マイコー雑記

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寄稿記事「親の喫煙により子どもが抱えるリスク」&ひといちばい敏感な子が背負うリスク

2019年03月11日 | ハイリーセンシティブチャイルド

こんにちは!

 

人と人との触れ合いが、

創り出していくものに、

感動する毎日です。

 

出会い、話し合うことで深まり、

そうして生まれるひとつひとつの変化に、

感謝です。

 

これからも、

少しでもより良い変化を生み出せますよう、

できることをコツコツと続けていきます。

 

 

 

さて、今日は、

週末に掲載された『オールアバウト』さんへの寄稿記事:

「子どもの前でタバコ…親が喫煙する家の子どもが抱えるリスク」

について、思いをつづらせてください。

 

今回、機会をいただき、

リサーチしてまとめることを続けながら、

「子育て全般の課題にもいえることだなあと、

しみじみ思っていました。

 

 

以下、記事から広がるあれこれ5点です。

 

1. 日本の喫煙率って世界的にみてどうなの?

アメリカで暮らすと、

日本などのアジアやヨーロッパでの、

喫煙への寛容さに驚きます。

 

日本では、何といっても、

自動販売機で買えますしね。

 

こちらのWHO(世界保健機関)による2018年版のデータによると

現在、日本の喫煙率は、こうなっているようです:

男性 33.7% 70位  

女性 11.2% 55位     

 

ちなみに、先のアメリカは、

男性 24.6% 104位

女性 19.1% 39位

 

そして、喫煙率一番は、どこだと思いますか?

男性が東ティーモール 78.1%

女性がモンテネグロ 44%

だそうです。

 

チャート見ながらたまげてたんですが、、

男性喫煙率80%近くって…。

しかも女性喫煙率6.3%という男女差なんですよね。

まあ、文化的なものでしょうね。

ちょっと調べてみたいです。

 

 

チャートを見ていると、

東ティモール程ではないものの、

全ての国において、男性が女性より喫煙率が高いわけですが、

特にアジア圏では、より男女差が大きいのも特徴です。

 

例えば、フランスは、

男性も35.6%と喫煙率高いですが、

女性も30.1%だったりします。

女性喫煙率44%で1位のモンテネグロも、

男性喫煙率47%です。

 

一方、

日本は、男性が女性の3倍の喫煙率ですし、

韓国も、男性が女性の6倍以上。

 

こうした男女差の大きい地域では、

多分、男性と女性の生業や

「男(女)はこうあるべき」といった区別が、

よりはっきりしている、

ともいえるのでしょうね。

 

 

 

2.不必要なリスクを子どもに背負わせない

「喫煙ってよくないですよ」という説に対してよくあるのが、

「いやいや、80歳までタバコ吸ってて、元気でぴんぴんしてる人知ってるよ!」

といった返しじゃないでしょうか。

 

私の身近にもいます。

夫の祖父は、90歳まで喫煙者でした。

そして、3か月前に104歳の誕生日!を迎えました。

しかも、子ども時代イタリアから移民して以来、

大気汚染が深刻で喘息率も高いとされる南米チリの首都で暮らしています。

(・義祖父101歳の誕生日!大海を眺めるような気持ちを大切にしたい

 

 

でも、こうした事例は、

あくまでも「例外」なんですよね。

 

統計的には、明らかに、

喫煙者の方が、疾患を抱えるリスクが増します。

そして、記事にまとめてますが、

「二次喫煙」「三次喫煙」の害についてのデータも

続々と出ています。

 

ですから、

身近な事例がうまくいっているからといって、

そうした「いらんリスク」を、

子どもに背負わせないこと。

 

それが、未来を担う子どもを取り巻く大人ができることの一つでしょう。

 

 

 

3.子どもは親の表面的な「言葉」より、実際の「行動」から学びます

記事で紹介した研究のひとつに、

「喫煙についてティーンにどう話すと、

ティーンが喫煙をしなくなるか?」

といったものがあります。

 

頭ごなしに「吸うな」と説教するなら、

その6か月後にティーンが喫煙する率が上昇したそうです。

 

そうではなく、

親が親自身の喫煙体験について話したり、

もし禁煙できないのなら、その葛藤について話すなどした方が、

ティーンはより喫煙しなくなったとのこと。

 

子どもは、「偽善」を見抜きます。

表面的な「いい・悪い」より、

「行動」で示し、

親の気持ちや思いを話し合った方が、

心に届きます。

 

私自身も、痛感してきましたよ。

 

 

4.目指したいのは「従う力」でなく「自分で考え判断する力」を培うこと

記事であげた「初めの一本を吸わない運動」をされている医師の土井たかし氏は、

日本の青少年に「アクティブ・ラーニング」を用いたアプローチをされているそうです。

 

それは、土井氏が、様々調べ、試す中で、

頭ごなしに「吸うな!」といった一方通行の教育では、

子どもの身にはつかないと思ったからだそうです。

 

そこで、

タバコの成分の理解から、タバコを取り巻く社会状況までを、

青少年と話し合うことを通して、

「初めの一本を吸わない」ことについて、

考えてもらう活動をしているとのこと。

 

 

 

親として目指したいのも、

その子が自分の頭で考え、

より適切な行動を選ぶ力を育むことですよね。

 

見ていないなら「する・しない」だったり、

ただ「従う」ことを目指したいわけじゃないです。

 

「子どもとの関り方講座」でもお伝えするのですが、

それには、親は、子どもに言うことを聞かせるといった立場ではなく、

問題を前に、共に考え、工夫し、解決する同志のような立場で、

子どもに関わっていきたいです。

 

そうして、

親子の間に、話し合える関係を築いていくこと。

こうした関係づくりは、幼少期から、

その子の発達段階に合わせ、実践していくことができます。

 

また子どもの年齢が高くなるほど、

記事にあげたような客観的な研究データや統計も、

話し合いを深める資料として、親子の間にはさみ、

存分に活用していきたいです。

 

 

 

5.とても敏感な子は身をもって警鐘を鳴らしてくれる?

『The Highly Sensitive Child』の訳者で精神科医の明橋氏は、

つい先日2月20日に出版された著書『何か他の子と違う?HSCの育て方』の中で、

こんなことを言っています。

 

「HSP・敏感な人がいることによっても、私たちは何らかの恩恵を受けているわけです。

芸術的な才能がある。環境問題や環境の変化、大気汚染、添加物に敏感で、

身をもって環境の悪化に警鐘を鳴らしてくれる、そういう存在でもあります。」

 

ひといちばい敏感な子は

有害な化学物質などにも、敏感な場合があるということは

あるのかもしれませんね。

 

だとすると、

喫煙、二次喫煙、三次喫煙などにも、

より敏感ということもあり得るんですよね。

 

家の子達の場合は、化学物質というか、

匂いに敏感なので、

はるか遠くのタバコの煙を察知し、

鼻をおさえます。

そして喫煙者の傍にいると、如実に気持ちが悪くなってます。

 

 

また、明橋氏は、

「ひといちばい敏感な子が生きづらい社会とは、

実は、多くの人が生きづらい社会」といいます。

 

敏感系な子は、

物事をひといちばい強烈に感じ、

拡大鏡を手に周りを眺めているような子たちですから、

確かに、大多数が気に留めないような「社会のほころび」にも、

立ち止まるようなところがあります。

 

以前紹介した

「不登校の子は割を食っている」のも、

まさにそうですね。

精神科医清水將之氏へのインタビュー記事、「不登校」とは今の学校が「おかしいと疑問を持つ子が割りを喰っている」状態という指摘に納得

私自身、日本に来てから様々不登校の青少年と出会う中、

このことを実感しています。

 

 

敏感な子どもたちが、

「身をもって警鐘を鳴らしてくれる」

ということがないよう、

喫煙状況はじめ、様々な環境を見直し、整えていきたいです。

 

 

記事では、「二次喫煙」や「三次喫煙」について紹介し、

喫煙が、子どもの、身体、情緒、認知面に与える影響についての研究をまとめてあります。

そして、親として何ができるかを提案してあります。

 

興味ある方、是非、読んでみてくださいね。

「子どもの前でタバコ…親が喫煙する家の子どもが抱えるリスク」

様々なインプットをしてくださった編集者さんに感謝です。

 

 

 

 

 

最後に、

講座の方もあと3か月となりました。

縁あります方と、共に変化を生み出せますよう、

全力を尽くします。

 

以下、講座への感想メールです。

ーーーーー

今日は素敵な講座をありがとうございました。

真意子さんのあたたかな雰囲気でリラックスして学ぶことができ有意義な時間でした。

 

講座の後、アドラーを学んでた時と同じ感覚が久々に蘇って、息子との時間が昨日までよりも愛おしく楽しくて穏やかでした。この感覚からちょっと離れてたんだなと感覚として体感できたことも良かったです。

 

かなり忘却の彼方へ行ってしまっていた、どう反応するかは自分で選べるんだということを思い出させてもらいました。イーッとなったとき実践してみます。

 

話し合いに救われている参加者さんもとても心に響きました。

素敵な時間をありがとうございました。

ーーーーー 

 

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春By 次女

 

それではみなさん、温もり溢れる春の日を!


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