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親が非HSPで子供がHSCの場合、注意したいこと&アドバイス

2016年06月04日 | ハイリーセンシティブチャイルド

 非HSPがHSCに対して注意したい6つのこと&アドバイス

(『The Highly Sensitive Child』 (by Elaine N. Aron)より)

 

1. HSCが異なる体験をしていると信じるのが難しい

「『フリをしているんだろう』『アテンションが欲しいんだろう』などのみ考え、その子が全く違った世界の捉え方をしているということが理解できない。また『私だったらこうする』とのみ考えがち」

もしHSCのめがねをかけて周りを眺めるなら、「こんな捉え方があるなんて!」、と驚きでしょうね。

 

アドバイス:

・理解するためにあらゆることをしてみる

「HSCにどのように世界を知覚しているか聞いてみる、HSPの知り合いに尋ねてみる、HSCを持つ様々な親と話してみる。服のタグが気に入らないのは、肌がアレルギー反応を起こしているのと同じような感覚なのだろうなど想像力を用いる、など」

この子は違うように世界を見ている、という前提に立つと、より適した動き方をしていけますね。

 

・カウンセリングを受けてみる

HSCや気質に詳しい専門家に相談してみる。


・経験豊富で理解のある先生に聞いてみる

他の子に比べてその子はどうか、どう対応したらいいかなど。


・HSCの行動を説明するために、なじみのある、熟成した、複雑で、現実主義的な動機に飛びつかない

HSCという特性は、比較的新しいコンセプトですからね。既成の対応法では、十分でない、または不適切ということもあるかもしれません。


・あなたが子供時代楽しんだことを子供も楽しむとは期待しない

「ああ、これが楽しめないなんてなんて可愛そうなんだろう」そんな気持ちもするかもしれませんが、その子からみれば、「こんなに楽しいのにママやパパにはわからないんだなあ」ということもあるでしょう。

 

・背中を押しすぎない

「背中を押す必要があるときもあります。それでも本当にその子がそこで踏み出した方がいいときのみ」とのこと。

より敏感に感じているその子の目線に立ち、「ここぞ」というときに押してやりたいですね。

 

・自分の子供時代がどれほど素晴らしかったかと示すことで、HSCにうらやましく思わせたり、自分は劣っていると感じさせない

「サマーキャンプではしゃぎ、チームスポーツで活躍した思い出など、HSCが興味を持つよう、自分の体験の素晴らしさを説きたくなるかもしれません。それでもそういったことを、ひどい体験と感じるHSCもいるもの」

その子は、全く違った楽しみや喜びを持ちうると、思い出すこと。

 

 


2. 忍耐を失う

「大胆に話し一旦停止することなく行動に移すような親にとって、そうでないHSCに対して忍耐強くあるのは、時に難しいです」

逐一、まずは立ち止まって観察して、という姿、じれったく感じるかもしれません。それでも、すぐに介入したりあきらめたりせず、ちょっと待ってみるという姿勢、これは、どんな子供にも重要だと思いますが、HSCはこの「待つ時間」がより長かったりする、そう覚えておきたいですね。

 

アドバイス:

・忍耐力をつけるよう取り組む

「HSCを育てるには忍耐が必要。10までゆっくり数えるようにうする、誰もいない部屋でフラストレーションをあらわすなど」

大変ですが、子育て以外のことについても役立つトレーニングになるかもしれません。

 

・質問しても答えが返ってくるまで忍耐強くある

「答える気があるのか不確かな場合は、まだ考えているのかを尋ねてみます。痺れを切らしせき立てるような姿勢は、逆効果」

外は静かにみえても、内面では活発にずーと考え続けているかもしれません。せきたてられると、内面の議論の最中を一気にまとめることになり、焦ってしどろもどりになることもあるでしょう。

 

・決心させるときには適度な時間を与える

「もし充分な時間を与えられなかったり、忍耐強くできないようなら、質問しない」とのこと。

時間が限られている場合は、「どう思う?どうしたらいいかな?」などのオープンクエスチョンでなく、選択肢を与えるのも手ですね。

 

・もし何か新しいことを試させたい場合は、慣れる時間を十分持つ

「もし時間がなく、あなたも慣れさすのをサポートする気分じゃないのなら、新しいアクティビティーを提案しない」とのこと。

新しいことをさせるときは、この一連の過程について心構えしておくといいですね。

 

・物理的な安全性を確保するためにより忍耐強く取り組む

「鍵が閉まっているか何度か確かめる、災害や事故への対策、予定通りの時間にその場につくなど、HSCが持ちやすい不安感を和らげるため、より忍耐強く注意し行動する必要があるかもしれません」

確かに、HSCが「大丈夫」と思うのには、そうでない子の何倍もの取り組みが必要になるかもしれません。

 



3.あなたの声は大きすぎあなたの言葉は強すぎるかもしれない

普段当たり前に用いるトーンや言葉も、この子には強すぎるのかもしれないと思い出してみるといいです。微妙なニュアンスや、細かな意味まで吸収しますから。

「特に、HSCが深い気持ちを話すときは、より穏やかに話すこと。明るい光に慣れていない深海魚を海の底から連れ出してくるような配慮で」とのこと。

 

アドバイス:

・HSCに話すときは、常にトーンダウンするよう心がける

話す前に、一呼吸おいてみます。

 

・誤解されるようなからかいやジョークを避ける

これは以前も少し書きましたが、その冗談が楽しめる年齢か性質かをみていきたいですね。

 

・「正す」ことが必要な場合も、小さな声で始める

遠くから大声より、近寄って耳元で言った方が、通じますね。これはHSCでなくても。

 

・従わないからといって恐ろしい結果をもって諭さない

「その葉っぱに触らないようにって言ったわよね。どうして触ったの?その植物を口に入れたら死んじゃうのよ」

HSCにはむちゃくちゃ効き目があるでしょうが、「恐い」という感情が強烈に残ります。

 

・どんな考えを大きな声で表すかを気をつける

「HSCはネガティブな感情も過剰な力をもって受け取ります」

感情や思いを表してやるのはHSCにとって大切。それでもHSCには強すぎるかもしれないと思い出し、内容や表し方を選んでいきたいですね。

 

・あなたが話しすぎてHSCがついていけなくなり沈黙してしまわないよう気をつける

「あなたが既に他のことについて話し始めていても、HSCはあなたが話したことについて考え、自分はどう答えようと考えているかもしれません」

その子の様子を見て、その子が考えて表すことのできる沈黙のときをはさんでやりたいです。

 

 

 

4.あなたはHSCを退屈だと感じるかもしれない

「HSCは、奇妙で、深く、ユーモアにあふれた洞察を持っています。それでも、窓からずっと外を見ていたり、読書していたり、静かなときを好みます。絶え間ない会話というものを期待できないかもしれません。またHSCが新しいことを試すのを待つのは退屈でもあります」

自分が常にゴーゴーイケイケタイプだと、確かに退屈に見えるかもしれません。

 

アドバイス:

・子供がようやく慣れ楽しみ始めたころには自分はそのアクティビティーに飽きているかもしれないと予想しておく

慣れるペースが全く違いますから、こういう状況も起こります。我が家も、見知らぬ場で子供たちがようやく慣れ楽しみ始めたころ、帰る時間、ということがしばしばありました。あらかじめ予想しておくと、フラストレーションもそれほど感じませんし、時間もよりとるようにするなど調整できますね。

 

・イヤフォンつきのCDプレイヤーなどを用意する

「長旅などでも絶え間ない活発な会話は期待できないでしょうし、自分で楽しむ方法も用意しておくといい」とのこと。

私も「読み物」を必ず用意してます。自分も自分なりに楽しんでいると、子供も、自分のペースでのびのびと楽しめることもあります。

 

・あきらめる前に、話したり一緒に何かしたいかを聞くようにする

「一緒に楽しみたいけれど、そうでなくてもハッピーよという姿勢を示す」とのこと。

この子はどうせのってこないしな、と思っても、声をかけておき、いつでもママOKよ、と知らせておくといいですね。そのうち、やってみようかな、と寄ってくるかもしれません。

 



5.子供に拒否されていると感じるかもしれない

「ずっと一緒にいたり、身体的に触られるよりも、一人でいたがることもあります。大きくなるにつれ、家の外の人にはよりフレンドリーであるとも感じるかもしれませんが、これは必要に迫られてしている場合もあるもの。一人でいたがるのは、あなたの前ではより自分であれると安心しているからです」

親がいつも一緒にいたいタイプだと、より感じるでしょうね。その子のニーズを観察し、一人のダウンタイムを大切にしてやりたいです。

スキンシップについては、読んでいて、ハグやキスが日常的なこちらの家庭では、日本に比べ、より強く感じるだろうなあと思います。

 

アドバイス:

・単にプライバシーのある静かなダウンタイムが必要なのだと思い出す

「私のこと気に入らないんだ、といったように個人的にとらない。あなたより、一人静かな時間が必要と思い出すこと」

たっぷり一人になったら、出てきます。

 

・一緒にアクティビティーをするときもその子のニーズを満たすことに喜びを見出す

「HSCはあなたに合わせ、一緒のペースで走り続けようとするかもしれませんが、無理をしすぎて体調を壊したり、悪夢を見たり、寝られなくなったりということもあるもの。その子が本当に必要とすることを満たしてやることで、その子はよりハッピーになり、あなたと一緒にいることにもより喜びを感じます」

繰り返しのルーティンや休憩やダウンタイムを、自分が必要とする以上に、たっぷり与えるようにします。

 

・疲弊や刺激過多のサインを読み取るようにする

「ブレークダウンする前に気づくようにします。それはあなたが疲れるよりもずっと前に起こるかもしれません」

そうすることで、子供が一緒に何かをすることを拒否することもより少なくなるでしょう。

 

・詮索しない

「興味を示しつつも、主張しすぎないように」とのこと。

アーロン氏のHSCの息子さんは、夜になると、堰を切ったように話し始めることがあったといいます。その日体験したこと、思っていること、感じていること。こちらからつつきまわすと、より殻にこもることもあるもの。そばにいるよと示しつつ、待つのがいいですね。

 

・穏やかに、ジャッジのない姿勢でアプローチし続ける

「身体的な愛情表現や接触、また会話することを好まないこともあります。肩をぽんとたたくというほうが、ハグやキスよりよい場合もあります。話すよりも、何か一緒に創るなどプロジェクトをしたほうが話しやすかったりします。」

あれこれ聞かず、一緒に何かをするというのも、いいですね。ただ、料理したり、散歩したり、何か創ってみたり。そうした一緒に行動することを通して、自分の思いや気持ちをぽつぽつと表したりしますね。

 

・事前に聞く

「ハグしてもいい?手を握ってもいい?お休み前のキスをしようかなど。突然触り、驚かせないように」とのこと。

夜寝る前や、送り迎えとの時など、習慣化しておくのも、サプライズがなくていいです。


・よりリラックスしたときを待つ

「にぎやかなアクティビティーが終わったばかりなど、話し始めたりゆったりハグしたりとする前に、落ち着く時間が必要なことも多いです。接触を避けているというより、より自分であれると安心しているととらえてみます。」

興奮を冷まし、余韻に浸りとする時間をもたせてやります。

 

・他の方法で愛情を表すのを励ます

「メモを渡したり、プレゼントだったり。ひとつひとつに喜び感謝を表してやりましょう。」

確かに。その子に心地いい表現方法がありますね。

 

・スキンシップをあきらめない

「あきらめるのではなく、軽く短くしましょう」

よりカジュアルに日常に散りばめていきたいです。

 

・あなたと性別が違うなら「年頃」ということもあるもの

ホルモンの関係で、性的なことにもより敏感になりやすいもの。

「言葉でないサインも含め自分の行為は全く性的でないと明確であること」

 


6.意図せず子供の敏感さを利用していると気づくかもしれない

「HSCに待たせたり、いい子でいさせたり、自分の問題や何を必要とするかを伝えるのは容易いこと。そしてHSCはだいたいその通りにしようとするもの。いい子で、ヘルプフルで、賢く、成熟した子供だからといって、家族の中でもその子ばかりに負担がいっては、フェアではありません」

一部の子だけが重荷を背負ってやしないか、気づいていきたいです。家庭もですが、学校などの集団行動でも、こういうことが起こるんですよね。

 

アドバイス:

・HSCを親友やカウンセラーとして用いようとする人に注意する

「一般的にHSCはいい聞き手で、共感力も高いため、友達だけでなく大人も、問題や秘密や不安を打ち明けたりするもの。それでも境界を設けていいのだと教えていきます。時に話題を変えるだけでも十分だったりします。力を吸い取られたり、重荷に感じ、どうしていいか分からない場合は、あなたに話にくるようにと伝えておきます。」

自分がつぶれるほど他者の問題を抱え込んでしまわないよう、スキルや姿勢を身につけさせてやりたいですね。

 

・許可なく子供の能力を自慢しない

「ほとんどのHSCは周りから注目を集めるといった高い刺激をあまり好みません」

あまり人目にふれないところでこつこつと溜め込んで、十分でより確実になったところで、少しずつ表す、そんなペースがいいんでしょう。

 

・家事はその子がフェアと感じるように分担

調査によると、家事というのはたとえ平等に配分されていても、それぞれが70%は自分がしていると感じる!のだそうです。

「それでもHSCの子は、不満を口にせず、言われたとおりにすることも多いため、一人ばかりに負担がいきつつも、実際のところが知られないままになることもあります」と。シンデレラみたいなんですね。

我が家では、子供たちの間で、「何で私だけいつもこんなにしなきゃいけないの!」という言葉が時々行きかってます。「あれ、あなたたちってHSCじゃなかったっけ?」とも思いますが、こうしてあからさまに表してくれると、分かりやすくはありますね。シンデレラになってやしないか、みてやりたいです。

 

 

 

敏感になるところと全然気にならないところって、

非HSPとHSCであろうと、HSPやHSC同士であろうと、程度の違いはあれ、異なることもありますね。

どちらにしても、

その子を理解しようとし、その子にとっての健やかさをみていく姿勢を、大切にしていきたいです。

 

 

では、HSPの親とHSCというケースでは、

どういったメリットがあり、

どういったことに注意したらいいとされるのか、

のちほど、まとめていきます!

 

さて、こちら週末早朝。

今日は午後からこの家にインスペクションが入るので隅々まで大掃除です。

午後は再びぞろぞろと引越し先物件の内見。

 

それではみなさん、引きつづき楽しい週末をお過ごしください!


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