大好きな小説家の一人である三浦しをんさんの新刊「神去なあなあ夜話」を読みました。
文章名人である三浦しをんさんは直木賞を受賞した「まほろぼ駅前多田便利軒」以来のファンです。
今回は都心の大型書店に行った際に、三浦さんの新刊「神去なあなあ夜話」が目に留まり、購入しました。この単行本は2012年11月30日に徳間書店が発行したものです。
購入して「神去なあなあ夜話」を読む始めると、この新刊本は2009年5月15日に徳間書店が発行した 「神去なあなあ日常」の続編でした。
第一弾「神去なあなあ夜話」は、横浜市で育った主人公の平野勇気が高校を卒業し、いろいろな経緯から三重県の中西部のかなり山奥の神去村(かむさりむら)で林業に従事し始め、その山村での体験記をつづったもののようです(未読なので想像です)。
この神去村はコンビニエンスストアーはおろか、食堂や洋品店などの商店もない、限界集落の、さらにその先にある山村です。日常の買い物には車で行かないとスーパーマーケットなどがない所だそうです。
神去村にあるものは「緑豊かな山また山だ」と書かれています。中学生以下の子供は、林業(山仕事)の親方である清一さんの子供一人という高年齢化が進む過疎の村です。
主人公の勇気は、林業の親方の清一さんに雇われ、先輩から山仕事のイロハを仕込まれています。年齢は20歳になったところです。チェーンソー片手に山仕事を覚え始め、山の森林でのダニやヒルの襲来などに慣れ始めます。
都会育ちの勇気は、深山が持つ森羅万象に神が宿るアニミズムを感じ、山村に古くから伝わる言い伝えを感じながら、山仕事を覚えたり、古くからの御祭りに参加したりする日常生活が淡々と語られています。
三浦さんのさらりとした文章は、山奥の日常生活を淡々と民話風に伝えます。勇気は、神去村の唯一の若い女性の直記さんに当然、恋心を抱き、村で雄一のカップルとして、村民たちが温かく見守るなどのエピソードがほんわか(なあなあ=ゆっくり行こう)と展開します。
あまり大した事件も起こらないのですが、村民たちとの素朴な付き合いという、互いに依存しあうという、都市部にはない人間関係が、この小説の肝です。小説「まほろぼ駅前多田便利軒」に登場する、まほろ市で便利屋稼業を営む多田と行天が仲間を大切に生きていくのと同じように、仲間意識を大切に生きています。
順番は逆になりましたが、文庫本になっている前作「神去なあなあ日常」を読んでみたいと思います。
文章名人である三浦しをんさんは直木賞を受賞した「まほろぼ駅前多田便利軒」以来のファンです。
今回は都心の大型書店に行った際に、三浦さんの新刊「神去なあなあ夜話」が目に留まり、購入しました。この単行本は2012年11月30日に徳間書店が発行したものです。
購入して「神去なあなあ夜話」を読む始めると、この新刊本は2009年5月15日に徳間書店が発行した 「神去なあなあ日常」の続編でした。
第一弾「神去なあなあ夜話」は、横浜市で育った主人公の平野勇気が高校を卒業し、いろいろな経緯から三重県の中西部のかなり山奥の神去村(かむさりむら)で林業に従事し始め、その山村での体験記をつづったもののようです(未読なので想像です)。
この神去村はコンビニエンスストアーはおろか、食堂や洋品店などの商店もない、限界集落の、さらにその先にある山村です。日常の買い物には車で行かないとスーパーマーケットなどがない所だそうです。
神去村にあるものは「緑豊かな山また山だ」と書かれています。中学生以下の子供は、林業(山仕事)の親方である清一さんの子供一人という高年齢化が進む過疎の村です。
主人公の勇気は、林業の親方の清一さんに雇われ、先輩から山仕事のイロハを仕込まれています。年齢は20歳になったところです。チェーンソー片手に山仕事を覚え始め、山の森林でのダニやヒルの襲来などに慣れ始めます。
都会育ちの勇気は、深山が持つ森羅万象に神が宿るアニミズムを感じ、山村に古くから伝わる言い伝えを感じながら、山仕事を覚えたり、古くからの御祭りに参加したりする日常生活が淡々と語られています。
三浦さんのさらりとした文章は、山奥の日常生活を淡々と民話風に伝えます。勇気は、神去村の唯一の若い女性の直記さんに当然、恋心を抱き、村で雄一のカップルとして、村民たちが温かく見守るなどのエピソードがほんわか(なあなあ=ゆっくり行こう)と展開します。
あまり大した事件も起こらないのですが、村民たちとの素朴な付き合いという、互いに依存しあうという、都市部にはない人間関係が、この小説の肝です。小説「まほろぼ駅前多田便利軒」に登場する、まほろ市で便利屋稼業を営む多田と行天が仲間を大切に生きていくのと同じように、仲間意識を大切に生きています。
順番は逆になりましたが、文庫本になっている前作「神去なあなあ日常」を読んでみたいと思います。