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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

映画 ダーティハリー 3・4・5

2021-04-03 18:26:31 | 映画観賞・感想

 NHKもやるもんである。荒唐無稽(?)、典型的な娯楽映画である「ダーティハリー」シリーズをなんと全て放映したのだ。クリントイーストウッドが演ずるキャラハン刑事(通称:ハリー刑事)が派手に立ち回る映画である。私はまるで劇画を見るような思いでダーティハリー映画を楽しんだ。

 前回、「ダーティハリー」シリーズの1・2をレポートした時「N HKははたしてシリーズの3~5も放映するのだろうか?と」記したが、なんと NHK・BSでは毎週1本ずつ、5週にわたって放映し続けたのだ。NHKもやるもんである。

 映画のストーリーは1~5の全てが概ね共通している。サンフランシスコ市警に属するキャラハン刑事は、巨悪とみると警察の捜査手法を無視するように容赦なく拳銃をぶっ放し、巨悪を容赦なく抹殺するのだが、その手法が警察上部の批判の対象となる。もちろん昇進などという対象にはならないが、キャラハン刑事は昇進などには目もくれず、自らの手法を改めようとしない。

         

 そしてその抹殺に使用される拳銃が、どうやらアメリカにおいては殺傷能力の高い新製品が使われているようなのだ。日本においては一部マニアが興味を持つのかもしれないが、拳銃所持が認められているアメリカにおいては、新しい銃が映画の中で使用されることも一つの話題となっているのかと思われる。

 さて、「ダーティハリー 3」は1976年制作である。この映画においては「M72LAW」という対戦車ロケット弾が使われたという。ちょうどポスターの中でキャラハン刑事が抱えているのがそれである。

 次に「ダーティハリー 4」は1983年制作で、この映画だけはクリントイーストウッド自らが監督を務めた。この映画においては何種かの新しい拳銃が登場したようだが、映画の最後にキャラハン刑事が使用した「44オートマグ」という機種だけ紹介することにする。

         

 シリーズ最後となった「ダーティハリー 5」は1988年制作で、この時もキャラハン刑事は「44マグナム・S&W M29」という「44オートマグ」の後継機種を使用した。ところが映画の最後にはなんと「捕鯨砲」という物騒なものが登場し、犯人を木端みじんに砕いてしまうという派手な最期を演出する。

 というように「ダーティハリー」シリーズは徹底的にマンガチックであり、主人公のキャラハン刑事は絶対に死なないという安心感のもと、ある種娯楽映画の粋として楽しませてもらった。

         

 それにしてもシリーズ第1作目を制作したのが1971年ということで、このときクリントイーストウッドすでに41歳だった。それから17年、最終作の時には彼は58歳である。さすがにアクション映画撮るには大変だったのではないか?画面上ではそれほど違和感はなかったが…。彼はこの映画で映画スターとしての地位を揺るぎないものとし、その後は俳優であるとともに、映画監督として非凡さを発揮して名監督の誉れ高くなっていくのである。肩の凝らない娯楽映画を堪能させてもらった思いである。 

 

 



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2 コメント

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Unknown (おなら出ちゃっ太)
2021-04-07 12:34:04
おお、ダーティハリー3,4,5もご覧になれましたか。
4はイーストウッド監督作品だったのですね。
観た時は気づきませんでしたが(監督名とかに注目しないので)、それまでのまさに漫画チックなスーパーヒーローものに比べて、どこか社会派っぽい感じがしましたね。

記憶では一度悪党どもに痛めつけられて愛銃(S&WのM29)を失い、どういう経緯でかは忘れましたが、オートマグをケースから取り出し、悪党どもの前に再び現れるシーンがあったような。それが逆光のシルエットで、オートマグを片手にだらりとさげた姿が実にカッコよかったような。
ああした登場の仕方は不死身のヒーローにふさわしいですね。
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出ちゃっ太さんへ (田舎おじさん)
2021-04-07 16:55:20
 いやいやいや、楽しませてもらいました。ただ、ただ漫画を読むように…。
 ダーティーハリー4のストーリーはおっしゃる通りです。素晴らしい記憶力ですね。しかし、最終作はイーストウッドは50歳を超えて、あの渋み、カッコよさはさすがですね。さすがに走る姿には若干の衰えも感じましたが…。
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