「学校の勉強の方はどうですか?」と質問をいただくことがあります。ざっと近況をお知らせします。
数年前、『靴下にはそっとオレンジを忍ばせて』に書いたように、上の子たちには、小学校中学年から高学年にかけて、「つまづき」が見られた子がいたのですが、今のところ乗り越えたようで、がんばってます。
小学校高学年での我が家の「つまづき」については、今振り返ると、「勉強習慣」と「メンタル面」が大きかったと感じています。
勉強習慣
高学年にもなると、宿題や課題量も増えます。中学にもなれば、テスト勉強も必要になります。それまでに比べ、必要とする勉強量が一気に増える中、自宅で学校の勉強に時間をかけるということに慣れるのに時間がかかりました。女の子達はよりスムーズでしたが、長男が必要なだけ勉強するようになったのは、ここ2年ほどの間かもしれません。よって成績も高校生になるまで、ずっとよくなかったです。この2年ほどの変化は、学校の勉強の先にある「これをしたい!」という目標がより明確になっていったことが大きかったです。
メンタル面
高学年にもなれば、勉強がより複雑になり、すぐには理解できないことも出てきます。この「分らない」という状態への極度の不快感・不安感・嫌悪感といったものが、完璧主義が強い子の学びを麻痺状態にしていた時期がありました。毎晩一緒に座り、こつこつと忍耐強く取り組み続けることで「分った!」に繋がるのだという体験を重ねていくことが、突破口になったようです。
今でも、分らないと爆発しそうになることがありますが、自分も周りも消耗するだけ、その分のエネルギーを見方や角度をかえてこつこつと取り組むことに用いたほうがいい、ということを体感として学んでいくようにしています。
最近の5人の様子
長男11年生:「国際バカロレアプログラム」の授業は、以前よりも断然興味深いようです。他にも物理のAPクラスをとり、その上、オンラインでスペイン語の授業もとっています。10月に受けたPSAT(全米で施される試験。州別に上位一定数の11年生に奨学金が支給されます)では、全米99パーセンタイルに入れたようです。マイナス点は、数学も1問ミスしたようですが、あとはやはり「手書き部分」。「あのミスがなければ奨学金・・・」と悔しそうでした(ここら当たりの州の足きりスコアは222とやはり高いです。アラスカは214だったんですが)。
クラブ・課外活動に忙しく、相変わらず寝不足な毎日、昨日もレスリングで夜9時まで試合、怪我だけは気をつけて欲しいです。先週は我が家の1階で、友人君たちと徹夜でロボット制作。今日も明日も夜10時過ぎまで友人君たちが来ます。週末ロボット競技会予選なんです。とはいえロボット、なかなかうまくいかないようです。できたてほやほやのクラブだから、まあ十分でしょうと周りから声をかけられてます。救急隊員トレーニングの最後のクラスを今週終え、救急車に実際乗り救助活動に当たることができるようになります。
一階作業場に友人君も寝泊りしてます。 ロボットよ、タスクをこなしてくれ。
長女10年生:競争や時間に迫られること、またわいわいと人の中に入っていくのをあまり好まずマイペースです。自称HSPの彼女が、課外活動やリーダーシップを重視する米国大学受験にどうのぞむのか、サポートしていきたいです。エレイン・アーロン氏も、HSCの大学進学について、自宅から近いこじんまりとした大学が適しているなどと記していて、なるほどなあと思ってます。新しい環境で少し落ち込んだ成績も、学校に慣れるにつれ戻ってきました。来年は「国際バカロレアプログラム」の授業をとることにしたようです。科学や数学が好きなようです。冬のチアリーダー部では毎週バスケット部の応援をしてます。この秋からピアノを再開し、毎日弾き、次男にも教えてます。
次女7年生:完璧主義が強く、学校の勉強も、ここ数年の間A以外をとってきません。「成績は二の次、学びを深めることが第一」と声をかける日々です。彼女をみていると、完璧主義のきつさが迫りますが、以前に比べると柔軟な面も出てきているので、このままバランスを身につけてくれたらなと見守っています。写真を撮ったり絵を描くのも好き。1月からサッカー、3月から陸上が始まるのを楽しみにしてます。
次女の撮った写真。
三女4年生:おっとりした頑張り屋です。話し言葉の細かい部分の発音が曖昧になり、いまだにちょっと舌足らずかなと感じることがあります。バイオリンに励んでいます。読書や漫画も大好き。
今年度、認知テストで郡内の「マグネットスクール」に入学許可される数値を出したのですが:
・認知テスト以外にも、学力が読み書き算数全て3学年以上をスラスラできている必要がある(三女は先取り学習しておらずそこまでできません)
・1年後に進む中学にはマグネットスクールはなくどっちみちまぜこぜ
・今の小学校のカリキュラムも充実している
ということで、今の小学校で十分と決めました。
次男2年生:今のところ字もきれいでスペルも得意。長男とはちょっと違うなと思いながら見ています。長男は、手書きやスペルがかなり苦手でしたから。とにかく作るのが大好きなのは似てますね。長男曰く、「僕が同じ年頃の頃よりも、落ち着いてるし大人っぽいよね」とのこと。ピアノを長女から習いつつ、サッカー少年です。
前回のボーイスカウトミーティングでは、ポップコーンを最も売ったZ君が褒美?として、リーダーの顔にパイ!
近所を回り約200袋20万円近く売ったんですよねZ君... 恐るべし。
この時期恒例、今年もお菓子の家作り!
5人それぞれ、これからもアップダウンあるでしょうが、
その都度学びつつ、精一杯のできることをしていこうと思っています!
みなさん、よい日を!