勝てそうな試合展開ではなかったけれど、「あるいは引き分け?」という期待を抱きながら対戦を見守ったが、惜しくも強豪の立川に終盤押し切られてしまった。隣の若い女性のエスポラーダサポーターに「良い試合でしたが、残念でしたね」と声をかけ会場を後にした私だった…。
昨日(2月5日)、札幌市中央体育館(北ガスアリーナ札幌46)において行われたFリーグ1部最終節、エスポラーダ北海道 vs 立川アスレティックFC戦を観戦した。と言っても私は優良(有料)観戦者ではない。「中央区民応援デー」に応募して入場券をゲットして観戦したのである。
会場の札幌市中央体育館は商業施設のサッポロファクトリーの建物と空中回廊で繋がっているのが大きな特徴である。雨風や雪を避けおよそ200mの回廊が体育館まで続いているのは素晴らしい!
※ サッポロファクトリーの建物から会場の北ガスアリーナを望んだところです。
※ サッポロファクトリーから体育館までこのような空中回廊が続いています。
会場は私のような無料の観戦者も多かったのか、おおよそ満員の観衆で埋まっていた。私はほぼ席が埋まっていた中、一方のゴール寄りに近いところに空席を見つけて、隣の方(若い女性二人組)に声をかけ、空席であることを確認して着席した。
※ 私が陣取った対面の観覧席スタンドの試合前の様子です。
※ アリーナの壁には選手の激励幕がたくさん掲げられていました。
すると隣のうら若き女性が、私のそれほど高価ではないカメラを見て「写真を撮られるんですか?」とか、「フットサルに詳しいのですか?」と問いかけてくるのだ。よほど私を人畜無害と見たようだ。(実際は彼女たちの方が相当に熱心なエスポラーダサポーターだったのだが…)その後、対戦中は彼女らの邪魔にならない程度に感想を述べあいながら対戦を見守った。
※ 対戦前の記念撮影です。前列右端が2得点とた亀谷選手です。
対戦は立川のペースで進められた。試合前の順位で立川は第2位を走り、エスポラーダは9位と低迷している順位どおりの様相であった。前半早々、立川は2点を立て続けに得点した。その得点のいずれもが、シューターが直接蹴り込んだのではなく、いつの間にかゴール前に表れている選手がパスを押し込んだり、こぼれ球に反応したりしての得点だった。対するエスポラーダの方はシュートのチャンスさえなかなかない中、たとえシュートをしても単発に終わる場合が多く、そこに両者の違いがあるように思えた。試合は前半に北海道もなんとか1点を取ったが、結局1対3で折り返した。
後半が始まる時、会場が沸いた。というのもGKとして関口優志選手が交代で登場したからだった。隣の女性たちも歓声をあげて関口選手の登場を喜んだ。彼女らによると、関口選手は左足の故障から復帰したばかりだという。その関口選手は以前エスポラーダのゴールを守り続け、日本代表にもなったことのある名GKだった。その後フットサルの強豪名古屋に移籍し、本年度再びエスポラーダに復帰した選手である。
※ 後半から出場し、素晴らしいGKの技を披露した関口選手です。
私が知っているエスポラーダの選手といえば、関口選手の他は、39歳の大ベテラン水上玄太選手と主将を務める室田祐希選手くらいである。
※ 対戦前のトレーニング時の水上玄太選手です。
※ 同じく試合中の水上選手です。ハンドを警戒して手を後ろに組んで守備しています。
※ チームの主将を務める室田選手です。
後半が始まり、関口選手の交代が功を奏しただろうかエスポラーダの動きが活発になり、エスポラーダの若手・亀谷選手が立て続けに2得点を挙げ3対3の同点とし、会場は大いに沸いた。その後膠着状態となり「あるいは引き分けに持ち込めるかも?」と思われた後半の終盤近く、実力のある立川に立て続けに2点を決められ万事休すだった。
※ 亀谷選手の得点にベンチが沸いている場面です。
結果は現在の実力どおりの結果だったと言えなくもない。残念ではあるが、受け入れざるを得ない。私は敗戦を見届け、前述のような言葉を彼女らにかけ席を後にした。
※ 悔しい対戦結果の表示です。
それにしてもこのところの北海道のプロスポーツは少し元気がない。昨年の日ハムの最下位、バスケのレバンガ北海道も最下位に沈んでいる。そしてエスポラーダ北海道はこの日の敗戦で第10位へと後退した。唯一、コンサドーレがJ1の中位で頑張っているのが救いである。いつか言及したが、プロスポーツの場合何といっても親会社の資金力の差がモノを言うと聞いている。北海道にはスポンサーとなる企業が少ないのが致命傷だとも聞く。そうした点を熟知した上で前コンサドーレ社長であった野々村芳和氏は北海道モデルのプロスポーツチームの在り方を模索し続け、現在のコンサドーレを築き上げた。北海道のプロスポーツチームのリーダーの方々は、ぜひ野々村氏が築き上げた北海道モデルを参考にしてチームの強化を図ってほしいとスポーツファンの一人としては願っているのだが…。
まあ、ある程度の年齢だと安心されることはあるのかも。ただ、ときどきは無駄に余計な方向に元気な老人がニュースを騒がせたりしますので、油断はできません。
田舎おじさん様の場合は、ご年齢というよりも長く教職におられた人格的な包容力がにじみ出ているのではないでしょうか?
ぼくなんぞは、「主婦層の女性たちとごく自然に話をしている」とよく言われます。それこそ人畜無害と思われているのか、あるいは仲間だと思われているのか。
ちなみにこの記事、途中で「フットサル」という言葉が出てくるまで、バスケットチームの話題だと勘違いしていました。それはレガンバでしたか。
でも、やはり私を見て安全牌と確信したのでしょうな。う~ん、しゃあ~ないね。