3年間、しばらくロスですな…

母ちゃん
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モクズガニ料理研究会

2023年12月04日 00時15分02秒 | 


モクズガニ料理研究会🦀
本年、⁡同じ集落の古民家に移住してきたのは元シェフの料理人✨
料理好きのわが家の男性陣と共に、カニ料理を習いに伺いました。

⁡⁡

⁡茹でたカニの身をたっぷり入れたぺべロンチーノ&アラビアータ。
⁡優しいカニの風味が洋食にも合う!
野菜やパスタの旨みを引き出すプロの技をたっぷり教えていただきました。
⁡⁡
もうひと品⁡、カニのほぐした身と殻をゆっくり煮出した出⁡汁を加えた炊き込みご飯。
品のある深い味に驚き。お米の一粒ひとつぶにカニの風味が染み渡り、もう最高♡
洋にも和にも変幻自在。つまりは腕次第ということですね😂⁡





⁡「来年のカニ祭りの時はさ~」と作戦会議も始まったりして、山奥が何だか楽しくなってきました🍁⁡

母ちゃん
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2023年秋 モクズカニ祭り

2023年11月24日 00時02分36秒 | グリーンツーリズム


2023年秋 カニ祭り
生命をいただく。
みんなで作る。
みんなで食べる。
分かち合う。
シンプルだけど深い。
幸せな幸せな時間でした🦀









秋口から父ちゃんがコツコツ獲り、わさび田の流水におき、
母ちゃんが育てた南瓜を食べさせつつ取り置いたモクズガニ120杯。
「待て待て~」「キャーキャー」言いつつ結構淡々と捌き、火を起こし、
茹でガニ、ガニ汁、芋汁を作る。ご飯を炊く。
持ち寄りのひと品のクオリティも高く、働き者の皆さんのお陰で、恵みに満ちた食卓が準備できました。





喋るのも忘れ夢中でカニに吸いつく子、カニみそ鼻につけた満足気な顔、
芋まみれの赤子、顔を黄色いカニみそ色に染めたおじ様もいました😂
裸足で駆けまわる子どもや、昼飲みで冗舌になる大人たち。
誰が誰の子か分からない掛け合い、笑い合い、分かち合う時間。
コロナ禍を越えてしみじみ感じる尊い瞬間でした。









「下田生まれでもモクズガニ初めてでした!」
「稲梓に来てよかったと、初めて思いました」
「須原に移住してきてよかった😊」
「美味しくて、楽しくて最高だった🦀」
「夢のような時間だった♡」











ありがたいメッセージ、感謝です。
大人が感じたこの心地よい空気感。
子どもたちの感覚の片隅にでも留まってくれていたら嬉しいです🍁

母ちゃん
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学びの本質

2023年11月18日 23時55分47秒 | 子育て


「母ちゃん、今日、すごい人が来た! 」
昨夕、次男が興奮気味に帰ってきた。
世界的に有名な天文学者で、ハワイにすばるを建設し、
2006年当時、世界記録となる最も遠い銀河を発見した方で、
理科の授業にサプライズで来て、教えてくださったと!
宇宙の成り立ちやつくり等、科学的な話は少し難しいけどとても面白かった。







そして、そんな広大な宇宙が広がるなか、
人間同士が憎しみ、奪い、争うことがどんなに小さく愚かな事か話してくれた。
地球や宇宙の発展のために助け合い、支え合えば良いのに…。
「父ちゃんや母ちゃんと同じこと、言ってたよ」と。







いやいやいや、全然スケール違います…。
が、子どもたちをこれほどまでに興奮させる気づき、学びの機会を与えてくださったことに感謝です。
最近は新聞やニュースに触れることが辛く、気持ちが沈むばかりだったのですが、
子どもたちもきっと同じで、救われた様な光を感じました。
空も川も森も美しく、野菜なぞはもう神秘。学びは心を育て、世界を変えられる…。
そう信じて、今日も種子を蒔き続けようと思います🌱⋆。

ハウスに行ってきます!

母ちゃん
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共働学舎と仲間たちの収穫祭2024

2023年11月09日 23時52分13秒 | 


今週末は東京東中野ポレポレ坐ビル入口&7階のありかHoleで行われる
「共働学舎と仲間たちの収穫祭」に参加いたします🍁
共働学舎とは、社会で弱い立場にある人たちと共に、自労自治、自主自立を基本として、
農業、酪農、工芸など生産的勤労生活をしているグループです。
東京、長野、北海道に拠点があり、家族で訪ね、
自給自足的生活よりたくさんの学びをいただいています。
定期的に購入している北海道・寧楽の豚肉さんも絶品です。





わが家はわさびの他にわさび味噌、クレソンジェノベーゼ、
ばあばの生姜の味噌漬けを少しずつですがチャリティーで出品します。(土曜のみの参加です🌱⋆。)
準備に追われる中、以前、カフェに海外から来てくださった方が再来日して、
わさび味噌を母国に持って帰りたい! と連絡を下さったり、
できたてほやほやのジェノベーゼを近くのママ友にお裾分けしたら大喜びしていただけたり、
物作り冥利に尽きます。忙しくてもがんばれます😊



コロナ禍を越えて4年振り、約20年続く秋恒例の東中野の収穫祭。
学舎の皆さんやお客様との再会がとてもとても楽しみです。
お近くの方、ぜひ遊びにいらしてください🍁

母ちゃん
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2024年秋 カニ汁と芋汁作ろう&食べよう会

2023年11月06日 19時56分59秒 | グリーンツーリズム


秋と言えばカニ祭り😊
開催日、決定いたしました!

※定員残り僅かになりました。
参加ご希望の方は早めにご連絡くださいませ~



🍁カニ汁と芋汁を作ろう&食べよう会
・2023年11月23日(木・祝)
9時~14時頃
(のんびりしたい方はどうぞごゆっくり😊)
 まるとうわさびにて
・会費:大人  2000円 
    小中学生 500円
・持ち物:簡単な一品、軍手、
マイ箸&お椀、椅子、飲み物など

秋恒例のイベント「モクズカニ祭り」開催決定です!
山里の恵、モクズガニをふんだんに使ったガニ汁、茹でガニ、自然薯の芋汁。
手はかかりますが、その美味しさは格別!
参加者みんなでいちから料理して、楽しむ会です。
「生命をいただく」、「みんなで用意する」ことを大切にしたいと思っています。
初参加の方はもちろん、お子さんも大歓迎です! 9時集合、調理開始から来られることを参加条件とさせていただきます。
みんなで作り出す濃密な秋の収穫祭🍁
山奥でお待ちしています













★参加ご希望の方はメッセージにて人数をご連絡ください。
(9時集合、調理開始~ご参加ください。
差し入れ一品ありますと助かります!)
※写真は昨年の開催時に撮ったものです^^

母ちゃん
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母ちゃんの通勤路

2023年10月20日 23時11分52秒 | 里山






母ちゃんの通勤路。
山道のどん詰まりから歩き出す。
川を渡り、棚田の石垣の残る林を抜け、滝を横目にひたすら急峻急登を行く…。
苔やらキノコやら、鹿やら猪やらを愛でつつ、約20分でわさび田に到着です🍀





電波も通じない山奥は絶え間なく川のせせらぎが響き、神々しい空気に包まれている。
日常の雑念も川に洗い流され、過酷労働も何故か心地よく感じてしまう不思議な場所です…。



⁡山の途中にある⁡碑。
その昔、その地を開墾した佐々木徳次郎翁さんについて書かれている。
明治39年より開墾をはじめ、44年にやり遂げたことを書き遺している。
そしてその昔、山はわさび田と棚田と炭焼き場が広がり、桃源郷の様な場だったという。
その熱い思いにグッときます…。



母ちゃん
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2024最後の縁側カフェ

2023年10月15日 23時04分34秒 | 縁側カフェ




本日は月に一度の縁側カフェ、様々な方にご来訪いただき、ありがとうございました🍁⁡
国際色豊かで、冷や汗かきつつ英語使ってみたり、
⁡雨のち風のち晴れの変わりやすい天気のどのコンディションにも映える柿暖簾に、我ながらうっとりしてみたり😂⁡
様々な方が暮らす伊豆半島の面白さ、深さを味わった一日でした♡
⁡⁡




⁡11月は「ズガニを食べる会」を予定しており(開催日未定)、
12月は年末の出荷作業のためお休みいただくため、2023年最後のカフェだったのだ!
と片付け終えた夕方頃気づきました💦
大分だいぶ気が早いですが…、本年もありがとうございました😊⁡⁡







「月にたった一度」のわがままなペースで続けさせていただくこと15年。
出会いの一つひとつ、どれもが印象的で宝物です。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします🌱⋆。⁡

母ちゃん
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実りの秋

2023年10月11日 22時56分50秒 | 縁側カフェ




10月の縁側カフェは今週末15日(日)とさせていただきます。
家族のスケジュールにより、間際の告知となってしまい、申し訳ございません。





冷え込みが進み、渋柿はもう採り頃に。
一気に剥いて、干し柿の準備。夜明け前の朝仕事で柿暖簾完成です😊
カニ漁も始まりました。
順調に獲れれば、11月に「ズガニを食べよう会」を開催予定。
10月中にはお知らせいたします🦀





わさび丼&里山のめぐみ三昧のランチはご予約いただくと確実です🍀
実りの秋は美しい。
自然と戯れ、多いに楽しみましょう🍁





母ちゃん
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ありがとう、おばあ

2023年10月07日 22時51分24秒 | 日常


3年前の日常。
おばあが庭先で井戸端会議。
「可愛いなぁ、愉快だなぁ」、「頑張りすぎらっしゃるなよ」。
朗らかな声も笑顔も昨日の事のように浮かんでくる…。

お隣のおばあが一昨日亡くなりました。
私が山奥に来て、子どもたちが生まれて成長して、泣いたり笑ったり、
訳分からないまま走り回る姿をいつもいつも温かく見守ってくれました。
おばあがいない村は寂しくて、切なくて堪らない。
けれど、私はこの村に来て良かったよ。おばあに出会えて良かったよ。
おばあ、ありがとう♡
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追記・おばあのお通夜。
遺影が普段着にほっかむり、自然な笑顔のとてもいい表情で、
参列の方々が口々に「いい写真だね」と。
おばあがそこにいるようで、みんなの寂しさが和らぐ気がした…。
帰宅して、ふっと気になって自分のPCのアルバムを見返したら…、私が撮った写真だった。

10年前のおばあたちの井戸端会議。
すごく好きな光景だったので、紙焼きしておばあに渡していたのを忘れていた。
気に入って飾ってくれていたのかな。
あぁ、おばあ…。
おばあをぐっとぐっと近く感じて涙が止まらなくなった。
やっぱりたまだまだそばにいて欲しかった。
でもほんの少し恩返しできたかな。
ほんとのほんとにありがとう、おばあ。

母ちゃん
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