Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

映画スタッフ別10傑(39)アーウィン・ウィンクラー

2021-12-07 04:42:54 | コラム
~アーウィン・ウィンクラーのキャリア10傑~

90歳でまだまだ現役、
脚本家としての能力を認めながらも俳優としてはまったくの無名だったスライを主演に起用し、それがオスカー作品賞に輝くだけでなく大ヒットを記録、未だ多くの映画ファンに感動を与えつづける名作を作り出したプロデューサーは、
ボクシングやスコセッシとの縁も深く、


格闘技好き、スコセッシ信者にとっては脱帽すべき偉大なる存在でありつづけています。


(1)『ロッキー』(76)

多くは申しますまい。

荻先生の解説―とくに後半が素晴らしいので、どうぞ。



(2)『レイジング・ブル』(80)

80年代米映画の最高峰に推すひとも多い、スコセッシ×デ・ニーロ×ウィンクラー、そしてポール・シュレイダーによる「人生の格闘」映画。


(3)『ひとりぼっちの青春』(69)

ニューシネマのなかで最も異彩を放つ風変わりな作品。

昼夜ぶっ通しで展開される「狂った」ダンス・マラソンをとおし、米国の姿と人間のありかたを見つめた。



(4)『ロッキー2』(76)

前作の大ヒットにより続編を制作、、、までは分かるが、スライを監督に起用したセンスというか先見性はさすがウィンクラーだと思う。

大きな賭けだもん。
そして実際、賭けには勝っているわけで。


(5)『グッドフェローズ』(90)

スコセッシにとっても、ウィンクラーがバックについてくれていれば安心!なのでしょう。

ちなみにこの映画、スタジオによるテスト試写において冒頭の刺殺・射殺シーンで複数の観客が席を立ち、その結果、レーティングが厳しめになったのだとか(^^;)


(6)『いちご白書』(70)

ニューシネマの代名詞になりそうでいて、そうはならなかった不遇な作品かもしれない。



(7)『ライトスタッフ』(83)

有人宇宙飛行計画「マーキュリー計画」に関わる、7人の宇宙飛行士を描いた大作。

しかしエンタメ要素は薄め、監督が指折りの知性派であるからして、SF映画というよりは、やや哲学入った人間ドラマとして完成されている。



(8)『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)

忘れられかけていた名作とその主人公を再生させたという意味でも、ウィンクラーとスライはもっともっと評価されるべきで!!


(9)『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)

経済界を『グッドフェローズ』調に描くなんて、スコセッシとウィンクラーのコンビ以外は考えもしないでしょう。

まったくもって、狂っている。



(10)『背信の日々』(88)

このキャリアでは最も意外といっていいだろう、名匠コスタ・ガブラスがKKK団を背景に描く社会派サスペンスで、こういう骨太な映画が常に制作されているハリウッドって、やっぱりうらやましい。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『映画スタッフ別10傑(40)奥山和由』
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする