[川の街 旭川]
今回のレポートで何度も触れましたが、旭川は三つの川(石狩川、忠別川、美瑛川)が街の形成に重要な役割を果たしているように思えました。
広い河川敷を利用してさまざまなスポーツ施設や公園が散在し、市民の憩う姿がみられました。また、街を繋ぐための大きな橋も目立ちました。
そうした中で、ある意味で象徴的な光景に出会いました。
一つは現在北海道民の間で大流行のパークゴルフ場がどこでも満員大盛況だったこと。
一方、市の中心部に近い石狩川の河川敷に広い芝生広場がありました。近寄ってみると20面を数えるゲートボール場でした。その広いゲートボール場には誰一人プレーしている人が見当たりませんでした。時代の趨勢とはいえ、あまりにも極端な光景でした。
※ 旭川市内を滔々と流れる石狩川の流れです。
[永山武四郎と旭川]
スタート&ゴール会場となった常磐公園は都心にある公園としては大木が繁り、広々として素晴らしい公園でした。
その常磐公園の入り口に大きな銅像が建っていて、近づいてみると第2代北海道庁長官だった永山武四郎の銅像でした。
永山武四郎というと旧邸宅も残っているので札幌で活躍した人と私は思っていましたが、調べてみると上川開発に力を注いだ人で、後には旭川に拠点を置いた陸軍第七師団の師団長にもなっている方で、旭川の産みの親とも尊崇されている方ですから銅像も納得です。
※ 旭川都心の常盤公園入口に立つ永山武四郎の像です。
[平和通買物公園]
旭川といえば[平和通買物公園]です。全国に先駆けて道路を恒久的な歩行者天国に造り替えたことはあまりにも有名です。
ウォーク大会を終えての帰路、常磐公園から市役所に続く素晴らしい遊歩道を通って買物公園に向かいました。そして買物公園を端から端まで歩いてみました。
広々とした通りには木々が植えられ、ベンチや彫刻が配されています。しかし・・・。
日曜日にもかかわらず通りを通る人の少なさが気になりました。丸井デパートの撤退など暗いニュースが続く旭川の衰退が頭をよぎりました。
そんなことを考えていた時、向こうから一人の婦人が私に近づいてきました。彼女は「北海道が産んだ国際的彫刻家の安田侃さんの彫刻を旭川に建立しよう!」というパンフレットを手にしながら市民の賛同を得ようとして私に話しかけてきたのです。
旭川の街を思い頑張っている人に出会えて嬉しくなりました。
ガンバレ!旭川!
※ 残念!買物公園の写真を撮ることを失念してしまいました。
代わって同じように通りを遮断し買物公園化した旭川銀座仲
見世商店街の様子です。
(もう一回だけ振り返るシリーズを続けたいと思います)