名言名句(434)
「守り柿は先祖の魂」『光 秋』
甘柿にしろ渋柿にしろ、その実は、枝から全部もぎ取ってしまっては
いけなにのだと、私は祖母から聞かされていました。たった一個だ
け、枝に残しておかないといけない、と言われました。来年、また
沢山なってくれるようにとの祈りの気持ちと、腹をすかせた山の烏
がつつけるようにとの二つの理由で、一個だけ残すのだということ
でした。祖母は、おどらく、その祖母に聞いたのでしょう。すると、
祖母の祖母は、その祖母に聞いたのでしょう。いまでも、私は、柿
の木の枝にたった一つ残った熟柿を見かけると、遠い祖母の魂が私
に語り掛けてくれるような気がするのです。「自然を大切にしなさ
い。小さな鳥の命を大事にしなさい。そうすることで、健康で幸せ
な来年が約束されるのですよ」そんな声が、赤く熟した柿から聞こ
えてくるような気がするのです。
=========================
11月に咲いている花「木立ダリア」
メキシコ地方原産。
・背が高い。
・秋深い11、12月頃に、
ピンク色の花を
いっぱい咲かせる。
・「木立」を「きだち」と
読むこともあるが
この木の場合は
「こだち」と読むことが
多いようだ。
・別名
「皇帝(こうてい)ダリア」
(季節の花300より)
「守り柿は先祖の魂」『光 秋』
甘柿にしろ渋柿にしろ、その実は、枝から全部もぎ取ってしまっては
いけなにのだと、私は祖母から聞かされていました。たった一個だ
け、枝に残しておかないといけない、と言われました。来年、また
沢山なってくれるようにとの祈りの気持ちと、腹をすかせた山の烏
がつつけるようにとの二つの理由で、一個だけ残すのだということ
でした。祖母は、おどらく、その祖母に聞いたのでしょう。すると、
祖母の祖母は、その祖母に聞いたのでしょう。いまでも、私は、柿
の木の枝にたった一つ残った熟柿を見かけると、遠い祖母の魂が私
に語り掛けてくれるような気がするのです。「自然を大切にしなさ
い。小さな鳥の命を大事にしなさい。そうすることで、健康で幸せ
な来年が約束されるのですよ」そんな声が、赤く熟した柿から聞こ
えてくるような気がするのです。
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11月に咲いている花「木立ダリア」
メキシコ地方原産。
・背が高い。
・秋深い11、12月頃に、
ピンク色の花を
いっぱい咲かせる。
・「木立」を「きだち」と
読むこともあるが
この木の場合は
「こだち」と読むことが
多いようだ。
・別名
「皇帝(こうてい)ダリア」
(季節の花300より)