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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

私のニュージーランド紀行 14

2013-02-18 22:01:37 | 海外の旅

 羊・羊・羊…、やはりニュージーランドは羊大国
 

 飛行機がダニーデン空港に向けて降下体制に入ったときだった。快晴の空の下、下界がよく見通せた。すると緑の丘に点々と米粒のようなものが見えた。
 「羊かな?」と一瞬思い、目を凝らしたのだが、その白い粒がいっこうに動いているように見えなかった。私は何か別のものを目撃したようだった…。

          
          ※ ニュージーランドの典型的な郊外の風景といっても良いでしょう。

 飛行機を降りて、空港からダニーデン市に向かっているとき、牧場で草を食む羊の群れを見た。すると、羊たちは一向に動こうせず頭を下げて一心に草を食んでいた。「あゝ、やはり飛行機から見えた米粒は羊たちだったんだ」と、そのときようやく得心したのだった。

          
          ※ 牧場の多くではやはり羊たちが飼育されていました。

 ダニーデンからタイエリ峡谷鉄道に乗ってダニーデン郊外を通ったときは、典型的なニュージーランドの農村風景が目に飛び込んできた。広い牧場ではたくさんの羊たちが飼育されていた。
 羊ばかりではなかった。肉牛や乳牛、馬などの牧場も目立った。珍しいところでは鹿を飼育する牧場もあった。
 一時に比べてニュージーランドにおける羊の飼育頭数は減少傾向にあると聞いたが、目に見えたかぎりにおいては圧倒的に羊の牧場が目立っていた。

          
          ※ カーギル山登山の際に迷い込んだ牧場です。

 ダニーデンでの最後の日(1月31日)、私は一人でダニーデン郊外のカーギル山に登った。その時、登山口を探して丘の上をあちこちと歩き回ったのだが、その右往左往したところも羊の牧場内だった。
 羊は臆病の性質のようで近くによると逃げてしまい、写真を撮ることがままならなかったのは残念だった。
 ことほど左様にあちらへ行っても、こちらへ行っても、都市部を離れるとやはり羊の牧場が目立っていた。

          
          ※ こちら側も牧場、谷を一つ越えたあちらの丘も牧場です。

 そのように畜産や酪農が多いためだろうか、国民の食生活にもそのことが反映されているのかもしれない。特に中高年の肥満がとても目立った。きっと肉食や乳製品の摂取が多いためなのでは?

          
  ※ 南米産のアルパカです。最近はニュージーランドでも良質の毛を生産するために飼育されているとか…。

 日本の国土の3/4の面積に人口がわずか440万人というのだから、そのあり余る土地を利用した農業が盛んになるのは自然のことかもしれない。
 一説によると、飼育されている家畜の数は人口の10倍に上るという…。