Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(502)

2024-05-26 00:10:00 | コラム
とれ「いん」→「いん」せき

自転も公転も理屈としては分かるけれど、結局は「実感すること」がないので、どうも信じられない。

ブラックホールも謎過ぎるし、
宇宙では音が出ないといわれても、そんなことあるわけない!って思っちゃう。

ただ空の、向こうの向こうの向こうには、宇宙が広がっていることだけは、なんとなくそうなのだろうなと。
そう感じるのが、流星・火球の落下を「たまたま」目撃したときよね。

もしそれが、とてつもなくデカかったとしたら…絵空事とは思えないのは、いつだったかロシアで大きな被害を生じさせた事故とかもあるからね~。

それを想像力で発展させたパニックSFは、そりゃSFかもしれないけれど、いつか起こるトラブルの予行演習としての効果だって0.1%くらいはあるのではないでしょうか。。。


以下、隕石衝突の危機を迎える映画の5選。



『君の名は。』(2016)

地震と津波を隕石衝突に代えたのは、この時点においては新海誠の最良の発想だったと思います。

設定的に辻褄があっていないという指摘も多いけど!!


『アルマゲドン』(98)

それをデカい規模の実写で描くと、こうなるんだよと。

かなりの力技だが、嫌いじゃないんですよこの映画。



『メランコリア』(2011)

それを奇人が描くと、こんな躁鬱の映画になるよと(^^;)

鬱だった花嫁が、終末を実感した途端に精気を取り戻すのが面白い。




『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(88)

それを、なんと「ジンリキ」で起こそうとしたヒトの物語。

モビルスーツのデザインは、このころまでが好みです。
このあとはなんか、ゴテゴテし過ぎていて。。。



『ドント・ルック・アップ』(2021)

様々な隕石パニック映画が量産された昨今、ではどんな語り口で描かれるのか。

うん面白い、アクションや特殊効果の方向に走らない選択肢だってある!ということですよね。



次回のしりとりは・・・
いんせ「き」→「き」もい。

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明日のコラムは・・・

『夜に駆ける、夜に蠢く。』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(501)

2024-05-25 00:10:00 | コラム
ぷれぜん「と」→「と」れいん

6月中旬に帰省予定なのですが、たまには新宿から出ている高速バスで…と思ったら早朝と夕刻からしか出ておらずガッカリ、結局いつもどおり電車を乗り継いでいきます^^

都下から群馬の先っぽまでなので、待ちや乗り換え時間を含めても3時間程度。
小旅行にもならんのに、しゅっちゅう帰ってるわけでもない、、、のは、まぁ歳を取ったからというのと、そこそこ忙しく暮らしているというのと、あとはもう、かーちゃんが居ないことが大きいのでしょうなぁ。。。

映像表現の一大特徴は、時間や空間を「容易に」飛び越えることが出来るというところ。

ゆえに電車は、「移動手段」としてよりは、アクションの設定、あるいは登場人物の心象風景として登場することが多いのではないかしら。


以下、電車が印象的に描かれる映画5選+α。


『殺しのドレス』(80)『カリートの道』(93)

デ・パルマといえば、スプリットスクリーン(二分割画面)とスローモーション、そして地下鉄を使ったアクション。

広い空間ではなく、敢えてかぎられた空間を設けているところが、いかにも彼らしい!!




『アンストッパブル』(2010)

トニー・スコットの遺作になってしまった、残念無念!!

溶融フェノール(発火性のモノスゴ強い有毒化学物質)を大量に積載したディーゼル機関車が無人走行、それを止めるべく奮闘する男ふたりを描くパニックアクション。


しかしだね。
このトラブルのきっかけを作ったデブ男が、あんまり反省してなさそうで、どうなんだ!?とは思いました(^^;)


『千と千尋の神隠し』(2001)

銭婆宅へと向かう千尋が乗るのは、「行ったら戻ってこない」といわれる謎の、海の上を走る電車。

カオナシって見れば見るほど、かわいいんだよね^^


そして車輛内のデザインはさすがだなぁと。


『新幹線大爆破』(75)

みんないうけど、どう考えても『スピード』(94)の原型になった傑作アクション。

ただ米国メジャー作に比べ、この暑苦しさはどうしたことでしょう。
時代のせいじゃない、これが日本産なのです、東映なのです!!




『砂の器』(74)

捜査の移動手段としても登場するけれど、それよりか・・・
和賀英良(加藤剛)の愛人、高木理恵子(島田陽子)が車窓から捨てる、あの『紙吹雪の女』よね!


あすのしりとりは・・・
とれ「いん」→「いん」せき。

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放っておいても入る・売れるのだが。。。

2024-05-24 00:10:00 | コラム
『マッドマックス:フュリオサ』の公開が迫っている。

先日はジャパンプレミアが開催され、評判も上々。
ワクワクが止まりませんな。

この映画、はっきりいって「放っておいても大ヒット」を記録出来る大作。

だから。
というのもあってでしょう、映画ファンの多くが人気芸人を起用してのイベントに不快感を示している。

こういうのって、ほんとうに必要?っていうね。



バイきんぐ小峠さんも錦鯉・長谷川さんも好きですよ、
本人たちも自主的にやっているのではなく、仕事のひとつとしてこなしている。
ゆえにコレで嫌いになるわけではないけれど、「ちょっと好きではなくなる」ことはあって。

つまりは、企画を立ち上げるひとの発想力が問題なのよね。

イベント?
人気芸人を呼んでおけ。

ってな具合に、企画会議5分くらいで終わるんじゃないだべか。

少なくとも、熟考しているとは思えないのですよ。


『ツインピークス』における、椿鬼奴さんの起用も???と思ったなぁ。

実際にシリーズを愛しているのだろうけれど、日本にはデヴィッド・リンチ研究家・偏愛家が沢山いらしゃいましてですね・・・。


この流れ、いつまでつづくのでしょうか。






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5階までやってくるものは…

2024-05-23 00:10:00 | コラム
団地の掲示板(webじゃなくってね!)で、よく掲示されているのは・・・

1階にムカデが出現!
1階にシロアリ大量発生!!

・・・というもの。

ムカデはガキのころだったら喜ぶかもしれんが、それでも部屋のなかはイヤだなぁ。。。

とはいえ。
これらはあくまでも1階での話で、自分が住む5階にはやってこない。

5階までやってくる勇気ある?モノは・・・

ベランダの鳩。

上階までやってきたはいいが、力が弱った蝿と蚊。
(ゆえに動きがスローで、簡単に手でやっつけられる)

各地で大量発生しているカメムシ。

そして、どこだって元気なクモ。

クモは殺すのよくない!っていう日本古来の考えがあるのはもちろん知っている、
けれども彼らを発見するのは、きまってトイレに入って便座に座った際なんだよ。

下半身が無防備な状態で、壁を這う「そこそこ大きなクモ」に出会うと、思わず飛び上がっちゃうし、すぐにパンツをあげて殺虫剤を取って殺してしまうのだよね。

で、ごめんと呟きながらティッシュで死骸を片付ける。
きのうもそうしたし、そういえば、先週もそんなことがありました。

ムカデやシロアリに比べればマシだけれど、ちょっと現れ過ぎやしないかい?(^^;)(^^;)




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令和版・海外俳優列伝(141)ジョニー・デップ

2024-05-22 00:10:00 | コラム
63年6月9日生まれ・60歳。
アメリカ出身。

スターは、人気者はつらいよ。

ウィノナ・ライダーと交際時、腕に「WINONA FOREVER」とタトゥーを入れ、別れると「WINO FOREVER=飲んだくれよ、永遠に」に修正。
これだって、フツーの兄ちゃんだったら「近所の恥ずかしい話」程度で済んだはず、しかし前世紀の若気の至りを、未だネタにされるわけだし。

まぁこの程度であれば、開き直ればいい。
だが人気商売ゆえ、直近のスキャンダルは致命的だった。

前妻アンバー・ハードへのDV疑惑。
裁判ののち無罪が確定、しかし、そういうイメージがついてしまうと、たとえ事実でなかったとしても「100%シロ」の認識は得難い。これが、タトゥーとのちがいでしょう。

裁判中ではあるものの、そこが気がかりなのがダウンタウン松ちゃんなんだよね~。

好きな俳優だけに、完全復活してほしいのだが。。。


※最高傑作は、これだと思う。監督ティム・バートンにとってもね。



<経歴>

事実婚していたヴァネッサ・パラディとのあいだに、子どもがふたり。

イギリス人・フランス人・アイルランド人・ドイツ人のほか、チェロキー族の血も引く。
そのあたりのルーツを考察した映画、『ブレイブ』(97)を自ら監督したこともあります。

家庭環境に恵まれず、荒んだ青年時代を送る。
そこから脱すべく、高校を中退しミュージシャンを目指す。
(のちにイギー・ポップの前座を務めたり、エアロスミスと共演したりもする!)



映画俳優へ転身のきっかけは、友人ニコラス・ケイジからのすすめによる。
実質的な映画俳優デビュー作は、84年の『エルム街の悪夢』。

『プラトーン』(86)での端役を経て、


90年の『クライ・ベイビー』で初主演を果たす。
同年、バートンと初タッグを組み『シザーハンズ』で人造人間を好演。


ここから快進撃が始まり・・・
青春映画の大傑作『ギルバート・グレイプ』(93)、『妹の恋人』(93)、
再びバートンと組み、史上最低の映画監督の生涯をやさしく見つめた『エド・ウッド』(94)、

どんな監督・俳優と組んでも個性が消されないのが強みで、
ジョン・バダムのサスペンス『ニック・オブ・タイム』(95)、
ジム・ジャームッシュの『デッドマン』(95)、

アル・パチーノと組んだ潜入捜査官モノの最高峰『フェイク』(97)、


テリー・ギリアムのメチャクチャなコメディ『ラスベガスをやっつけろ』(98)、
バートンの『スリーピー・ホロウ』(99)、
『ナインスゲート』(99)などなどなどなど、無敵のキャリアを築き21世紀をむかえる。

『ショコラ』(2000)や『フロム・ヘル』(2001)、『耳に残るは君の歌声』(2001)などでも好演していますが、やはりこのひとは、異能のひとや犯罪者を演じると光る。

伝説的なドラッグディーラーを演じた『ブロウ』(2001)は、『エド・ウッド』『フェイク』と並ぶ「キャリア3傑」のひとつだと思います。
の割に、あまり知られてないので激推ししておこう!!


尤も一般的には、2003年から始まる海賊ジャック・スパロウのシリーズ『パイレーツ・オブ・カリビアン』なのでしょう。

2003年…呪われた海賊たち
2006年…デッドマンズ・チェスト
2007年…ワールド・エンド
2011年…生命の泉
2017年…最後の海賊

5部作になる人気だったけれど、個人的には乗れなかったな(^^;) テーマ曲はかっこういいが!!



そのほかの作品に・・・

『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』(2003)、『ネバーランド』(2004)、
やはりバートンとは相性がよく、『チャーリーとチョコレート工場』(2005)や『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(2007)、『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)などで何度も何度もコンビを組む。

『パブリック・エネミーズ』(2009)、『ブラック・スキャンダル』(2015)、『オリエント急行殺人事件』(2017)、

最新作『MINAMATA―ミナマタ―』(2020)では久しぶりにインディーズに興味を示し、


現在、監督作を制作中なのだとか。

スキャンダル後ゆえ、大きなプロジェクトに関われないのかもしれない、
が、それさえもチャンスに変えられるひとだと思います。

がんばれ!!


次回の列伝は、ジョン・ヴォイトさんから。

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明日のコラムは・・・

『5階までやってくるものは…』
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