季節の花と言葉の花束

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季節の花「南天(なんてん)」

2018-11-29 04:29:51 | 暮らし
名言名句(447)

「人は山よりも寂しいときがある」『金子 秀夫』

この言葉は、金子秀夫(1933-)の「音楽の秋」という詩の中の

一行ですが、疎開派時代の世代である詩人金子秀夫の詩の思想に

は、現代社会について、無常感を基盤としてとらえる漂流思想が

あります。どこに流れ、どこうに落ち着くとも定めえぬ漂流の思

いは、五十歳代の男性の心理に深く刻み込まれた悲しみの思いと

言っても良いでしょう。「人は山よりも寂しいときがある」と呟

くことで、街に生きる人たちは、自分のふるさとの山を偲ぶこと

もあるでしょう。山を見る時、この詩句を思い出すと、寂しさと

共に、心に安らぎを感じることがあるのは、山を愛しているから

でしょうか。


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11月に実をつける樹木「南天(なんてん)」

開花時期は、 6/15 ~ 7/10頃。
・中国原産。
・花は比較的地味な白い花。
 真ん中は黄色。

・漢名の「南天燭」を
 略して「南天」。
 「なんてん」は
 「南天」を音読みしたもの。

・秋に赤い実をつける。
 鳥が食べない限り
 冬中見ることができる。 
  (鳥の大好物のようです)
 実を乾燥させたものには
 せきどめの効き目がある
   → のどあめがありますね。
 また、葉には「ナンジニン」
 という成分を含み、
 殺菌効果がある。

・薬効   せきどめ
・薬用部位 実
・生薬名 「南天実(なんてんじつ)」


・福寿草の花と南天の実とセットで
 「難を転じて福となす」という
 縁起物の飾り付けが
 されることがある。
 (お正月に多い)。
 また、無病息災を願う、
 「南天の箸(はし)」と
 いうのもある。
 防火、厄除けとして
 庭先や鬼門にも植えられる。

・京都の金閣寺の床柱は、
 南天の材を使って 
 いることで知られている。



(季節の花300より)




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