みなさんのお子さんは、
「バナナが折れた~~~!」と泣き喚くタイプでしたか?
我が家にも、
この世の終わりのように泣き叫んでいた子と、
それほど気にしなかった子がいます。
他にも、
袋から取り出したせんべいが割れていたり、
「パンに穴が開いてる(気泡)~」と、
泣き喚いていたこともあります。
そしてこれまで「バナナが折れて泣き喚く」
について話したことのある親御さんの中にも、
「ああ~、分かる!分かる!」と身を乗り出す方と、
「???」という方に分かれていました。
親にしてみると、
バナナぐらいで…と呆れるやら
余裕がないときは、もう勘弁してよとイライラしたり、カッとなったり。
私自身も、幼児を何人もかかえヘットヘトの毎日に、
そうした体験を何度か通りました。
「バナナは/ せんべいは/ パンはこうあるべき」
と頭に描いた「完璧な姿」と、
現実とのギャップが強烈に迫り、
爆発してしまう子。
こうした「完璧主義傾向を持つ子」は
記事にもあるように、
常に「よりよきもの」を目指して突き進むところがあります。
泣き喚く子を前に、
まずは、
・「よしよし、この子は頼もしい面をもっている」ぐらいに思ってみること。
そして、
・こうしたひとつひとつの「癇癪」が、
「完璧でない物事」にどう向き合うかを学ぶ「チャンス」ととらえること。
すると、親も少し気持ちが緩まり、
よりリラックスした対応ができます。
そうして、スキンシップなどで、
子供の気持ちを落ち着けたり、
その場のその子にあった、対応のアイデアも浮かんできます。
年齢が小さかったり、余裕がないときは、
他ごとへ好奇心がわくように働きかけたり、新しいバナナに変えてもいいですし、
年齢が上になるにつれ、完璧じゃないバナナでも、
色んな工夫ができるよ、
工夫して、より美味しくだってできちゃうよ、
そんな体験をする機会になり得ます。
私自身も、
食べ物を粗末にしてはいけない、
ごまかしてはいけない、
「こんな反応をするべきではない」と今教えないといけない、
そう肩をいからせ、泣き喚く幼児に向き合っていた時期もありました。
それでも、親自身が、少し緩くなり、
「そっかあ、悔しいねえ」と気持ちを受け止め、
遊び心や、クリエイティブさをもって向き合う方が、
結局は、子供も落ち着いていきますし、
長い目で見ても、「過度の完璧主義」を助長することもないのですよね。
「過度の完璧主義」については、
こちらにまとめてあります。
『オールアバウト』・子供の成長に悪影響!行き過ぎ「完璧主義」への対処法
『ユア子育てスタジオ』・完璧主義な子のサポート、完璧でない世界を駆け抜けるために
『マイコー雑記』への6つの記事
この『It Mama』さんの記事では、
・完璧主義傾向の性質を持つ子の「よい面」をみていくこと
・親もなるべく子どもの過度の完璧主義を和らげる姿勢で接すること
その上で、
・その場での具体的対応オプションを紹介してあります。
興味ある方是非どうぞ!
・「バナナが折れた…!」で泣きわめく子、親が試したい4つの対処法
また、以上のような対応以前のことですが、
疲れていたり、お腹がすいていたり、環境などに大きな変化があったりと、
「普通の体調やメンタル状態でない」ときも、
爆発が起こりやすいですね。
そちらを整えることで解決する場合もありますし、
大きくなるにつれ、自らの状態に気づき、どうしたら落ち着くかと、
自分で対処できるよう伝えていくのも方法です。
例えば、今日のことです。
次男が、姉の1人の言った言葉をひきずって、
じくじくじくじく泣いていました。
なだめたり、諭したりとしてもいつまでも続きます。
そこで、膝にのせしっかり抱きしめてみたところ、
落ち着き始め、
「僕、ちょっと食べた方がいいよね」といそいそ台所へ。
次男は、小さな頃から、お腹がすいているところに、
何か思い通りにいかないと、爆発しやすいんです。
それは派手に泣いて、周りが呆れるほど、いつまでも引きずっていました。
←HSPの診断にも、
「空腹や睡眠不足の状態に影響を受けやすい」というような項目がありましたね。
そうした爆発を何度か経ることで、
周りも、そして本人も、
「爆発をする時は、お腹がすいているときが多い」
とよく分かるようになりました。
今回も、久しぶりだったので、
私自身ちょっとうっかりしてましたが、
確かに、お腹がすいた時間だったんですよね。
本人の対応に、あ、そうだったと気づかされました。
ひとつひとつの「爆発」がその子を知り、
対応策を築くチャンス。
本人とも、落ち着いたときなどに話し合ってみるのもいいです。
「どんなときに、
自分でも分からなくなっちゃうくらい、
泣きたくなるんだろう?
さっき、すごくお腹がすいてなかったかな」などなど。
そうして繰り返すうちに、大きくなるにつれ、
自分で、何とかこの「強烈な感情」が迫りくる状態に、
うまく向き合っていこうと動くようにもなります。
姉達も、音楽を聴いたり、部屋を閉め切って思いっきり泣いてみたり、
犬を抱きしめたり、深呼吸してみたりと、自分達なりの工夫をしているようです。
最後に、
周りの空気を読み「過ぎ」、
「外」では爆発を起こすことがないという「敏感さ」を抱える子は、
「バナナ」は単なるきっかけであって、
それまでたまったものが、噴出しているという場合もありますね。
そういう意味でも、
感情の爆発は、「調整の機会」でもあります。
できる範囲で寄り添い、
「強烈な感情」と共存しつつ、健やかに生きていく姿勢を身につけられるよう
サポートしてあげたいですね。
ちなみに、
この『It Mama』さんの記事の下にある「合わせて読みたい」には、
「発達障害グレーゾーン」関係の記事が紹介されているんですよね。
確かに、発達障害の子の中にも、こだわりの強さのあらわれとして、
「バナナが折れて泣き喚く」などがあげられるでしょうね。
「特性」や「個性」のポジティブ面を見つつ、
その子にとって適切な対応を見出していきたいです。
さて、次男のサッカー練習を、
長女と次女と三女と子犬と待ちながら公園で書いています。
これから、家に帰って晩御飯です。
新学年開始まで、あと2週間を切りました。
みなさん、今日もよい日を!
まさについ先日、一本しかないバナナがポキっと折れて、息子は文字通りこの世の終わり泣きをしていました。バナナをうまくのっけて「あ、見て見て!こっちから見ると繋がってるよ〜!今だ、食べちゃえ〜」とか言って食べさせちゃったので、食べ終える頃には息子はニコニコしていました。
この時思ったのは、息子は私の思考の枠を広げたり、物事の明るい面を探す機会を与えてくれてるんだなぁということです。自分のことだとうまくできなくても、子供の笑顔見たさに必死にやっているうち、結果として親の完璧主義を緩めることに繋がっているように感じました。
また、カーッとなるときは自分が今どんな状況にいるのか(体調が悪くないのか、忙しすぎないか)、見つめなおす機会でもあるなぁと。
現在進行形でいろいろな失敗をしながら、日々なんとかやっている私なので偉そうなことは何も言えないのですが、子供という小さなものの偉大さを感じます。
バナナがぽろりと折れた時の、あの、世界が崩れ落ちたかのような衝撃の表情。余裕のあるときは、「バナナでここまで感じ入られるなんてすごいよね」と泣き叫ぶ子を前に感じ入られるものの、時間に迫られていたりスケジュールがぎちぎちだと、こっちも世界が崩れ落ちたかのような感情の波を感じてましたよ。
Tomoeさん、さりげなくごまかし、最後は息子君ニコニコだったなんて、素晴らしいです!
>息子は私の思考の枠を広げたり、物事の明るい面を探す機会を与えてくれてるんだなぁ
ああ、よーく分かります。そうして、私たち自身の「完璧主義さえ緩めてくれたりする」。自らを省みて、調整する機会を与えてもくれる。
「子供という小さなものの偉大さ」
本当ですね。この「偉大さ」にどれほど教えられているか。大変なことのたくさんある子育てですが、この「偉大さ」に気づく瞬間に、救われています。
大切なことを思い出させてくれて、Tomoeさん、いつもありがとう!