Cape Fear、in JAPAN

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にっぽん女優列伝(288)満島ひかり

2021-10-10 00:10:00 | コラム
85年11月30日生まれ・35歳。
鹿児島出身。

公式インスタグラム

なにをやらせても巧い、若手俳優として先頭を突っ走ってきた満島ひかり(みつしま・ひかり)さん、もう30代真ん中。

後続として猛追しているのは伊藤沙莉あたりになるのでしょうが、満島さんは将来的に樹木希林のポジションにまで辿り着くような気がします。

巧い、ひたすら巧い。
このひとがすごいのは、感情移入出来る主役はもちろんのこと、ぜんぜん感情移入出来ない「いや~な端役」もきちんとこなせるところ。


※歌唱も、グッとくるところありますね。


<経歴>

じつはクォーターで、祖父はイタリア系アメリカ人。

弟は、俳優の満島真之介。


元旦那は、映画監督の石井裕也。

「安室奈美恵を目指せ!NEW・SUPER MONKEY'Sオーディション」で優勝し、芸能界入りを果たす。
「Folder」(のちのFolder5)に「HIKARI」名義で参加し、スマッシュヒットを記録する人気アイドルグループになる。

映画俳優デビュー作は、97年の『モスラ2 海底の大決戦』での子役。

「Folder5」解散後、俳優一本での活躍を目指すもなかなか芽が出ず、そのころは多数のグラビアにも挑戦。

自分が存在を知ったのは「Folder5」ではなく、このころですね。



『デスノート』と『デスノート the Last name』(ともに2006)、
園子温による怪作『エクステ』(2007)、
初主演の『僕の彼女とその彼氏(ゆうれい) Drop in Ghost』(2007)、『少林少女』(2008)、『プライド』(2009)。

『エクステ』以外、印象の残らない作品がつづいていましたが再び園子温に起用された『愛のむきだし』(2009)でパンチラ大放出の大熱演、これで風向きが完全に変わります。
あした監督について取り上げる予定ですが、園子温だけでなく、満島さんのキャリアにも大きな「よい」変化を与えた、2000年代を代表する傑作でした。

『ちゃんと伝える』(2009)、『クヒオ大佐』(2009)、『食堂かたつむり』(2010)、『カケラ』(2010)、

コメディエンヌとしての才能まで開花させた『川の底からこんにちは』(2010)、


ある意味で「殺されても、しゃーない」と観客に思わせるほどの好演『悪人』(2010)、
『ラビット・ホラー3D』(2011)、『一命』(2011)、『スマグラー ―おまえの未来を運べ―』(2011)、『北のカナリアたち』(2012)、『夏の終り』(2013)。

2013年には日本テレビのドラマ『Woman』に主演、これが高く評価され数々の演技賞を受賞。


『ハロー!純一』(2014)、『駆込み女と駆出し男』(2015)、
若手が多数出演、頭ひとつ抜けた巧さに感心した『愚行録』(2017)、
『海辺の生と死』(2017)、最新作が犬童一心による『最高の人生の見つけ方』(2019)。


向かうところ敵なし! といったところでしょうか。


次回のにっぽん女優列伝は、南果歩さんから。

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明日のコラムは・・・

『誰も褒めないって、じつは稀!!』
コメント (3)
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