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The Artist : The First & The Final Hit (#69 Phyllis Hyman)

2023-06-30 20:40:20 | 天国へ行ってしまったアーティストたち
天国へ旅立ってしまったアーティストたちの、
最初のビルボードHot100入り曲と、
生前最後となったエントリー曲をとりあげて、
そのアーティストの功績を、
超ざっくりと振り返る、このコーナー、
今回は、本日6月30日で、
没後28年になります、
Phyllis Hymanです。

45才の若さで世を去りましたので、
存命ならば、73才ですね。

...なんですが、Phyllis Hyman、
以前にも、話題にしたように思うのですが、
Hot100に入った曲、1曲もないんですよね。

これほど著名なシンガーで、
日本にもファンが多い人に、1曲も、
クロスオーバーヒットが無かったのは、
ホント、不思議ですが、
80年代に在籍していたレーベル、
アリスタでは、納得できるような
プロモーションをしてもらえなかったと、
そうとう、不満をもらしていたような話を
聞いたことがありますので、
そんなところも影響したのでしょうかね。

さて、というわけで、今回なのですが、
みんな知ってる、Phyllisといえば、
やはりこの曲というナンバーと、唯一、
R&BチャートでNo.1を獲った曲の、
2曲で、功績を振り返りたいと思います。

まずは、やはりこの曲でしょ?
な、この曲です。



79年リリースのアルバムの、
タイトルトラックで、
ディスコ時代の終わりを飾った、
ダンスクラシックとしても名高い、
"You Know How to Love Me"ですね。



プロデュースは、Reggie Lucasと、
James Mtumeだったんですね。
R&Bチャートでの最高位は12位。

そして、唯一、R&Bチャートで、
Topに立ったナンバーは、
91年リリースのアルバム
"Prime of My Life"からのカットで、
7月に、1週だけ、
No.1になっていたようです。
"Don’t Wanna Change The World"です。



英語版Wikipediaの
"Prime Of My Life"の記事では、
この曲が、Hot100の68位を記録したと、
書いてあるのですが、改めて調べましたが、
やはり、誤りのようで、
PhyllisのHot100入りは、
1度もないみたいです。

こちらのプロデュースは、
Gladys Knight & The Pipsの
隠れ名曲の記事で、
名前が登場したばかりの、
Nick Martinelliだったようですね。

https://en.wikipedia.org/wiki/Phyllis_Hyman
Phyllis Hyman(Wikipedia)

※次回は、Time Machineです。

reminiscing ("true one-hit wonders") #21

2023-06-29 10:37:05 | 懐かし洋楽
ビルボードのHot100には、1曲しか、
ランクインしていないアーティストを、
懐かしみながら、今、どうしてるのかな?
と、浅く掘り下げようというコーナー、
今回は、ある世代以上の洋楽ファンなら、
知らない人はいないであろう、超有名曲で、
1969年にNo.1になりました、
こちらのナンバーです。



ネブラスカ州出身のデュオ、
Zager and Evansの
"In the Year 2525
(Exordium & Terminus)"。
邦題は「西暦2525年」ですね。
"Exordium & Terminus"は、
始まりと終わりという意味のようです。

Denny Zager & Rick Evansの、
二人からなるデュオの、この曲、
54年前に、世界中で、
チャートを席巻した曲ですが、
その時代に、すでに、
環境破壊と人類滅亡の危機を
歌詞にして、歌っていたということに
驚いてしまいますね。

ある世代以上の洋楽ファンなら...
と書いてしまいましたが、自分は、
世代以下でありまして、
この曲を知ったのは、洋楽にハマった、
80年代の、けっこう後のほうで、
中古CDで手に入れたコンピに、
たまたま入っていて、ほう、
こんな曲があったんだなぁと思ったのが、
出会いでありました。

日本でも、リリース当時、
大ヒットを記録して、弘田三枝子さんや、
トワ・エ・モアのお二人のカバーが、
存在するようですが、90年代には、
シングルにはなっていないようですが、
このデュオもカバーしていたんですね。
全然、知りませんでした。



うーん、"Mighty Mighty Love"かぁ...。(^^;)

Zager and Evansのお二人ですが、
このあと、結局、ヒットは出せず、
71年に解散してしまったんですね。

Denny Zagerさんのほうは存命で、
故郷ネブラスカで、ギター製造の仕事を
されているというような話ですが、
Rick Evansさんは、2018年に、
この世を去っておられるみたいです。

※次回は、天国へ行ってしまったアーティスト、
69人目です。

今週の気になる新曲2曲。

2023-06-28 10:29:03 | 最近の洋楽
今回は、Smooth Jazzチャートに、
入っているらしい曲(未確認)と、
これから入りそうな曲の2曲です。

まずは、入っているらしい曲。
ピアニスト、松居慶子さんが、
ボーカルに、Lalah Hathawayを、
さらに、ジャズハーモニカ奏者の、
Grégoire Maretをft.した曲
"Love And Nothing Less"です。



輸入盤は、3月に出ているようですが、
本日、日本盤が発売になる、
4年ぶりのNewアルバム
"Euphoria"からのカットですね。

アルバムには、他に、
トランペットのRandy Breckerや、
SaxのKirk Whalumなども
参加しているようです。

そして、これから入りそうな曲は、
Jazzトロンボーン奏者、
Jeff Bradshowの新曲
"Make Some Time"です。



Jazzと言っちゃいましたが、
Soul、R&B系のアーティストとの共演も、
たいへん多い人ですね。

今回、ボーカルでft.しているのは、
初めてではないようですが、
ニュージャージー出身のSSWで、
プロデューサー、で、
ときには、ラップもやってしまう、
Eric Robersonという人であります。

※次回は、reminiscing
("true one-hit wonders")
第21回です。

あのアルバム、この一曲。(49)

2023-06-26 20:28:59 | 懐かし洋楽
シングルカットはされなかったけど、
これは名曲では?と思うナンバーを
ジャンルに関係なく、
あげていく、このコーナー、今回は、
Gladys Knight & The Pipsの、
1987年リリースのアルバム
"All Our Love"から、
こちらのナンバーを選びました。



"All Our Love"は、このあと、
Gladysが、完全に、
ソロとして活動に移行しましたので、
Gladys Knight &The Pips名義としては、
最後となった作品でしたね。

この"Complete Recovery"は、
アルバムの6曲目、アナログだと、
B面の1曲目に入っていました。

アルバムからは、
ReggieとVincentの、
Calloway兄弟プロデュースの
"Love Overboard"が、R&Bで1位、
Hot100でも、13位を記録するという、
大ヒットになりましたが、
Calloway兄弟プロデュース曲は、
その1曲だけだったんですよね。

他には、Dionne&Friendsからの、
つながりかと思う、Carole Bayer Sagerと
Burt Bacharachによるナンバーが、
2曲あったり、複数のプロデューサーを
起用したアルバムになっておりました。

で、この曲を手掛けていたのは、
Nick Martinelliという人でして、
このNickさんといえば、あの、
UK R&Bグループ、
Loose Endsのアルバムを、
プロデュースして、有名になった人で、
そう思って聴くと、ねぇ、
シャレオツでしょ?と、
納得のナンバーという気がしますね。

Gladysさん、2014年のアルバム
"Where My Heart Belongs"以降、
新作のリリースはありませんが、
今年は、来月から、ツアーの予定が、
びっしりなので、まだまだお元気で
いてくれているようです。

70年代に、2度、日本にも、
来てくれているみたいなのですが、
なぜか、その後の来日が無いんですよね。
ひさびさに、行ってみようかしらん?
とならんかなぁ...。


↑公式アップではないですが、
最近のパフォーマンス映像のようです。

https://gladysknight.com/


・All Our Love - Gladys Knight &The Pips

※次回は、気になる新曲2曲です。

No.11 コレクション(1978~2008)(68)

2023-06-25 11:05:36 | 懐かし洋楽
ビルボードのHot100で、
あと一歩届かず、Top10入りを逃した、
最高位11位の曲、92年の3曲目は、
10月に、1週だけ11位だった、
こちらのナンバーです。



3月に、6年ぶりに、
日本にやって来てくれました、
Bryan Adamsの
"Do I Have To Say The Words?"ですね。
"(Everything I Do) I Do It For You"の
メガヒットシングルを収録したアルバム
"Waking Up the Neighbours"からの、
6枚目のシングルで、
"All I Want Is You"がカットされなかった、
アメリカでは、5枚目になるようです。

自分は、武道館には行けませんでしたが、
この曲の演奏は無かったみたいですね。

アルバムからは、その"I Do It For You"と、
"Can’t Stop This Thing We Started"の
2曲のみだったようで、
80年代の出世作"Cuts Like A Knife"と、
"Reckless"からの選曲が多かったみたいです。

ちょっと行きたかったかな。

この曲は、8月の第1週に、
72位でエントリーして、
3週で、Top40入りを果たし、
10週目に、11位まで上昇しましたが、
翌週は、12位にダウンして、
Top10入りは逃していたようです。

プロデューサーが、
80'sのBryanの名パートナーだった、
Bob Clearmountainから、
Robert John "Mutt" Langeに代わったのが、
このアルバムからでしたが、
やはり、改めて聴くと、
80年代のBryanとは、かなり、
サウンドが違うなぁと思いますね。

1992年10月3日付けのビルボードHot100
です。

1位は、前回と同じですが、
13週No.1になって、当時の記録を作った、
あのグループの、あの名曲です。

https://www.udiscovermusic.jp/news/bryan-adams-japan-tour-live-report-2023
ブライアン・アダムス、
25回目の武道館公演ライヴレポ:
63歳とは思えない
圧巻の歌唱力を見せた一夜
(udiscovermusic.jp)

※次回は、シングルカットされなかった名曲、
第49回です。