田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

バロック音楽をバロック楽器で!

2023-06-02 17:00:59 | ステージ & エンターテイメント
 J.S.バッハが活躍した1600~1750年代はバロック音楽が隆盛した時代である。その時代に用いられたバロック時代の楽器を用いての教会音楽を聴く機会を得た。ちょっぴりバロック時代に邂逅した気分だった…。
     
 昨日1日(木)お昼、札幌北一条教会において「昼休みコンサート」が開催され参加した。出演はバロックトランペットの内藤由美子さん、バロックヴァイオリンの池上衣さん、バロックオーボエの鷲見てるみさんのトリオに、北一条教会のオルガニストの工藤洋子さんというメンバーだった。バロック楽器を操る三人はいずれも藤女子中学高等学校オーケストラ部の指揮者やトレーナーを務めている方々だった。
 コンサートが始まる前にバロック楽器についての説明があった。楽器の形状についての説明もあったのだが、演奏したところが教会堂の2階バルコニーと客席から遠かったこともあって良く見えなかったのが残念だったが、その特徴について概ね次のように説明された。
 バロックトランペットはモダントランペット(現代のトランペット)のようなバルブが付いていないのが大きな特徴だということだった。そのための演奏の難しさは伴うようだった。
   
※ 上がモダントランペット、下がバロックトランペットです。
 バロックヴァイオリンの形状にはモダンヴァイオリンといろいろ違いがあるようだが、最も大きな違いは、「弓(ボウ)」たそうだ。モダンヴァイオリンの「弓」の形状は「∑」の字のように中間部が凹んだ曲線を描いているが、バロックのほうは直線、または反対に中間部が膨らんだ曲線になっているそうだ。そのほかにもいろいろと違いがあるようだ。
   
   ※ 上がバロックヴァイオリンの弓、下がモダンヴァイオリンの弓です。
 次にバロックオーボエはモダンオーボエとは見た目がかなり違います。バロックオーボエは木に穴が開いただけで、下のほうに金属で穴をふさぐパーツが付いているということだ。
        
        ※ 左がバロックオーボエ、右がモダンオーボエです。
というようにモダンと比べて、バロック楽器は演奏者にとっては技巧を要する楽器のようである。そうした楽器を使ってのコンサートは……、
演奏曲目は次の5曲だった。
◇J.クラーク/デンマーク王子の行進曲
◇G.フィンガー/ソナタ ハ長調
◇J.S.バッハ/アリア
◇J.S.バッハ/ガヴォット
◇J.S.バッハ/主よ人の望みの喜びよ
 バロック楽器の響きに大きな違いを感ずることはできなかったが、やはり教会で聴くのに相応しい響きを持っているように感じられた。曲として良かったなぁと思われたのは一曲目の「デンマーク王子の行進曲」は、あのロンドンのセントポール寺院で行われたチャールズ王子とダイアナ妃の結婚式に演奏された曲だということで、どこかて聴いたような懐かしさを伴って耳に届いた。
また、J.S.バッハの「ガヴォット」はバロックヴァイオリンのソロにオルガンの伴奏が伴う曲だったが、こちらも教会堂で聴くに最もふさわしい一曲に思えた。
なかなか聴く機会のないバロック時代の楽器の演奏を聴くことができた貴重な機会だった。



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