マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

子供を、そして親としての自分を「温もり」で包みこむことの大切さ

2016年04月17日 | イメージ

「恥」について、明日具体的に書かせていただくことにして、

今日は、HSCにとって、そしてそうした分類に関わらず、

とても大切だと思うことを書かせてください。

 

 

元々不安感の強かった私ですが、

ちょうど13年ほど前、

日常生活をまともに送れない状態になったことがあります。

 

症状としては、毎晩のように真夜中に目が覚め、

押し寄せる不安感に眠ることができなくなりました。

いてもたってもいられず、

真夜中パジャマのまま裏庭をぐるぐるぐるぐる回り続け、

このまま発狂してしまう、そう思いました。

 

この不安感というのは、

何か具体的な原因があるといったものではないんですね。

例えば、昼間ハッピーに過ごし今日はいい日だったなあと眠りについても、

真夜中ばちりと目が覚め、不安感に呑み込まれていく。

 

しばらくして、睡眠不足と過労やストレスのためか、

メニエールのような「めまい」も始まりました。

このジェットコースターに乗っているようなめまいに、

不安感も一層高まります。

元々、遊園地の激しい乗り物は大の苦手で、

高校生の時に一度試して以来、

一生乗らないと心に決めたほどでしたから。

 

毎晩しっかり眠ることもできず、

幼い子を2人抱え、しかも妊娠中。

それでも、朝は毎日やってきます。

 

這うようにして、

2人の世話をしていたのを思い出します。

今振り返っても、とにかく一日一日終えられるのが、

奇跡のようでした。

 

半年ほどこうした状態が続きました。

 

 

 

そして少しずつ少しずつ、

真夜中押し寄せるこの「圧倒的な不安感」というものに、

どう対処したらいいかということが、

感覚的に分かるようになっていったんです。

 

それは、「ある感覚」にフォーカスしていくというもの。

この感覚を言葉で表すならば、

「温もり」というのが、私は一番近いと感じています。

「慈愛」という言葉でも、表されるかもしれません。

 

すると、圧倒的な不安感は、少しずつ少しずつ、溶けていきます。

 

今でも、真夜中突然ばちりと目が覚め、

あの「圧倒的な不安感」を感じることがあります。

それでも、今では、動揺することもありません。

どうしたらいいか、感覚的に身につけてきたからです。

自らを、「温もり」で包み込んでいく、

すると、しばらくして再びすやすやと眠りにつけます。

 

実は昨夜もそうだったので、

こうして記しておきたいと思っているわけです。

 

 

 

そこで、私が気にかけるのは、

子供達についてです。

不安感の強い子もいますから。

 

私のように、あの、それはそれは苦しい日々を、

通って欲しくないということ。

何とかして、あそこまで落ちてしまう前に、

手を打つことができないかということ。

 

今のところの答えは、

「温もり」で、日々包んでやるということです。

「温もり」に包まれた感覚を身につけるならば、

多分、あの圧倒的な不安感を前にしても、

溶かしていくことができると。

 

いずれ、親というのは、目の前から、そしてこの世から、いなくなります。

それでも、親から「温もり」に包まれた感覚は受け継がれ、

たとえ親がいなくとも、

自らを包み、そして、周りの人々を包むことができるようになっていく。

 

もし、不安感にさいなまれている人がいるとするならば、

まずは、自らを「温もり」で包み込んであげてください。

「大丈夫」なのだと、自らを抱きしめ、

「慈愛」で包み込んでやってください。

誰かを待つことなく、自分で自分を癒すことができるのです。

 

そうして、目の前の子供達を「温もり」で包み込むことも、

より自ずと、心の底から、できるようになっていきます。

 

日本では、なかなか、

ハグしたり、言葉で「I love you」と表すことに慣れてないかもしれませんが、

日常に、ちょこちょことそんな瞬間を取り入れてみるのも手です。

「型」を繰り返すうちに、する方も、より自然になっていきます。

 

子供達が、温もりに包まれますように!

 

 

 

昨日は、ワシントンDCでの桜まつりと、

サイエンス&エンジニア祭をのぞいてきました。

とても興味深かったです。

明日にでも、報告させてください!

今日はこちら日曜日、今からパンケーキを焼きます!

みなさん、新しい週、よい日々をお送りください!


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (奈緒美)
2016-04-18 22:35:30
いつも心に響く記事をありがとうございます。ハイリーセンシティブチャイルドの記事、とても役立ちます。また、わたしも子どもの頃、そうした過度に敏感な子だったことを思い返しました。過敏過ぎて、不安が高まると解離を起こして、心を麻痺させて鈍感さを表に出しながらやり過ごしていました。
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奈緒美さん、コメントありがとうございます! (マイコー)
2016-04-19 02:19:17
そう言っていただき、嬉しいです。奈緒美さんが、「過度に敏感な子」であったということ。奈緒美さんの洞察力感受性、その土台にあるものを教えていただいた気持ちです。今こうして子供達のそばで活躍されていること、とても励みになります。

「不安が高まると解離を起こして、心を麻痺させて鈍感さを表に出しながらやり過ごしていました」というの、私なりにとてもよく分かります。麻痺、鈍感さで心のかなりの奥まで覆い、かろうじて生きていたような時期もあります。

年を経るにつれ、敏感さを大切にしつつ鈍感さで表面のみを覆うようにする、ポイントを絞って敏感さを出すようにする、少しずつそうした術を身に着け、今では随分と楽になったのかな、そう感じています。
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