田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

神田山陽 in やまびこ座

2008-08-21 18:21:04 | ステージ & エンターテイメント

 ノンフィクションライターの林心平氏が推奨する「やまびこ座」に一度行ってみたいと思っていました。(林氏の推奨文はこちら
 札幌観光文化情報ステーションのHPで講談師の神田山陽さんがやまびこ座に来ていることを知り、「これはチャンス!」と勤務をやりくりして出かけました。
 神田さんはやまびこ座で子どもたちに講談のワークショップ神田山陽の講談入門「お話しを語ろう」を行っていて、当日(8月13日)はその成果の発表会だったのです。

 「やまびこ座」は正式名称を「札幌市こども劇場やまびこ座」と称します。
 そのやまびこ座に行くには、地下鉄東豊線の「元町」駅で下車後、北に向かって3分くらい歩いたところにある円形の建物です。
        

 建物はエントランスのロビーに続き、左に展示・図書コーナー、左に美術工作室、正面にはホールが配されています。
 地下には、稽古場、研修室、会議室などがあり、「作品を創造する総合的劇場」(林氏の言葉)となっています。小振りとはいえ林氏が言うように全てが揃っていて、人形劇や児童劇に取り組んでいる方々にとっては理想的な空間なのではないでしょうか。
        
        ※ 手前が人形の資料展示、奥が図書コーナーとなっています。

 ワークショップは前日から2日間にわたって神田山陽さんから、講談のいろはを教えられた小学生11人が「自分の夢」と題して作成した原文を講談調に披露するというものです。
 たった2日間のワークショップとはいえピカリと光る子がいて楽しませてくれました。
        
        ※ 11人の子ども講談師が堂々と講談を披露しました。

 子どもたちの発表が終わった後、神田さんはサービスで小作品を二話披露してくれました。
 さすがにプロの噺家です。今をときめく噺家です。
 今流に表現するとドライブ感溢れる話し方とでも言うのでしょうか。「立て板に水とは、まさにこのことか」と思わせるほどに、言葉がぽんぽんと途切れることなく飛び出してきます。
 短い時間だったとはいえ、名人芸を僅か300円で楽しんできました。
(神田さんの舞台の様子は、撮影禁止措置が取られたために写真はありません)