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神戸まろうど通信

出版社・まろうど社主/詩と俳句を書く/FMわぃわぃのDJ/大阪編集教室講師など多様な顔を持つ大橋愛由等の覚え書き

第126回「Mélange」合評会+島尾敏雄生誕百年企画

2017年09月11日 10時49分04秒 | めらんじゅ
日々、秋の装いが深くなっていきます。

みなさん、今年の夏はどのように過ごされたでしょうか。

私の小学校の同窓生で現在D大学の教授をしているA氏は長野の別荘で夏を過ごしたそうですが、ひどい湿気に悩まされたそうです。

この季節はイベントもりだくさんのシーズンでもあります。 

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◆1.--第126回「Mélange」合評会〈9月24日(日)〉+寺岡良信追悼〈トオルネラ忌〉 
◆2.--第20回「ロルカ詩祭」〈8月19日(土)〉は盛況のうちに終了しました。/詩祭のDVD発売。
◆3.--神戸文学館で「生誕100年/神戸ゆかりの作家島尾敏雄 リレートークイベント in 神戸文学館」〈10月21日(土)〉を開催します。
◆4.--カフェ・エクリの活動〈9月18日(月・祝)開催場所・姫路市アイメッセ〉+エクリ/秋の詩人紀行(10月10日~11日)
◆5.―「北の句会」次の句会は9月17日(日)
◆6.--文学短報=A/――9月分のFMわぃわぃ「南の風」は9月16日(土)から放送開始 
  B/――俳誌「吟遊」創刊20周年記念事業〈10月19日(木)〉C/――大橋愛由等のおすすめ映画・番組
D/――元 正章牧師の奄美=始原への旅 E/――福田知子さんからのイベントのお知らせ
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◆1.--第126回「Mélange」合評会〈9月24日(日)〉+寺岡良信追悼〈トオルネラ忌〉 

9月例会はいつもと構成が異なります。第一部を詩の合評会として、第二部で寺岡良信氏を偲ぶ追悼の会「トオルネラ忌」をいたします。

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。

9月はいつもと違う構成です。
☆第一部〈午後1時から4時まで〉は詩の合評会を開催します。
作品の締め切りは9月21日(木)です。
送っていただいた詩稿は、合評会当日に「月刊めらんじゅ126号」に印刷・製本して、参加者のみなさんに配ります。
合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ126号」に掲載します。メールアドレス(maroad66454@gmail.com)に送ってください。
(Wordの添付ファイルで送稿される方が多いのですが、Wordのバージョンによって文字化けが必ずといっていいほど起きます。詩稿の送信は、添付ファイルを付けてもいいのですが、その際には、メール本体に詩稿を貼り付けておいてください。これは必ずお願いします)。

第一部は午後1時から4時まで。参加費無料です。ただ、講師へのカンパをお願いしています。
会場は、神戸・三宮のスペイン料理カルメン078-331-2228です。阪急神戸線三宮駅西口から徒歩一分の便利なところにあります。

第二部も原稿依頼があります。オルネラ忌のために選んだ寺岡作品に対して、その選んだ理由や感想を大橋愛由等までメール送稿してください。締め切りは9月21日(木)です。(字数は1000字程度。選択した詩への応答詩でも可) 

――――――――トオルネラ忌=寺岡良信忌へのお誘い――――――――――――☆
(にしもとめぐみさんからのメッセージをもとに改稿しました)
 私たちの大切な詩友である寺岡良信氏を偲んで集まり、寺岡氏の作品を読み、音楽を楽しむ会を企画しました。会の名は「トオルネラ忌」。この「トオルネラ」という名前は、寺岡氏の第一詩集『ヴオカリーズ』(図書出版まろうど社)のなかの「玩弄」という作品に登場します。トオルネラはフィンランドの言葉で、黄泉の国という意味です。フィンランドで生まれた叙事詩「カレワラ」をもとに同国の作曲家・シベリウスがつくった交響詩レンミンカイネン組曲の中で、トオルネラ川を白鳥が泳ぐモチーフをメロディーにしているのです。クラシック音楽に造詣が深かった寺岡氏が、このシベリウスの楽曲にイメージを膨らませてトオルネラの白鳥を登場させています。その静かな抒情的光景が寺岡氏の作品世界と共鳴するために、寺岡良信忌を「トオルネラ忌」と呼ぶようにしたのです。

寺岡良信氏の詩には白鳥が出てきます。例えば、

 「不在」

かすかに鎖骨の砕ける音がして
星が落ちた
翼は戻れない
白鳥の産み月はいつも渇水季
嗚咽さえ薄れゆく月光に乾いて
鼻腔の潮だまりが
私を匿した        (冒頭より)

などです。この透徹した詩世界は色褪せることなく魅力です。こぼれ落ちるような抒情性をわれわれに遺して旅立っていった寺岡氏を偲ぶ会にぜひみなさん参加して、語り合いましょう。

     記
トウォネラ忌
日時 9月24日(日)午後四時半より
場所 神戸・三宮 スペイン料理 カルメン 電話078-331-2228
会費 4500円(税込)
発起人
大西隆志 大橋愛由等 神田さよ 木澤豊 北村虻曳 季村敏夫 杉本眞維子 高谷和幸 中嶋康雄 中堂けいこ にしもとめぐみ、福田知子 堀本吟 吉田ふみゑ
ゲストに外薗美穂さんを招きヴァイオリン演奏があります。

 どうぞ一緒に寺岡詩を朗読しましょう。皆様お気に入りの詩を用意してきてください。お願いします。重複する場合もありますので第二第三候補も考えて頂ければ光栄です。選んだ寺岡詩の感想・理由(字数は1000字程度。選択した詩への応答詩でも可)を送っていただければ大橋愛由等氏が24日に「月刊めらんじゅ」126号に掲載します 

呼掛け人/にしもとめぐみ  
                                   
――――――――――――――――――――☆

「Mélange」月例会、2017年後半~2018年前半の日程です。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。

*2017年 (注意/10月の例会の日程がかわりました。ご注意ください)
☆10月29日(日)/第127回/発表予定者/ 高木利勝氏による「カフカ語り その1 『カフカ短編集』について」
         カフカ研究家である小説家・高木氏による合計5回の語りです。
         以下、 (2)『流刑地にて』 (3)『審判 』(4)『城』 (5)「日記」 (6)「手紙」―と続きます。
            (1)(2)(3)は文庫本がテキスト。(4)(5)(6)は高木氏制作のレジュメを中心に」
☆11月26日(日)/第128回/発表予定者/木澤豊「シリーズ・宮澤賢治語り」
◇(12月の例会は休みます)

*2018年の開催予定日
01月28日(日)/第129回/発表予定者/未定
02月25日(日)/第130回/発表予定者/未定
03月28日(日)/第131回/発表予定者/未定
04月22日(日)/第132回/発表予定者/未定
05月27日(日)/第133回/発表予定者/未定
06月24日(日)/第134回/発表予定者/未定

◆2.--第20回「ロルカ詩祭」〈8月19日(土)〉は盛況のうちに終了しました。/詩祭のDVD発売 

20回目を迎えた「ロルカ詩祭」、今年も熱い詩祭となりました。

詩祭の様子を、詩人の永井ますみさんが録画してDVDにまとめておられます。
頒価500円です。税込みでかつ送料込みという良心的な値段設定です。
ご希望の方は以下のメールアドレスへ直接注文してください。(DVDは良い出来になっています)

永井ますみ   DZM03624@nifty.ne.jp

さて来年(2018年)なのですが、ちょうどロルカの生誕120年にあたります。今年同様、大きな区切りとなる年ですので、なにか企画を考えたいと思っています。
ロルカ詩祭は毎年8月の第3土曜日に開催することと決めています。つまり2018年8月18日(土)になります。

◆3.--神戸文学館で「生誕100年/神戸ゆかりの作家島尾敏雄 リレートークイベント in 神戸文学館」を開催します。
  〈テーマ〉夫婦愛か、それとも……神戸ゆかりの作家・島尾敏雄 
    生誕100年記念 リレートーク
 今年生誕百年を迎える作家・島尾敏雄に関するリレートークを催します。島尾は生涯いくつかの場所に住みましたが、実家は神戸にあり、神戸と縁が深い作家です。また今年は映画「海辺の生と死」が上映されミホ夫人との戦争中の出会いと愛が表現されています。かつ一方で長編小説『死の棘』ではミホ夫人との夫婦の葛藤も印象深いものです。リレートークでは「神戸の作家」としての小説家島尾の評価と、ミホ夫人の故郷であり島尾が深くかかわった奄美にとって島尾はどんな存在であるのかを多角的に問い直す語りを予定しています。〈敏雄とミホ〉が刻んだ夫婦の物語が語られます。 
  
〈日時〉2017年10月21日(土)午後2時~3時30分  
〈語るひとたち〉司会・企画/大橋愛由等(図書出版まろうど社代表、詩と俳句を書く) 
     語り手/高木利勝(たかぎ・としかつ)
小説家。第4回 神戸文学賞授賞。2016年度 神戸新聞文芸最優秀 授賞。文学同人誌「漿」主宰(現在休刊中)
著作に『暗箱の中のなめらかな回転』、『白い迷路から』ほか。
「月刊神戸っ子」などの雑誌に執筆。芦屋大学講師 、保険コンサルタント
     語り手/喜山荘一(きやま・そういち)
奄美群島・与論島生まれ。マーケター。企業の商品開発や販売促進を支援。
著書に、『珊瑚礁の思考』『奄美自立論』『聞く技術』『10年商品をつくるBMR』他がある。

〈語り手の高木利勝氏は奄美で行われた「島尾敏雄生誕百年イベント」に神戸から参加。島尾が戦争中に従軍した加計呂麻島へのツアーにも参加。現地で島尾をどのように迎え語られていたのかを体験されています。また喜山荘一氏は奄美を考える思想の担い手として、わたしが最も信頼しているイデオローグの一人です。リレートークではこの二人の濃密な語りを中心に展開してゆきたいと思っています。


◆3.--カフェ・エクリの活動〈9月18日(月・祝)開催場所・姫路市アイメッセ〉+エクリ/秋の詩人紀行(10月10日~11日)

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会の二部制)を中心に、
シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行をしています。

》》》》》》〈9月18日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ〉←私は仕事で参加できませんが…

第一部の読書会は赤穂在住の詩人・田村周平氏の語りを予定しています。
  田村周平氏からのメッセージ
 「タイトル〈パンツしかないえずタトルは現代詩の私的鑑賞法と私的交友録です〉
  田村隆一の言葉のない世界から星野くんのヒント。天使の二編をとりあげます。交友録はなぜ詩を書き始めたか。詩を書く前の短歌との出会いなど。
  最後に現代詩の問題をとりあげて皆さんの意見を聞かせていただければと考えています」 原文ママ  
第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを15部程度持参してもってきてください。

》》》》》》エクリ/秋の詩人紀行(10月10日〈火〉~11日〈水〉)

(主宰者の高谷氏になりかわって大橋が案内いたします)

みなさん、今年も〈カフェ・エクリ〉恒例の「詩人のための一泊文学紀行」を実施いたします。
今年は鳥取県の岩美町浦富に向かいます。
勘がいい方はお気づきだと思いますが、ここを出自とする小説家に尾崎翠(1896-1971)がいます。そうです、今回の旅は、いまだ根強い人気があるこの尾崎翠の作品世界に接する旅でもあるのです。(尾崎翠の作品に関してはいくつか出版されていますが、『第七官界彷徨』は文庫化されていて入手しやすくなっています)

嬉しいことに、宿を予定している民宿「旅人の宿NOTE 鳥取浦富海岸」の女主人である小林晶さんは、大阪の出身なのですが、尾崎翠と縁深いひと。高校時代に尾崎翠の作品世界に接して感激して、とうとう浦富で宿を経営するまでにいたった方てす(民宿の屋号も尾崎翠の作品の中から採ったとのことです)。

今回の旅の特典をいくつかあげておきましょう

☆その1/浦富に到着すると、小林さんの紹介で、地元の尾崎翠に詳しい方に関係場所を案内してもらうということも可能だそうです。

☆その2/この民宿のすぐれたところは、料理自慢ということでもあります。小林さんは数年前、この民宿を始める前に、短期間、カルメンで修行したことがあるのです。その経験をいかして日本海の豊かな食材を使った料理を楽しめるものと期待できます。

☆その3/これは我々だけの特典です。当日、宿で、尾崎翠が愛した「アップルパイ」が提供されます。これは宿主の小林さんが尾崎翠が食べたアップルパイのレシピを掘りおこして作ってくれるものです。このアップルパイ、ひとりでワンホール食べてしまいたいぐらいです。

さて、具体的な旅程などを紹介しましょう。

☆名称/2017〈エクリ/秋の詩人紀行〉(仮題)
☆日時/2017年10月10日(火)~11日(水)
☆集合場所/JR姫路駅南口に集合(高谷さんが運転するレンタカーに乗って一路鳥取へ。おおよそ2時間もあれば到着予定です)。集合時間は未定です。
☆宿泊場所/「旅人の宿NOTE 鳥取浦富海岸」
0857 73 6633
☆予算/レンタカー代、宿代、高速代、車内のおやつ代ほかもろもろを込めて15.000円程度を予定しています。

(宿で、即興詩を作りあいましょうか)

参加希望の方は高谷氏まで連絡してください。

高谷和幸
〒676-0815 高砂市阿弥陀1-11-24
080-5311-6265

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(敬称略・開催時間は毎回午後2時)/前回より若干変更しています。
・10月10日(火)~11日(水)エクリ恒例の文学紀行一泊旅/鳥取県岩美町浦富へ〈尾崎翠を感じる旅〉
・10月30日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・原田哲郎〉
・11月20日(月)〈開催場所・姫路市「アイメッセ」/発表者・吉田ふみゑ〉
・12月11日(月)〈開催場所・赤穂市「煉瓦屋」/高谷和幸〉
・2018年1月は休会。
・2月12日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉
・3月05日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・大橋愛由等〉

》》》》》》
エクリでは、年に一回刊行の「Oct.」以外に詩誌「エクリ創刊号」を発行しました。希望の方は高谷和幸氏〈080-5311-6265〉まで。

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◆3.―「北の句会」次の句会は9月17日(日)
(北村虻曳氏からの案内文)
「日照不足で米の不作が心配されたりしていますが、皆様にはお元気でお過ごしでしょうか。定例九月句会の要項をお知らせします。多数のご参加をお願いいたします。

【日時】2017年9月17日(日)13:00-17:00
【場所】大阪市生野区民センター(前回と同じ) 305号会議室
     〒544-0033 大阪市生野区勝山北3-13-30   TEL:06-6716-3020  FAX:06-6716-1797
【参加費】 千円程度
      句会後の懇親会は実費
【出句】 課題詠1句  課題:「盥(たらい)」
 ※この語は季語ではありませんが相当の物象感のある言葉だと思います。古今の名句にも「盥」は結構用いられています。重厚にもポップにも様々に切り込んでください。
施設は7月と同じです。駅から遠いですが、競争が激しくなかなか思うようにはいきません。難波・上本町六丁目・鶴橋からのバスは1時間2本、使えます。
webicon_green.pnghttps://www.navitime.co.jp/bus/route/00026573/%EF%BC%97%EF%BC%93%EF%BC%BB%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%B8%82%E5%96%B6%E3%83%90%E3%82%B9%EF%BC%BD
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◆4.--文学短報
A/――9月分のFMわぃわぃ「南の風」は9月16日(土)から放送開始
   神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。放送は、FMわぃわぃのホームページから随時聞く事ができます。
   放送時間は1時間。〈9月の番組は、今夏奄美でおこったさまざまなこと、そして秋の予定行事などをお知らせしまう〉 
   http://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/

B/――俳誌「吟遊」創刊20周年記念事業〈10月19日(木)〉
   「創刊20周年記念「吟遊」レユニオン」
   〈日時〉2017年10月19日(木)午後5時~9時 
   〈場所〉東京・神田錦町 学士会館202号室
   〈内容〉1.午後5時~6時/同人によるうちあわせと準備
       2.前半/5時~7時半(食事なし)詳細未定
        後半/7時半~9時(立食)詳細未定
    (俳誌「吟遊」は、夏石番矢、鎌倉佐弓両氏が発行する季刊メディアです)

C/――大橋愛由等のおすすめ映画・番組
  (1)映画「静かなる情熱 エミリ・ディキンスン」→かつて「Mélange」例会(読書会)で平岡けいこさんが紹介してくれたアメリカを代表する詩人の伝記映画です。上映中です。詩人を描いた映画としてもよく出来ています。この詩人に影響をうけた人は多く例えば武満徹は彼女の詩に触発されて「それが風であることに気付いた」という曲を作っています。またエミリの父はアーモスト大学創立者のひとりであり、同大学に留学したのが新島襄。つまりエミリと新島襄は同時代人だということです。
  (2)映画「永遠のジャンゴ」/ジプシーでジャズギタリストのジャンゴ・ラインハルト。ジャズファンならその存在は広く知られています。後世のジャンルにかかわりなく多くのギタリストに影響を与えたひとです。この映画では、ナチスに抵抗した音楽家として描かれていてます。
  (3)映画「パッション・フラメンコ」フラメンコ・ダンサー(バイラオーラ)のサラ・サパスのドキュメンタリー映画。人気実力ともトップクラスのサラの、フラメンコに対する真摯な姿勢が描かれています。日本はスペイン以外でもっともフラメンコが盛んな国です。極西(スペイン・アンダルシア)のフラメンコが、極東の島国ハポンの人たちの魂をぐっとにぎりしめています。
  (4)テレビ番組「ハンナ・アーレント〈全体主義の起源〉」NHK・Eテレ/9月、「100分de名著」の番組で、ハンナ・アーレントが取り上げられます。解説者は仲正昌樹。「NHKテキスト」としても販売されています。「Mélange」例会(読書会)で中堂けいこさんが取り上げています。

D/――元 正章牧師の始原(アルケー)への旅。
(元牧師、8月は父の出自の地(奄美市名瀬大熊)である奄美大島へ旅立ちました。ところが折り悪く台風が奄美を直撃。足止めをくらったようですが、そこは逆境にまけない元牧師のこと、閉じ込められた島で、精力的に活動したようです。今回は奄美旅について書いた文章の一部を引用します。 

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 「病める葦も折らず、けぶる燈心も消さない」〈一部抜粋〉/益田教会 9月3日

8月2日早朝、船で鹿児島から奄美の名瀬港に着きました。鹿児島在住の叔父と連れだち、墓参りと親戚巡りを兼ねていました。2泊3日して4日の昼、飛行機で鹿児島空港に降り、宮崎に行く予定にしていましたが、それが台風の影響で、なお3日も閉じこめられたことは、前回述べた通りです。自然の猛威の前には、如何ともしがたいこと身をもって体験させられました。「また、よりによって、なぜこのときなのか」と考え出すと、それに相応しい答えなど見つかるはずもありなせん。ただそのようなときにこそ、「人生には何ひとつ無駄なものはない」と思い直すのが一番ですし、また後から振り返ってみますと、「そうだな」と不思議に納得することがあるのです。その意味では、今回の出来事も、台風に遭遇したからこそ、与えられたチャンスに巡りあえたのです。

3日(木)名瀬教会の祈祷会と6日(日)の主日礼拝に出席。ここまでは予定通りです。本来ならば、それで終わったはずです。ところが、台風のため、その日の夕礼拝の説教者・東京の神学校から派遣された実習生が喜界島にいて、名瀬教会に戻れなくなりました。

そこで急遽、その代わりのピンチヒッターになってくれと、青山牧師から依頼があったのです。一瞬迷いましたが、これも恵みのチャンスと思い直して、引き受けることにしました。準備の時間は数時間です。何をテーマにするのか、そこで閃いたのが、島尾敏雄の文学碑に刻まれていた聖書の言葉でした。「病める葦も折らず、けぶる燈心も消さない」。文学好きな人なら誰もが知っているように、島尾敏雄は1955年38歳の時に妻のミホさんの
故郷である奄美に行き、約20間住みました。そしてそこでカトリックの洗礼を受けました。代表作は『死の棘』。「死の棘」とは、言うまでもなく罪のことです。人には「死の棘」というほどの罪は犯していなくても、「思いあがることのないように」(コリントⅡ 12:7)と「一つの棘」は程度の差こそあれ与えられているのではないでしょうか。

この聖書箇所は、イザヤ書42:3新共同訳では「傷ついた葦を折ることなく、暗くなってゆく灯心を消すことなく、裁きを導き出して、確かなものとする」の引用です。なぜ彼がこの言葉を選んだのか、それは島尾文学を解き明かすキーワードであります。そういえば私の恩師でもあった故・高崎裕士牧師も、この言葉を座右の言葉としていました。私流に解釈すれば、傷ついた葦は無用であり、見苦しくさえあります。それは植物に限らず、人間に対しても当てはまるでしょう。傷つけば、治すよりも折ること。きっぱりと捨て去ること。また蝋燭の炎が消えそうになれば、新しい蝋燭に入れ替えればよいのであって、古くなってもう役に立たなくなるようであれば、灯心を消せばよい、そうした一見合理的な考え方・生き方に対するアンチテーゼとして示されています。それがまた、神の僕の召命、主の僕の苦難と死を意味しているのであって、すなわち、そこに十字架につけられたイエス・キリストの受難を予告しているのです。一体、人の子・主イエスは、なぜこの世に現れたのでしょうか。それは、失われたものを捜して救うために来たのではないでしょうか。言うまでもなく、医者を必要とするのは丈夫な人ではなく、病める人です。

 奄美は典型的な離島の一つです。そこで生きることの孤立、厳しさ、辛さ、それはやはりそこで生活している人でなければ分かりません。と同時に、そこに生きることでの逞しさも身につけているのです。それが私も含めて、都会の人にはなかなか理解できません。UターンIターンといった言葉だけでは上滑りしてしまう、もっと深いものが流れています。観光旅行や企業誘致や若者育成といったこととはまったく違った次元で、奄美独特の人情があり、島唄が歌われています。


〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師    元 正章

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E/――福田知子さんからイベントのお知らせがありました。このうち詩の関係を紹介します。

☆「11月12日(日)14時から「兵庫県芸術文化センター」(西宮市)で、「新しい日本の歌」というイベントがあります。私(=福田知子)の詩が3篇作曲され、ソプラノ歌手の方が歌ってくださいます。西宮北口なのでお誘い合せてお越しくだされば嬉しいです。可能ならチケットとチラシをお送りします。」

3、「11月24日(金)19時から、京都西院・京都外大前のジャズライブバー「さうりる」で、ピアノ、ギターの人とコラボで、ポエトリーリーディングをやります。私の京都での初めてのソロ・リーディングです。こちらは2000円。飲みながら軽く食事もOKです。」

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第20回ロルカ詩祭のお知らせなど

2017年08月03日 10時01分21秒 | めらんじゅ

大橋愛由等です。

さあ夏本番。
夏ならではの文学イベントといえば、ロルカ詩祭です。
今年はちょうど20回目。しかもロルカの命日にあたる8月19日(土)に開催します。

また一つ季節を飛び越えて秋の文学イベントもお知らせすることにしましょう。
今回のメールニュースは盛りだくさんの内容です。

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◆1.--第20回「ロルカ詩祭」は〈8月19日(土)〉の開催。ちょうどロルカの命日にあたります。
◆2.--第126回「Mélange」読書会・合評会〈9月24日(日)〉←寺岡良信追悼〈トオルネラ忌〉
◆3.--カフェ・エクリの活動〈9月の月例会+鳥取県浦富海岸〈尾崎翠を感じる一泊旅〉〉
◆4.―「北の句会」7月句会は7月23日(日)に開催
◆5.--文学短報=A/――8月分のFMわぃわぃ「南の風」は8月15日(土)から放送開始
B/――神戸文学館で「生誕100年/神戸ゆかりの作家島尾敏雄リレートークイベント in 神戸文学館」を開催〈10月21日(土)〉。 
  C/――俳誌「吟遊」創刊20周年記念事業〈10月19日(木)〉D/――元 正章牧師の「益田っこ」通信(4号)
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◆1.--第20回「ロルカ詩祭」は〈8月19日(土)〉の開催。ちょうどロルカの命日にあたります。

1998年のロルカ生誕100周年の年から始まった「ロルカ詩祭」。スペインの国民的詩人にして、スペイン内戦(1936-1939)で銃殺されたロルカを讃えるこの文学イベントは、同時にわれわれ神戸に生きる者たちにとって、阪神・淡路大震災で亡くなった犠牲者に対する追悼イベントでもあるのです。
ことしも生者と死者が同衾する八月というこの季節に、生死をこえた詩とコトバの交歓模様が展開されます。

今年、朗読を伴奏してくれるのは、東京で活躍しているGuelb er Richat ensemble(ゲルブ・アル・リシャット・アンサンブル)というグループ。数年前からロルカの作品をレパートリーのひとつとして活動しています。まさに相性ぴったりですね。

フライヤーを添付します。みなさん拡散をよろしくお願い致します。
ロルカ詩祭予約受付は、スペイン料理カルメン078-331-2228 まで。

—————第20回ロルカ詩祭————————————————☆

 〈 詩祭スケジュール 〉

★2017年8月19日(土)午後5時 開場
[ 1部 ]PM5:30〜PM6:00
Guelb er Richat ensembleによるロルカ詩の楽曲演奏
[ 2部 ]PM6:15〜PM8:30
詩人たちの自作詩朗読
《場所》スペイン料理カルメン(神戸市中央区北長狭通1—7—1
7-1 電話078・331・2228〒650-0012)
  JR・阪急・阪神・地下鉄「三宮駅」から徒歩1〜4分。
《料金》A:3600円(チャージ込み)(1)夏の特選スープ(2)季節のサラダ(3)メインディッシュ
   (4)パエリア(5)コーヒー(6)デザート
  B:2000円(チャージ込み)(1)ワンドリンク(選択可)(2)特選タパス
《特典》当日参加者の方全員に、第二部参加の詩人たちが朗読する詩作品掲載の『八月一九日詩集・vol.20』を進呈します。

★出演予定者
朗読詩人〈順不同〉/鼓直、金里博、今野和代、大西隆志、高谷和幸、中堂けいこ、北原千代、大橋愛由等、木澤豊、安西佐有理、福田知子、秦ひろこ、中嶋康雄、にしもとめぐみ、北岡武司(一部未定)
演奏/Guelb er Richat ensemble(ゲルブ・アル・リシャット・アンサンブル)

★詩祭へのあいさつとお誘い
VEINTE:20ー熱い夜。
         福田知子

  どこの国でも 死はひとつの終わり
  死が来て幕はとざされる
  だがスペインではちがう
  スペインでは幕がひらかれるのだ 
         (ガルシア・ロルカ)

 ときにロルカは予言めいたことを書いている。ロルカのこうしたインスピレーションはどこからくるのか…スペインには《DUENDEドゥエンデ》という翻訳不可能な魅力的な言葉がある。DUENDEこそ芸術を芸術たらしめる根源的なものであるとロルカは言う。ロルカの気質のうちに、故郷グラナダという風土のうちに、こうした言葉の精霊が揺蕩っているのではないか・・・ふらふらとグラナダの町を歩いていると、ふとそんなふうに思えてくる。グラナダの対岸はアフリカ大陸だ。頭の中の地図がそう説明する。しかしながら、あまりの熱気でふわり空中に浮くような感じを体感するやいなや、頭の中の貧しい地図は消え去り、熱波にざわめく空気と尖ったオリーブ、乾ききった砂やゴロ土に覆われた丘陵が浮かんでくるのだ。

 1936年、ロルカがグラナダ郊外のビスナールで、自らの墓穴を掘らされこの辺りを席巻していたフランコ将軍率いるファランヘ党に銃殺されたことは周知のことだ。私は昨夏、この地を訪れ、おそらくロルカが殺されたであろう場所に、ロルカゆかりの誰かが〝花束〟を投げ入れ、手向けられていたのを見たとき、乾き切った身体の奥底から清水が湧き上がってくるような感動に浸された。乾燥地帯であるに拘わらず、その花束が鮮やかな色をとどめていたからだ。スペインでは、死はひとつの終わりでなく、ここから幕が開かれる…ロルカの言葉がまさに現前した瞬間であった。

 今年で「ロルカ詩祭」は20回を迎えます。阪神・淡路大震災の余韻さめやらぬ1998年のロルカ生誕百周年の年に始まったロルカ詩祭。この20年の間にロルカ詩祭に参加した親しい詩友たちもまた他界していきました。布村真理、磯田ふじ子、西谷民五郎、寺岡良信、そしてこの6月にはロルカの傑作「イグナシオ・サンチェス・メヒーアスへの哀悼歌」の朗読で我々を魅了した富哲世も逝ってしまいました。

 演奏はロルカを愛し、ロルカを歌い、ロルカを演奏する《ゲルブGuelb er Richat ensemble》の皆さんを東京からお招きしています。詩と音と声からどんなコラボが生まれるか…どうぞ、皆さまお誘い合わせの上、ご来場くださいますようお願い申しあげます。

★伴奏を担当するグループの紹介
Guelb er Richat ensemble(ゲルブ・アル・リシャット・アンサンブル)=2009年、音楽とは異なるジャンルの表現者3人によって、民衆の音楽を求めて結成される。ひょうたん笛、チャランゴ、バンドゥリア、ジャンベなどの民族楽器をとりいれたそのアコースティック・サウンドは、東欧、南米、アラブ、アジア等、世界各地を想起させ、あやしくも哀しく、あたかも追放者の音楽と評される。クラシック、ジャズ、能楽師など多岐に渡る表現者が参加。15年より、銃殺されたスペインの詩人・劇作家ガルシア・ロルカの意を継ぎ、各地をまわる芸術のサーカス小屋caravan「La Barraca」を設立。

◆2.--第126回「Mélange」読書会・合評会〈09月24日(日)〉

8月はロルカ詩祭があるために休会します。
9月例会はいつもと構成が異なります。第一部を詩の合評会として、第二部で寺岡良信氏を偲ぶ追悼の会「トオルネラ忌」をいたします。

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。

9月はいつもと違う構成です。
☆第一部〈午後1時から4時まで〉は詩の合評会を開催します。
作品の締め切りは9月21日(木)です。
送っていただいた詩稿は、合評会当日に「月刊めらんじゅ126号」に印刷して、参加者のみなさんに配ります。
合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ126号」に掲載します。メールアドレス(maroad66454@gmail.com)に送ってください。
(Wordの添付ファイルで送稿される方が多いのですが、Wordのバージョンによって文字化けが必ずといっていいほど起きます。詩稿の送信は、添付ファイルを付けてもいいのですが、その際には、メール本体に詩稿を貼り付けておいてください。これは必ずお願いします)。

第一部は午後1時から3時まで。参加費無料です。ただ、講師へのカンパをお願いしています。
会場は、神戸・三宮のスペイン料理カルメン078-331-2228です。阪急神戸線三宮駅西口から徒歩一分の便利なところにあります。

――――――――トウォネラ忌=寺岡良信忌へのお誘い――――――――――――☆
(にしもとめぐみさんからのメッセージをもとに改稿しました)
 私たちの大切な詩友である寺岡良信氏を偲んで集まり、寺岡氏の作品を読み、音楽を楽しむ会を企画しました。会の名は「トウォネラ忌」。この「トウォネラ」という名前は、寺岡氏の第一詩集『ヴオカリーズ』(図書出版まろうど社)のなかの「玩弄」という作品に登場します。トウォネラはフィンランドの言葉で、黄泉の国という意味です。フィンランドで生まれた叙事詩「カレワラ」をもとに同国の作曲家・シベリウスがつくった交響詩レンミンカイネン組曲の中で、トウォネラ川を白鳥が泳ぐモチーフをメロディーにしているのです。クラシック音楽に造詣が深かった寺岡氏が、このシベリウスの楽曲にイメージを膨らませてトウォネラの白鳥を登場させています。その静かな抒情的光景が寺岡氏の作品世界と共鳴するために、寺岡良信忌を「トウォネラ忌」と呼ぶようにしたのです。

このほかにも寺岡良信氏の詩には白鳥が出てきます。例えば、

 「不在」
 
かすかに鎖骨の砕ける音がして
星が落ちた
翼は戻れない
白鳥の産み月はいつも渇水季
嗚咽さえ薄れゆく月光に乾いて
鼻腔の潮だまりが
私を匿した        (冒頭より)

などです。この透徹した詩世界は色褪せることなく魅力です。こぼれ落ちるような抒情性をわれわれに遺して旅立っていった寺岡氏を偲ぶ会にぜひみなさん参加して、語り合いましょう。

     記
トウォネラ忌
日時 9月24日(日)午後四時半より
場所 神戸・三宮 スペイン料理 カルメン 電話078-331-2228
会費 4500円(税込)
発起人
大西隆志 大橋愛由等 神田さよ 木澤豊 北村虻曳 季村敏夫 杉本眞維子 高谷和幸 中嶋康雄 中堂けいこ にしもとめぐみ、福田知子 堀本吟 吉田ふみゑ
ゲストに外薗美穂さんを招きヴァイオリン演奏があります。
 どうぞ一緒に寺岡詩を朗読しましょう。皆様お気に入りの詩を用意してきてください。お願いします。重複する場合もありますので第二第三候補も考えて頂ければ光栄です。選んだ寺岡詩の感想・理由(字数は1000字程度。選択した詩への応答詩でも可)を送っていただければ大橋愛由等氏が24日に「月刊めらんじゅ」126号に掲載します。メールアドレスmaroad66454@gmail.comまでお送りください

呼掛け人/にしもとめぐみ  
                                    
――――――――――――――――――――☆

☆第1部・合評会(PM3:10-6:00)
9月は最初に合評会をします。
作品の締め切りは9月21日(木)です。
送っていただいた詩稿は、合評会当日に「月刊めらんじゅ126号」に印刷して、参加者のみなさんに配ります。
合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ126号」に掲載します。メールアドレス(maroad66454@gmail.com)に送ってください。
(Wordの添付ファイルで送稿される方が多いのですが、Wordのバージョンによって文字化けが必ずといっていいほど起きます。詩稿の送信は、添付ファイルを付けてもいいのですが、その際には、メール本体に詩稿を貼り付けておいてください。これは必ずお願いします)。

――――――――――――――――――――☆

「Mélange」月例会、2017年後半の日程です。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。
*2017年
☆09月24日(日)/第126回/第一部を詩の合評会として、第二部で寺岡良信氏を偲ぶ追悼の会「トオルネラ忌」をいたします。
☆10月22日(日)/第127回/発表予定者/ 高木利勝氏による「カフカ語り (1)『短編集』」
         カフカ研究家である小説家・高木氏による合計5回の語りです。
         以下、 (2)『流刑地にて』 (3)『審判 』(4)『城』 (5)「日記」 (6)「手紙」―と続きます。
            (1)(2)(3)は文庫本がテキスト。(4)(5)(6)は高木氏制作のレジュメを中心に」
☆11月26日(日)/第128回/発表予定者/木澤豊「シリーズ・宮澤賢治語り」
◆(12月の例会は休みます)
*2018年
01月28日(日)/第129回/発表予定者/未定

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◆2.--カフェ・エクリの活動〈9月18日(月・祝)開催場所・姫路市アイメッセ〉+エクリ/秋の詩人紀行(10月10日〜11日)

8月は休会します。
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会の二部制)を中心に、
シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行をしています。

》》》》》》〈9月18日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ〉

第一部の読書会は赤穂在住の詩人・田村周平氏の語りを予定しています。   
第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを15部程度持参してもってきてください。

》》》》》》エクリ/秋の詩人紀行(10月10日〈火〉~11日〈水〉)

(主宰者の高谷氏になりかわって大橋が案内いたします)

みなさん、今年も〈カフェ・エクリ〉恒例の「詩人のための一泊文学紀行」を実施いたします。
今年は鳥取県の岩美町浦富に向かいます。
勘がいい方はお気づきだと思いますが、ここを出自とする小説家に尾崎翠(1896-1971)がいます。そうです、今回の旅は、いまだ根強い人気があるこの尾崎翠の作品世界に接する旅でもあるのです。(尾崎翠の作品に関してはいくつか出版されていますが、『第七官界彷徨』は文庫化されていて入手しやすくなっています)

嬉しいことに、宿を予定している民宿「旅人の宿NOTE 鳥取浦富海岸」の女主人である小林晶さんは、大阪の出身なのですが、尾崎翠と縁深いひと。高校時代に尾崎翠の作品世界に接して感激して、とうとう浦富で宿を経営するまでにいたった方てす(民宿の屋号も尾崎翠の作品の中から採ったとのことです)。

今回の旅の特典をいくつかあげておきましょう

★その1/浦富に到着すると、小林さんの紹介で、地元の尾崎翠に詳しい方に関係場所を案内してもらうということも可能だそうです。

★その2/この民宿のすぐれたところは、料理自慢ということでもあります。小林さんは数年前、この民宿を始める前に、短期間、カルメンで修行したことがあるのです。その経験をいかして日本海の豊かな食材を使った料理を楽しめるものと期待できます。

★その3/これは我々だけの特典です。当日、宿で、尾崎翠が愛した「アップルパイ」が提供されます。これは宿主の小林さんが尾崎翠が食べたアップルパイのレシピを掘りおこして作ってくれるものです。このアップルパイ、ひとりでワンホール食べてしまいたいぐらいです。

さて、具体的な旅程などを紹介しましょう。

☆名称/2017〈エクリ/秋の詩人紀行〉(仮題)
☆日時/2017年10月10日(火)~11日(水)
☆集合場所/JR姫路駅南口に集合(高谷さんが運転するレンタカーに乗って一路鳥取へ。おおよそ2時間もあれば到着予定です)。集合時間は未定です。
☆宿泊場所/「旅人の宿NOTE 鳥取浦富海岸」
                   0857 73 6633
☆予算/レンタカー代、宿代、高速代、車内のおやつ代ほかもろもろを込めて15.000円程度を予定しています。

(宿で、即興詩を作りあいましょうか)

参加希望の方は高谷氏まで連絡してください。

高谷和幸
〒676-0815 高砂市阿弥陀1-11-24
080-5311-6265

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(敬称略・開催時間は毎回午後2時)/前回より若干変更しています。
・10月10日(火)~11日(水)エクリ恒例の文学紀行一泊旅/鳥取県岩美町浦富へ〈尾崎翠を感じる旅〉
・10月30日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・原田哲郎〉
・11月20日(月)〈開催場所・姫路市「アイメッセ」/発表者・吉田ふみゑ〉
・12月11日(月)〈開催場所・赤穂市「煉瓦屋」/高谷和幸〉
・2018年1月は休会。
・2月12日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉
・3月05日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・大橋愛由等〉

》》》》》》
なお、エクリでは、年に一回の文学誌「Oct.」の発行以外に、あらたに合評会に出された詩稿を年に二回まとめた冊子を発行する予定です。

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◆3.―「北の句会」次の句会は9月17日(日)
(北村虻曳氏からの案内文)
次会の北の句会は以下の施設予約を取りました。

生野区民センター 305会議室
9月17日(日) 13:00-17:00
出句数および課題は約1ヶ月前にお知らせします。

施設は7月と同じです。駅から遠いですが、競争が激しくなかなか思うようにはいきません。難波・上本町六丁目・鶴橋からのバスは1時間2本、使えます。
https://www.navitime.co.jp/bus/route/00026573/%EF%BC%97%EF%BC%93%EF%BC%BB%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%B8%82%E5%96%B6%E3%83%90%E3%82%B9%EF%BC%BD


◆4.--文学短報
A/――7月分のFMわぃわぃ「南の風」は8月19日(土)から放送開始
   神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。放送は、FMわぃわぃのホームページから随時聞く事ができます。
   放送時間は1時間。 
   8月分の放送は19日(土)から放送されます(毎月第三土曜日からその月の放送を聴くことができます)
   http://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/

B/――神戸文学館で「生誕100年/神戸ゆかりの作家島尾敏雄リレートークイベント in 神戸文学館」を開催します。
   〈日時〉2017年10月21日(土)午後2時〜3時30分  
    司会・企画は大橋愛由等。詳細は追ってお知らせいたします。

C/――俳誌「吟遊」創刊20周年記念事業〈10月19日(木)〉
   「創刊20周年記念「吟遊」レユニオン」
   〈日時〉2017年10月19日(木)午後5時~9時 
   〈場所〉東京・神田錦町 学士会館202号室
   〈内容〉1.午後5時〜6時/同人によるうちあわせと準備
       2.前半/5時〜7時半(食事なし)詳細未定
        後半/7時半〜9時(立食)詳細未定
    (俳誌「吟遊」は、夏石番矢、鎌倉佐弓両氏が発行する季刊メディアです)

D/――元 正章牧師の「益田っこ」通信(5号)
(今年4月から島根県益田市にある日本基督教団益田教会に牧師とした赴任した元(はじめ)正章氏のハガキ通信です。豊かな読書量に裏うちされた読み応えのある文章なので、全文を引用することにします。8月は父の出身地である奄美大島へ旅立っています。父祖の地で元氏がなにを感じ、なにを想うのか、楽しみです。

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「益田っこ」(5号) 「犀の角のようにただ独り歩め」

今も旅の途上である。この夏、2カ月の休暇を林住期にあてがい、一人の旅人としては、フーテンの寅さんや山頭火の世界を歩もうとしていました。実際やってみると、分け入っても分け入っても、現実の世界から免れることはできず、遊行者となることなど、およそ叶わぬことでした。それでも「旅は自分がどんな人間であるか、を知るチャンスである。ともかく、旅に出てみることである。そして、自分の心の中の『豊かさ』の程度をまず知ってみることである」(岡田喜秋)という文章には大いに納得させられたものです。

7月18日から24日までは、「みちのくの旅」(花巻、八戸、八甲田)を体験。賢治さんの跡、種指海岸、奥入瀬渓流を、ただひたすら歩き続けました。すると自ずから一日2万歩以上を課していました。酷暑の中、雨の降る中、歩くこと自体が目的となるような旅人でした。

「犀の角のようにただ独り歩め」『スッタニバータ』。奈良の友人(インド哲学学徒)を訪問したとき、このブッダのことばを教わりました。また偶然にも、花巻の食堂に置かれていた雑誌『つるとはな』を目にした時、その中にも同じ言葉が紹介され、「優れた友が見つかったのならば、ともに歩め。そうでなければ独りでいるほうがよっぽどましだ」と付記されていました。今回の旅の秘めた想いには、「あなた」を求めていました。一歩前に踏み出した時、そこには「あなた」が、ともにいてくれることを願っていました。

〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師    元 正章

―――――――――――――――――☆

第125回「Mélange」読書会・合評会は7月23日(日)に開催ほか

2017年07月09日 10時01分48秒 | めらんじゅ
梅雨のさなか、夏がひょんと顔をだします。
(まるで水木しげるによって紹介された妖怪「ぬらりひょん」というような出現の仕方で)

 
梅雨から夏にかけて関西・神戸を中心とした表現活動を紹介します。
第125回「Mélange」読書会・合評会は、7月30日(日)の開催です。
今月も集い、詩を紡ぎ、詩を語りましょう。
 

----INDEX----------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆1.--第125回「Mélange」読書会・合評会〈7月23日(日)〉
◆2.--カフェ・エクリの活動〈7月10日(月)〉
◆3.--奄美の詩人・藤井令一氏が逝去されました。
◆4.―「北の句会」7月句会は7月23日(日)に開催
◆5.--文学短報=A/――7月分のFMわぃわぃ「南の風」は7月15日(土)から放送開始
B/――第20回ロルカ詩祭は、8月19日(土)に開催 C/――元 正章牧師の「益田っこ」通信(4号)
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◆1.--第125回「Mélange」読書会・合評会〈7月23日(日)〉

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。
☆第一部〈読書会〉の語り手は、大西隆志さんです。
テーマは、「アンリ・メショニック/詩の認識のために」です。
アンリ・メショニック(Henri Meschonnic、1932~2009 )は、 フランスの言語理論家、随筆家、翻訳家、詩人。
メショニックの主著『詩学批評 詩の認識のために』竹内信夫著(1982,未来社)をテクストにします。(同書は構造主義詩学を批判する視点から著述されています/大橋註)

第一部は午後1時から3時まで。参加費無料です。ただ、講師へのカンパをお願いしています。
会場は、神戸・三宮のスペイン料理カルメン078-331-2228です。阪急神戸線三宮駅西口から徒歩一分の便利なところにあります。

――――――――大西隆志さんからのメッセージ――――――――――――☆
「メショニックの主著『詩学批評 詩の認識のために』竹内信夫著は、メショニックの詩の認識全体を照射する宣言書のような性格をもっています。第一巻から第五巻までありますが、日本語の翻訳がないために、「Mélange」の会では第一巻の『詩学批評 詩の認識のために』をテクストにします。」

「メショニックの発言を紹介しておきましょう。〈理論は具体的実践からしか生まれない。『詩学批評 詩の認識のために』で試みられる諸提案は、ユゴー を、エリュアールを〈読むこと〉あるいは聖書の翻訳 による翻訳の詩学に向けての努力という試練、そこで理論が生れつくられつつある実践から切り離されて読まれてはならない。 それらは、終に未完の形を とる他ないひとつの全体 の断片である。理論、読む行為、翻訳、詩作、これらの行為は〈書くこと〉と〈生 きること〉の連続性の実践 をその思想へと牽引する 言語行為の日常なのである。 〉」

―――――メシュニックの略歴―――☆
アンリ・メショニック(Henri Meschonnic、1932 年 9 月 18 日 - 2009 年 4 月 8 日)は、 フランスの言語理論家、随筆家、翻訳家、詩人。フランス・パリ出身。ユダヤ系フラン ス人。パリ第 8 大学教授。ユダヤ系フランス人。 ヴィクトル・ユゴー、ジェラール・ド・ネルヴァルなどフランス詩人の研究やヘブライ 語聖書のフランス語翻訳で知られる。 著書において多くの作家、詩人を取り上げるが、その大半を批判的に論じており、メシ ョニックは非常に論争的(polémique)な人物だと評されることが多い。 パリ第八大学では、ジル・ドゥルーズ、ルネ・シェレール、リオタールなどが同僚であ った。ドゥルーズとの間で交わされた書簡は雑誌「ヨーロッパ」のメショニック特集号 に掲載された。

1972 年に詩集『献辞 ことわざ』でマックス・ジャコブ賞を受賞。
1973 年に発表した著作『記号と詩篇』でアリストテレス的・キリスト教的言説を支配 する二元論的思考形態を批判し、キリスト教的主体に対してユダヤ教的主体の復権を唱 える。このことによって、メショニックは当時のフランス思想界において、エマニュエ ル・レヴィナスと並ぶユダヤ的思想家の一人に数えられることになった。
1980 年代から竹内信夫、石田英敬らがメショニックの日本への紹介をおこなっている。 1996 年にランシエール、グリッサンらと共に来日し、当時の東大総長であった蓮實重 彦が企画したシンポジウムで発表している。
2009 年にメショニックが亡くなった際、現代詩手帖 8 月号に詩人の安川奈緒が追悼記 事を書いている。

――――――――――――――――――――☆

☆第2部・合評会(PM3:10-6:00)
そして合評会です。
作品の締め切りは7月20日(木)です。
送っていただいた詩稿は、合評会当日に「月刊めらんじゅ125号」に印刷して、参加者のみなさんに配ります。
合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ125号」に掲載します。メールアドレス(maroad66454@gmail.com)に送ってください。
(Wordの添付ファイルで送稿される方が多いのですが、Wordのバージョンによって文字化けが必ずといっていいほど起きます。詩稿の送信は、添付ファイルを付けてもいいのですが、その際には、メール本体に詩稿を貼り付けておいてください。これは必ずお願いします)。

――――――――――――――――――――☆

「Mélange」月例会、2017年後半の日程です。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。
*2017年
◆8月19日(土)/第20回ロルカ詩祭(8月の例会は休みます)
☆09月24日(日)/第126回/第一部を詩の合評会として、第二部で寺岡良信氏を偲ぶ追悼の会「トオルネラ忌」をいたします。
☆10月22日(日)/第127回/発表予定者/ 高木利勝氏による「カフカ語り (1)『短編集』」
 カフカ研究家である小説家・高木氏による合計5回の語りです。
 以下、 (2)『流刑地にて』 (3)『審判 』(4)『城』 (5)「日記」 (6)「手紙」―と続きます。
  (1)(2)(3)は文庫本がテキスト。(4)(5)(6)は高木氏制作のレジュメを中心に」
☆11月26日(日)/第128回/発表予定者/木澤豊「シリーズ・宮澤賢治語り」
◆(12月の例会は休みます)
*2018年
01月28日(日)/第129回/発表予定者/未定

――――――――――――――――――――☆
「月刊めらんじゅ」123号(2017年5月21日発売)をネットで閲覧できるようにしました。

https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo0MGZjMzEyYjUwMzM2Njdh


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◆2.--カフェ・エクリの活動〈7月10日(月)〉

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会の二部制)を中心に、
シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行をしています。

》》》》》》〈7月10日(月)〉〈開催場所・赤穂市「納屋工房」/発表者・情野千里〉

高谷和幸氏からのメッセージ----------------------☆
「皆様
エクリの読書会の案内です。

情野千里さんの舞踏がその背景にあると思われる思索的な深みを、屋久島の舞踏に参加されてから特に感じるようになりました。
彼女の形而上学的なところで、死に向かう、死に問うところが諧謔性によりいっそうの実りをもたらしているようです。
今回の読書会は、彼女の進むべき道をより明らかなものにしてくれると思います。
10日月曜日 赤穂線13時35分発、でご一緒しましょう。
以下、情野さんから届いたメッセージを載せておきます。
合評会では自作詩を15部コピーしてご持参ください。

情野千里氏からのメッセージ----------------------☆

「高谷様
簡単でいいとおっしゃっていただいたにもかかわらず、書いているうちにどんどん長く詳しく説明的になってしまい、収拾がつかなくなりました。
ひとまず置いて、本当にタイトルと言いたいことやりたいことを列挙してみます。

カフェ・エクリin赤穂市”煉瓦屋”  2017年7月10日(月)
読書会レジュメ(発表者:情野千里)
タイトル「川柳パフォーマンスの創り方…北欧ミステリー作家の死に寄せて」
スウェーデンを舞台にした警察小説”刑事クルト・ヴァランダー・シリーズ”を代表作とする
ヘニング・マンケルが2015年に癌のためこの世を去った。1948年生まれのヘニング
自身がモデルだと言われている刑事・ヴァランダーが、作中で語る箴言〈死ぬことも生きることのうち〉
に、共感。シリーズの大ファンとなった私は、作家の死に少なからぬ衝撃を受けた。彼が闘病中に執
筆し、2014年(日本では2016年)に出版された『流砂』は、67年の生涯を示す67章
の文章からなり、「自分が他の誰でもなく自分なんだ」と気付いた日から、死を意識しながら生きてきた様々な
体験を語る。翻訳者・柳沢由実子によると「生と死に関するマンケルの宇宙的な規模の考察を綴った」本なのだ。

今夏、〈川柳舎・みみひめきっちん〉ではワールドツアー第12弾として北欧(フィンランド・スウェーデン)ツアーを計画している。
前半のフィンランドではブトーマスター・桂勘のサマーキャンプに参加。後半のスウェーデンはヘニング・マンケル追悼紀行とする。
追悼のために実施するのは①シリーズの舞台であるスウェーデン南部のスコーネ地方を単独で吟行。②追善供養のため情野千里独吟による川柳半歌仙を巻く。③巻き上げた半歌仙を核に、川柳舞踏作品『KVICKSAND流砂18』を制作。ストックホルムかファーレンの会場(未定)で追善供養公演をおこなう。

読書会では(時間が許せば)追善供養公演の舞台を飾る川柳を創作していただきたい。”封筒回し”という方法でやりたい。
参加者の数だけ封筒を用意、短冊は一人に参加者の数だけ(題の数だけ)配る。
各自題と選者名(自分の名前)を封筒の表に書く。封筒を右隣にまわし、回ってきた封筒に書いてある題で一句詠む。
タイマーを参加人数の分数にセットして、時間内に一周するように、一題1分以内で詠む。

以上のようなことを考えています。    
--------------------☆

第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを15部程度持参してもってきてください。


「カフェ・エクリ」連絡先
高谷和幸
〒676-0815 高砂市阿弥陀1-11-24
080-5311-6265

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(敬称略・開催時間は毎回午後2時)/前回より若干変更しています。
・8月は休会。
・9月18日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・未定〉
・10月30日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・原田哲郎〉
・11月20日(月)〈開催場所・姫路市「アイメッセ」/発表者・吉田ふみゑ〉
・12月11日(月)〈開催場所・赤穂市「煉瓦屋」/高谷和幸〉
・2018年1月は休会。
・2月12日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉
・3月05日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・大橋愛由等〉

》》》》》》
なお、エクリでは、年に一回の文学誌「Oct.」の発行以外に、あらたに合評会に出された詩稿を年に二回まとめた冊子を発行する予定です。

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◆3.--奄美の詩人・藤井令一氏が逝去されました。
7月5日(水)、かねてから療養中だった奄美を代表する詩人のひとり藤井令一氏がおなくなりになりました。
まろうど社からも評論エッセイ集『島尾敏雄と奄美』を上梓されておられます。
また詩人としては「山之口貘賞」を初めとして、南海日日文化賞ほかいくつかの文学賞を受賞されておられます。
今年1月に奄美を訪れた際、何年ぶりかでお会いするつもりでいたのですが、その時すでに自宅におられず医療機関に入所されておられたので、会えずじまいでした。

またひとり奄美から詩人が、旅立ってゆきました。
さびしい限りです。

追悼文を書く予定です。

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◆4.―「北の句会」7月句会は7月23日(日)
1:00-5:00 で、生野区民センターで開催
(北村虻曳氏からの情報)

「今年も半分過ぎる頃になりましたが皆様にはお元気でお過ごしでしょうか。定例七月句会の要項をお知らせします。多数のご参加をお願いいたします。

【日時】2017年7月23日(日)13:00-17:00
【場所】大阪市生野区民センター 906号室
     〒544-0033 大阪市生野区勝山北3-13-30   TEL:06-6716-3020  FAX:06-6716-1797
生野区役所へのネット上の案内には最短徒歩経路と、バスの便が載せてあります:
http://www.city.osaka.lg.jp/ikuno/page/0000000473.html
バス停「生野区役所」が区民センターの前です。最短徒歩経路は商店街となっています。
数十米遠回りとなるが、より簡明な徒歩経路は次のとおりです:
1.JR大阪環状線の桃谷駅西へ下車、環状線を左に見る側を500m南下。
2.大阪電子専門学校前の信号を左折(環状線ガードを潜る)。
3.広い道路を700m東へ直進すると左側に生野区民センターがある。
(東隣りが生野警察署、その向かい側に生野区役所)所要15分。 



◆5.--文学短報
A/――7月分のFMわぃわぃ「南の風」は7月15日(土)から放送開始
   神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。放送は、FMわぃわぃのホームページから随時聞く事ができます。
   放送時間は1時間。 
   7月分の放送は15日(土)から放送されます(毎月第三土曜日からその月の放送を聴くことができます)
   http://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/
   7月の特集は「夏、17年、奄美」。以下、番組の内容の紹介です。
(1)映画「寅さん」の最後の作品に登場した奄美・加計呂麻島の家に宿泊できるようになりました。この映画は、1995年の制作。震災直後の神戸・長田にもロケ隊がやってきて、映画の一部となっています。
(2)今年の「奄美民謡大賞」の「大賞」に輝いたのは、平田まりなさん。カサン唄のウタシャ・松山美枝子さんのお孫さんです。そこで番組では、わたしが奄美で録音してきた秘蔵の松山美枝子さんと福山幸司さんとの絶妙のコンビによるシマウタを放送。(3)南海日日新聞に掲載された奄美の子どもたちによる環境標語(おおよそは五七五で作られている)をいくつか紹介。〈かわもうみもたいせつにしてむしもたいせつにしよう〉ほか。
(4)「エネルギーの地産地消」を考える。関電、九電の管内は原発が稼働していますが、奄美群島の電気は原発による発電とはいっさい関係がありません。ディーゼル発電によって需給をまかなっているのですが、最近群島内で自然再生エネルギーによる発電量が多くなり、島嶼内における「エネルギーの地産地消」化が進んでいます。しかし最近では自然再生エネルギー(奄美では主に太陽電池)の発電量が増えて、その発電量をおさえてほしいとの九電の要望があります。近い将来、奄美における「エネルギーの地産地消」が進捗するためのもいくつかの課題はあるものの、注目してゆきたいテーマです。

☆富氏の絶唱であるロルカ詩祭におけるロルカ作「イグナシオ・サンチェス・メヒーアスへの哀悼歌」の朗読音源が見つかりました。
2001年の録音です。伴奏は琵琶奏者の川村旭芳さん。和楽器との相性も抜群です。この音源を、わたしが番組パーソにリティをつとめるFMわぃわぃ「南の風」で紹介しました。番組は、FMわぃわぃのサイトで聴くことができます。絶品です。
http://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/

B/――第20回ロルカ詩祭は、8月19日(土)に神戸・三宮のスペイン料理カルメンで開催いたします。
 第一部はロルカ詩の朗読。第二部はロルカ的世界に身を委ねた詩人たちの朗読です。
 午後5時開場。第一部は午後5時から6時まで。15分間の休憩を挟んで、第二部は午後6時15分から8時30分まで行います。
 (現在、詳細をつめているところです。全体像が見えてきたら、お知らせします)

C/――元 正章牧師の「益田っこ」通信(4号)。
(今年4月から島根県益田市にある日本基督教団益田教会に牧師とした赴任した元(はじめ)正章氏のハガキ通信です。豊かな読書量に裏うちされた読み応えのある文章なので、全文を引用することにします。6月に牧師就任式があったその様子が綴られています。先の台風3号による島根県西部の大雨被害が心配です)
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「益田っこ」(4号)「犠牲(サクリファイス)」

 6月18日(日)牧師就任式を終えました。それは同時にスタートを意味しています。なにせ遠方ゆえ、また益田市には教団の教会がここしかなく、50キロ100キロの距離など“ちょっと”という感覚の土地なので、54名の参加者があったことは “有り難き哉”でした。

 遠方からは9名参加。遅くまで語り合い、その晩は泊り。翌日皆さん帰り、独りとなって、いつもの夕餉。ある人から、「お淋しくなったでしょう」と言ってくれたことに対して、「別に……」と返事したものの、……。そうなんです。寂しいなんて言っておれないのが、この仕事のいいところです。そういえば、公子の死のときも、そうでした。葬儀の翌々日の礼拝も守ったのでした。ただ「お淋しくなったでしょう」と言ってくれたことが、嬉しかった。175通以上の欠席通知があった。姿は見えねども、一人ひとりの気持ちは伝わってきます。

『犠牲 サクリファイス わが息子・脳死』(柳田邦男著)を読んでいます。誰もがいつかは迎えることになる「二人称の死」。なぜ、自分ではなかったのか。誰かの、何かの犠牲の上に立って、今こうして生きていることは確かなのです。よくよく考えなくても、「自分って勝手だな」と思わざるをえません。冷蔵庫の上と牧師室に飾っている妻の遺影が、今夜もこう語りかけてくれます。「あなた、変わらないね」。

 寅さんの科白「生きてる?そら結構だ」。それがなんとも言えず慰めとなる年ごろです。「赤とんぼじっとしたまま明日どうする」(風天)。

〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師    元 正章

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第124回「Mélange」読書会・合評会〈6月25日(日)〉のお知らせなど

2017年06月17日 09時14分49秒 | めらんじゅ
うるわしきレイニーシーズン(雨季=梅雨)がやってきました。

といっても神戸は晴れつづき。紫陽花がにこやかに咲いています。
 
今月もいくつかの文学活動が行われています。紹介します。
第124回「Mélange」読書会・合評会は、6月25日(日)に開催します。
今月も集い、詩を紡ぎ、詩を語りましょう。
 

----INDEX----------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆1.--第124回「Mélange」読書会・合評会〈6月25日(日)〉
◆2.--急逝した詩友・富哲世氏について
◆3.--カフェ・エクリの活動〈6月19日(月)〉
◆4.―「北の句会」〈7月23日(日)〉のお知らせ
◆5.--文学短報=A/――6月分のFMわぃわぃ「南の風」は6月17日(月)から放送開始
B/――第20回ロルカ詩祭は、8月19日(土)に開催 C/――元 正章牧師の「益田っこ」通信(3号)
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◆1.--第124回「Mélange」読書会・合評会〈6月25日(日)〉

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。
☆第一部〈読書会〉の語り手は、福田知子さんです。
テーマは、われわれの活動母体となっいている詩誌「Mélange」(「月刊めらんじゅ」ではなく本誌の詩誌です)のこれまでのありようと、今年没後20年を迎える詩人・君本昌久氏について語ってもらいます。  
第一部は午後1時から3時まで。参加費無料です。ただ、講師へのカンパをお願いしています。
会場は、神戸・三宮のスペイン料理カルメン078-331-2228です。阪急神戸線三宮駅西口から徒歩一分の便利なところにあります。

――――――――福田知子さんからのメッセージ――――――――――――☆

1982年、詩人・君本昌久の主宰する『市民の学校』<詩のコース>のメンバーを巻き込んで生まれた詩誌「Mélange」。当詩誌は阪神淡路大震災を経て、1997年、君本昌久の死と共に一変したとの感を持っている向きもおられることだろう。しかしながら、その内実は決して一様ではない。創刊の翌年(1983年)から乗船した私は、この詩誌に関係する同人または誌友の中で最も古いのだが、改めて過去の「MÈLANGE」のページを繰り、表紙をデジタル化し、検証するにあたり、知らなかったこと、忘れていたこと、思い出したくないことなどが数多くあったことに今更のように驚いた。

今回の発表は、2017年3月18日兵庫県現代詩協会主催の会で、神戸元町・風月堂ホールにて発表した内容をベースにしながら、殊に5月26日に亡くなった富哲世さんの詩蹟をクローズアップして辿ってみたいと思っている。

詩誌「Mélange」については、君本昌久の詩と共にまだまだ検証すべき課題はあるかと思われる。しかしながら、資料の整理・分析は手間と時間がかかる仕事だ。むしろ遅すぎたかもしれない。いずれにしても「同人誌」そのもののあり方を問い、考える契機となる記録・記事が、特に第一次「Mélange」をていねいに紐解くことによって見えてくることは疑問の余地がないことだろう。詩を書く、書き続けることをねがう私たちは、ごく足元の大きすぎる遺産に気づくことだろう。これら頁を開くたびに、古くて新しい問いが同時に出現し、あふれる…それはきっと私だけではないだろう。詩をおもうひとなら、それら頁を開くと、きっとどうしたらよいか混迷の中にふたたび突き返される思いに浸されることだろう。(福田 知子)

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☆第2部・合評会(PM3:10-6:00)
そして合評会です。
作品の締め切りは6月22日(木)です。
「月刊めらんじゅ124号」は、通常の合評に提出する作品と「富哲世追悼特別企画」の二本立てで構成します。葬儀に合わせて寄せていただいた作品は、編集部がセレクトして掲載いたします(その際は詩・俳句作品を中心に掲載します)。また、新たに追悼作品もお寄せください。もちろん、通常の合評用作品もお待ちしています。)
合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ124号」に掲載します。
最近は、ネットでも見開き仕様で、公開しています。より多くのみなさんに、われわれの作品と詩誌が閲覧できるようになっています。

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「Mélange」月例会の日程を提案しておきます。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。

☆07月23日(日)/第125回/発表予定者/大西隆志
◆8月19日(土)/第20回ロルカ詩祭(8月の例会は休みます)
☆09月24日(日)/第126回/発表予定者/未定
☆10月22日(日)/第127回/発表予定者/未定
☆11月26日(日)/第128回/発表予定者/木澤豊「シリーズ・宮澤賢治語り」
◆(12月の例会は休みます)

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「月刊めらんじゅ」123号(2017年5月21日発売)をネットで閲覧できるようにしました。

https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo0MGZjMzEyYjUwMzM2Njdh


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◆2.--急逝した詩友・富哲世氏について

☆5月26日〈金〉午前7時30分ごろ、急性呼吸不全のため逝去した詩人・富哲世氏。
葬儀は、28日〈日〉に神戸市北区の「ゆうあいホール」で執り行われました。
会場には有志による花輪を献じさせていただきました。
あらためて、お悔やみもうしあげます。

☆葬儀に間に合うよう、詩友のみなさんに、追悼文、弔辞、追悼詩・俳句の執筆をお願いしたところ、実質一日しか時間がないのにもかかわらず、多くのみなさんから文章と作品をいただきました。あらためて感謝いたします。
みなさんからいただいた文章・作品は、一冊の冊子にまとめました。PDFファイルで閲覧できますので、ご覧になってください。

https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDoyYzU2MmQzYmFmODkyOWYy

☆また葬儀は、無宗教で執り行われました。その際、われわれ詩友が持参した弔辞、追悼文を、ご遺族の許可を得て、朗読することができました。
以下はその一部を動画におさめていますので、ご覧になってください。

http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/375791313
金里博氏の追悼詩朗読。
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/375791680
月村香氏の追悼詩朗読。
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/375792011
中嶋康雄氏の追悼文と大橋愛由等の追悼詩朗読。
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/375797892
今野和代の追悼詩朗読。

☆富氏の葬儀のあと、富氏の作品集を刊行することについて、それが可能かどうか詩友たちと語り始めています。
詳しい結果がわかりましたら、またこのメールニュースでお知らせします。

☆富氏の絶唱であるロルカ詩祭におけるロルカ作「イグナシオ・サンチェス・メヒーアスへの哀悼歌」の朗読音源が見つかりました。
2001年の録音です。伴奏は琵琶奏者の川村旭芳さん。和楽器との相性も抜群です。この音源を、わたしが番組パーソにリティをつとめるFMわぃわぃ「南の風」で紹介しました。

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◆3.--カフェ・エクリの活動〈6月19日(月)〉

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会の二部制)を中心に、
シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行をしています。

》》》》》》〈6月19日(月)〉〈開催場所・姫路市「納屋工房」/発表者・北岡武司氏〉
 
エクリのご案内(開催場所が変更されています。ご注意ください)
読書会 講師 北岡武司氏(詩人・哲学者)
テーマ「ミニヨンの詩など」― 『ウィルヘルム・マイスターの修業時代』 (Wilhelm Meisters Lehrjahre;1796)― より
19日(月)午後2時から 姫路「納屋工房」
大手前第1ビル4階 079-263-7878 
(大橋追加註/『ミニョン』(Mignon)は、アンブロワーズ・トマのオペラ作品。1866年、パリのオペラ=コミック座で初演された。ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの小説「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」を基に大幅な脚色を加えている。/https://ja.wikipedia.org/wiki/ミニョン)

第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを15部程度持参してもってきてください。


「カフェ・エクリ」連絡先
高谷和幸
〒676-0815 高砂市阿弥陀1-11-24
080-5311-6265

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(敬称略・開催時間は毎回午後2時)/前回より若干変更しています。
・7月10日(月) 〈開催場所・赤穂市「煉瓦屋」/発表者・情野千里〉
・8月は休会。
・9月18日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・中村雅子〉
・10月30日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・原田哲郎〉
・11月20日(月)〈開催場所・姫路市「アイメッセ」/発表者・吉田ふみゑ〉
・12月11日(月)〈開催場所・赤穂市「煉瓦屋」/高谷和幸〉
・2018年1月は休会。
・2月12日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉
・3月05日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・大橋愛由等〉

》》》》》》
なお、エクリでは、年に一回の文学誌「Oct.」の発行以外に、あらたに合評会に出された詩稿を年に二回まとめた冊子を発行する予定です。

◆3.―「北の句会」〈7月23日(日)〉のお知らせ/7月句会は7月23日(日)1:00-5:00 で、生野区民センター
(北村虻曳氏からの情報)
「JR環状線桃谷駅から1kmですが、迷いやすいので、間違いにくい単純な経路案内を作ります。課題とともに1ヶ月ほど前にお知らせします。」

(大橋註/ちかごろなかなか「北の句会」に参加できませんが、聞くところによると、参加人数も増えて、会として活発になっていると聴きます。結社、作風を超えた俳人たちの句会としては、関西でも希少な会といえるでしょう)

◆4.--文学短報
A/――6月分のFMわぃわぃ「南の風」は6月17日(月)から放送開始
   神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。放送は、FMわぃわぃのホームページから随時聞く事ができます。
   放送時間は1時間。 
   6月分の放送は17日(月)から放送されます(毎月第三土曜日からその月の放送を聴くことができます)
   http://tcc117.jp/fmyy/category/program-info/okinawa-amami/
   6月の特集は「悼む・追悼」。西郷隆盛、島尾敏雄の情報をはじめとして、詩人・富哲世の第四回ロルカ詩祭におけるロルカ作「イグナシオ・サンチェス・メヒーアスへの哀悼歌」の朗読も番組の後半に聴くことができます。(もうすぐアーカイブとして聴くことができるようななります。あとしばらくお待ち下さい)

B/――第20回ロルカ詩祭は、8月19日(土)に神戸・三宮のスペイン料理カルメンで開催いたします。
 第一部はロルカ詩の朗読。第二部はロルカ的世界に身を委ねた詩人たちの朗読です。
 午後5時開場。第一部は午後5時から6時まで。15分間の休憩を挟んで、第二部は午後6時15分から8時30分まで行います。
 (現在、詳細をつめているところです。全体像が見えてきたら、お知らせします)

C/――元 正章牧師の「益田っこ」通信(3号)。
(今年4月から島根県益田市にある日本基督教団益田教会に牧師として赴任した元(はじめ)正章氏のハガキ通信です。読書人ならではの豊かな読書量に裏うちされた読み応えのある文章なので、全文を引用することにします。)

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「益田っこ」(3号)「風の人(夢みつつ深く植えよ)」

 地域紙「山陰中央新報」によれば、「風の人」とは、その土地で生まれ育ち、地域のことをよく知る「土の人」に対する反対語として用いられている。地元の人は存外「灯台もと暗し」というか、地元のことは馴れっこになってしまって、その恩恵に魅力を感じないものだが、そのことを気付かせてくれるのがIターン者を含めた「風の人」であるとする。そして「風」と「土」」とが合わさって「風土」となるのだと。いかにも、もっともな考えではある。「風の人」と「土の人」との出会いと交流を模索していけば、そこから「里山文化」のような異種の文化が生まれてくる可能性はあるだろう。しかし、地元から発信される情報なり地域起こしはマンネリ化し、アナクロニズムの域を出ていない。要するに、郷土愛・郷土文化の中で自己充足する傾向にある。そこがなんともわびしいし、やりきれない。ホタルは乱舞し、満天の星は輝くのに、そこには「風に立つライオン」がいない。

「風の人」イエスが、そうであったと、ふと思う。「風は思いのままに吹く。あなたがたはその音を聞いても、それがどこから来て、どこへ行くかを知らない。霊から生まれた者も皆そのとおりである」(ヨハネ3:8)。そういえば「フーテンの寅さん」にも、そうした一面があったな。「じゃ、また、夢の続きを見るとするか」。

『夢みつつ深く植えよ』は、『独り居の日記』の著者メイ・サートンの書名でもある。この本を、「草花舎」(ギャラリー喫茶)で見つけたとき、益田の土を海を川を星を、そして人を抱きしめたくなった。
〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師    元 正章

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第123回「Mélange」読書会・合評会は〈5月21日(日)〉に開催

2017年05月12日 09時13分14秒 | めらんじゅ
みなさん、5月が美しく、そして切なく、日々を重ねています。

いま神戸の六甲連山は「山笑ふ」=新緑の季節です。山々をみているだけで、その緑のグラデーションにうっとりしてしまいます。
今月末にはわたしの好きなガクアジサイが咲き始めます。
そして、今年もこの時期になると、井上陽水の「5月の別れ」を聴いています。何度聴いてもいい。
 
今月もいくつかの文学活動が行われています。紹介しましょう。
第123回「Mélange」読書会・合評会は、5月21日(日)に開催します。
今月も集い、詩を紡ぎ、詩を語りましょう。
 

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◆1.--第123回「Mélange」読書会・合評会〈5月21日(日)〉
◆2.--カフェ・エクリの活動〈5月29日(月)〉
◆3.―「北の句会」〈5月28日(日)〉のお知らせ
◆4.--文学短報=A/――今月のFMわぃわぃ「南の風」の収録は5月15日(月)の予定です
B/――第20回ロルカ詩祭は、8月19日(土)に開催 C/――兵庫県現代詩協会の活動
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◆1.--第123回「Mélange」読書会・合評会〈5月21日(日)〉

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。
☆第一部〈読書会〉の語り手は、中嶋康雄氏です。
テーマは、「〈擬態〉から語りだす虫のワンダーランド」(仮題)です。〈虫〉はなぜ擬態をするのか、その巧妙な仕組みを語りだすことで始まります。同じ海から生まれでた仲間であるのに、ヒトであるわれわれと違う「進化」を経て生き続けてきた〈虫〉の世界を知ることで、地球そのもの生命誌にも言及されると思います。「虫の詩人」と畏敬されている中嶋氏ならではの世界が炸裂すると思います。ご期待ください。 
第一部は午後1時から3時まで。参加費無料です。ただ、講師へのカンパをお願いしています。
会場は、神戸・三宮のスペイン料理カルメン078-331-2228です。阪急神戸線三宮駅西口から徒歩一分の便利なところにあります。


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☆第2部・合評会(PM3:10-6:00)
そして合評会です。
作品の締め切りは5月18日(木)です。いつにもまして意欲的な詩稿(句稿)をお待ちしています。
合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ123号」に掲載します。(Wordの添付ファイルで送稿される方が多いのですが、Wordのバージョンによって文字化けが必ずといっていいほど起きます。詩稿の送信は、添付ファイルを付けてもいいのですが、その際には、メール本体に詩稿を貼り付けておいてください。これは必ずお願いします)。

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「Mélange」月例会の当面の日程を提案しておきます。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。
☆06月25日(日)/第124回/発表予定者/福田知子
☆07月23日(日)/第125回/発表予定者/大西隆志(5月の発表予定だったのが7月に変更されました)
◆8月19日(土)/第20回ロルカ詩祭(8月の例会は休みます)
☆09月24日(日)/第126回/発表予定者/未定
☆10月22日(日)/第127回/発表予定者/未定
☆11月26日(日)/第128回/発表予定者/木澤豊「シリーズ・宮澤賢治語り」
◆(12月の例会は休みます)

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なお、「月刊めらんじゅ」122号ですが、例会当日に配った冊子を第一版として、第二版では、第一部読書会の発表者である北岡武司氏のレジュメを掲載しています。

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◆2.--カフェ・エクリの活動〈5月29日(月)〉

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会の二部制)を中心に、
シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行をしています。

》》》》》》・〈5月29日(月)〉〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・千田草介〉
  
(大橋が代わりに案内)発表予定者は、小説家の千田草介氏。語る内容は未定です。博覧強記の千田氏の発表です。きっとすてきで刺激的な語りになると思います。

第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを12部程度持参してもってきてください。

「カフェ・エクリ」連絡先 
高谷和幸
〒676-0815 高砂市阿弥陀1-11-24
080-5311-6265

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(敬称略・開催時間は毎回午後2時)/前回より若干変更しています。
・6月19日(月)〈開催場所・姫路市「納屋工房」/発表者・北岡武司〉
・7月10日(月) 〈開催場所・赤穂市「煉瓦屋」/発表者・情野千里〉
・8月は休会。
・9月18日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・中村雅子〉
・10月30日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・千田草介〉
・11月20日(月)〈開催場所・姫路市「納屋工房」/発表者・吉田ふみゑ〉
・12月11日(月)〈開催場所・赤穂市「煉瓦屋」/高谷和幸〉
・2018年1月は休会。
・2月12日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉
・3月05日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・大橋愛由等〉

》》》》》》
なお、エクリでは、年に一回の文学誌「Oct.」の発行以外に、あらたに合評会に出された詩稿を年に二回まとめた冊子を発行する予定です。



◆3.―「北の句会」〈5月28日(日)〉のお知らせ

(北村虻曳氏からの情報)
「北の句会の皆様
この連休汗ばむほどの季節となりましたが、
皆さんいかがお過ごしでしょうか。

「北の句会」5月例会の出句は
課題句「テープ」1句(堀本吟出題)、自由詠1句
合計2句です。
自由に着想を膨らませてください。
投句締切は5月20日(土) 20:00 (必着)です。
出句先はいつもどおり丸山巧さんです。

会場は、「港区民センター」1階「菊」
5月28日(日)13:00-17:00
JR大阪環状線弁天町駅あるいは大阪市営地下鉄中央線下車350m
https://www.osakacommunity.jp/minato/sisetu_a.html
TEL: 06-6572-0020


◆4.--文学短報
A/――今月のFMわぃわぃ「南の風」の収録は5月15日(月)の予定です。
   神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。放送は、FMわぃわぃのホームページから随時聞く事ができます。
   放送時間は1時間。 
   今月の放送は、先月逝去した奄美の唄者・築地俊造さんの特集を予定しています。

B/――第20回ロルカ詩祭は、8月19日(土)に神戸・三宮のスペイン料理カルメンで開催いたします。
 第一部はロルカ詩の朗読。第二部はロルカ的世界に身を委ねた詩人たちの朗読です。
 午後5時開場。第一部は午後5時から6時まで。15分間の休憩を挟んで、第二部は午後6時15分から8時30分まで行います。

C/――兵庫県現代詩協会の活動。
☆新しい年度がスタートいたしました。常任理事・理事・監事の人事の異動がありました。
今年一年間、さまざまな行事を展開いたします。


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第122回「Mélange」読書会・合評会は4月30日(日)に

2017年04月13日 09時51分24秒 | めらんじゅ
みなさん、4月が静かに進行しています。

花見はされましたか。

神戸という街は、山と海によって区切られ、地理的、視覚的に視認しやすいためか、神戸にいながら神戸という都市とそこに住んでいるという自意識が、住民によって強く自覚されるのです。

亡くなったたわたしの母は生粋の神戸っ子でしたので、神戸をこよなく愛していました(例えば母にとっての朝食は、なにがあろうと、パンと紅茶でした。和食は食べたことがありません)。

春。いくつかの文学活動は始動しています。紹介していきましょう。

第122回「Mélange」読書会・合評会は、4月30日(日)に開催します。
今月も集い、詩を紡ぎ、詩を語りましょう。
 

----INDEX----------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆1.--第122回「Mélange」読書会・合評会〈4月30日(日)〉
◆2.--カフェ・エクリの活動〈4月24日(月)〉
◆3.―「北の句会」〈5月28日(日)〉のお知らせ
◆4.--文学短報=A/――今月のFMわぃわぃ「南の風」の収録は4月17日(月)の予定です
B/――図書出版まろうど社の花見は4月3日(月) でした C/――兵庫県現代詩協会の活動
D/――南海日日新聞に関西の郷土会について書く
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◆1.--第122回「Mélange」読書会・合評会〈4月30日(日)〉

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。
☆第一部〈読書会〉の語り手は、詩人・哲学者の北岡武司さんです。
テーマは、「徒然なるままに『方丈記』」です。 
第一部は午後1時から3時まで。参加費無料です。ただ、講師へのカンパをお願いしています。
会場は、神戸・三宮のスペイン料理カルメン078-331-2228です。阪急神戸線三宮駅西口から徒歩一分の便利なところにあります。


――――――――――――――――――――☆

☆第2部・合評会(PM3:10-6:00)
そして合評会です。
作品の締め切りは4月27日(木)です。いつにもまして意欲的な詩稿(句稿)をお待ちしています。
合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ122号」に掲載します。それぞれ詩稿をこのメールアドレス(maroad66454@gmail.com)に送ってください。(Wordの添付ファイルで送稿される方が多いのですが、Wordのバージョンによって文字化けが必ずといっていいほど起きます。詩稿の送信は、添付ファイルを付けてもいいのですが、その際には、メール本体に詩稿を貼り付けておいてください。これは必ずお願いします)。最近は、以下のように、ネットでも見開き仕様で、公開しています。より多くのみなさんに、われわれの作品と詩誌が閲覧できるようになっています。

――――――――――――――――――――☆

「Mélange」月例会の当面の日程を提案しておきます。

(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース) 

☆05月21日(日)/第123回/発表予定者/大西隆志
☆06月25日(日)/第124回/発表予定者/福田知子
☆07月23日(日)/第125回/発表予定者/中嶋康雄
◆8月19日(土)/第20回ロルカ詩祭(8月の例会は休みます)
☆09月24日(日)/第126回/発表予定者/未定
☆10月22日(日)/第127回/発表予定者/未定
☆11月26日(日)/第128回/発表予定者/木澤豊「シリーズ・宮澤賢治語り」
◆(12月の例会は休みます)

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◆2.--カフェ・エクリの活動〈4月24日(月)〉

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会の二部制)を中心に、
シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行をしています。

》》》》》》・4月24日(月)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・浜田多代子〉
  
(大橋が代わりに案内)前回好評だった浜田多代子さんの播磨地方の民話についての続編です。
播磨は、民話の宝庫らしく、潤沢な物語世界が継承されています。
民話は、その集落内で伝承されてきた物語のほかに、外部から伝わってその集落内で加工された語りもあります。
その伝承と加工のありようが、民話(口誦文芸)のエッセンスと言い得るでしよう。
播磨は畿内にも近く、日本海や山陽道、四国などの地域にも隣接しています。
3月では語れ尽くせなかった民話の魅力を引き続き語ってもらうことにいたしましよう。

第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを12部程度持参してもってきてください。

「カフェ・エクリ」連絡先 
高谷和幸
〒676-0815 高砂市阿弥陀1-11-24
080-5311-6265

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時(敬称略・開催時間は毎回午後2時)
・5月29日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・千田草介〉
・6月19日(月)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・北岡武司〉
・7月10日(月) 〈開催場所・赤穂市「煉瓦屋」/情野千里〉
・8月は休会。
・9月18日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・中村雅子〉
・10月30日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・千田草介〉
・11月20日(月)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・原田哲郎〉
・12月11日(月)〈開催場所・赤穂市「煉瓦屋」/高谷和幸〉
・2018年1月は休会。
・2月12日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉
・3月5日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・大橋愛由等〉



◆3.―「北の句会」〈5月28日(日)〉のお知らせ
(北村虻曳氏からの情報)
「北の句会会員各位
次回「北の句会」例会は5月28日(日)13:00-17:00となりました。
会場は「港区民センター」1階「菊」です。
https://www.osakacommunity.jp/minato/sisetu_a.html
詳しくは、後ほど課題等とともにお知らせします。
会場が2ヶ月先でもなかなか空いてなくて毎回変わり恐縮です。
大阪探検と思ってください。」
(大橋註/文学関係の会場さがしは、どの会も苦労されておられます。〈さまよえる俳人・詩人・歌人たち〉のなんと多いこと!)


◆4.--文学短報

A/――今月のFMわぃわぃ「南の風」の収録は4月17日(月)の予定です。
   神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。放送は、FMわぃわぃのホームページから随時聞く事ができます。
   放送時間は1時間。 
   今月の放送は、ヤマト(本土)における奄美出身者の郷土会の活動について、かたりたいと思っています。
   〈3月の放送は次のサイトで聴くことができます〉http://tcc117.jp/fmyy/%E4%BB%8A%E6%9C%88%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%8D%97%E3%81%AE%E9%A2%A8%E5%A5%84%E7%BE%8E%E7%B7%A8%E3%80%8D%E3%81%AF%E3%80%882017%E5%B9%B4%E5%A5%84%E7%BE%8E%E3%81%B5%E3%82%86%E6%97%85%E3%80%89%E3%81%AE/
  
B/――図書出版まろうど社の花見は4月3日(月) に開催しました
今年は、まろうど社と〈カフェ・エクリ〉との合同開催で、4月3日(月)に明石城で開催しました。大阪城の規模に慣れている目からすると、明石城はコンパクトなかわいい城でした。
ただ、まだ桜はつぼみ程度でした。

C/――兵庫県現代詩協会の活動。
☆去年11月、20周年を迎えた同協会。隔年で発行している会員によるアンソロジー『ひょうご現代詩集 2016』を発行しました。
私・大橋が編集担当。多くの会員のみなさんに編集作業に協力していただきました。
同書の巻末に20年の歩みをまとめた年表を作成。協会の動向と、会員の著作物を掲載しています。
この年表は、協会の動向に限っていますが、兵庫県における現代詩の動向についての基礎資料のひとつになると思われます。
詳しくは、兵庫県現代詩協会のブログをご覧になってください。年表がPDFファイルで見ることができます。
http://hyogo-poetry.jugem.jp/?day=20170401

☆その兵庫県現代詩協会は5月7日(日)に定期総会を開催します。
場所は、神戸市中央区にあるラッセホール。
常任理事・理事・監事の新しい人事がスタートします。

D/――南海日日新聞に関西の郷土会について書く。
奄美群島で発行している日刊紙である南海日日新聞に1ページを使って、関西における奄美出身者の郷土会について考察する原稿を執筆する機会を与えられました。
これは「関西奄美会」が今年「創立百周年」を迎えるにあたって、南海日日新聞が特集紙面を製作。その特集のなかで郷土会の文化的側面に焦点をあてて原稿をまとめてほしいとの依頼があり、執筆したものです。
特集紙面は、4月16日(日)の百周年記念事業の会場で配布されるほか、南海日日新聞の本紙でも読むことができます。
   

第121回「Mélange」読書会・合評会〈3月26日(日)〉のさそい

2017年03月12日 08時14分00秒 | めらんじゅ
みなさん、三月になりました。
神戸の早春の味覚として知られている「いかなごのくぎ煮」ですが、今年のいかなごの新子は不漁だそうです。
わたしの叔母は「いかなごのくぎ煮」づくりの名人です。そんな名人が近くにいるとどうしても頼ってしまうのですね。
春にむけてさまざまな文学活動は展開しています。いくつかの活動・企画を紹介します。
第121回「Mélange」読書会・合評会は、3月26日(日)に開催します。
今月も集い、詩を紡ぎ、詩を語りましょう。
そして来月はもう花見の季節なのですね。

----INDEX----------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆1.--第121回「Mélange」読書会・合評会〈3月26日(日)〉
◆2.--カフェ・エクリの活動〈3月13日(月)〉
◆3.―〈報告〉(1)2月13日(月)に京都・同志社大学今出川キャンパスで行われた第5回〈在日・韓国人・日本詩人共同 尹東柱詩人追悼会〉のようす
  (2)3月5日(日)に「加古川市民ギャラリー」で行われた「ビジュアル ポエジー 〈エクリ メディウムの軌跡〉展」の最終日の特別イベントについて
◆4.―「北の句会」〈3月26日(日)〉のお知らせ
◆5.--文学短報(新情報追加)=A/――今月のFMわぃわぃ「南の風」の収録は3月6日(月)でした
B/――図書出版まろうど社の花見は4月10日(月)  C/――望月至高著『俳句のアジール』出版を祝う会
D/――兵庫県現代詩協会の20周年記念アンソロジー(20年年譜付き)が上梓される
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◆1.--第121回「Mélange」読書会・合評会〈3月26日(日)〉

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています(8月と12月は休会)。
☆第一部〈読書会〉の語り手は、小説家の高木利勝さんです。
テーマは、永末恵子の句集について。その特色を語ってもらいます。永末恵子(1954~2016)は俳壇に名を馳せる俳人ではなかったのですが、屹立した句風を愛するひとがいて、その凛としたさまは評価されています。句歴としては、「白燕」に入会、橋間石に師事されています。
第一部は午後1時から3時まで。参加費無料です。ただ、講師へのカンパをお願いしています。
会場は、神戸・三宮のスペイン料理カルメン078-331-2228です。阪急神戸三宮駅西口から徒歩一分の便利なところにあります。

(高木利勝さんのプロフィール)
「自由な小説家と思っております。」(高木氏)
  第四回 神戸文学賞 授賞者。2016年度 神戸新聞文芸最優秀賞 授賞者
休刊 文学同人誌「漿」主宰
著作/『暗箱の中のなめらかな回転』、『白い迷路から』
「月刊神戸っ子」などの雑誌
(職業)/芦屋大学講師 、保険コンサルタント

――――――――――――――――――――☆

☆第2部・合評会(PM3:10-6:00)
そして合評会です。
作品の締め切りは3月23日(木)です。いつにもまして意欲的な詩稿(句稿)をお待ちしています。
合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ121号」に掲載します。それぞれ詩稿をこのメールアドレス(maroad66454@gmail.com)に送ってください。(Wordの添付ファイルで送稿される方が多いのですが、Wordのバージョンによって文字化けが必ずといっていいほど起きます。詩稿の送信は、添付ファイルを付けてもいいのですが、その際には、メール本体に詩稿を貼り付けておいてください。これは必ずお願いします)

――――――――――――――――――――☆

☆「月刊めらんじゅ118号」(2016年11月発行)がネット上で閲覧できます。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo0OTJjN2FiOWVmODNjMGQy

☆「月刊めらんじゅ119号」(2017年1月発行)がネット上で閲覧できます。すこし技術がシンポして、見開きで読めるようになりました。改訂版です。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDoxNTZkNDgyZWI1YTRlYTYx

☆「月刊めらんじゅ120号」(最新号/2017年2月発行)がネット上で閲覧できます。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDozNzY3OGFmOTA1ZDU0NTUw

それと、仮ですが、「Mélange」月例会の当面の日程を提案しておきます。
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)をご覧になって確認してください。(以下の情報、更新しています)
☆04月30日(日)/第122回/発表予定者/北岡武司氏
☆05月21日(日)/第123回/発表予定者/未定
☆06月25日(日)/第124回/発表予定者/福田知子氏
☆07月23日(日)/第125回/発表予定者/中嶋康雄氏
◆8月19日(土)/第20回ロルカ詩祭(8月の例会は休みます)
☆09月24日(日)/第126回/発表予定者/未定
☆10月22日(日)/第127回/発表予定者/未定
☆11月26日(日)/第128回/発表予定者/未定
◆(12月の例会は休みます)
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◆2.--カフェ・エクリの活動〈3月13日(月)〉

高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会の二部制)を中心に、
シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行をしています。

》》》》》》3月13日(月)/播磨のたつの市で行います。
*たつのは播磨の中でも、とりわけ文化が発達した場所です。
 
3月13日(月)//たつの市「ガレリア」午後2時から
JR姫新線「本竜野駅」下車 徒歩15分  
(高谷和幸氏より案内文)「第一部の読書会担当は浜田多代子さん。民話など地方に伝わるお話を研究されています。
そして、その題材から新しく脚本を書き演劇に挑戦されたり多彩な活動を展開されています。
人柄も魅力的な方ですので、ご期待下さい。」
第二部の詩・川柳の合評会は、自作品のコピーを10部程度持参してもってきてください。


「カフェ・エクリ」連絡先
高谷和幸
〒676-0815 高砂市阿弥陀1-11-24
080-5311-6265

》》》》》》今後の「カフェ・エクリ」の開催日時
・4月24日(月)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・浜田多代子〉
・5月29日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・千田草介〉
・6月19日(月)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・北岡武司〉
・ 7月10日(月)〈開催場所・赤穂市「煉瓦屋」/情野千里〉
・8月は休会。
・9月18日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・中村雅子〉
・10月30日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・千田草介〉
・11月20日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・原田哲郎〉
・12月11日(月)〈開催場所・赤穂市「煉瓦屋」/高谷和幸〉
・2018年1月は休会。
・2月12日(月・祝)〈開催場所・姫路市アイメッセ/発表者・得平秀昌〉
・3月5日(月)〈開催場所・たつの市ガレリア/発表者・大橋愛由等〉

◆3.―報告
☆(1)2月13日(月)に京都・同志社大学今出川キャンパスで行われた第5回〈在日韓国人・日本詩人共同 尹東柱詩人追悼会〉についてです。
その様子を一部動画で見ることができます。
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/347108679
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/347113195
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/347113913

今夏、尹東柱を描いた映画が日本で上映されることが内々に決まったそうです。おそらく神戸でいえば、元町映画館か神戸シネ・リーブルあたりで観ることができそうです。
詳細がわかりましたら、このメールニュースでお知らせいたします。

☆(2)3月5日(日)に「加古川市民ギャラリー」で行われた「ビジュアル ポエジー 〈エクリ メディウムの軌跡〉展」の最終日に、特別イベントが行われました。
 〈A〉シンポジウム(司会と語り)大橋愛由等〈詩人〉、(パネラー)原田哲郎〈美術家〉、福田知子(詩人)、高谷和幸(詩人)
〈B〉川柳舞踏パフォーマンス・情野千里 〈C〉朗読・大橋愛由等、月村香、千田草介、北岡武司、大西隆志ほか 〈D〉お話し・吉田ふみゑ
 〈A〉シンポジウムの様子を動画でご覧になってください。2016年3月21日に〈『画家の詩、詩人の絵』~絵は詩のごとく詩は絵のごとく姫路シンポジウム〉が姫路市立美術館で行われた。その成果をふまえて、一年後の今、同じ播磨の加古川でいまいちど姫路シンポジウムで語られた〈絵画と詩〉について、会場に展示された作品群にも刺激されながら、パネラーのひとたちと語り合ったのです。
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/352778155
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/352782609
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/352789203
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/352795201

そのシンポジウムで会場の参加者に配った大橋愛由等が作成した資料です。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo0YmY5ZGU4N2QzZjY2YzY4

◆4.―「北の句会」〈3月26日(日)〉のお知らせ


①今回の投句は、全体で2句 です。(人数が増え、投句数が増えたので、事務上と句会運営上、いろいろ不便生じました。またいいやり方がないかについては話し合いましょう。)

    題詠(オタマジャクシ、蝌蚪) 1句
    自由詠1句

〈句会の会場〉
3月26日(日)午後1時~
 大阪市都島区民センター 第一会議室
 京阪本線「京橋」      下車 徒歩10分
 JR環状線「京橋」「桜ノ宮」 下車 徒歩10分
  東西線「大阪城北詰」  下車 徒歩10分
地下鉄谷町線「都島」    下車 徒歩15分


◆5.--文学短報
A/――今月のFMわぃわぃ「南の風」の収録は3月6日(月)でした
   神戸と奄美を結ぶ情報番組の「南の風」。放送は、FMわぃわぃのホームページから随時聞く事ができます。
   放送時間は1時間。 
   今月の放送は、1月の〈奄美ふゆ紀行〉の成果についてのかたり。二回目です。
   〈2月の放送は次のサイトで聴くことができます〉http://tcc117.jp/fmyy/page/2/
  
B/――図書出版まろうど社の花見は4月10日(月) の開催予定
大橋愛由等主催の夜桜会です。この寒さがあるから桜は美麗に開花すると聞きます。雨が降らない事を祈っています。
   
C/――望月至高著『俳句のアジール』出版を祝う会
☆厳しい寒さが続きます。みなさまいかがおすごしでしょうか。このたびわれらが望月至高氏が第二句集『俳句のアジール』を上梓されました。第一句集『辺縁へ』(図書出版まろうど社)とまた違うあらたな句境が展開されています。そこで出版を言祝ぎつつ望月氏を励ます意味をこめて以下のような祝う会を企画しました。ぜひみなさんと共に時を過ごしたいと存じます。

☆日時/2017年3月20日(祝・月)午後1時から
☆場所/スペイン料理カルメン(阪急三宮駅西口歩いて2分の場所。創業60年を迎えた神戸の老舗レストラン☎078-331-2228)
☆費用/5000円(食事+飲みもの付き)

D/――わたしが常任理事を務めています兵庫県現代詩協会の20周年記念アンソロジーが上梓されました。第13集となります。
今回のアンソロジーには巻末に、協会が発足してから20年間の、「協会の活動」と「会員の詩集、評論・エッセイ集」などを掲載した年譜が掲載されています。
兵庫県における阪神・淡路大震災から以降の現代詩の動向についての基礎資料のひとつになると思われます。
年譜作成については私・大橋愛由等が編集担当しましたが、多くの会員のみなさんに協力していだいたことに深く感謝しています。

9月の「Melange」月例会

2016年09月16日 10時19分24秒 | めらんじゅ
9月になりましたが、まだまだ暑さが続きます。
この通信は、月に一回、神戸・姫路を中心とした詩と俳句の会合、動きをお知らせするメールニュースです。記事を読まれて興味が湧いた方は参加してください。


----INDEX----------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆1.--第116回「Melange」読書会・合評会〈9月25日(日)〉
◆2.--カフェ・エクリの活動
◆3.--文学短報=A/来年の「尹東柱追悼詩祭」の日程 B/「吟遊」の活動 C/北の句会・11月の会場 D/いただいた文学書
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◆1.--第116回「Melange」読書会・合評会〈9月25日(日)〉


この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Melange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)を毎月開催しています。
通常は、第一部〈読書会〉、第二部〈合評会〉によって構成されていますが、今回は順序を逆として、第一部〈合評会〉、第二部〈読書会〉とします。ご注意ください。第一部〈読書会〉のスピーカーは詩人・文芸評論家の山田兼士氏です。テーマは「散文詩とはなにか ー 原点としてのボードレール」です。
誰でも参加できます。参加費は無料です。
会場は、神戸・三宮のスペイン料理カルメンです。阪急三宮駅西口から徒歩一分の便利なところにあります。

☆/第1部・合評会(PM1:00-4:00)
いつもより時間が短いので、効率的にすすめていきましょう。
作品の締め切りは、9月22日(木・祝)です。意欲的な作品をお待ちしています。合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ116号」に掲載します。

☆/第2部・読書会(PM4:00-6:00)


☆会場/神戸・三宮「スペイン料理カルメン」 078-331-2228


◆2.--カフェ・エクリの活動

高谷和幸氏主宰の「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。月に一回の詩の会(「Melange」と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会の二部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の小紀行をしています。

》》》》》》01.
三年に一回開催されるトリエンナーレ「瀬戸内美術祭」に参加。
大島、女木島、男木島の三つの島をめぐったのです。
旅の最中、参加者6名で、「しりとり連詩」をしていました。
さらにハンセン病療養所「大島青松園」がある大島に行ったあとに、即興詩を書くことになり、作品をしたため、さぬきうどんの店で、朗読しあったのです。その朗読作品は小冊子に編集・制作・製本しています。「しりとり連詩」も小冊子として制作する予定です。

》》》》》》02.
9月の「エクリ」予定。
09月19日(月・祝)/赤穂「煉瓦屋」 読書会発表予定者・千田草介
 ※煉瓦屋 赤穂市加里屋47-14 電話0791-42-0687
       姫路駅発13:35 (この車両に乗っていきます)
        姫路駅発13:36  同上


(高谷和幸氏からのメッセージ)
エクリの時刻表と千田さんからのメッセージをお送りします。
赤穂は播磨の最西端ですが、この町も魅力のあるところです。
まず塩田が思いつきますが、そのほかに赤穂城、忘れられた感の「ど根性だいこん」(おとなりの相生でした)などです。
「煉瓦屋」カフェ・バーのオーナーの田村周平さんは相生の詩人高須剛の詩誌「湾」のメンバーでした。
現在は高須さんが亡くなれてエクリに参加してもらっています。
「煉瓦屋」の創作料理は安くておいしいと評判です。なかでもボラではない謎の魚のカラスミは絶品です。
ぜひこの機会に赤穂まで小さな旅(カフェ・エクリ)をご一緒しましょう。

千田草介氏から届いたレジメ////////////////////////////////////////////////////////////////////
カフェ・エクリ 2016.9.19 天台

エクリにおける仏教講話の第三段目です。これまで大橋さんとともに明恵上人(高辯)をとおしての華厳思想と法然上人(源空)における浄土思想の対比を皮切りとして、第二段では空海の思想(詞操)をとりあげました。

今回は、空海と並立したもう一方の雄、最澄と彼が開創した天台宗について述べることにします。空海・真言宗(真言密教)は、天台宗の特徴をくっきり浮彫り照射する有効な光源のはたらきをします。

比叡山・天台宗からはのちに鎌倉仏教の諸宗をひらく法然・親鸞・栄西・道元・日蓮などが続々と輩出するのですが、真言宗からは不思議とそういう高僧があらわれません。しいてあげるなら根来寺を拠点として新義真言宗をひらいた覚鑁(かくばん)ぐらいですが、四十代で亡くなったこともあって後世への影響は天台系の祖師たちほど大きくはありません。この不思議な両宗のちがいの要因は、いったいどのあたりにあるのでしようか。天台宗・比叡山はいわば日本史上における諸思想の震源地といえます。ということは、天台の思想を抜きにしては日本人の精神史はまったく語ることができない、ともいえます。

天台宗の源とその展開
天台宗がよりどころとする経典は『法華経』です。「南無妙法蓮華経」という題目ゆえに、だれでも名前は知っていますが、中身はあまり知られていないといっていいでしょう。乱暴に一言でいうなら「だれでもサトリをひらいてホトケになれますよ」ということを終始一貫主張しているお経といって間違いではないでしょう。エクリとして法華経をつまびらかに読み解いていってみたいところですが、千田は説法できる坊さんではありませんので、ここではもっと大きな枠組み、法華経をめぐる展開から、天台宗をとらえてみることにします。


『法華経』は紀元後に西北インドで成立しました。それをわれわれが知るかたちに漢訳したのが、西域のクチャ(亀茲)出身のクマーラジーヴァ(鳩摩羅什)です。ほかにも法華経を訳した人はいるのですが、羅什が訳し『妙法蓮華経』と題したものが日本まで伝わって重んじられたのです。よく知られ唱えられている「観音経」は法華経の中の一節です。そう、「観世音菩薩」というのも羅什の訳なのです。

羅什はほかに、ナーガールジュナ(竜樹)が著わしたという『中論』『大智度論』や『阿弥陀経』を訳しています。「三蔵法師」といえば玄奘三蔵が有名でその代名詞のようでもありますが、ほかにも「三蔵」の称号を得た高僧は何人もいて、鳩摩羅什はその第一号で羅什三蔵とも呼ばれます。

「天台」というのは今の浙江省にある山の名で、国清寺という寺があります。天台教学を完成させた智顗(ちぎ 538-597)がここに住んでいたことから、その名がつけられました。智顗の正しい称号は智者大師ですが天台大師あるいは天台智顗と呼ぶのが一般的です。事実上、天台宗の祖は智顗ですが、彼を第三租として、彼の師である南岳大師慧思(えし)を第二租、そのまた師である慧文(えもん)を第一祖と位置づけています。ちなみに南岳慧思は、生まれ変わって聖徳太子になったという伝説が、本国中国にまで知られるほどでした。仏教に傾倒した聖徳太子は『三経義疏』を著述したとされますが、三つのお経のうちのひとつが『法華経』です。それほど古く
に日本に伝来していたのです。

約200年後、最澄が遣唐使に便乗して渡唐、天台山に登って天台教学を学んで帰ります。彼は桓武天皇の信任を得て還学生(げんがくしょう)すなわち速成の短期留学生として行ったのですが、桓武に知られる以前の無名の修行者であったころから『法華経』を熱心に学んでいたはずです。

最澄はそのとき、禅と密教も学んでますが、天台教学にくらべれば彼の意識の中ではオマケ程度の位置づけでした。そのことが彼の、ある意味での悲劇につながります。
このとき同時に(船は別でしたが)唐へ渡ったのが空海です。彼は最澄とちがい当時まったく無名で、二十年間滞在予定の留学生(るがくしょう)で、天台山へピストンで行って帰った最澄と対照的に、花の都長安へ行って密教を学びます。ところが二年で学ぶべきものを学び尽くし、予定を勝手に切り上げて帰国したのでした。空海は、いわばルール破りをしたわけですから、都へ帰ることをためらい、九州にしばらく滞在します。そのあいだに、私はこんなにたくさんの経典や仏具ほかさまざまな品々を持って帰ってきました、というリスト「御請来目録」を朝廷に提出します。それを見て驚いたのが最澄で、空海を都へ呼び寄せました。空海の目録には、密教関係のものが多かった。

そのころ都では、最澄がオマケのようなものと考えていた密教がもてはやされる風潮になっており、帰朝した最澄はその呪術的な効験を求められていたのです。しかし最澄にすれば密教はいわば専門外。そこへ密教を専門に学んだ空海が現れた。当初、最澄と空海の関係は良好で、たがいに手紙などのやりとりをひんぱんにしていました。最澄は謙虚な人柄だったとみえ、密教については空海の方がずっと深く奥義に達しているわけですから、先輩面なとせず辞をひくくして弟子の礼をとるほどでした。そして空海に密教関係の経論を貸してくれるよう何度も依頼します。空海はそれに応じていたのですが、やがて決裂します。密教は書かれた経論をただ読むだけでは会得できない、しかも天台法華よりも上位の最高の段階にあるものだ(空海の著作『秘密曼荼羅十住心論』に示されています)、あなたは天台をなげうって密教を学ばねばならぬ、というのが空海の立場でした。

しかし最澄は、最高の経典である『法華経』を軸とする天台教学こそが至上のものであり、密教はそれに優るものでない、とする考えをゆるがせるわけにいきませんでした。空海との決別によって密教を学ぶすべを失った最澄は、深い挫折感をいだいて世を去ります。
祖師・最澄の無念は、円仁や円珍ら遺志を継ぐ弟子たちにより、天台教学における密教の側面が強化されていきます。天台宗における密教は、真言密教を「東密」と呼ぶのに対し「台密」と呼ばれます。円仁は『入唐求法巡礼行記』という、玄奘の『大唐西域記』やマルコポーロの『東方見聞録』にまさるとも劣らない世界史的旅行記を書き残しています。

円仁はまた、天台に浄土教をもちこんだともいわれており、平安時代中期以降に流行する浄土思想はそこに根差し、のちに法然や親鸞を輩出する素地はそのころから比叡山に形成されたといえるでしょう。また天台では「止観」という瞑想を重視します。「止」は心の動きを停めること、「観」は反対に智慧をはたらかせて真理を観ることです。これは禅とも相通じます。のちに栄西や道元が独立して禅宗をひらいたのは、彼らが学んだ天台にその要素があったことと無関係ではないでしょう。

では天台教学において、『法華経』を最高の経典とする根拠はいったい何なのでしょうか。
それは智者大師智顗が考え出した五時八教説にあります。まさに彼はその名のとおりの天才的な智者でした。

五時八教説
仏教経典は俗に「八万四千の法門」と呼ばれるほどじつに膨大な数あります。現代では、釈迦(ゴータマ・シッタータ)のじっさいの言行をしるした経典は阿含経典群などごく一部であり、般若経や法華経、華厳経などの大乗経典はずっと後世につくられたものと判明していますが、昔はそうではなくすべて釈迦がその生存中一代で説いたものとされていました。むろん智顗もそれを信じて疑いませんでした。それで智顗は、数ある経典のカテゴリー分けをこころみたのです。「五時」は時系列による、「八教」は内容による分類です。

釈尊はサトリをひらいて説法をはじめた当初「華厳」を解いたのだが、あまりに難解ゆえ聴聞する弟子たちにはチンプンカンプンだった。そこで釈尊はやさしい教えから説いていかねばと思い「阿含(あごん)」を、それからレベルを「方等(ほうどう)」、「般若」、そして釈迦が生涯の最終段階で「法華涅槃」を解いたと考えました。入滅直前の「涅槃」は「法華」の補完的なもので、最高の真理は「法華」の教えに説かれている、という解釈です。

「八教」は、化義の四教(頓教・漸教・秘密教・不定教)、化法の四教(蔵教・通教・別教・円教)に分類されます。それぞれくわしく説明してもややこしいので、ここでは「円教」の意味のみ述べるにとどめます。円満融和の教え、もっともすぐれた完全なる教え、つまり法華を示しています。書写山圓教寺の寺名もこれに由来しています。

天台教学にこれ以上分け入るのは私にはむずかしいので、初歩的な解説ということでこのあたりにとどめますが、最後にもうひとつ、天台思想の影響面から無視してとおることができない天台本覚思想について付言します。

「山川草木悉有仏性」すなわち人間のみならずあらゆるものに仏性が宿っている、誤解をおそれずに敷衍して言うなら、マテリアルなモノにすらも、ただの物体ではない精神性、スピリチュアルなモノの宿りを見る日本人特有といっていいかもしれない心性が、この本覚思想を基底としている、あるいは古来、日本人がもっていた心性が本覚思想に反映している、といえるのではないかと私は考えます。

比叡山より輩出した鎌倉仏教の祖師たちが、あるいは浄土思想を、あるいは禅を、あるいは法華をより純化して展開しようとしたとき、本覚思想をそのベースとしてもたない者はいなかったのではないか。つまり天台本覚思想は、日本人の精神史におけるOSのようなものであって、浄土系にせよ禅系にせよその他もろもろ各宗派、もしかしたら神道系の諸派すらも、そのOSにのっかって動くソフトウェアとして、たとえて考えることが可能なのではないか、と思われます。

のちのち、宮沢賢治があらわす世界観も、天台にはじまる系譜の延長上に位置しているのではないでしょうか。


》》》》》》03
これからのカフェ・エクリ――いずれも開始は午後2時から――☆

10月31日(月)/姫路市あいめっせ  読書会発表予定者・大橋愛由等
※姫路市あいめっせ イーグレ姫路館内の男女共同参画推進センター内の会議室です
  姫路市本町68番290 電話079-287-3443
11月14日(月)/たつの市ガレリア  読書会発表予定者・大西隆志
※たつの市 ガレリア アーツ&ティ
 たつの市龍野町富永1439 電話0791-63-3555
 姫新線 本龍野駅下車徒歩8分
12月11日(日)/姫路市あいめっせ  読書会発表予定者・未定
    2017年
2月20日(月)/赤穂「煉瓦屋」  読書会発表予定者・大西隆志(?)
3月13日(月)/たつの市ガレリア   読書会発表予定者・未定
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》》》》》》04
「エクリ」で発表予定の大西隆志氏からのメッセージ

※大西隆志氏からのメッセージ
テーマ 「アンリ・メショニック」
アンリ・メショニック(Henri Meschonnic、1932年9月18日 - 2009年4月8日)は、フランスの言語理論家、随筆家、翻訳家、詩人。フランス・パリ出身。ユダヤ系フランス人。パリ第8大学教授。ヴィクトル・ユゴー、ジェラール・ド・ネルヴァルなどフランス詩人の研究やヘブライ語聖書のフランス語翻訳で知られる。
著書において多くの作家、詩人を取り上げるが、その大半を批判的に論じており、メショニックは非常に論争的(polémique)な人物だと評されることが多い。パリ第八大学では、ジル・ドゥルーズ、ルネ・シェレール、リオタールなどが同僚であった[1]。ドゥルーズとの間で交わされた書簡は雑誌「ヨーロッパ」のメショニック特集号に掲載された[2]。1972年に『献辞 ことわざ』でマックス・ジャコブ賞を受賞。1973年に発表した著作『記号と詩篇』でアリストテレス的・キリスト教的言説を支配する二元論的思考形態を批判し、キリスト教的主体に対してユダヤ教的主体の復権を唱える。このことによって、メショニックは当時のフランス思想界において、エマニュエル・レヴィナスと並ぶユダヤ的思想家の一人に数えられることになった。
1980年代から竹内信夫、石田英敬らがメショニックの日本への紹介をおこなっている。
1996年にランシエール、グリッサンらと共に来日し、当時の東大総長であった蓮實重彦が企画したシンポジウムで発表している。[3]。
2009年にメショニックが亡くなった際、現代詩手帖8月号に詩人の安川奈緒が追悼記事を書いている。
翻訳編集   『詩学批判 詩の認識のために』竹内信夫訳、未來社、1982年
参考文献編集 『詩学批判 詩の認識のために』竹内信夫訳、未來社、1982年
外部リンク編集  石田英敬研究室 文献一覧 アンリ・メショニック研究会

「カフェ・エクリ」連絡先 
高谷和幸
〒676-0815 高砂市阿弥陀1-11-24
080-5311-6265
 

◆6.--文学短報
A/――来年の「尹東柱追悼詩祭」の日程が決まりました。
   2月13日(月)です。来年は、尹東柱(1917-1945)の生誕100年にあたるため、すこし規模を大きくして開催します。詳細がわかりましたら、お伝えします。会場は、京都です。第一会場は、京都市上京区の同志社大学今出川キャンパス内の「尹東柱詩碑」前です。

B/――「吟遊」の活動
『鎌倉佐弓全句集』刊行記念・自筆色紙展
 △9月20日(火)~29日(木)午後1時~6時
 △場所/東京・神保町・沖積舎ギャラリー

C/――北の句会・11月の会場
(北村虻曳氏から)
次回北の句会例会の日時、場所が以下のとおり決まりました。
出句等については後日おしらせいたします。

2016年11月6日(日)13:00-17:00
大阪市立都島区民センター


C/――いただいた文学書
詩集・詩論
01.(詩の絵本)詩・秋亜綺羅/絵・柏木美奈子「ひらめきとときめき」(あきは書館、2015.09.30)
02.「山河 解題・回想・解説・総目次・執筆者索引」(三人社、2016.02.10)
03.「田中荘介自選詩集」(澪標、2016.06.30)
04.森田美千代著「寒風(かぜ)の中の合図(シグナル)」(澪標、2016.05.10)
05.北原千代著「真珠川」(思潮社、2016.07.31)
06.神尾和寿著「アオキ」(編集工房ノア、2016.09.01)

詩誌
01.「現代詩神戸」VOL.254 三宅武、永井ますみ、田中信爾共同編集
02.武西良和・個人詩誌「季刊・ぽとり」第43号 2016.09.01
03.川田あひる・個人詩誌「リフレクション」第15号 2016.09.15
04.「RIVIERE」148号(発行・横田英子、2016.09.15)
05.「エウメデス Eumenides Ⅲ」51号 (編集・発行 小島きみ子)2016.08.
06.「木想」第4号 高橋冨美子・山下寛ふたり誌、2016.03.30

時調集(朝鮮民族の定型詩)
01.金里博著「永遠の躑躅」(図書出版オルレビッツ、2016.06.20)

句集
01.鎌倉佐弓著「鎌倉佐弓自筆五十句」(沖積舎)2016.9.20
02.山本敏倖著「断片以前」(山河叢書26、山河俳句会、2016.08.23)
03.打田峨者ん「有翼樹」(書肆山田、2016.08.4)

句誌
01.「垂人(たると)」第28号 2016.06.30 編集発行・中西ひろ美(わたしも参加した神戸句会のことが掲載されている)
02.「船団110号」2016.06.01 代表・坪内稔典(特集は「わたしたちの俳句生活」)
03.前田霧人「新歳時記通信」第09号 2016.09.01 「風の題(増訂版)」「主要歳時記一覧」
04.前田霧人「新歳時記通信」第10号 2016.09.01 「海鳥◇初夏」「伊集の雨」「雨の題」「主要歳時記一覧」

川柳句誌
01.「川柳カード」第12号(発行・樋口由紀子、編集・小池正博も2016.07.25)

歌集
01.玉川祐子著「赤いレトロな焙煎機」(春風社、2016.04.15)

8月の詩と俳句のイベント/ロルカ詩祭ほか

2016年08月11日 08時30分56秒 | めらんじゅ
夏まっさかりです。

この季節ならではの文学イベントがあります。

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◆1.--第19回ロルカ詩祭は、8月20日(土)に開催します
◆2.--「Melange」読書会・合評会〈9月25日(日)〉
◆3.--「月刊めらんじゅ」のバックナンバー(115号)がネット上に公開
◆4.--カフェ・エクリの活動〈次回は、8月に瀬戸内美術祭にゼロ宿2日で参加します〉
◆5.--文学短報=A/「北の句会」のお知らせ B/清眞人氏からのメッセージ C/「吟遊」の活動
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◆1.--第19回ロルカ詩祭は、8月20日(土)に開催します

  詳しい情報をお知らせします。
  今年もぜひ参加されることを願っております。
  案内文は後日お知らせします。
  ※詩祭のフライヤーを添付しています。(拡散希望!!)
 
★第19回ロルカ詩祭


――――――――――ロルカ詩祭への招待  中堂けいこ---------------------------------


◇『いまふたたびの我らの中庭で』           中堂けいこ

 おお、フェデリコ!また8月がやってきた。19日の血の執行! 銃に囲まれ、長い道を来たあなたが夜明けの野にあらわれる。グラナダの犯罪。額に血、腹に弾丸。あわれなグラナダ!あなたのグラナダが暑い蛮行に狂い立つ日だ。そしてブエノスアイレスの熱狂もとだえてしまう。
だが、フェデリコ!わたしたちの中庭は健在だ。サクラモンテの丘のジプシーたちの歌と旋律。手と踵を打ち鳴らす、強拍の怒涛のリズム。ドローレスの胸に抱かれ耳もとで囁かれた、子守唄、アンダルシアの伽話を忘れようもない。あなたの詩の飼い葉、戯曲の揺り篭。

あれは月です 踊ってますね
 死んだ者たちの中庭で。

  ごらんよ 精魂尽きたその身体、
 影と傷とに黒ずんで。

  母さん、月が踊っているのです
 死んだ者たちの中庭で。

  夢のちょうど入り口で
 石の仔馬を傷つけるのは誰ですか?
  
  月です!月です!
 死んだ者たちの中庭の!
・・・・・・・・・・  (サンティアーゴの月の踊り)部分
          

また8月の扉が開かれる。何十回何百回と開けられる扉は一度として同じではなかった。世界をかけめぐるテロリズムの蛮行はいまだわたしたちを血塗りの恐怖に陥れる。暴力の剣の前でわたしたちは盾も持たず、ただことばだけで、そのことばだけで一歩を踏み出す。扉の向こうからかの世の者たちがおおぜいやってくる。彼らは再び生の痛みと顔をとりもどすが、わたしたちは互いに入り混じり葬列のあとに続く。最後尾の者が先頭になり、先頭の者がふたたび後尾につく。なんという賑やかさ、喧しさ、歌え、歌え、さあ歌え・・・!
今宵、ロルカ詩祭、スペイン語翻訳家の鼓直氏によるロルカ詩新訳が披露される。メランジュ同人詩友、詩の愛好者が熱い神戸につどう。
――――――――――――――――――――

◇開催日時/2016年8月20日(土)午後5時開場
 第一部(ロルカ作品のスペイン語、日本語による朗読)…午後5時30分スタート
 第二部(ロルカ的世界に身を委ねた自作詩の朗読)…午後6時00分スタート〈前半・後半あり〉

◇詩祭案内/スペインの国民的詩人であるフェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936)の生誕100年にあたる1998年から神戸で始まった詩の朗読会。8月19日のロルカの命日に近い土曜日に、神戸市三宮のスペイン料理カルメンで開催されている。
この詩祭は、スペイン内戦が勃発した直後、ファシストによって殺されたロルカへの追悼ばかりではなく、阪神・淡路大震災をはじめとした震災の犠牲者に対する追悼、さらにはロルカ詩祭に参加し今は鬼籍に入っている詩人たち(清水昶氏をはじめとして)への追悼をふくむ。

◇料金/
Aセット:3600円(チャージ込み)+〈(1)夏の特選スープ(2)季節のサラダ(3)メインディッシュ(4)パエリア(5)コーヒー(6)デザート〉かもしくは、 
Bセット:2000円(チャージ込み)+(1)ワンドリンク(選択可)(2)特選タパス〉を注文していただこうと思っています。

◇場所・問い合わせ/スペイン料理カルメン(〒650-0012 神戸市中央区北長狭通1-7-1 カルメンビル2F 申し込み、問い合わせは、電話078-331-2228 )

★全体の構成

〈総合司会〉大橋愛由等 開会あいさつとフィナーレの朗読者紹介

〈第一部ロルカ詩朗読パート〉司会・千田草介

〈第二部自作詩朗読パート〉司会・福田知子

〈進行アドバイザー/タイムキーパー〉高谷和幸・大西隆志

★香盤表

〈第一部ロルカ詩朗読パート〉司会・千田草介
01.北原千代(「」馬上の男の歌(1860)」)
02.黒田ナオ(「キューバの黒人の楽の調べ」)
03.にしもとめぐみ(選考中)
04.今野和代(「N0 HAY CAMINO」)
05.鼓直(『タマリー詩集』から「思わぬ恋のガセーラ」新訳です)

〈休憩時間に秦コウタロー氏によるアコーディオン演奏が入ります〉

〈第二部自作詩朗読パート〉司会・福田知子
/前半
01.黒田ナオ
02.千田草介
03.にしもとめぐみ
04.北原千代
05.安西佐有理
06.大橋愛由等
07.北岡武司
08.大西隆志
09.情野千里


/後半
10.髙木冨子
11.秦ひろこ
12.中堂けいこ
13.中嶋康雄
14.福田知子
15.高谷和幸
16.今野和代
17.金里博



◆2.--「Melange」読書会・合評会〈9月25日(日)〉

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Melange」。事務局は私・大橋愛由等。
詩の会(二部構成)を毎月開催しています。
通常は、第一部〈読書会〉、第二部〈合評会〉によって構成されていますが、今回は順序を逆として、第一部〈合評会〉、第二部〈読書会〉とします。ご注意ください。
誰でも参加できます。参加費は無料です。
会場は、神戸・三宮のスペイン料理カルメンです。阪急三宮駅西口から徒歩一分の便利なところにあります。

☆/第1部・合評会(PM1:00-4:00)
いつもより時間が短いので、効率的にすすめていきましょう。
作品の締め切りは、9月22日(木・祝)です。意欲的な作品をお待ちしています。合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ115号」に掲載します。それぞれ詩稿をこのメールアドレス(maroad66454@gmail.com)に送ってください。(Wordの添付ファイルで送稿される方が多いのですが、Wordのバージョンによって文字化けが必ずといっていいほど起きます。詩稿の送信は、添付ファイルを付けてもいいのですが、その際には、メール本体に詩稿を貼り付けておいてください。これは必ずお願いします)

☆/第2部・読書会(PM4:00-6:00)
第2部の読書会は、詩人&文芸評論家の山田兼士氏の語りを予定しています。語りの詳細は追ってお知らせします。山田氏は詩人でありかつ、詩論のジャンルにおいても一線で活躍している表現者です。

☆会場/神戸・三宮「スペイン料理カルメン」 078-331-2228

◆3.--「月刊めらんじゅ」のバックナンバー(115号)がネット上に公開
毎月発行している「月刊めらんじゅ」。115号がネット上に挙げました。
パソコンであるいはタブレットでご覧になるのが読みやすいと思います。

 ☆「月刊めらんじゅ」115号/2016年7月24日発行

https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo1YzE2YzE0ZmFmZTc4OTU0

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◆4.--カフェ・エクリの活動〈次回は、8月に瀬戸内美術祭にゼロ宿2日で参加します〉

高谷和幸氏主宰の「カフェ・エクリ」についてです。

》》》》》》01.
三年に一回開催されるトリエンナーレ「瀬戸内美術祭」に前回につづいて参加します。
ゼロ宿2日のスリリングな旅です(宿泊せず船中泊なので経費が安くすみます)。

―――――――旅程案---------------------------------------☆
開催日/8月28日(日)~29日(月)
集合場所と時間/神戸三宮のスペイン料理カルメン(078-331-2228)に午後9時ぐらいをめどに集合。
旅程/(1)29日午前1時に神戸港を出発する高松行きフェリーに乗って出港(28日午前0時30分三宮発港行きリムジンバスに乗る)
   (2)午前5時に高松港に到着。早朝から営業しているさぬきうどんの店で腹ごしらえ(この旅は“さぬきうどんツアー”でもあります)
   (3)高松港から連絡船に乗ってお好みの島に向かう(どの島に行くか決めていきましょう/候補は、大島、女木島、直島など)。
   (4)高松に戻り市内のうどん屋で食べおさめ。
   (5)午後8時15分発高松発~神戸行きの高速バスに乗って帰神(午後11時到着予定)・解散
          (作成者・大橋)

》》》》》》02
「エクリ」では発表予定の大西隆志氏からのメッセージ

※大西隆志氏からのメッセージ
テーマ 「アンリ・メショニック」
アンリ・メショニック(Henri Meschonnic、1932年9月18日 - 2009年4月8日)は、フランスの言語理論家、随筆家、翻訳家、詩人。フランス・パリ出身。ユダヤ系フランス人。パリ第8大学教授。ヴィクトル・ユゴー、ジェラール・ド・ネルヴァルなどフランス詩人の研究やヘブライ語聖書のフランス語翻訳で知られる。
著書において多くの作家、詩人を取り上げるが、その大半を批判的に論じており、メショニックは非常に論争的(polémique)な人物だと評されることが多い。パリ第八大学では、ジル・ドゥルーズ、ルネ・シェレール、リオタールなどが同僚であった[1]。ドゥルーズとの間で交わされた書簡は雑誌「ヨーロッパ」のメショニック特集号に掲載された[2]。1972年に『献辞 ことわざ』でマックス・ジャコブ賞を受賞。1973年に発表した著作『記号と詩篇』でアリストテレス的・キリスト教的言説を支配する二元論的思考形態を批判し、キリスト教的主体に対してユダヤ教的主体の復権を唱える。このことによって、メショニックは当時のフランス思想界において、エマニュエル・レヴィナスと並ぶユダヤ的思想家の一人に数えられることになった。
1980年代から竹内信夫、石田英敬らがメショニックの日本への紹介をおこなっている。
1996年にランシエール、グリッサンらと共に来日し、当時の東大総長であった蓮實重彦が企画したシンポジウムで発表している。[3]。
2009年にメショニックが亡くなった際、現代詩手帖8月号に詩人の安川奈緒が追悼記事を書いている。
翻訳編集   『詩学批判 詩の認識のために』竹内信夫訳、未來社、1982年
参考文献編集 『詩学批判 詩の認識のために』竹内信夫訳、未來社、1982年
外部リンク編集  石田英敬研究室 文献一覧 アンリ・メショニック研究会


連絡先
高谷和幸
〒676-0815 高砂市阿弥陀1-11-24
080-5311-6265

03.
-----------これからのカフェ・エクリ―――――--――☆

09月19日(月・祝)/赤穂「煉瓦屋」 読書会発表予定者・千田草介
※煉瓦屋 赤穂市加里屋47-14 電話0791-42-0687
 9月19日 姫路駅発13:35 (この車両に乗っていきます)
 2月20日 姫路駅発13:36  同上
10月31日(月)/姫路市あいめっせ  読書会発表予定者・大橋愛由等
※姫路市あいめっせ イーグレ姫路館内の男女共同参画推進センター内の会議室です
 姫路市本町68番290 電話079-287-3443
11月14日(月)/たつの市ガレリア  読書会発表予定者・大西隆志(?)
※たつの市 ガレリア アーツ&ティ
 たつの市龍野町富永1439 電話0791-63-3555
 姫新線 本龍野駅下車徒歩8分
12月13日(日)/姫路市あいめっせ  読書会発表予定者・未定
2017年
2月20日(月)/赤穂「煉瓦屋」  読書会発表予定者・大西隆志(?)
3月13日(月)/たつの市ガレリア   読書会発表予定者・未定
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「カフェ・エクリ」連絡先
高谷和幸
〒676-0815 高砂市阿弥陀1-11-24
080-5311-6265


◆6.--文学短報
A/――「北の句会」のお知らせ
9月定例句会は久しぶりに大阪駅前ビルで行うことになりました。
とりあえず場所、月日をお知らせいたします。
出句、課題等の詳細は決定次第お知らせいたします。

9月11日(日)13:00-17:00
総合生涯学習センター(大阪駅前第2ビル5階)第6会議室
06-6345-5000
【地下鉄】御堂筋線・梅田/四つ橋線・西梅田/谷町線・東梅田
【JR】大阪駅/東西線・北新地駅
【私鉄】阪神電車・梅田/阪急電車・梅田

ビルに入ると案内が少ないのでご注意ください。

B/――清眞人氏からのメッセージ
このたび、電子書籍『いのちと遊ぶ哲学Ⅰ いのちを旅する』をアマゾンkindleセルフ出版から個人出版しました。
アマゾン・本のサイトの検索に「清 眞人」と入力すると、「新着」の表示付きで、この本が出てきます。510円です。購入していただくと、無料でkindle電子書籍を読むためのアプリ「kindle Home」がダウンロードでき、それを使って、このアプリをダウンロードしたお手元のパソコンやスマホで読めます。そこに入っている画像は、二度タッチすると拡大できます。既に、「kindle Home」を入れている方は、もちろんそこからこの本を検索し、購入することができます。以下は、この本についての内容説明です。

「人生は旅にたとえられます。何故でしょうか? いのち・生命をいのちとして 弾ませるためには、つまり、生き生きと生きるためには、いのちと遊ぶことがとても大事です(それで僕は「いのちと遊ぶ哲学」シリーズを企画しました)。いのちと遊ぶためには、まずいのちを旅する必要がある。これがこの本のテーマです。僕が実際におこなったナポリとアテネでの路上絵商売をしながらの旅の経験を書いたのが、「ナポリ・アテネ放浪記」。親子で一緒に5匹の動物たちの冒険旅行を空想しあいながら絵本を作った体験を記したのが、「空想親子絵本」。その相手の人生に想いを馳せることは、その相手の人生をいわば旅することですし、そのような〈相手を想う〉旅をとおして人はあらためて自分を振り返り自分を再発見するものです。僕は「遊ぶひとは遊ぶ眼をもって」という創作訪問記を 書くことで福森慶之助さんを想う旅をおこない、またある老人に「記憶は《世界》をつれて」という手紙を書いてみました。大事な誰かに心の旅することは自分への旅をおこなうことでもあるのです。最後に、人間にとって幼少年期の思い出がいかに神聖な意義をもつかを強調してやまなかったドストエフスキーのいくつかの作品から、「子供の方へ 」という朗読劇の脚本を書いてみました。いずれも、命を命として弾ませる命との遊びのまず第一は命への旅に旅立つこと、この僕の想いから生まれた作品です。」


C/――「吟遊」の活動
わたしも同人になっている俳句グループ「吟遊」の活動報告です(残念ながらいずれも出席できないのです)。
 ☆第19回吟遊同人総会 
 時間/8月27日(土)午後2時~6時
 会費/1000円
 会場/板橋区立グリーンホール501会議室 
 
 内容/合評ほか

 ☆吟遊懇親会
 時間/8月27日(土)午後6時~8時
 会費/4000円
 会場/レストラン・サンイチ(板橋区立グリーンホール地下)03-3579-8531 
 内容/俳句朗読(一人五分程度)

 問い合わせ先/夏石番矢方 吟遊社 TEL&FAX049-252-9823

「月刊めらんじゅ」114号です

2016年06月30日 10時06分17秒 | めらんじゅ
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDoxZDc4NjU1ZTExZTU4MGJj


6月発行の「月刊めらんじゅ」114号をネット上に公開しました。

今回は、寺岡良信追悼特集(一周忌にちなんで)を組んでいます。



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「月刊めらんじゅ」114号 目次


追悼・寺岡良信〈トゥオネラ忌〉
I miss  (信) 寺岡さんへ (俳句) ………………岩脇リーベル豊美 04
寺岡良信氏を偲んで、追善三句 (俳句) ………………野口 裕 05
白拝の記 (俳句) ………………大橋愛由等 05
玉じゃり ………………月村   香 06
寺岡良信の不良の唄 ………………大西隆志 06
迷惑な話 ………………福田知子 07
「孤児」のしつけ  ………………高谷和幸 10

詩 & 俳句
海外詠 (俳句) ………………岩脇リーベル豊美 03
ぬぐい ………………大橋愛由等 11
空席/ぎょろ目 ………………中嶋康雄 12
最短のブレス最強のブレス・アテンポ………………月村 香 13
耳・路……………… 富 哲世 14
バナナ病 ………………黒田ナオ 15

連載エッセイ & 詩評
ひと言詩評〈16〉詩集「詩に就いて」谷川俊太郎~隣人なき詩人………………………………冨 哲世 8
神戸詞あしび103「海を見ていた午後 神戸を見わたして」………………大橋愛由等 16


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第114回「Melange」読書会・合評会〈6月26日(日)〉のお知らせほか

2016年06月10日 08時47分54秒 | めらんじゅ
わたしの好きな雨季(梅雨)がやってきました。
六甲の山々がVerde(緑)の競演でみごとです。

この通信は、神戸・姫路の詩人たちの活動を中心に、俳句・川柳の作家動向もお知らせしている月刊メールニュースです。


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◆1.--第114回「Melange」読書会・合評会〈6月26日(日)〉
◆2.―カフェ・エクリの合宿〈6月12日(日)~13日(月)〉←姫路で詩の会のあと、書写山で座禅、写経など。
◆3--「北の句会」〈7月10日(日)〉
◆4.--文学短報=A/母方の祖父・岸本邦巳の33回忌法事をしました(5月30日) B/――第19回ロルカ詩祭は、8月20日(土)に開催。
        C/――いただいた文学書
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◆1.--第114回「Melange」読書会・合評会〈2016年〈6月26日(日)〉〉

この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Melange」。詩の会(二部構成)を毎月開催しています。
第一部〈読書会〉、第二部〈合評会〉によって構成されています。
誰でも参加できます。参加費は無料です。
会場は、神戸・三宮のスペイン料理カルメンです。阪急三宮駅から徒歩一分の便利なところにあります。

☆/第1部・読書会(PM1:00-3:00)
第一部の読書会は、詩人・富哲世氏の語りです。当初、レヴィナスをテーマにする予定でしたが、身体の具合なども考慮して、以下のテーマに変更いたします。
「他者論のアプローチとして谷川俊太郎の詩集『詩に就いて』(思潮社)=今年度三好達治賞受賞=について」とします。
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〈富さんからのメッセージです〉
他者論② 谷川俊太郎
テキスト:詩集「詩に就いて」(思潮社 1918年 本年度三好達治賞受賞)
「読み通すのにそんなにむつかしくはないと思います。読めているということを前提に話詩を進めたいので、参加者のみなさんは好きな作品、問題としたい作品を1~2選んで来ておいてください。」
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☆/第2部・合評会(PM3:15-6:30)
作品の締め切りは、6月23日(木)です。意欲的な作品をお待ちしています。合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ114号」に掲載します。(Wordの添付ファイルで送稿される方が多いのですが、Wordのバージョンによって文字化けが必ずといっていいほど起きます。詩稿の送信は、添付ファイルを付けてもいいのですが、その際には、メール本体に詩稿を貼り付けておいてください。これは必ずお願いします)
そして今月は、詩人・寺岡良信氏の一周忌にあたる月です。詩ならびに俳句、川柳、短歌で、寺岡氏を偲ぶ作品をお寄せください。〈直接的な追悼内容でなくてもけっこうです。〉
「寺岡良信氏の一周忌によせて」と、通常の作品と区別して、送稿してください。

☆会場/神戸・三宮「スペイン料理カルメン」 078-331-2228



◆2--カフェ・エクリの月例会〈6月12日(日)~13日(月)〉

高谷和幸氏主宰の「カフェ・エクリ」についてです。

6月のエクリは、二日にわたっての開催となります。12日(日)は、通常どおりの読書会と合評会。その日の夜は、川柳作家で舞踏家の情野千里氏のお宅にお邪魔して、食事と語り合いの夕べ(泊まることも可能。何人かで泊まることを予定しています)。
翌13日(月)は、姫路の書写山・圓教寺(天台宗)で座禅をします。「西の比叡山」と呼ばれた播磨の名刹です。
詳しい日程は以下をご覧になってください。

――主宰者・高谷和幸氏からのメッセージ----------------☆

—————————〈エクリ合宿の日程〉---------------―――――――――

今回の合宿のテーマを「根源を求めて」とします。
波はどこへ行くのか わたしのほうが どこかへいくのか・・・
・・・みんな同時に どこかで起こっていたのだから
                   (木澤豊 「海が歩いてくる」から)

6月12日(日)アイメッセ姫路 会議室
       Ⅰ部 2時から5時
       読書会 講師 木澤豊氏(詩人)予定
       書写山・円教寺の紹介 千田草介氏
       2部 合評会
          意欲的な自作詩を求めています。
       5時30分 おばんざい「あづま」食事会  
       帰宅する人はここで解散します。
6月13日(月)神姫バス 駅北の総合案内の前に10時10分集合(時間厳守)
       神姫バス8番  ロープウェイ セット料金1300円をそれぞれ購入            
       姫路駅発10時20分 ロープウェイ着10時49分
       入山 志納金500円 マイクロバス1000円
       昼食 円教寺会館 精進料理3780円
           予約制なので高谷まで参加者はご連絡ください
         費用は概算で11000円の予定です
        5時または4時姫路着(座禅を希望すると2時間延長)
書写山では新緑まつり中です。施設見学のほかに以下のようなオプションがつけることができます。
これも予約が必要なので希望者は高谷まで。

☆〈座禅・止観〉
背筋をのばし姿勢をただして心を見つめる修行を体験してみませんか。
絶え間なく揺れ動き続ける心を、少しの時間だけでもとどめ、本然の姿にもどりましょう。
中世のお堂(常行堂・国指定重要文化財)の中での、時空を超越した、本来の自分と向き合う貴重な時間です。
毎日14時から(1時間程度)
第三土曜日は月例坐禅会
場所 常行堂
費用 500円
お申し込み方法
3日前までに、圓教寺本坊までお電話[079-266-3327]またはFAX[079-266-4908]にてお問い合わせ下さい。

☆〈写経〉
お経はお唱えするだけでも大きな功徳がありますが、お写経は一字一仏と言い仏さまを一体ずつ刻みあげるのと同じくらいの功徳があります。
書き写すお経は「観音経」の一部です。「経典を書写すればよく大願を成就す」と経典にもあります。供養や所願成就を祈りながら書き写し、圓教寺の御本尊である如意輪観音様に奉納して下さい。
お写経体験では花びらをかたどった散華(さんげ)のかたちの色紙に、お写経をします。「散華」とは法要の際、仏さまを供養するために蓮の花びらをかたどった色紙を撒くことをいいます。本来は精緻な細工をした「華籠(けこ)」という入れ物に散華を入れ、仏さまを讃える声明(しょうみょう)をとなえながら撒きます。
日時 随時
場所 摩尼殿 または 食堂
費用 般若心経 1,000円(1時間程度)
   花びら写経 300円(10分程度・ペンや鉛筆でも可)



連絡先
高谷和幸
676-0815 高砂市阿弥陀1-11-24
080-5311-6265
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7月4日(月)たつの市ガレリア(予定)

8月(28-29日を予定)。トリエンナーレの瀬戸内国際芸術祭2016に0泊2日を強行します。

9月日程未定、千田さんのお話を聞きます。

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◆3--「北の句会」〈7月10日(日)〉
この句会は、俳句・川柳などのジャンルを超えた自由に参加できるメディアです。隔月におこなわれます。

北村虻曳氏から--------------------------------☆

北の句会関係者各位
7月の定例句会は以下のとおり会場の予約をいたしました。
出句等の詳細は一か月前ぐらいにお知らせいたします。

7月10日(日)13:00-17:00
大阪市福島区民センター 304会議室

皆様多数のご参加をお待ちしています。

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◆4.--文学短報
A/母方の祖父・岸本邦巳(1895-1984)の33回忌法事をしました(5月30日〈月〉)。
 告白しますが、この年齢になって、墓参りということをきちんとしたことがないのです。
 もっぱら親族にまかせていたという理由と、父母の遺骨は、カトリック教会(西宮市・仁川教会)におさめているなどの理由です(といってカトリックの洗礼をうけているわけではありませんが)。
 岸本家の墓所は、神戸市中央区の青谷。海がよくみえる場所です。みごとな景観。祖父たちはずっと海をみていたのですね。
 祖父・岸本邦巳は歌人でもあったのですが、歌稿だけのこして、歌集は上梓していません。33回忌の今に、孫のわたしが、なんとか歌稿を見つけ出し、形にしていきたいと思っているのです。


B/――第19回ロルカ詩祭は、8月20日(土)に開催します。そろそろ開催内容について詰めていきます。
   今年もあつい詩祭にしたいと思っています。


C/――いただいた文学書
詩集
01.佐藤榮市著『フラミンゴ キイ』(発行・開発社)

詩誌
01.「多島海」第29号、2016.05.20 江口節さんほか
02.「現代詩神戸」第253号、2016.06.10 三宅武、永井ますみ、田中信爾
03.「RIVIERA」第146号、2016.05.01

句集
01.工藤恵著「雲ぶかり」(木阿弥書店)
02.「坪内稔典百句」(創風社出版)

句誌
01.「垂人(たると)」第27号 2016.05.02 佐藤榮市、野口裕、広瀬ちえみ、鈴木純一ほか
02.「船団 109号〈特集・生誕300年の蕪村〉」2016.06.01 代表・坪内稔典



第99回「Melange」読書会と合評会のお知らせ

2015年02月08日 09時03分18秒 | めらんじゅ
暖かいはずの神戸でもときどき雪がちらつきます。
2月もわたし周辺では、濃密な文学イベントが開催されます。


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◆1.--第99回「Melange」読書会と合評会は分けて開催します
   /読書会〈2月11日(祝・水)〉杉本真維子さんの詩集『裾花』を読む←著者ご本人をお招きします
   /合評会〈2月22日(日)〉
◆2.--第3回 在日韓国人・日本詩人共同 尹東柱詩人追悼会(2月16日〈月〉)
◆3.--今年はじめてのカフェ・エクリ〈2月09日(月)〉
◆4.--文学短報=A//20回目の奄美ふゆ紀行〈1月19日(月)~22日(木)〉 B/兵庫県現代詩協会の事業紹介  C/-----まろうど社の大阪城夜桜会(4月13日(月))
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◆1.--第99回「Melange」読書会・合評会は分けて開催します

   /読書会〈2月11日(祝・水)〉/合評会〈2月22日(日)〉

  ☆/読書会〈2月11日(祝・水)〉
「Melange」読書会は、東京から詩人・杉本真維子さんを招き、詩集『裾花』(思潮社・高見順賞受賞)を読む会を催します。
2月11日〈祝・水〉午後2時から5時まで。場所は神戸・三宮のスペイン料理カルメン。
司会は富哲世氏、進行は寺岡良信氏です。寺岡氏は重篤な病状をおしての参加となります。杉本真維子さんには、自作を縦横に語っていただきます。

  ☆/合評会〈2月22日(日)〉
午後1時から始めます。この日は、合評会のみを行います。
今回は、テーマ設定はありません。自由詠です。(前回のテーマ設定は、各論が出ました。震災詩は書かないので出稿を見合わせたという方もいらっしゃいました。このさまざまな反応こそ震災から20年を反映している神戸のリアルなありようだと受け止めています)

作品の締め切りは、1月19日(木)です。合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ」に掲載します。同誌は次号で99号となります(3月に発行予定の100号では、特別企画を予定しています)。富哲世氏による詩の月評「ひと言詩評」です。 


◆2.--第3回 在日韓国人・日本詩人共同 尹東柱詩人追悼会(2月16日〈月〉)
 
 ☆詩人・尹東柱(1917-1945)の追悼会を2月16日(月)に開催します。ちょうど尹東柱の命日にあたります(いつもは私の都合に合わせて忌日に近い月曜日に設定していますが、2015年はちょうど忌日の当日にあたります)。
 ☆開始時間は午後3時からです。現地集合です。
 ☆会場は、京都・同志社大学今出川キャンパス内(ハリス理化学館近く/市営地下鉄烏丸線「今出川駅」下車すぐ)にある尹東柱の詩碑前。今回で3回目となります。
  今回も文学忌としてわれわれなりに夭折した詩人・尹東柱を顕彰いたしたいと思います。
 ☆会では、尹東柱の詩、自作詩の朗読、そして器楽演奏などが展開されます。
  韓国から二人の詩人が来られます。三回目は、共同主催者ともども気の入ったイベントにしたいと意気込んでいます。みなさん、ふるっての参加をお願いたします。
  今年は、京都在住の能管奏者・野中久美子さんに演奏していただきます。きっと素敵な時空を創出してくれるでしょう。さらにシンガー・ソング・ライターのイ・ヨンボ(李英宝)さんによるユン・ドンジュの詩「序詞」他二曲を作詞したギター演奏があります)
  去年はわれわれが追悼会をしてると、たまたま韓国・釜山からやってきた文化教室のツアー団(老若まじりあった)とめぐりあい、交流の輪がひろがりました。今回は忌日当日ということもあって、会場の詩碑の前では、いくつかの出会いがあると思われます。
 ☆追悼会の後にささやかな懇親会をいたしたいと思います。

―――――当日の式次第(敬称略)-------------------------------------
・司会と進行/大橋愛由等(参列者に当日配布の冊子を配布)
・あいさつ/金里博
・朗読/尹東柱の詩作品(韓国ハングル学会正会員・ハングル学会日本関西支会常任顧問・韓南洙(ハン・ナムス))
・自作詩朗読/福田知子ほか(交渉中の人も何人か)
・韓国からの詩人/
李潤玉(イ・ユノク):女性。詩人・元韓国外国大学日本語学科教授・韓日共存文化研究所所長
   金永祚(キム・ヨンジョ):男性。日刊文化新聞(電子版)編集長、元(社団法人)ウェソル会理事 
・器楽演奏/1.野中久美子(能管奏者)~「序之舞(じょのまい)」(能の舞の曲)、「水辺の声」(野中作曲)
      2.シンガー・ソング・ライター、イ・ヨンボ~(自作のユン・ドンジュ「序詞」他二曲をギター演奏)
・ほか

野中久美子プロフィール
能管を松田弘之(能楽笛方森田流)に師事。独奏のほか、世界の様々な楽器や舞、朗読との共演を行う。富士山五合目・屋久島縄文杉・下鴨神社糺の森、等の野外での演奏や神社寺院での奉納演奏に数多く招かれる。アジア・欧州諸国でも度々演奏を行っている。近年は、能管がもつ感覚性や情動性、屹立する力感から生れる新しい創作曲に取り組んでいる。
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会場は野外で立ちっぱなしとなります(30~40分程度)。この時期の京都は底冷えします。充分に暖かい格好をして参加してください。また、この会はだれでも参加できます。追悼会の後にささやかな懇親会をいたしたいと思います。

◆3.--今年はじめてのカフェ・エクリ〈2月09日(月)〉

 ☆今年のスタートは2月です。場所は、姫路アイメッセ会議室読書会。時間は午後2時からです。
第一部の〈語り〉のテーマは、高谷和幸、千田草介、大橋が20分ずつ最近読んだ本の中で一冊を選び出し、語るという内容です。三人の予定発表内容を記しておきます。

 ◇高谷和幸/「正月用に8冊の本を用意したのですが、その中から「思弁的転回とか新唯物論」の読みかじりを、例えるならば、今まではたくさんの人間がそれぞれの世界を持ち、一つの地球に住んでいるとという視点でしたが、ひとりの人の中にもたくさんの自分があり、その沢山の世界を持つ人々が、それぞれの地球(宇宙でしょうか)に住んでいるのではないかというところから少し話します。(大橋注・高谷氏はいま“ポスト・ポスト構造主義”について関心があるようで、『フランス現代思想史』岡本裕一朗著、中公新書2300 を奨めました。1月の新刊です。)

 ◇千田草介/「正月にNHKのEテレで「100分de 日本人論」というトーク番組をやってました。後日の再放送で見たのですが、そのなかで四人の話者が四冊の本を紹介してました。松岡正剛が九鬼周造『「いき」の構造』、斎藤環が河合隼雄『中空構造日本の構造』、赤坂真理が折口信夫『死者の書』、中沢新一が鈴木大拙『日本的霊性』です。
私としては九鬼周造にはなぜかタッチせずにきましたが、あとの三人、河合隼雄と大拙と折口はかじったことがあります。
そのなかでとくに心にひっかかりつづけているのは折口の小説『死者の書』です。私も小説書きですから、折口のこの作品を念頭におきながら創作をしたことがあります。
折口信夫という学者は、つくづく不思議な人だと思います。とくに彼の『古代研究』という論考は、創作である『死者の書』にまさるともおとらぬ妖気がただよっています。ちゃんと通読はしてないんですが、ページを開いただけでそんな感じがする。黄泉の国への扉をあけるような。(大橋注・「死者の書」は不思議な書物ですね。わたしは、川本喜八郎監督が人形アニメーションで表現した映画「死者の書」(2005)を観たことがあります。今でも映画の中で繰り返される「シタ、シタ、シタ、シタ…」という音が頭から離れないのです)

 ◇大橋愛由等/「ポルトガルの詩人フェルナンド・ペソアについて語ります。テキストは『ペソア詩集』(澤田直訳編、思潮社・海外詩文庫16)です。ペソアのなにを読むのか。かの詩人の面白さのひとつは、多重のペルソナです(ペソアは本名。ポルトガル語の“pessoa”もラテン語の“persona”を語源としているようです)。筆名(セウドニモ/ペーンネーム)を多重に持つというレベルを超えて、〈異名(エチロニモ)〉を70ほど創出したことで知られています。この〈異名(エチロニモ)〉の中に、それぞれペルソナ〈詩的人格〉を付与して、〈異名〉になりきって作品をつくり、そしてそれが詩的リアリティを獲得しているという作家です。。そうしたエチロニモの詩人ペソアを、「ぼくのあなたのぼくのあなたのぼく……」と詩に書いてしまった(「月刊めらんじゅ」98号)、ペルソナが壊れかけの大橋愛由等が語ります。」


。合評会があります。詩稿を自ら15部ほどコピーしてきてください。
   (会はすべて午後2時からの開始です)
 03月09日(月) 姫路アイメッセ会議室
 04月06日(月) たつの市ガレリア
 ☆詳細の問い合わせ先は、高谷和幸 <takatani_kk@yahoo.co.jp>へ。


◆4.--文学短報
A/-----2015年奄美紀行のこと
   20回目となる〈奄美ふゆ紀行〉から帰ってきました。訪れた島々では、多くのシマンチュのお世話になり、感謝の限りです。
 その旅行記を南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙のひとつ)の私のコラム「神戸から」に書きました。今年から、この「神戸から」のコラムを書き続けようと思っています。奄美は、しばらく休稿していても、許容する度量の深さがあります。


B/-----兵庫県現代詩協会、2014年度の事業紹介です。
 ◇文学紀行
 日時/3月15日(日)丹波と生野銀山を訪れます。(所定の定員が埋まったようです)

 ◇読書会
   今年度(2014年度)さいごの読書会です。
 日時/3月28日(土)午後1時から。
 場所/兵庫県私学会館(JR元町駅東口の北西徒歩2分)
 テーマ/取り上げる詩人は「吉野弘」。話者は神田さよさんです。
 参加/無料。兵庫県現代詩協会員を対象としていますが、会員以外でも参加希望の方は、協会事務局(高谷和幸 <takatani_kk@yahoo.co.jp>)に申し出てください。

 2015年度
 ◇兵庫県現代詩協会 2015年度総会(5月10日〈日〉)
  開催場所/明石市立市民会館

 
C/-----まろうど社の大阪城夜桜会(4月13日(月))
 この「大阪城夜桜会」も、わたしが震災に生き残った証しに続けているイベントのひとつです。
 今年は、パフォーマンス・アーティストのYOUKOさんに、表現してもらいます。「具体」に関係しているアーティストです。
 会場は、大阪城公園の西の丸庭園の入り口近くにある芝生の上。広大な場所の一角です。周囲はわれわれしかいません。夜の幽玄な雰囲気のもとで、行われます。(現地集合・午後6時~10時ごろまで、参加費無料、ただし飲み物、食べ物の持参おおいに歓迎)
 雨天の場合は、場所を移して「残念花見会」をします。

2014年忘年 一行詩の祝祭

2014年12月28日 23時23分00秒 | めらんじゅ
本日、「Melange」本誌の合評会を行いました。

つづいて、懇親会に移り、詩的余興として、参加予定者にあらかじめ一行詩を書いてきてもらい、昨夜までにメール送信してもらったのです。
そして本日、その一行詩を一作ずつ印刷した紙片を袋に入れてシャッフル。任意に取り出し、紙に張り出して、合同作品となるかどうか、試みたのです。以下は、その誘い文です。

本誌合評会のあと、懇親会に移りますが、そこで詩的余興をいたします。「冬」をテーマに、一行詩を用意してください。参加予定者だけでなく、この余興のみの参加も可能といたします。一行詩の字数制限はありません。俳人・柳人の方は俳句・川柳作品で結構ですし、句読点あるなしにかかわらず行変えなしの作品なら字数制限はありません。締め切りは、27日(土)です。集まった一行詩を、当日みなさんの前で、シャッフルして、一枚の紙に貼り付けてゆきます。さて、一篇の作品となりますでしょうか〈オブジェ、ビジュアルを一行詩と主張されても受け付けます〉。

そして、その結果、ひとつの作品となったのが、以下の通りです。
まず作者名なしの合同作品を鑑賞してください。次に、作者名つきで、お知らせいたします。

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  抗う一本の花卉
            「Melange」なひとたち



雪の空   アジの開きが泳いでる

紙懐炉なごりの微熱握り締む

ひとときのぬくもりの午後冬日さす

としつきの境に立った棒らしきものもいまは無く

札引くとお望み通り初詣

夜明けのナイフが地平に焼けて骨の打つ音がする

全球凍結の太古を偲びつつ炬燵で蜜柑の小分けを口に入れる幸福は何に例えられようかと考えながらコンビニで買った氷が浮かぶウイスキーグラスに横目をくれると白熊が泣きながら泳いでいる光景が脳裏をよぎるのでたちまち悲しくなり海氷が分厚く凍ることを雪の女王の慈悲に求めたとして果して聞き入れてもらえるものだろうかと絶望感に胸がふさぐ。

冬のオリオンがイスラム国の地平を射すときわたしの影に立つワルキューレ

時の雨降りに彷徨を忘れた抗う一本の花卉

雨水の水滴と混ざり合う糞尿の負債について木材の水分でやわらく蓋をしたうえに起こったこれは奇跡だろういわゆる水棲動物のエビを死んだエビとしか世界名辞として使わなかった天ぷらを口の奥に無理やりに押し込もうとしている彼についてぼくは其の舌状のトマソン寝台の四本の脚のそばに立っていた彼女がぼくに気が付いたように水滴で濡れた髪を拭き取りつつ振り返ったのは久しぶりに快便をした気持ちになったエビだ、水中のエビをそうぼくたちは わたしたちの中に出したのだ。

冬の木漏れ日に遮断された影と影は、超克のうつろいを希求しながら、かすかに「聴こえますか」の小声を発しているのに、ぼくはクリームシェリーを呑むことで聴こえないふりをしている。やがて光によって照らし出された枯葉のいくつかが寄り集まって影たちの小声を継ぎあわせ、気付かせようとしているのだが、ぼくはミシェルが語る言説を反芻していた。

冬至る 眼裏の黒い太陽・乳母車

潮鳴りに眠りを拒まれて石工が辿つたのは、冬の溪谷。その岩場から私は切り出されたのだと。

逆光に凍る朽葉を踏みしめて過去の時間を巻き戻す我

川添いに凍れる音楽聴きながら父母への返歌口遊む朝

かって十二月はオレンジ世紀とよばれていたが百年の木に生る蜜柑の香ばしいしあわせの固有時はいわば電気こたつに乗せられたかご盛り蜜柑の古くてきな臭いホームドラマの断念であり石英ガラスの引き戸を開けて踏みだした先にさっくり霜柱が立ち寒空につったつ電信柱を見上げた私は柱と百年の違いがわからなくなるのだった

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雪の空   アジの開きが泳いでる     
                  黒田ナオ

紙懐炉なごりの微熱握り締む      
                  野口 裕

ひとときのぬくもりの午後冬日さす  
                  にしもとめぐみ

としつきの境に立った棒らしきものもいまは無く  
                  安西佐有理

札引くとお望み通り初詣       
                  三谷白水

夜明けのナイフが地平に焼けて骨の打つ音がする  
                  岩脇リーベル豊美

全球凍結の太古を偲びつつ炬燵で蜜柑の小分けを口に入れる幸福は何に例えられようかと考えながらコンビニで買った氷が浮かぶウイスキーグラスに横目をくれると白熊が泣きながら泳いでいる光景が脳裏をよぎるのでたちまち悲しくなり海氷が分厚く凍ることを雪の女王の慈悲に求めたとして果して聞き入れてもらえるものだろうかと絶望感に胸がふさぐ。
                  千田草介

冬のオリオンがイスラム国の地平を射すときわたしの影に立つワルキューレ            
                  上野 都

時の雨降りに彷徨を忘れた抗う一本の花卉
                  大西隆志


雨水の水滴と混ざり合う糞尿の負債について木材の水分でやわらく蓋をしたうえに起こったこれは奇跡だろういわゆる水棲動物のエビを死んだエビとしか世界名辞として使わなかった天ぷらを口の奥に無理やりに押し込もうとしている彼についてぼくは其の舌状のトマソン寝台の四本の脚のそばに立っていた彼女がぼくに気が付いたように水滴で濡れた髪を拭き取りつつ振り返ったのは久しぶりに快便をした気持ちになったエビだ、水中のエビをそうぼくたちは わたしたちの中に出したのだ。
                  高谷和幸

冬の木漏れ日に遮断された影と影は、超克のうつろいを希求しながら、かすかに「聴こえますか」の小声を発しているのに、ぼくはクリームシェリーを呑むことで聴こえないふりをしている。やがて光によって照らし出された枯葉のいくつかが寄り集まって影たちの小声を継ぎあわせ、気付かせようとしているのだが、ぼくはミシェルが語る言説を反芻していた。
                  大橋愛由等

冬至る 眼裏の黒い太陽・乳母車   
                  高木冨子

潮鳴りに眠りを拒まれて石工が辿つたのは、冬の溪谷。その岩場から私は切り出されたのだと。      
                  寺岡良信

逆光に凍る朽葉を踏みしめて過去の時間を巻き戻す我

川添いに凍れる音楽聴きながら父母への返歌口遊む朝
                  福田知子

かって十二月はオレンジ世紀とよばれていたが百年の木に生る蜜柑の香ばしいしあわせの固有時はいわば電気こたつに乗せられたかご盛り蜜柑の古くてきな臭いホームドラマの断念であり石英ガラスの引き戸を開けて踏みだした先にさっくり霜柱が立ち寒空につったつ電信柱を見上げた私は柱と百年の違いがわからなくなるのだった
                  中堂けいこ

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第95回『Melange』合評会&高谷和幸詩集『シアンの沼地』を語る会

2014年09月24日 07時57分55秒 | めらんじゅ


9月から10月にむけて各種の文学行事が続きます。その一端を紹介しましょう。

----INDEX----------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆1.--第95回『Melange』合評会&高谷和幸詩集『シアンの沼地』を語る会(9月28日〈日〉)
◆2.--藤井貞和氏を迎えて「ひょうご詩のフェスティバル」(10月5日〈日〉)
◆3.--カフェ・エクリたつの例会(10月20日〈月〉)
◆4.--神戸・兜子館で「北の句会」(10月13日〈月・祝〉)
◆5.--3回目の「南風忌=攝津幸彦忌」の俳句募集(締め切り=10月13日〈月・祝〉)
◆6.--文学短報=A/神戸文学館で「久坂葉子がいた神戸展」  B/兵庫県現代詩協会の事業紹介 C/闘病記
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◆1.--第95回『Melange』合評会&高谷和幸詩集『シアンの沼地』を語る会(9月28日〈日〉)
今月も月例の「Melange」の会を催します。会場は、神戸・三宮のスペイン料理カルメン(078-331-2228)です。
95回目は、読書会はなし。いきなり合評会をいたします。開始はいつものとおり午後1時です。(だいたい午後5時30分ごろ終了予定)
詩稿の締め切りは、9月26日(金)とします。合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ」に掲載します。同誌は次号で95号となります。

第二部の〈高谷和幸詩集『シアンの沼地』(思潮社)を語る会〉は、午後6時から引き続いてカルメンで開催します。高谷さんにとって第7詩集にあたる同誌集を、濃く熱く語り合いたいと思います。もちろんみなさんの思っていることを縦横に発言していただいて結構です。(語る会の予算は4500円。飲み放題です)

◆2.--藤井貞和氏を迎えて「ひょうご詩のフェスティバル」(10月5日〈日〉)
正式なタイトルは「2014年―ふれあいの祭典 詩のフェスタひようご」というもので、実行団体は、兵庫県現代詩協会です。会場は、神戸市中央区の「ラッセホール」078-291-1117。
藤井貞和氏を神戸に迎えてのセッションです。楽しみです。四か月後となった「1.17阪神・淡路大震災から20年」を前に、藤井氏と神戸・兵庫の詩人たちと、ともに言葉ときもちを紡いでいきたいと思っています。

(1)第一部(午後1時~3時) 講演/藤井貞和氏 テーマ「詩は抗う地球のノート」
 藤井氏に語っていただいたあと、会場から質疑応答の時間を設けます。 (司会・進行は大橋愛由等)
(2)詩の朗読会(午後3時~4時) 一般募集による自作詩の朗読会
 いずれも参加費無料
 申し込み・問い合わせ先/詩のフェスタひようご実行員会事務局・高谷和幸 079-447-3652

◆3.--カフェ・エクリ例会(10月20日〈月〉)

(1)/播磨を舞台にした詩の会「カフェ・エクリ」の活動を紹介します。
  次は、10月20日(月) 、たつの市ガレリアにて開催します。現地に午前11時に集合です。
  同会も二部構成。第一部の読書会は内容未定。第二部は詩の合評会です。作品コピーを12~15部ほど持ってきてください(最近参加者が増えて10部では足りなくなる場合があります)

(2)続いて、今後のエクリの日程を書いておきます。(会はすべて午後2時からの開始です)
 11月10日(月) 姫路アイメッセ会議室 (この例会とは別に11月に岡山への泊まりがけ詩の合宿も計画されています)
 12月08日(月) 姫路アイメッセ会議室
2015年
 01月         お休み
 02月09日(月) 姫路アイメッセ会議室
 03月09日(月) 姫路アイメッセ会議室
 04月06日(月) たつの市ガレリア

(3)「カフェ・エクリ」では、10月発行をめどに、詩誌「エクリOct.」Vol.02 (高谷和幸個人誌)が編集の最中です。


◆4.--神戸・兜子館で「北の句会」(10月13日〈月・祝〉)
  私のもうひとつの表現ジャンルの「俳句」についてのお知らせです。「北の句会」事務局の丸山巧さんからのお知らせです。
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北の句会 十月例会のご案内

 今回は趣を変えて赤尾恵以さん(兜子夫人ー「渦」主宰)宅のリビング兼ギャラリーをお借りしての句会となります。是非奮ってご参加ください。準備の都合上早めに参加人数を知らせる必要があります。出席ご希望の方は折り返しご返事お願いします。(当日飛び入りも可ですが、15名ぐらいでいっぱいになります。)

【日時】 10月13日(月)(休日)13時~4時まで句会、5時~夕食
    〈メニューは、渦主宰ー赤尾恵以さんにおまかせしました〉
        
【場所】 神戸市御影,ギャラリー「兜子館」 兜子の写真や司馬遼太郎の原稿など見せていただけます。
会場へは阪急御影駅が一番便利。
  「御影北小学校の裏門」を目指してゆき、狭い道を挟んでその前。。
   駅近くに香雪美術館、神社あり。昼食はそれぞれですませてください。句会前なら、コンビニで何か買って、兜子館を昼食の場にお借りすることもできます。ただし、これは自分持ち。
【参加費】3000円(夕食代込・句会のみ参加者は諸費1000円)
【事前出句】課題詠1句。「渦」
      自由詠2句。
【出句締切】10月4日(土)
【宛先】〒648―0094
和歌山県橋本市三石台三丁目29―2―1106  
丸山巧 宛 
      Eメール 5et2sa@bma.biglobe.ne.jp

※(赤尾兜子のことを知る時間をとりたいので、句会の進行はすこし時間短縮するかもしれません。
  おまかせください、)「赤尾兜子については、各自予習してきてください。初期は前衛俳句の騎手。後期は優れた有季 
俳句の作家です。現在は夫人恵以さんが「渦」主宰を後継しておられます。
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◆5.三回目の「南風忌=攝津幸彦忌」の俳句募集

 「北の句会」が開催される10月13日は、攝津幸彦忌(南風忌)。今年も、この日にあわせて俳句1~5句を募集します。
 この企画は、2012年9月8日に神戸文学館で開かれた攝津幸彦再見のシンポジウムの一環として、初められたものです。シンポジウム開催という一回性の文学事態とするだけでなく、攝津を偲ぶさまざまな形を続けてみようと大橋がみなさんに呼びかけたものです。第1回(2012年)は12名 第2回(2013年)は28名の投句がありました。
 そして今年も俳句作品を募集します。投句された方の作品は、大橋(図書出版まろうど社)が一冊の小冊子としてまとめ刊行いたします。作品は、1~5句。大橋愛由等 maroad66454@gmail.com へ。締め切りは10月13日〈月・祝・幸彦忌〉です。参加は資格はありません。だれでも参加できます。募集対象は「俳句」ですが、川柳、自由律俳句ほかもうけつけます。
 


◆5.--文学短報
A-----神戸文学館で「久坂葉子がいた神戸」展
 開催日/9月5日~12月25日
詳しくは
http://www.kobebungakukan.jp/

小説家・久坂葉子(1931年3月27日 - 1952年12月31日)は、芥川賞候補となった有為な人物だったのですが、若くして自ら生命をたってしまいました。その短い生の最後の瞬間(12月31日の晩)をすごしたのが、神戸・三宮にあった「サロン・みなと」。この店、実はスペイン料理カルメンの前身なのです。久坂葉子は店内で知り合いの神戸新聞記者とダイス遊びをしていたらしく、そうした光景を目撃していたのが、わたし(大橋愛由等)の父で「サロン・みなと」オーナーの大橋彦左衛門(1926-2010)だったのです。


B-----兵庫県現代詩協会の事業紹介です〈現在、同協会の常任理事を務めている関係上、お知らせするものです〉
現在、会報特別号(2014年11月発行予定)の編集が始まっています。同号は、「阪神・淡路大震災から20年を想う」をテーマに詩を募集しました。全篇かきおろし作品です。

C-----闘病記
 「Melange」詩友でいま闘病中の方が何人かいらっしゃいます。寺岡良信氏は抗癌剤治療を続行、富哲世氏は8月に手術がうまくいって退院、この他にもH氏、A氏も加療中です。みなさんの快癒を祈っています。

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☆『Melange』読書会・合評会の会場=神戸・三宮のスペイン料理カルメン(カルメン==078-331-2228==の場所は以下のサイトを参照してください。阪急神戸線三宮駅西口の北へ徒歩1分の場所にあります。
http://www.warp.or.jp/~maroad/carmen/)。
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第93回『Melange』読書会・合評会のお知らせ

2014年07月10日 09時52分40秒 | めらんじゅ
台風8号が近づいています。
豪雨や風などで、被害が出ることが予想されます。すこしでも被害が少ないことを祈っています。

さて、今月もさまざまな詩にまつわる活動を紹介します。ご都合の良い方は参加してください。

----INDEX----------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆1.--第93回『Melange』読書会・合評会のお知らせ(7月27日〈日〉)
◆2.--7月のカフェ・エクリ例会(7月14日〈月〉)
◆3.--たかとう匡子さん評論集『私の女性詩人ノート』出版記念会(7月12日)←再掲
◆4.--大橋が兵庫県現代詩協会読書会で、藤井貞和氏について語ります(7月20日〈日〉)
◆5.--第17回「ロルカ詩祭」のこと(8月16日〈土〉)
◆6.--文学短報=A/川柳情報(情野千里さん主宰) B/兵庫県現代詩協会の事業紹介

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◆1.--第92回『Melange』読書会・合評会のお知らせ(7月27日〈日〉)

7月の「Melange」読書会は、人気講座〈木澤豊さんの「宮沢賢治語り」〉です。今回取り上げるのは、かの有名な「銀河鉄道の夜」。みなさん、この有名すぎるこの作品、あらためて読んでみませんか、いままできちんと読んだことがないという人も、この機会に読んでみてはいかがでしょう。文庫などテキストは入手しやすいですし、青空文庫でもルビ付きで詠むことが可能です。http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/456_15050.html
(私もあらためて読んでみました。いくらでも角度を変えて読み得る作品ですね。カフェ・エクリで、「エクリチュールとしての法華経」を発表した際に、「銀河鉄道の夜」の中に記述されている宮沢賢治の〈常不軽菩薩〉に向けたシンパシーを思わせる記述を紹介しました)。

 第二部は合評会(pm3:00-6:30)を催します。詩稿の締め切りは、7月24日(木)です。締め切りは守ってください。合評会に出席できなくとも、送っていただいた詩稿は、「月刊めらんじゅ」に掲載します。同誌は次号で93号となります。みなさんの意欲的な作品をお待ちしています。


◆2.--7月のカフェ・エクリ例会(7月14日〈月〉)

(1)/播磨を舞台にした詩の会「カフェ・エクリ」の活動を紹介します。
 7月の例会は、14日(月)に開催(パリ祭の日)。第一部の読書会のテーマは「詩論」について。高谷和幸、中堂けいこ、大橋愛由等の三人が分担して発表します。以下三人の発表内容予定です。高谷さんの案内文から引用することにしましょう。

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◯大橋愛由等
「詩的言語はなりたつか」との三人共通の命題のもとに、クリステヴァの『詩的言語の革命(上)』を読むことで、テキスト(エクリチュール)論のポストモダン的展開をおさらいしつつ、そのおさらいを現在の詩的情況にぶつけてみる意味で、「ラップ詩」を取り上げて、〈詩的言語のいま〉を語る。


◯中堂けいこ
「詩論」とはなにか。実作者の立場からの物言いとしてたいへんに困難ではあります。
で、テーマをしぼってみました。
  ☆詩のわかりやすさむつかしさはどこからくるのか(逐語性と喩の理解)
  ☆詩の強度について(記号と空白の効用)
これらを中村鐵太郎「詩についてーー蒙昧一撃」を援用しながら、現代詩の主流のみなもとにある吉岡実の作品にみる、形式(フォルム)に焦点をあてて語り合いたいと考えます。

◯高谷和幸
「風にそよぐ木の葉」と言ったときに無数の葉のつらなりとしてその言語をとらえてしまうのはなぜでしょうか?
パスカルはn個の1は1と同じ概念上で捉えるべきではない、と言っています。
言語は比喩(譬喩)であるから葉は無数の葉に象徴されるのでしょうか。
言語のそれ自体の「特殊性」についてポール・ド・マンがこのように言っています。
「彼(言語)の一撃はつねに的外れで、ずれて、逸れて、誤っていて、目標を外す。それが言語である。言語はつねに突くのだが、けっして命中することがない。

言語はつねに指示するのだが、けっして指示対象を指し示すことはない」、
……私はそのように苦悩するのです。

◯追伸
特別に寺岡良信氏が飛び入りで自作詩について語られる予定です。無理をなさらないでお越しください。お待ちしています。

かなり内容の濃い読書会になりそうです。
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第二部は詩の合評会です。作品コピーを12~15部ほど持ってきてください(最近参加者が増えて10部では足りなくなる場合があります)

また、先日お知らせした会場が変更されました。ご注意ください。姫路市「大手前第一ビル4階」にある納屋工房という店です。

会場 納屋工房 TEL:079-263-7878 FAX:079-263-7872 〒670-0012兵庫県姫路市本町68番地大手前第一ビル4階

info@nayakobo.com
http://www.nayakobo.com


(2)続いて、今後のエクリの日程を書いておきます。(会はすべて午後2時からの開始です)
 08月    お休み (あるいは、特別篇日帰り阪神間ツアーを開催するかもしれません)
 09月08日(月) 姫路市・納屋工房 TEL:079-263-7878 FAX:079-263-7872
 10月20日(月) たつの市ガレリア
 11月10日(月) 姫路アイメッセ会議室
 12月08日(月) 姫路アイメッセ会議室
2015年
 01月    お休み
 02月09日(月) 姫路アイメッセ会議室
 03月09日(月) 姫路アイメッセ会議室
 04月06日(月) たつの市ガレリア

(3)「カフェ・エクリ」では、今秋をめどに、詩誌「エクリOct.」Vol.02 を編集・発行する予定です。


◆3.--たかとう匡子さん評論集『私の女性詩人ノート』出版記念会(7月12日)←再掲

たかとう匡子さんが、詩論集『私の女性詩人ノート』(思潮社)を刊行されました。

詩論に展開されたありようをみなさんとじっくり語り合いましょう。

☆日時/7月12日午後4時30分から6時30分まで
☆会場/ラッセホール (ローズサローンの間) 078-291-1117
☆場所/JR・阪神「元町駅」下車徒歩8分、神戸市営地下鉄「県庁前駅」下車徒歩5分
☆会費/7000円
☆問い合わせ先/玉井洋子 078-451-4155

◆4.--大橋が兵庫県現代詩協会読書会で、藤井貞和氏の作品世界について語ります(7月20日〈日〉)

兵庫県現代詩協会 第4回読書会ご案内文
――藤井貞和氏の詩と表現世界について――
今回の読書会は10月5日(日)の「-ふれあいの祭典―詩のフェスタひょうご」開催にむけての勉強会です。講師の藤井貞和氏は、震災と詩で、言葉を扱う詩人だからこそ今発言しなければならないと言い、とりわけ3・11以後、アクチュアルな問題提起、活発な表現活動を展開されています。神戸の震災20年を目前にして、私たちも藤井貞和氏の詩と表現活動から学びたいと思います。万障お繰り合わせのうえご参加ください。
参考文献 *『水素よ、炉心露出の詩 ~3月11日のために』(思潮社) *『現代詩文庫80 藤井貞和詩集』(思潮社)*『東歌―異なる声
独吟千句』(反抗社出版/『現代詩手帖』(2013・7月号に収録)*『現代詩手帖』(2013・7月号「特集・藤井貞和が問う」)ほか。
         記
日時:7月20日(日)午後1時から3時まで
場所:私学会館206号室   078-331-6623
   神戸市中央区北長狭通4-3-13
会費:無料(資料当日配布)
話者:大橋愛由等(常任理事)
参加資格:原則として、兵庫県現代詩協会の会員を対象


◆5.--第17回「ロルカ詩祭」のこと(8月16日〈土〉)

17回を迎えるロルカ詩祭を、8月16日(土)に、神戸市三宮のスペイン料理カルメンで行います。

    =======第17回ロルカ詩祭のご案内=======

〈スペインを代表する詩人の一人であるフェデリコ・ガルシア・ロルカの生誕100年にあたる1998年から始まった「ロルカ詩祭」。会場は、神戸・三宮にあるスペイン料理カルメン。今年もロルカが殺された8月19日に近い土曜日に開催します(16日)。この詩祭は、第一部がスペイン語と日本語によるロルカ作品の朗読、第二部は詩人たちのロルカ的世界に身を委ねた自作詩の朗読で構成されています。神戸でこの詩祭が行われるのは、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の追悼の意味を込めていることはもちろんのこととして、2011年の東日本大震災の犠牲者に対する鎮魂の意味も加わりました。またこれまで詩祭に参加した人のなかで清水昶氏のように物故した詩人に対する追悼の意味も込められています〉

 〈 詩祭スケジュール 〉予定
★日時/8月16日(土)午後5時 開場
 [1部]PM5:30~PM6:00
ロルカ詩の朗読
 [2部]PM6:15~PM8:30
詩人たちの自作詩朗読
★場所/スペイン料理カルメン(神戸市中央区北長狭通1-7-1 〒650-0012
    電話078・331・2228
    JR・阪急・阪神・地下鉄「三宮駅」から徒歩三分。
★料金/A:3600円(チャージ込み)(1)夏の特選スープ(2)季節のサラダ(3)メインディッシュ(4)パエリア(5)コーヒー(6)デザート
    B:2000円(チャージ込み)(1)ワンドリンク(2)タパス盛り合わせオードブル
《特典》当日参加者の方全員に、第二部参加の詩人たちが朗読する詩作品掲載の『八月一九日詩集・vol.17』をもれなく進呈します。
★出演者/ゲスト・萩原健次郎
(朗読予定者・調整中)鼓直(スペイン国家から「国民栄誉賞」授与)、安西佐有理、岩脇リーベル豊美、上野
都、大西隆志、大橋愛由等、岡本清周、今野和代、情野千里、千田草介、高谷和幸、Dobinski、中嶋康雄、中堂けいこ、
にしもとめぐみ、寺岡良信、富 哲世、 福田知子ほか


◆6.--文学短報
A-----川柳教室の案内です
 「Melange」同人の川柳作家である情野千里さんの「川柳教室」の案内です。
 「川柳の壺SP(スペッシャル)」
・場所/神戸元町高架下〈モトコー2山側〉プラネットEarth
・日時/7月15日(火)午後6時~8時
・構成/三部構成です。一部は、「鑑賞の壺」~時実新子の川柳作品を情野さんが解説。二部は、持参した(即吟も可)川柳を詠む。
    三部は、自作川柳を声に出して朗詠する……といった内容です。
・宿題/「散る」 このテーマであらかじめ川柳2句を用意してください。
 〈参加希望者は当日直接会場に出向いてください〉

B-----兵庫県現代詩協会の事業紹介です〈現在、同協会の常任理事を務めている関係上、お知らせするものです〉

*01
兵庫県現代詩協会の会報35号(神田さよ編集)が発行されました。
現在、会報特別号(2014年11月発行予定)の編集が始まっています。同号は、「阪神・淡路大震災から20年を想う」をテーマに詩を募集しています。
執筆資格者は、兵庫県現代詩協会の会員です。
★作品/新作、未発表作品に限ります。(旧作・既発表作不可)。
作品は今回の特別企画号趣旨にのっとった内容としてください。
    文字数は、タイトルと著者名として(25文字×5行)。
    作品本文は(25文字×30行 )にまとめてください。
★締め切り/2014年9月15日必着 (遅れて到着した原稿は受けつけません)

*02
兵庫県現代詩協会のブログ http://hyogo-poetry.jugem.jp/
に「今月の詩」という連載が始まっています。これは毎月一人ずつ会員の作品を紹介するという企画です。
この企画は、去年9月から始まったもので、作者名、作品名の順です。事務担当は大橋です。
2013年09月/かただときこ 「手」
    10月/飽浦 敏  「菫」
    11月/小島みどり  「すずむし」
    12月/和比古  「やさしさを感じて」
2014年01月/黒住考子  「冬立つ」
    02月/井口幻太郎 「蜻 蛉」
    03月/増田まさみ 「離郷」
    04月/たかはしふみこ 「しゃくなげに」
    05月/安西佐有理     「ひそかな裸足」