マイコー雑記

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「親が完璧主義だから子どもも完璧主義になるんでしょ」という通説について

2016年12月16日 | 完璧主義

「私の対応がまずくて完璧主義になっている」と悩む方へまず伝えたいこと

昨日の「5人の近況」で、

「完璧主義」について触れましたが、

お子さんの完璧主義に、

「私の対応がまずくて、子どもがこうなってしまっている」、

と悩んで相談してくださる方もいます。

 

世間にも、

「親が完璧主義だから子どもがそうなるんだ」、

といった通説がありますからね。

 

私自身5人を見ていて、

そして、これまで「ギフテッドプログラム」や周りの子ども達をみてきて思うのは、

「生まれ持った性質って大きい」んだなあということです。

 

我が家の5人も、同じ親に育てられながら、

「もう少し完璧を目指したら・・・」と言いたくなる子もいれば、

「完璧主義をほぐすことが課題」と思うような子もいるわけです。

 

悩んでいる方には、まずは、

「生まれ持った性質って大きいんですよ」、

そうお伝えしたいです。

 

 

 

「生まれつきの傾向」を持つ子は「助長する対応」に、より大きな影響を受ける

確かに、完璧主義を「助長する対応」と、

「和らげる対応」というのはあります。

 

そして、生まれつき完璧主義傾向にある子というのは、

そうした「完璧主義を助長する」対応にも、

それは見事に強く影響を受けやすいと感じています。

 

80パーセントできていて、

「あれ、20パーセントできてないじゃない」

という言葉に、

「ほんとだあ、今度がんばろー」となる子もいれば、

「絶体絶命一巻の終わり」と幕を下ろしてしまう子もいます。

 

ですから、こういった意味でも、

「親のせいでこうなった」というのは、

とても「酷な見方」なんですよね。

 

同じように接しても、

子どもによって受け取る影響の大きさは全く違ってきますから。

 

これは、子どもの抱える様々な問題について、

言えることだと思います。

 

神経質、チック、多動、集中力のなさ、敏感さ、内向性など、

親として「私の対応がまずいせいで」と悩むこともあるわけですが、

元々の性質が、まるで磁石のように「助長する対応」に吸い付いていく

というところがあるように思います。

 

 

 

自身の多様な側面に気づきフォーカスを調整する

皆、大なり小なり「完璧主義」な面ってないでしょうか?

 

私自身、

周りがぎょっとするぐらい大雑把な面も多くありますが、

逆に、ぎょっとされるぐらい妙に細かいところまでこだわる面もあります。

 

様々な性質を持つ子に接するなかで気をつけたいのは、

生まれつきの性質ゆえに「助長する対応」に大きく反応するからこそ、

大人自身の内にある「多様な面」に気づいていくことです。

 

「完璧主義の子」には、

自らの完璧主義を前面に出さないようフォーカスを調整する。

子どもに向き合いつつ、

自ら持つ様々な面のどこにフォーカスするのかに気づいていきたいです。

 

子どもと接することを通して、

より自分を知ることになるんですよね。

 

 

完璧主義への対応のヒントについて以下にまとめてきました:

『オールアバウト』:

子供の成長に悪影響!行き過ぎ「完璧主義」への対処法

 

『ユア子育てスタジオ』:

完璧主義な子のサポート、完璧でない世界を駆け抜けるために

オールアバウト記事「子供の成長に悪影響!行き過ぎ『完璧主義』への対処法」 


『マイコー雑記』:

ひとつひとつの「爆発」が、思うようにならない物事に向き合う力&スキルを育む

 「オールアバウト」に「完璧主義」についてまとめました!

 「完璧主義」についての研究&「三大特徴」に気づいていこう

 完璧主義を促す因のひとつ、「過程」に関わる大切さ

 「完璧主義」の弊害にうなずきっぱなし、特徴原因対処法まとめ中

 

 

 

子どもの完璧主義を、よい方向へと生かしてやりたいですね。

みなさん、よい週末を!

 


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