コロナで自粛の中、皆さんに声をかけ、メールで句会をしました。
いい句がたくさん! 人とのつながりが嬉しい。
すぐ泣ける人をうらやみ半仙戯 愛奈
走り根の先の先なる桜桃忌 あぶみ
角落ちて顔見合わせる雄鹿たち あこ
テレビから生きよとの声キャベツ切る 真理
会えぬのがさびし施設で五月死す まちこ
茉莉花に振り向く朝の遊歩道 末摘花
休園で声ない庭にこいのぼり ふくね
まだ来ない 日傘をくるりくるりかな こみち
巣ごもりて食む外郎や虎が雨 湖魂
図書館の長き休みや五月闇 耕実
ごむまりのごとき二歳児夏座敷 穂波
朧月君の顔を忘れてしまった 朋
徹夜明けベランダでまず昼ビール おゆう
ちりめんを用意して待つ山椒の芽 結
春の宵犬はカランと皿鳴らし むつみ
再放送ドラマの春は蒼き日々 不埒
休みの日目覚まし代わりのホーホケキョ 麦
普段は、13人くらいでいっぱいのところでやっているのですが、今回はそこが大丈夫。3人のゲストを招いて17人。老若男女でした。(ゲストは、小学生、大学生、絵本の編集者さんでした)
句、どれもいいでしょ! 児童文学者さんの名前は、今回割愛します。
翡翠やそれぞれにそれぞれの今 あぶみ という句は、かわせみ句会の皆さんに捧げた句なんだけど、誰もとってくれなかったよ。まあ、そんなもんです。主宰者だからとるという気持ちが働かないために、無記名で選句するわけだから。私、今回5句中3句が無選でしたよ。
楽しいねといはれ楽しき金魚玉 あぶみ