えっ?忍者が札幌に現れる??珍しもの好きの私は一も二もなく駆け付けることにした。そこに現れた忍者の正体とは???
一昨日20日(日)だった。忍者の舞台公演があると聞いて、他の魅力的なイベントを蹴って駆け付けることにした。「今どきの忍者ってどんなものなのだろう?」という誘惑に勝てなかった。
公演は「 “和” の心を子どもたちへ、未来へ!」と題して二日間にわたる子ども向けのワークショップの成果発表と、ワークショップ講師による一流の芸の披露!となっていた。会場はススキノの一角にあるビルの一室で「札幌忍者道場」となっていた。そこでいただいたパンフレットでワークショップの講師でもある「双龍(ツインズドラゴン)」のことが紹介されていた。それによると…、
※ パフォーマンスを披露する双龍の二人です。左が朋樹さん、右が昌樹さんです。
「双龍」は、黒田朋樹、黒田昌樹という双子の兄弟だという。そのため「双龍(ツインズドラゴン)」を名乗ったようである。二人は30代半ばと見えたが、履歴を見ると朋樹さんは北海道教育大学で幼児教育を学び、昌樹さんは筑波大学で体育を専攻したというインテリである。
当日のプログラムは次のとおりだった。
◆双龍による「CG忍者ショー」
◆ワークショップ参加の子ども達とコラボでの「傘回し披露」
◆ワークショップ参加の子ども達とコラボでの「CG獅子舞」
※ 二人が組になって獅子舞を演じたところです。
といった内容だった。私が期待して参加したのは第1部の「忍者ショー」である。二人がどれだけ私たちを驚かすようなパフォーマンスを披露してくれるか?ということだった。しかし、私の期待は大き過ぎたようだった…。言葉で説明するのは難しいが、「CG忍者ショー」と謳っているようにバックにお城が映り、その前でお城に侵入する忍者の姿を演ずるのだが、そのパフォーマンスに驚くような身体表現はほとんどなかったと言ってよいのではなかったか?彼らの演技には、はっきり言ってちょっとがっかりだった…。
※ ワークショップの成果を発表する「傘回し」を演ずる子どもです。
二人のねらいは専門を活かして(主として兄?朋樹の幼児教育)忍者という子どもにとって謎のキャラクターを演じながら、日本古来の “和” の心を伝えたい、ということのようだ。そのため積極的に幼稚園や小学校に出向いているという。 今回の公演の中でもそのことを訴える場面があったが、その訴求力も今一歩かな?と思えた。
※ ワークショップに参加した子どもたち全員登場で記念写真です。
彼らのねらいはよく分かった。しかし、何といってもまずは彼らのパフォーマンスが見ている人たちを驚かすくらいのものでなければ説得力も訴求力も大きなものにはならないだろう。マンションの一室のような低い天井、狭い空間で十分に彼らの技や力が発揮できなかったのがしれない。
彼ら二人の “双龍” がさらなる進化を遂げてほしいと願いながら会場を後にした。
2人の忍者にはちょっと狭いステージだったのかもしれませんが、狭い屋内で活動する忍者の本領発揮とも言える……のかな?
子どもたちは大喜びだったみたいですね。やっぱり、身体をはったパフォーマンスはすごいや!