ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

神奈川県箱根町は2014年2月14日に降った大雪の影響がまだ深刻です

2014年02月22日 | 旅行
 神奈川県足柄下郡箱根町は2014年2月14日に降った大雪の影響が深刻です。箱根町の芦ノ湖周辺の温泉街などは道路の除雪が進まず、通行止めのままです。

 2月20日午後に静岡県三島市から国道一号線を上りました。県境に近い箱根峠までは、国道一号線の除雪はかなり終わっています。ところが、箱根峠から箱根町側に下り始めると、除雪状況は一変します。

 現在、箱根町側の国道一号線は実際には箱根新道という国道一号線のバイパスがふだんは機能しています。箱根町を通る国道一号線は従来の道を活かして国道にしたために、普通の山道です。

 箱根峠から芦ノ湖側に少し下ると、道の駅箱根峠があります。ここはなんとか駐車場を除雪した段階で、営業は一部だけの感じでした。従業員の方々が除雪作業に黙々と専念しています。



 道の駅箱根峠から眼下の芦ノ湖を見ると、芦ノ湖は静けさに包まれています。遊覧船は動いていません。



 道の駅箱根峠から芦ノ湖を挟んで向かい側に立つ駒ヶ岳をみると、積雪量はあまりよく分かりません。積雪は数メートルあるようです。



 道の駅箱根峠から芦ノ湖湖畔まで下ると、国道一号線は普通乗用車が互いにすれ違える程度に除雪されています。車はほとんど走っていません。道路の両側に除雪した部分は周囲の積雪が多すぎて壁状になっています。

 芦ノ湖湖畔の遊覧船乗り場付近です。毎年1月2日に開催される箱根駅伝(正確には、東京箱根間往復大学駅伝競走)の往路のゴール付近です。観光客はほとんどいません。







 この遊覧船乗り場近くの元箱根温泉や芦ノ湖温泉に通じる道路は除雪されていません。通行止めのままです。

 芦ノ湖湖畔から、箱根駅伝の経路になっている国道一号線に向かいます。一度上ってすぐ下り始めます。小涌谷、宮ノ下、大平台付近は普通乗用車が互いになんとかすれ違うことができる程度に除雪されています。道路脇の残雪から溶けた水が流れ出しています。箱根湯本側からノーマルタイアのままの乗用車がどんどん上がってきます。

 大平台辺りから、国道を歩く観光客が増え始めます。箱根登山鉄道が動き始めていて、観光客が来始めているからです。この辺は気温は残雪の影響で寒いです。

 麓の箱根湯本・小田急線の箱根湯本駅近くは、残雪はもうありません。気温も普通の感じで、暖かいです。

 国道一号線のバイパスである箱根新道が開通しないと、トラックなどは通行できない感じです。このため、芦ノ湖周辺への食糧や燃料などの物資の補給はまだメドが立っていないそうです。

 2月14日から丁度1週間経ちますが、箱根町はまだ大雪の被害地のままの状態です。

 箱根町の麓の小田原市はもう大雪の爪痕はあまりありません。10数キロメートル離れた箱根町はまだ大雪に悩まされています。この違いはかなりのものです。

静岡県河津町にカワヅザクラの花見に行った時に、イソヒヨドリに出会いました

2014年02月21日 | 旅行
 静岡県賀茂郡河津町に、カワヅザクラ(河津桜)という早咲きのサクラの花を見に行った話の続きです。

 カワヅザクラの並木は河津川沿いにつくられています。河津川は伊豆半島の中央部の天城連山を源にして流れだし、東側の太平洋の相模灘に流れ込んでいます。



 河津川沿いのカワヅザクラの並木を歩いていると、川の方に伸びて突き出たカワヅザクラの枝に野鳥がいました。その枝と河原との間を行き来しています。川の流れの中にある岩に降りたった野鳥を見ると、イソヒヨドリの雄でした。数羽います。





 イソヒヨドリの雄は頭や背中の羽根の色が少しくすんだ青色、胸やお腹の部分が赤褐色、翼の先には黒色系と、目立つ色合いの羽根の姿です。



 河津川の河原に生えているナノハナ(菜の花)の草みらにも、イソヒヨドリが時々、顔を出します。



 ナノハナは正確にはアブラナ科アブラナ属の植物など、春に咲く黄色い花の総称で、いろいろなナノハナがあります。

 今回出会ったイソヒヨドリは、その名の通りに日本では海岸近くの磯や岩場などに住みついています。ただし、内陸部でも見かけることもあるそうです。

 日本では「ヒヨドリ」と名付けられていますが、分類上ではヒヨドリ科ではなく、ツグミ科の野鳥です。体型がヒヨドリに似ていることから名付けられたようです。

 Webサイトで調べてみると、イソヒヨドリはユーラシア大陸では、ふつうは標高2000メートルから4000メートルと高山の岩場に住んでいるそうです。日本ではなぜ海岸沿いの磯など住みついているのかは不思議なことです。

 日本では最近は、イソヒヨドリが都市部にも住みつくこともあるようです。不思議な野鳥です。


静岡県河津町のカワズザクラの並木では、濃いピンク色の花は五分咲きです

2014年02月20日 | 旅行
 静岡県賀茂郡河津町は毎年2月半ばになると、カワヅザクラ(河津桜)という早咲きのサクラの花が咲くことで人気が高い観光地です。

 今年の冬はやや寒かったために、濃いピンク色のカワヅザクラの開花が1週間程度、遅れ「現在は平均すると五分咲きです」と、河津町観光組合のWebサイトが伝えています。

 カワズザクラの木は海岸に流れ込む河津川沿いに、桜並木として植えられています。海岸方向(東方向)に流れる河津川沿いに植えられたカワズザクラの並木です。





 奥の方には、海岸沿いを通っている伊豆急行線(伊東駅から下田駅までをつないています)の線路・鉄橋が見えています。

 カワヅザクラの木の並木は、河津桜祭りの会場から河津川の上流方向(西方向)にも続いています(所々、桜並木が少し切れますが)。

 河津桜祭りの会場の上流にあるカワヅザクラの木の並木です。上流方向(西側)に見えるサクラ並木です。



 河津桜祭りの会場から数キロメーター離れている、ここまでは観光客はほとんど来ません。

 2月上旬から花を咲かせるカワヅザクラの原木1本が昔、河津町で偶然発見され、その美しい花が珍重されて、増やして現在の桜並木になったそうです。原木はいまでも発見者のご自宅に植えられていて、花を咲かせています。

 カワヅザクラの花はやや濃いピンク色の大きな花です。





 木によって、花のピンク色の濃淡が微妙に異なります。やや花曇りの空の下のために、花の色はいくらかさえません。



 先週金曜日の2月15日に降った大雪のために、河津川の上流(西側)にある河津七滝温泉郷の奥にある天城連山から北上する伊豆市の修善寺温泉に向かう県道は、昨日は積雪で通行止めになっていたそうです。

 伊豆半島の北側に位置する神奈川県足柄下郡箱根町もまだ積雪による通行止めの個所があるそうです。

 先週末の大雪の影響は思いがけない場所に残っています。

小説家の三浦しをんさんの新刊「神去なあなあ夜話」を読み終えました

2014年02月19日 | 
 大好きな小説家の一人である三浦しをんさんの新刊「神去なあなあ夜話」を読みました。

 文章名人である三浦しをんさんは直木賞を受賞した「まほろぼ駅前多田便利軒」以来のファンです。

 今回は都心の大型書店に行った際に、三浦さんの新刊「神去なあなあ夜話」が目に留まり、購入しました。この単行本は2012年11月30日に徳間書店が発行したものです。



 購入して「神去なあなあ夜話」を読む始めると、この新刊本は2009年5月15日に徳間書店が発行した 「神去なあなあ日常」の続編でした。



 第一弾「神去なあなあ夜話」は、横浜市で育った主人公の平野勇気が高校を卒業し、いろいろな経緯から三重県の中西部のかなり山奥の神去村(かむさりむら)で林業に従事し始め、その山村での体験記をつづったもののようです(未読なので想像です)。

 この神去村はコンビニエンスストアーはおろか、食堂や洋品店などの商店もない、限界集落の、さらにその先にある山村です。日常の買い物には車で行かないとスーパーマーケットなどがない所だそうです。

 神去村にあるものは「緑豊かな山また山だ」と書かれています。中学生以下の子供は、林業(山仕事)の親方である清一さんの子供一人という高年齢化が進む過疎の村です。

 主人公の勇気は、林業の親方の清一さんに雇われ、先輩から山仕事のイロハを仕込まれています。年齢は20歳になったところです。チェーンソー片手に山仕事を覚え始め、山の森林でのダニやヒルの襲来などに慣れ始めます。

 都会育ちの勇気は、深山が持つ森羅万象に神が宿るアニミズムを感じ、山村に古くから伝わる言い伝えを感じながら、山仕事を覚えたり、古くからの御祭りに参加したりする日常生活が淡々と語られています。

 三浦さんのさらりとした文章は、山奥の日常生活を淡々と民話風に伝えます。勇気は、神去村の唯一の若い女性の直記さんに当然、恋心を抱き、村で雄一のカップルとして、村民たちが温かく見守るなどのエピソードがほんわか(なあなあ=ゆっくり行こう)と展開します。

 あまり大した事件も起こらないのですが、村民たちとの素朴な付き合いという、互いに依存しあうという、都市部にはない人間関係が、この小説の肝です。小説「まほろぼ駅前多田便利軒」に登場する、まほろ市で便利屋稼業を営む多田と行天が仲間を大切に生きていくのと同じように、仲間意識を大切に生きています。

 順番は逆になりましたが、文庫本になっている前作「神去なあなあ日常」を読んでみたいと思います。

東京都千代田区の日比谷公園では、大雪によって木々の枝が折れています

2014年02月18日 | 季節の移ろい
 東京都千代田区の日比谷公園は2週連続の大雪によって、多くの木々の枝が折れ、枝が地面に散乱しています。

 日比谷公園は霞ヶ関や内幸町、日比谷などの東京都心を代表する官庁街や企業のオフィスビルなどに囲まれた空間で、周囲に勤務する方々にとって、ある種のオアシス空間です。東京都心を代表する都市型公園の一つです。

 日比谷公園の近くに行く用事の前に、いくらか時間があったので、日比谷公園の南西側から入ってみました。日比谷図書館の近くです。

 驚いたことに、日比谷公園のあちこちに大きな枝や小枝が地面に多数落ちています。2週連続して降った大雪によって、木々の枝が折れたようです。





 2月15日に降った大雪の重みとその後の雪解けによる重たい雪の落下などによって、幹がかなり太い木でも、枝が折れています。



 大きな木の枝を切り落とす作業があちこちで実施されていました。また、折れた枝が落下する可能性があるために、公園内の雑木林の小道はあちこちが立入禁止になっています。

 日比谷公園の南西部にある雲形池の中にある鶴の噴水です。





 雲形池を囲む木の枝に、カワセミ1羽が登場し、何回も水中に潜って小魚を捕っています。今回は残念ながら望遠レンズを持参しなかったので、カワセミは撮影できませんでした。

 花壇に植えられているクリスマスローズやパンジー、ケシ(ポピー)などの園芸種は積もった雪で痛めつけられ、ややしおれ気味です。

 ケシ(ポピー)の一部が花を咲かせ始めています。



 日比谷公園は今回の大雪で、多数の木々の枝が折れるという大きな被害を受けました。これも自然のなぜる業です。ふだんは一見静かな公園ですが、自然の厳しい試練も無慈悲に受けています。