名言名句(394)
「朝目覚めて/私が着替えるとき、
おまえはもうすでに/けものへんを着ている」『野中 美弥子』
詩人の飼犬ボメラニヤンは、10年の生涯を二年前に終えましたが、
毎朝、詩人の起きる気配を逸早く察し、傍にやって来て、もう準備
万端OKの犬としてワンワン吠えながら、ちぎれるほど尻尾を振った
ものでした。飼い主はそれからいろんな服を着て、ようやく人間ら
しくなるというのに、朝早くから犬はもう犬。きのうと同じ裂けた
口、とがった耳、ドテドテとした歩きっぷり・・・。どんなに愛し
合っても距離のちじまらない加速。しかし、造詣の妙さえ感じて
しまう愛らしさ、飼い主は彼の全てを所有できるのに、彼は飼い主
の一部しか所有できない、と思うのは早計で、彼が獣であることに
熱中しているとき、けものの習性をさらけだしているとき、飼い主
は、そこには入っていけないのです。
======================================
9月に咲いている花「現の証拠(げんのしょうこ)」
昔から下痢止めの薬草として
有名で、
煎じて飲めばぴたりと効く、
ところから
「現の証拠」と名付けられた。
(薬効の表現)
・花はピンクと白があり、
西日本ではピンク、
東日本では白が多い。
夏から秋にかけて開花。
・「実」の形が、
”おみこしの屋根についている、
めくりあがった形の飾り”に
そっくりなところから
「神輿草(みこしぐさ)」
の別名がある。
(季節の花300より)
「朝目覚めて/私が着替えるとき、
おまえはもうすでに/けものへんを着ている」『野中 美弥子』
詩人の飼犬ボメラニヤンは、10年の生涯を二年前に終えましたが、
毎朝、詩人の起きる気配を逸早く察し、傍にやって来て、もう準備
万端OKの犬としてワンワン吠えながら、ちぎれるほど尻尾を振った
ものでした。飼い主はそれからいろんな服を着て、ようやく人間ら
しくなるというのに、朝早くから犬はもう犬。きのうと同じ裂けた
口、とがった耳、ドテドテとした歩きっぷり・・・。どんなに愛し
合っても距離のちじまらない加速。しかし、造詣の妙さえ感じて
しまう愛らしさ、飼い主は彼の全てを所有できるのに、彼は飼い主
の一部しか所有できない、と思うのは早計で、彼が獣であることに
熱中しているとき、けものの習性をさらけだしているとき、飼い主
は、そこには入っていけないのです。
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9月に咲いている花「現の証拠(げんのしょうこ)」
昔から下痢止めの薬草として
有名で、
煎じて飲めばぴたりと効く、
ところから
「現の証拠」と名付けられた。
(薬効の表現)
・花はピンクと白があり、
西日本ではピンク、
東日本では白が多い。
夏から秋にかけて開花。
・「実」の形が、
”おみこしの屋根についている、
めくりあがった形の飾り”に
そっくりなところから
「神輿草(みこしぐさ)」
の別名がある。
(季節の花300より)