No.11 コレクション（1978～2008）（16）（追悼 Benny Mardones）

ビルボードのHot100で、
あと一歩届かず、Top10入りを逃した、
最高位11位の曲、80年の5曲目は、
前回のときに、予告しましたが、
ことし亡くなってしまったシンガー、
Benny Mardonesの
"Into The Night"です。



9月に、2週間、
11位を記録していたようです。
同年リリースのアルバム
"Never Run, Never Hide"
からのカットで、曲の作者は、
ご本人と、この後、85年に、
『ロッキー4』サントラから、
"No Easy Way Out"をヒットさせる、
Robert Tepperだったんですね。

6月の第2週に、
78位でNewエントリーして、
5週目で、Top40入り、13週かけて、
11位まで上がったのですが、
2週、11位に止まったものの、
次の週には、28位にダウンして、
Top10入りはできなかったみたいです。

また、この曲、本人による、
新録音バージョンが、
1989年にリリースされまして、
再び、ヒットしたんですよね。

そのときは、最高位20位を
記録していたようですが、
本人による新バージョンが、
再度チャートインしたことは、80年代にも、
86年の、The Policeの
”Don't Stand So Close To Me"や、
おなじく、86年、Chicagoの、
"25 Or 6 To 4"などもありましたが、
どちらも、Top20入りするような
ヒットを記録したのは、
60年と62年に、No.1になった、
Chubby Checkerの"The Twist"と、
この、Benny Mardonesの
"Into The Night"だけなんだそうですね。



近年は、パーキンソン病を患いながらも、
ステージに立ったりしていたようですが、
6月29日に、73才で、
亡くなってしまったようです。

R.I.P.

1980年9月6日付けのビルボードHot100
です。

1位は、イントロから気分が上がる、
あのスターの、あの名曲です。

今週の気になる新曲2曲。

今回は、もうすぐ、Adult R&Bチャートに
入ってきそうな感じがする、2曲です。

まずは、Deniece Williamsの新曲
"When You Love Somebody"です。



6月に、新曲を出していたんですね、
知らなかったです。
アルバムの予定は、まだないようですが、
ベテラン健在ですね。
声は、少し低くなったかな。

そして、もう1曲は、
アトランタ出身のシンガー、
Algebra Blessettの新曲
"I Can't Get This Love"です。



2008年と2013年に、
アルバムを出している人でありまして、
その前は、Monicaなどのツアーで、
バックで歌っていたという、
もう、かなりのキャリアがある人なんですね。
Esperanza Spalding とも、
コラボしていたりする人です。

こちらも、まだアルバムの
予定はないみたいですが、
4月にリリースされていた、
新しい曲のようです。

（新）ベストアルバムを語るわよ！（195）（追悼 Spencer Davis)

・Keep On Running - Steve Winwood

今回は、1991年に出ていたらしい、
Steve Winwoodのベスト盤
"Keep On Running"です。

この盤、中古屋さんで、
十数年前くらいに見つけたのですが、
何何？これと思って、手にしたら、
Steve Winwoodが籍を置いた、
Spaencer Davis Group、Traffic、
Blind Faithの曲に、
Remi Kabaka, Abdul Lasisi Amao
というアフリカ系ミュージシャンと
作ったアルバムから、1曲、
そして、Steveのソロ1作目から2曲の
全17曲で構成された、
Steveのアンソロジー的内容なんですね。

このあとに、もっと曲数が多く、
Steveのソロヒットも、
しっかり入ったベスト盤が出ましたし、
Boxセットなども出ておりますので、
現在では、あまり貴重な内容の盤では
ないと思いますが、入手当時は、
リアルタイムでは、Steveは、
80年のソロ2作目
"Arc Of A Diver"からしか
聴けていなかった自分には、
ありがたかったアルバムでしたね。

曲は、やはり、
アルバムのタイトル曲でもあり、
17日に、81才で亡くなった、
Spencer Davisさん追悼の
意味も込めまして、
"Keep On Running"にいたしました。

Steveさんが13才にときに、
Spencerさんと知り合ったらしいですが、
この曲が、UKで1位になった、
1965年も、まだ17才くらいなんですよね。
ホント、あどけないSteveさんです。



あと、この曲、レゲエナンバーの
カバー曲なんですよね。
オリジナルは、作者でもあります、
ジャマイカ出身のシンガー
Jackie Edwardsさんが、
同じ年に発表したバージョンが
先に世に出ていたみたいであります。

"Loving You"（追悼 Johnny Nash)

今回の同名異曲は、"Loving You"です。

有名な、Minnie Ripertonのあの曲は、
"Lovin' You"で、gを省略しますので、
今回は、省略しない、この2曲です。

まずは、今月7日、80才で亡くなった、
テキサス州、ヒューストン出身の
シンガー、Johnny Nashの、
1974年の小ヒット"Loving You"です。



同年リリースのアルバム
"Celebrate Life"からの1stカットで、
Hot100では91位、R&Bチャートでは、
最高位40位を記録していたようです。

リアルタイムで聴いていた
わけではないのですが、
72年の"I Can See Clearly Now"の
No.1ヒットや、Bob Marleyのカバー
"Stir It Up"などで知られる...
というか、自分は知ったので、
レゲエシンガー？
のイメージがあるのですが、
たしかに、レゲエを世界に広めるのに、
大きく貢献した人のようですが、
もともとは、アメリカ人で、
もっと、広いジャンルの音楽を
内包したシンガーだったようですね。

とくに、イギリスでの人気は、
絶大だったようで、
あの、Boy Georgeも、
SNSで追悼メッセージを
寄せていたみたいです。

R.I.P.

そして、もう1曲の"Loving You"は、
UKパンクバンド、The Undertonesや、
The Assemblyのボーカリストとして、
活躍したシンガー、Feargal Sharkeyが
85年に放ったソロヒットである
"Loving You"です。



UKチャートでの最高位は、
26位だったようですが、
この曲のあとに放ったのが、
No.1になりました"A Good Heart"
だったんですね。

あの曲は、Eurythmicsの
Dave A. Stewartが
プロデュースをしていましたが、
この"Loving You"は、Queenの、
Roger Taylorと、80年代後半以降の、
Queenのアルバムや、
David BowieやChris Reaなどの
アルバムを手掛けていた
プロデューサー、David Richardsが、
プロデュースしていたナンバーでありました。

Time Machine ～2000～

今回は、2000年の今ごろ、
チャートインしていた曲、
The Wallflowersの"Sleepwalker"です。
（Pop #73）



同年リリースの3rdアルバム
"(Breach)"からの1stカットでした。

最初に聴いたとき、これは、
耳に残るし、ヒットする！
と確信したのですが、20年前の今ごろ、
73位にNewエントリーしたものの、
なんと、それが最高位となって、
Top40には、遠く届きませんでしたね。

大ヒットした"One Headlight"より、
ラジオで好まれそうな感じがしたのですが、
そういうわけでもなかったようです。

The Wallflowersは、アルバム
"(Breach)"を引っさげて、
2001年に来日しておりますが、
当時の渋谷公会堂で観たライブ、
カッコよかったですねぇ。
あれから、19年かぁ...。

Jakob Dylanも、現在50才、
The Wallflowersは、
他のメンバーは辞めてしまい、
今は、名前だけ残って、
Jakobのソロプロジェクトのような形で、
存続しているようですね。

2000年10月28日付けのビルボード誌
です。

1位は、最近、新曲をリリースした、
2000年代を代表する歌姫の、
あの名曲です。

＜2000年10月28日、何があったか？＞

Janet Jacksonも出演した、
Eddie Murphy主演映画
『ナッティ・プロフェッサー2
:クランプ家の面々』が
日本公開されたのが、
この日だったようです。

https://eiga.com/movie/47463/
『ナッティ・プロフェッサー2
:クランプ家の面々』