マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

ひとつひとつの「爆発」が、思うようにならない物事に向き合う力&スキルを育む

2016年05月27日 | 完璧主義

昨日の午後、学校から戻った娘の機嫌がよくありません。

 

数週間前に、所属していたサッカーチームが組織内のごたごたで解散し、

今日は、待ちに待った新しいチームの「トライアウト(レベル審査)」。

 

ところが、この同じ日に、

他のチームのトライアウトもあると、お友達から聞いてきたようです。

そして、そのお友達のチームの方が、知っているメンバーも多く、

より充実してみえ、ああ、こちらのチームにしておけばよかったー、

と後悔しているとのこと。

 

トライアウトですから、

まだどのチームに所属するといった手続きは何もしていないものの、

トライアウトに参加するには事前に申し込む必要があり、

あと2時間ほどすれば始まるそのお友達のチームのトライアウトに、

突然現れるというわけには、普通はいきません。

 

一足遅かった!、何でもっときちんと調べなかったんだろう・・・、

ぽろぽろと泣く娘。

次第に、ぽろぽろが、うわーんになり、うぎゃーになり。

 

 

いつも最悪なことが起こるんだから!

何もかもむちゃくちゃ!

全然いいことなんてない!

 

「これまでうまくいかなかったこと」が、津波のように押し寄せ、

一点のしみのせいで、全てが台無しになったかのような、

「極端な思考」に転げ落ちていきます。

 

普段、こうした一点のしみからネガティブ一色になる「極端な見方」が、

(「いつも」「何もかも」「全然~ない」という言葉を用いる)

どれほど自分を苦しめてしまうか、といったことを話し合っているので、

「ほら、極端パターン」とだけいうと、

少しはっとした表情をして、ベッドに突っ伏して泣く娘。

 


「そのチームに入りたいなら、

どうしたらできるか考え、動いていこう。

泣いててもね、何も変わらない」

と私。

 

「もう遅すぎる!できることなんてない!もうだめに決まってる!」

泣きじゃくる娘。

 

「そうかもしれないよ。

でもさ、できることをやりつくしてどうにもならかったら、

また好きなだけ泣けばいいじゃない。

ほら、あと2時間あるんだから、できることをしていこう」

 

涙をぬぐいしゃくりあげながら、

スマートフォンを取り出し、お友達にテキストを送り、

主催者側の連絡先を聞き始めます。

 

次にコンピュータのスクリーンに向かい、

お友達のいうチームのウェブサイトを探し当てると、

お友達から聞いたメールアドレスのみが「連絡先」として載せられているものの、

ウェブサイトのスケジュールなどを見ると、

トライアウトについてはどこにも書かれておらず、

どうもあまり活発に更新されていない様子。

 

「ウェブサイト、少し前のことしか載ってないし、

きっと、メール送ったって、いつ見てくれるか分かんないよ」

そうブツブツいいながら、

「トライアウトに参加したいです。よろしくお願いします」といった

内容のメールを娘が書き、送ります。

 

引き続き、何とか主催者側にコンタクトがとれないかと模索していると、

なんと、3分もしないうちに、返信が!

「トライアウトは今日の6時からですよ。

ペーパーワークはひとまずいいですから、

集合地に来てください」

とコーチ直々!

 

記された電話番号に、すぐに私が電話をかけ、

お礼をいいます。

 

あまりにもとんとん、

と話がすすんだことに、

涙で濡れた目で、ちょっときょとんとした様子の娘。

 

「ベッドで泣いてただけだったら、

こうはいかなかったね」

と肩をなでてやります。

 

 

以前に比べ、本当に、立ち直りや切り替えが

よりスムーズにできるようになったなあと思います。

 

2点、その効果を実感していること:

 

1.自らの「認知のゆがみ」に気づく

「全てだめ」ではなく、物事をよりフェアに眺めてみる姿勢。

「極端な思考」に落ちていく自分に気づいていきます。

 

普段「いいとき」に、極端に考えてしまうことが、

以下に自分自身を苦しくするかといった話し合いをしておくと、

最中にも、一言かけるだけで、はっと気づくことができます。

 

 

2.「今何ができる?」と自らに問う姿勢

思い通りにいかないことに、絶望してしゃがみこむ前に、

「じゃあ今どうしたらいいかな?」と問い、できることをしていく姿勢。

 

ただしゃがみこんでいるよりも、こうして「動く」ことで、

物事が好転していったという体験を積み重ねることで、

「あ、あのときもそうだった」と、より動きやすくなっていきます。

 

そう考えると、本当に、ひとつひとつの「爆発」が、

その後によりよくなっていくための、

チャンスなんですよね、

しみじみ思います。

 

子供の爆発のひとつひとつに、

よし、また「成長する機会」がやってきた、

ぐらいの気持ちで、向き合っていきましょう!


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