やや仰々しい邦題だけを聞くと、一流のアーティストたちの裏方には、
こんなに凄いバックシンガーたちが、つねにいたのですよっていう話のように思えますが、
まあ、そういった側面も、もちろんあるにせよ、
原題の"Twenty Feet From Stardom"が持つニュアンスのほうが、
当然ですが、映画の内容を、うまく表しているように思います。
ベテラン勢では、ダーレン・ラブやメリー・クレイトン、
最近の人では、マイケルの"This Is It"で注目された、
ジュディス・ヒルなどにスポットが当てられていますが、
自分はやはり、バックアップシンガーからスタートして、後にソロデビューを果たし、
グラミー賞まで受賞したのに、アルバム一枚を残しただけで、
ふたたび、バックシンガーとしての道へ戻っていった、
リサ・フィッシャーのエピソードに釘付けになりました。
彼女が、幻となった2枚目のアルバムについて語るシーンは、
その頃のことを、何となく知っているゆえに、少しキュンとなりました。
また、若き日の彼女が、ルーサーと打ち合わせをするシーンや、
じつは、そのルーサーもバックシンガー出身で・・・
というところで流れる、少年みたいなルーサーが、
デビッド・ボウイのバックで歌っている映像が流れたりして、
音楽ファンとしては、レアな映像を楽しむだけでも、一見の価値アリだと思います。
すっかり、まるっこいアメリカのおばちゃんになっているリサですが、(^_^;)
歌は現役ゆえに、相変わらずの歌ぢからです。↓
http://center20.com/
『バックコーラスの歌姫たち』日本公式サイト
http://twentyfeetfromstardom.com/
"Twenty Feet From Stardom"US Official Site