梅雨に入りました。
集中豪雨などで、被害が出ることが予想されます。すこしでも被害が少ないことを祈っています。
さて、今月もさまざまな詩にまつわる活動を紹介します。ご都合の良い方は参加してください。
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◆1.--第92回『Melange』読書会・合評会のお知らせ(6月22日〈日〉)
◆2.--カフェ・エクリの活動 今後の予定表
◆3.--木澤 豊詩集『かもめホテル』出版記念会 盛会でした
◆4.--たかとう匡子さん評論集『私の女性詩人ノート』出版記念会(7月12日)
◆4.--文学短報=A/俳句情報 B/兵庫県現代詩協会の関連事業
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◆1.--第92回『Melange』読書会・合評会のお知らせ(6月22日〈日〉)
ここ数年、6月の「Melange」読書会は、詩人・平岡けいこさんの語りを聞かせていただくようにしています。
今年もご本人の了承をいただき、「レオナルド・ダ・ヴィンチに教わる経験至上主義」をテーマに語ってもらいます。
読書会は(pm1:00~3:00)。本人からのメッセージが届いていますので、読んでください。
発表を楽しみにしています。ちなみに、参考文献として挙げている『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記(岩波文庫)』は、入手しやすいテキストです。
第二部は合評会(pm3:00-6:30)を催します。詩稿の締め切りは、6月19日(木)です。締め切りは守ってくださいね。合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ」に掲載します。同誌は次号で92号となります。それぞれ詩稿をこのメールアドレス(maroad66454@gmail.com)に送ってください。みなさんの意欲的な作品をお待ちしています。
「月刊めらんじゅ」は紙媒体と、ネット媒体の両方があります。ネット媒体は、90号.91号がもうすぐアップの予定です。
それでは、読書会発表者の平岡けいこさんからのメッセージです。
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レオナルド・ダ・ヴィンチに教わる経験至上主義
平岡 けいこ
レオナルド・ダ・ヴィンチは、ミケランジェロ、ラファエロと共に「ルネッサンス三大巨匠」と称されるイタリアルネッサンス期を代表する偉大な芸術家である。
日本では『モナ・リザ』の作者として知られているが、絵画だけでなく彫刻、建築、音楽、化学、数学、工学、発明、解剖学、地学、地誌学、植物学など様々な分野に顕著な業績を残した「万能人(uomo
universal)」である。彼の飽きくことなき探究心と類まれなる独創性は、彼が最も重きをおいた「経験」に基づき、極めて論理的に時代を遥かに先取りしていたのである。多彩な彼が最も名声を得たのはやはり画家としてである。彼自身も最も熱意を注いだのは絵画だったと思われる。優れた発明を数多く残しているにも関わらず評価されなかったのは、彼の発明が時代を先取りしすぎて実用化に至らなかったためであろう。レオナルド・ダ・ヴィンチは1490年時点で「神の手を持つ画家」と高く評価されていた。その評価は500年以上の歳月を経た現代に至っても変わることはない。
6月のMelangeの読書会に呼んでいただくようになって今年で4年目である。特に研究家でもない私が皆さんの前でお話しできることなどあるのだろうか?と毎年悩むのであるが、最初に高谷氏に言われた「普段考えていることを発表することで自分の頭の中を整理する良い機会になる。」という言葉に背中を押されて、今年もマイブームのようなお話をさせていただこうと思う。去年はバッグの中にずっと入っていたE.ディキンソンについてお話させていただいた。今回も英詩を検討したがディキンソン以上に心惹かれる英詩が見つからなかった。そこで私のバッグにずっと入っている『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記(岩波書店)』より、80年代から低迷を続ける現代詩を現代(2014年)も書き続ける我々へのメッセージと詩作のヒントを読みとってゆきたい。人生論
「幸福」が来たら、躊躇わず前髪をつかめ、後ろは禿げているからね。
(1)レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯
1452年4月15日~1519年5月2日(ユリウス暦)
(2)未完成な作品群の謎
1503年『モナ・リザ』制作開始。
(3)手記より
人生論 「幸福」が来たら、躊躇わず前髪をつかめ、後ろは禿げているからね。
文学 寓話
絵の本 絵と詩との相違→詩人はどうあるべきか?
参考資料『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』岩波文庫 上巻
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◆2.--カフェ・エクリの活動
(1)/播磨を舞台にした詩の会「カフェ・エクリ」の活動を紹介します。
6月の例会は、9日(月)に開催。第一部の読書会の発表者は私・大橋愛由等でした。
テーマは、「エクリチュールとしての法華経」。法華経の中で取り上げられている〈久遠仏〉〈堤婆達多〉〈常不軽菩薩〉〈観世音菩薩〉を取り上げ、「書かれたもの」として分析をしていきました。また、〈〈堤婆達多〉は中勘助、〈常不軽菩薩〉は宮沢賢治の作品と連関させながら語ったのです〉
当日配布した発表資料をネットにあげていますので、ご覧になってください。タブロー形式になっています。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo3ZjNmY2MyNDIyOTRjMmY5
(2)続いて、今後のエクリの日程を書いておきます。(会はすべて午後2時からの開始です)
07月14日(月) 姫路アイメッセ会議室
08月 お休み
09月08日(月) 姫路アイメッセ会議室
10月20日(月) たつの市ガレリア
11月10日(月) 姫路アイメッセ会議室
12月08日(月) 姫路アイメッセ会議室
2015年
01月 お休み
02月09日(月) 姫路アイメッセ会議室
03月09日(月) 姫路アイメッセ会議室
04月06日(月) たつの市ガレリア
(3)「カフェ・エクリ」では、今秋をめどに、詩誌「エクリOct.」Vol.02 を編集・発行する予定です。
執筆依頼者には、高谷さんから直接メールが入ると思います。Vol.02も期待しましょう。
◆3.--木澤 豊詩集『かもめホテル』出版記念会 盛会でした
われらが誇るべき詩の大先輩である木澤豊さんの詩集が上梓され、15日(日)大阪・谷町六丁目で出版記念会が開かれました。
このうち、会場で配られた同詩集の栞文を公開します。執筆は、高谷和幸氏と私・大橋愛由等が担当しています。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo1ZmZhNjNkNmZmODhhM2Vm
◆4.--たかとう匡子さん評論集『私の女性詩人ノート』出版記念会(7月15日〈日〉)
われらのたかとう匡子さんが、詩論集『私の女性詩人ノート』(思潮社)を刊行されました。
詩論に展開されたありようをみなさんとじっくり語り合いましょう。
☆日時/7月12日午後4時30分から6時30分まで
☆会場/ラッセホール (ローズサローンの間) 078-291-1117
☆場所/JR・阪神「元町駅」下車徒歩8分、神戸市営地下鉄「県庁前駅」下車徒歩5分
☆会費/7000円
☆問い合わせ先/玉井洋子 078-451-4155
◆4.--文学短報
A-----俳句情報です
夏石番矢氏・鎌倉佐弓氏が編集・発行する句誌「季刊・吟遊」の同人総会が開かれます。
私は出席出来ませんが、盛会をお祈りいたしております。
☆第17回吟遊同人総会
7月27日(日)午後2時~6時
会費/2000円
会場/板橋区立グリーンホール 502号室 板橋区栄町36-1
内容/自己紹介、吟遊社からの報告
吟遊60.61・62.63号を中心に合評。
俳句翻訳と海外の俳句についての合評
☆懇親会/午後6時~8時 レストラン サンイチ
会費/4000円
問い合わせ先/049-252-9823 吟遊社
(また、「第2回吟遊神戸句会」の日程、内容が決まりましたら、後日お知らせします)
B-----兵庫県現代詩協会の事業紹介です〈現在、同協会の常任理事を務めている関係上、お知らせするものです〉
*01
もうすぐ兵庫県現代詩協会の会報35号(神田さよ編集)が発行されます。
*02
兵庫県現代詩協会のブログ http://hyogo-poetry.jugem.jp/
に「今月の詩」という連載が始まっています。これは毎月一人ずつ会員の作品を紹介するという企画です。
この企画は、去年9月から始まったもので、作者名、作品名の順です。事務担当は大橋です。
2013年09月/かただときこ 「手」
10月/飽浦 敏 「菫」
11月/小島みどり 「すずむし」
12月/和比古 「やさしさを感じて」
2014年01月/黒住考子 「冬立つ」
02月/井口幻太郎 「蜻 蛉」
03月/増田まさみ 「離郷」
04月/たかはしふみこ 「しゃくなげに」
05月/安西佐有理 「ひそかな裸足」
集中豪雨などで、被害が出ることが予想されます。すこしでも被害が少ないことを祈っています。
さて、今月もさまざまな詩にまつわる活動を紹介します。ご都合の良い方は参加してください。
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◆1.--第92回『Melange』読書会・合評会のお知らせ(6月22日〈日〉)
◆2.--カフェ・エクリの活動 今後の予定表
◆3.--木澤 豊詩集『かもめホテル』出版記念会 盛会でした
◆4.--たかとう匡子さん評論集『私の女性詩人ノート』出版記念会(7月12日)
◆4.--文学短報=A/俳句情報 B/兵庫県現代詩協会の関連事業
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◆1.--第92回『Melange』読書会・合評会のお知らせ(6月22日〈日〉)
ここ数年、6月の「Melange」読書会は、詩人・平岡けいこさんの語りを聞かせていただくようにしています。
今年もご本人の了承をいただき、「レオナルド・ダ・ヴィンチに教わる経験至上主義」をテーマに語ってもらいます。
読書会は(pm1:00~3:00)。本人からのメッセージが届いていますので、読んでください。
発表を楽しみにしています。ちなみに、参考文献として挙げている『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記(岩波文庫)』は、入手しやすいテキストです。
第二部は合評会(pm3:00-6:30)を催します。詩稿の締め切りは、6月19日(木)です。締め切りは守ってくださいね。合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ」に掲載します。同誌は次号で92号となります。それぞれ詩稿をこのメールアドレス(maroad66454@gmail.com)に送ってください。みなさんの意欲的な作品をお待ちしています。
「月刊めらんじゅ」は紙媒体と、ネット媒体の両方があります。ネット媒体は、90号.91号がもうすぐアップの予定です。
それでは、読書会発表者の平岡けいこさんからのメッセージです。
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レオナルド・ダ・ヴィンチに教わる経験至上主義
平岡 けいこ
レオナルド・ダ・ヴィンチは、ミケランジェロ、ラファエロと共に「ルネッサンス三大巨匠」と称されるイタリアルネッサンス期を代表する偉大な芸術家である。
日本では『モナ・リザ』の作者として知られているが、絵画だけでなく彫刻、建築、音楽、化学、数学、工学、発明、解剖学、地学、地誌学、植物学など様々な分野に顕著な業績を残した「万能人(uomo
universal)」である。彼の飽きくことなき探究心と類まれなる独創性は、彼が最も重きをおいた「経験」に基づき、極めて論理的に時代を遥かに先取りしていたのである。多彩な彼が最も名声を得たのはやはり画家としてである。彼自身も最も熱意を注いだのは絵画だったと思われる。優れた発明を数多く残しているにも関わらず評価されなかったのは、彼の発明が時代を先取りしすぎて実用化に至らなかったためであろう。レオナルド・ダ・ヴィンチは1490年時点で「神の手を持つ画家」と高く評価されていた。その評価は500年以上の歳月を経た現代に至っても変わることはない。
6月のMelangeの読書会に呼んでいただくようになって今年で4年目である。特に研究家でもない私が皆さんの前でお話しできることなどあるのだろうか?と毎年悩むのであるが、最初に高谷氏に言われた「普段考えていることを発表することで自分の頭の中を整理する良い機会になる。」という言葉に背中を押されて、今年もマイブームのようなお話をさせていただこうと思う。去年はバッグの中にずっと入っていたE.ディキンソンについてお話させていただいた。今回も英詩を検討したがディキンソン以上に心惹かれる英詩が見つからなかった。そこで私のバッグにずっと入っている『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記(岩波書店)』より、80年代から低迷を続ける現代詩を現代(2014年)も書き続ける我々へのメッセージと詩作のヒントを読みとってゆきたい。人生論
「幸福」が来たら、躊躇わず前髪をつかめ、後ろは禿げているからね。
(1)レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯
1452年4月15日~1519年5月2日(ユリウス暦)
(2)未完成な作品群の謎
1503年『モナ・リザ』制作開始。
(3)手記より
人生論 「幸福」が来たら、躊躇わず前髪をつかめ、後ろは禿げているからね。
文学 寓話
絵の本 絵と詩との相違→詩人はどうあるべきか?
参考資料『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』岩波文庫 上巻
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◆2.--カフェ・エクリの活動
(1)/播磨を舞台にした詩の会「カフェ・エクリ」の活動を紹介します。
6月の例会は、9日(月)に開催。第一部の読書会の発表者は私・大橋愛由等でした。
テーマは、「エクリチュールとしての法華経」。法華経の中で取り上げられている〈久遠仏〉〈堤婆達多〉〈常不軽菩薩〉〈観世音菩薩〉を取り上げ、「書かれたもの」として分析をしていきました。また、〈〈堤婆達多〉は中勘助、〈常不軽菩薩〉は宮沢賢治の作品と連関させながら語ったのです〉
当日配布した発表資料をネットにあげていますので、ご覧になってください。タブロー形式になっています。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo3ZjNmY2MyNDIyOTRjMmY5
(2)続いて、今後のエクリの日程を書いておきます。(会はすべて午後2時からの開始です)
07月14日(月) 姫路アイメッセ会議室
08月 お休み
09月08日(月) 姫路アイメッセ会議室
10月20日(月) たつの市ガレリア
11月10日(月) 姫路アイメッセ会議室
12月08日(月) 姫路アイメッセ会議室
2015年
01月 お休み
02月09日(月) 姫路アイメッセ会議室
03月09日(月) 姫路アイメッセ会議室
04月06日(月) たつの市ガレリア
(3)「カフェ・エクリ」では、今秋をめどに、詩誌「エクリOct.」Vol.02 を編集・発行する予定です。
執筆依頼者には、高谷さんから直接メールが入ると思います。Vol.02も期待しましょう。
◆3.--木澤 豊詩集『かもめホテル』出版記念会 盛会でした
われらが誇るべき詩の大先輩である木澤豊さんの詩集が上梓され、15日(日)大阪・谷町六丁目で出版記念会が開かれました。
このうち、会場で配られた同詩集の栞文を公開します。執筆は、高谷和幸氏と私・大橋愛由等が担当しています。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo1ZmZhNjNkNmZmODhhM2Vm
◆4.--たかとう匡子さん評論集『私の女性詩人ノート』出版記念会(7月15日〈日〉)
われらのたかとう匡子さんが、詩論集『私の女性詩人ノート』(思潮社)を刊行されました。
詩論に展開されたありようをみなさんとじっくり語り合いましょう。
☆日時/7月12日午後4時30分から6時30分まで
☆会場/ラッセホール (ローズサローンの間) 078-291-1117
☆場所/JR・阪神「元町駅」下車徒歩8分、神戸市営地下鉄「県庁前駅」下車徒歩5分
☆会費/7000円
☆問い合わせ先/玉井洋子 078-451-4155
◆4.--文学短報
A-----俳句情報です
夏石番矢氏・鎌倉佐弓氏が編集・発行する句誌「季刊・吟遊」の同人総会が開かれます。
私は出席出来ませんが、盛会をお祈りいたしております。
☆第17回吟遊同人総会
7月27日(日)午後2時~6時
会費/2000円
会場/板橋区立グリーンホール 502号室 板橋区栄町36-1
内容/自己紹介、吟遊社からの報告
吟遊60.61・62.63号を中心に合評。
俳句翻訳と海外の俳句についての合評
☆懇親会/午後6時~8時 レストラン サンイチ
会費/4000円
問い合わせ先/049-252-9823 吟遊社
(また、「第2回吟遊神戸句会」の日程、内容が決まりましたら、後日お知らせします)
B-----兵庫県現代詩協会の事業紹介です〈現在、同協会の常任理事を務めている関係上、お知らせするものです〉
*01
もうすぐ兵庫県現代詩協会の会報35号(神田さよ編集)が発行されます。
*02
兵庫県現代詩協会のブログ http://hyogo-poetry.jugem.jp/
に「今月の詩」という連載が始まっています。これは毎月一人ずつ会員の作品を紹介するという企画です。
この企画は、去年9月から始まったもので、作者名、作品名の順です。事務担当は大橋です。
2013年09月/かただときこ 「手」
10月/飽浦 敏 「菫」
11月/小島みどり 「すずむし」
12月/和比古 「やさしさを感じて」
2014年01月/黒住考子 「冬立つ」
02月/井口幻太郎 「蜻 蛉」
03月/増田まさみ 「離郷」
04月/たかはしふみこ 「しゃくなげに」
05月/安西佐有理 「ひそかな裸足」