masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

市況は共有財産、とはいえ・・・

2017年01月23日 | ガソリンスタンド2
1月21日燃料油脂新聞より


社説 
収支実態「下げ余地なし」

トピック 
共有財産をどう守る  市況認識の変革必要
年明け以降、コスト局面変わる(再び聞こえるマージン不足の声)
低在庫策で需給は堅調も原油安でスポット市況が下落


***

「JXエネルギーの建値ではマージンはほとんど見込めない」のが実態。

業界全体の採算性が向上するためには、末端小売での適正マージンが欠かせない。
サプライチェーン全体を通して適正マージンを確保しなければ、結局はどこかで不公平感が醸成される。
上流側の元売は統合に向け軌道を走りだした。
これからは販売サイドのボトムアップが課題となる。






セルフ店頭 ガソリン122~127円
利幅不足続くも中心値変わらず



**以下masumi


最大で13円にもなったことがある当店と安値店との価格差。
今は4-6円程度で落ち着いています。

※前記事でも書きましたが、
当店が粗利を削って安値に近づけたのではありません。




***以下こうちゃん

皆で適正マージン取りましょうなんて出来るわけない。
適正マージンなんてその店その店で違う。
適正マージンが欲しかったら自分で取ったらええ。




***以下再びmasumi
 
今、業界では「需要減だからマージン確保を!」と、低マージンを嘆く声が大きくなっています。

そこで又思うのであります。

安値店の販売価格が自店の仕入れ値という現状で、低マージンにならざるを得なかった我々地場3者店が嘆くのは当然のことですが、
集客のために、或は他店に売り負けまいとして
ハタマタ
>非常識な安売りで同業者を排除し、自社だけ生き残りを図る。
>その先、競争相手がなくなったら値上げに転じるのか。

「不当な安値」何度でも訴える
 愛知石商・協 宇佐美三郎理事長

こんなふうに残存者利益を享受しようとして、

これまで安値販売を行ってきた業者(主に2者店)が嘆き始めているのだとしたら お笑い種ですね。

だとしたら、その方たちに言いたい。

お店の周辺には価格競争している安値店ばかりではないでしょ?
御社の販売価格より10円高値でも、ちゃんと営業している地場店があるでしょう?

そこを見習えばよろしい。

マージン不足は一気に解決です。




「HCの灯油は安い」という思い込み

2017年01月23日 | 日記

昨日、猫の餌を買うためホームセンターへ行きました。

灯油18リッター1,602円の看板を見て、
こうちゃん「安っ!」
masumiさん「どこが!?」

当店の現在の灯油店頭現金価格は18リッターで1,422円(@79)です。

思い込みは恐ろしいですね(笑)



帰り道で見た出光CAセルフは1,386円(@77)でした。

セルフ改装後、数年前までは常に1リッター当たり10円前後の販売価格差があったのですが・・・



※消費者の方に誤解されないように書いて置きますが、
当店が粗利を削って安値に近づけたのではありません。







 


販売業者の声

2017年01月21日 | お知らせ・お願い

ぜんせきに、販売業者の声(上)が掲載されました。

後日、また当ブログで紹介させて頂きますが、サブタイトルは「“業転格差”不満が続出」です。

販売業者の声は、消費者にこそ知って頂きたいと思っています。
それは、販売業者の声が消費者の声に繋がらない限り業界の是正は叶わず、更にガソリンスタンド過疎地と灯油難民が増えることになるだろうと思うからです。


それはそうと・・・

「系列でも業転5割許容を」とエネ庁長官に訴えた前全石連会長と、「系列店が業転玉を仕入れても構わない」という見解を出した公取委は、この“声”をどう受け止めるのでしょうか...


未転嫁分を値上げ

2017年01月21日 | ガソリンスタンド2

1月21日燃料油脂新聞より


昨年12月からの未転嫁分を値上げ 
広域仙台圏内は今年中旬頃から値上げに動くSSが増加。
「師走に土壇場で値上げが出来なかった分と、年明け以降これまでの未転嫁分の実勢値上げでリットル8~10円を加算した」といった例が多数を占めている。



このように仕切り値上げの転嫁は“遅れ”るのが常で、“足りない”ことの方が多いのです。
世間のイメージとは真逆なのです。


週改定仕切りはスライドですが、当商圏も月曜日から2円の値上げ予定です。

・・、・・・・・・。


へちゃむくれ

2017年01月20日 | 日記

今夜金曜ロードSHOW「千と千尋の神隠し」





以下、夫婦の会話


ま、「今日テレビで千と千尋の神隠しがある。こうちゃん観たことないやろ?」

こ、「ない。俺はマンガは見ーひん」

ま、「マンガちゃう。アニメ」

こ、「アニメかなんか知らんけど俺はそんなん見たない」

ま、「(笑)そうやな、こういうのこうちゃんは嫌いやろな、なんちゅーても推理もんが

こ、「そや、推理もんが一番や♪」

ま、(爆笑)「推理もんが好きやと言いながら、(晩御飯の後片付けを済ませて、テレビの前に)5分前に座った私に(画面の人物を)『これ誰や?』って訊くねんもんな(笑)私今見始めたとこやっちゅーねん、アンタ 1時間前から見とったんちゃうんかいな?、っちゅーハナシや(笑)」(∠T▽T)ノ彡☆ハライテ・・

こ、「(6 ̄  ̄)ポリポリ、俺は俺なりに推理しとる...」
「今日、録画しときーや」

ま、「もう容量いっぱいで入らへん」

こ、「消したらええねん」

ま、「まだ観てないもん」

こ、「まだ観てないの?」

ま、「(; ̄Д ̄)!? 私のどこにテレビ観る時間があるっていうのよ!! 家におる時、アンタがずーっと見てるやん!私の嫁入りテレビを!!」



このようにmasumiさんはブーブーと へちゃむくれておるのでございます。



    


お気付きでしょうか?
初めてこうちゃんを“アンタ”と呼びましたでござるよ☆♪


ラブラブやん(笑)



夕方のこうちゃん

2017年01月20日 | ガソリンスタンドでの出来事






洗車の拭きあげ中のこうちゃん。

これは一昨日の写真だけどね


今日は予定していた午前中の1台がキャンセル(後日)になったから、こうちゃんも普通にお昼休憩が取れました。
喜んでいいのか悲しんでいいのか(爆)



先週、土日の雪

今夜から又荒れそうです。
色々とご注意ください。




その日最後の配達を終えて帰って来たこうちゃん☆


ヒアリング

2017年01月20日 | ガソリンスタンド2

1月20日燃料油脂新聞より


「社説」販社の“マジック”解明に期待

(2)
ヒアリングは全石連の経営部会の要請に基づき実施するが、指摘するまでもなく販社の安値攻勢はガソリン市況混乱の原因のひとつだ。
販社のガソリン販売量は地域別では50%を超す事例もある。市況影響は計り知れない。
本来、系列のモデルSSとして機能するべき販社が安値表示を繰り返すようでは不信感は強まる。

(3)
系列業者の仕切りを下回る価格を掲示し異業種SSなどに追随できるマジックは何か。
エネ庁はヒアリングで仕切価格の通知方法や値引きの実態、元売支援の内容も把握するという。

「あんな安値で売れるなんて、仕切りは一体いくらなんだ」との系列業者の疑問をエネ庁に解き明かしてもらいたい。




st31掲示板より



※本当の被害者は、消費者。





1月18日ぜんせきより


業者の“生の声”伝達 石油協会 エネ庁にSS経営危機訴え

エネルギー供給の“最後の砦”であるSSの深刻な経営実態を如実に示す重要な資料として、今後の石油流通政策やSS支援策などに活かしてもらうのが狙い。



**********


経営実態調査の自由記入欄(販売業者の声)は2014年から。
エネ庁に、
あと何回伝達したら済むのかな....


***


2015年1月26日石油協会 経営実態調査 販売業者の声 中

2015年1月27日石油協会 経営実態調査 販売業者の声
 
2016年1月27日経営実態調査・販売業者の声2015 「廃業やむなし」
 


*****


>調査、調査って、販売業者の実態なんか もう調査せんでも分かってることやないか。
>憮然として配達へと出掛けたこうちゃんなのであります。

2015年1月23日集計結果などに興味はない。 より


*****



ヒアリング

見て分からんもんは

聞いても分からん?








元売の販売子会社は(結果として)不要だった、というより

2017年01月19日 | ガソリンスタンド2

1月16日ぜんせきより


全石連・石油協会 SS網維持に全力

SS数はピーク比でほぼ半減し、SS過疎地は全国288地域にまで拡大した。
安定供給を続けるためには、全国の7割を占める1SS1ディーラーを中心とする地場SSに依存する部分が大きい。
全国の消費者に安定供給を約束するためにも、現在のSSネットワークを維持しなければならない。




「論説」正しくない子会社SSがある



ビジネスモデルは胡散臭い





1月18日燃料油脂新聞より


エネ庁 初の元売販社ヒアリング
仕入れ、値引きなど聴取 元売支援の内容も把握へ

※出光のCA



週間コスト9週ぶりに下落

※転嫁しきれないまま(==;






販売業界激変の予感 SS勢力図変わる
今年はSSの閉鎖や弱小業者の撤退などが、ゆっくりしたペースではあるが、これまで以上に進行するとみる有識者は多い。




*****


>SS網維持

これ以上地場店を減らさないためには、数量とマージンを地場店が確保するしかない。
経営の多角化は人件費が必要になる。疲弊した地場店には困難なことです。


*****

もう何回も書いてきているから、耳タコ目タコかと思うんですが、
当店の仕入値同然の価格看板を、新規出店してきた2者店(中小特約店)に掲出されたのはまだセルフもない時でした。

今、特約店の方々が(も)コストコ等異業種の廉売や販社の安売りを問題にしていますが、
私に言わせれば、
「それってアナタたちが地場3者店に対してやってきたことでしょ。地場3者店をスケープゴートにしてきたことは棚に上げてよくもまあ」、って感じなのです。

平成20年頃でしょうか?
業界は「経営は自己責任です」「業転は経営努力です」と、全量系列仕入れの地場3者店の“声”を切り捨てるような空気の時もありました。

お蔭様で、大きな仕切り格差のなかで、業転に頼らずとも、また官公需に頼らずとも、自助努力で営業を続けることが出来ています。

って、自慢してるんじゃないんですよ。
腹を立てているんです。



当店は優良法人客が数社あったお蔭で、業転に手を出さずに済んだけど、
(逆もまた真なり、ですけど)


近隣店より10円高値でも給油に来てくれる有難いお客さんもいるけど、そうではない消費者の方が圧倒的に多い。

「必要とされないから淘汰される」っていう人がいるけど、この業界でそれ、間違ってますから。





こうちゃんは今日もお昼休憩殆どナシ。
明日の配達&洗車の予約状況からみて明日もお昼休憩は無理そう。


午前中masumiさん一人のときに、軽トラ満タン+ポリ容器4つ(灯油)のお客さん(高齢男性)と、原付バイク、そして満タン+空気圧のお客さんと続けてほぼ同時に来店があった。

高齢の男性客は優しい人で「こっちは急がないから後でいいよ」と声を掛けてくれたり、ポリ容器も自分で運んで荷台に積んでくれて、「最後の1個くらい私に運ばせて」って言っても、「かまへんから、向こうの人、(先に)入れてあげ」って。
そして最後は「忙しい時に来てごめんやで」って・・・


おかしいでしょ。
本当ならこっちが「お待たせして申し訳ありません」でしょ。




「低マージンで人を雇う余裕がない」
これに対して、
「じゃあマージン取れるように値段を付けて売ればいいじゃないか」って簡単に言う人もいるけど、
近隣よりリッター30円も50円も高値で売ってどれだけの人が給油に来てくれるというのでしょう。


「現卸格差は中小SS生存不能」なんです。
「(資本)力がないから」「サービスが悪いから」「必要とされないから」淘汰されるんじゃない。

それ以前に、「卸格差」があるからです。
卸格差によって顧客の流出が起こり、これ以上にもこれ以下にも出来ない値付け、即ち低マージンでの経営を余儀なくされる。
疲弊して、十分なサービスが提供できなくなるのです。


※因みに午前中のこの時の空気圧点検はしましたが、時と場合によっては「今、主人がいないので」と言ってお断りすることもあります ことにしました。



当店がもし昔のまま(窓ふき、空気圧点検等の無料サービスや、いつ売れるか分からない油外販売を行うために)従業員を数名雇用し続けていたら、
地下タンク改正消防法対応工事も、新POSへの入れ替えも、配達用ローリーを新しくすることも出来なかったでしょう。

つまり、店を畳むしかなかった。

そういう3者店が多いから、ピーク時の約半数にまでガソリンスタンドの数が減ったのです。

方や、数量インセンティブや経営支援を受けている大手特約店の存在がある。




「災害時の安定供給は地場SSに依存する部分が大きい」

私がガソリンスタンド経営者や従業員などと無縁の、一消費者だとして考えてみる。

「災害時の安定供給は地場SSに依存する部分が大きい」

いくらそう言われても、(距離にもよるけど)10円安い店があればそちらへ行く。と思います。


充足感

2017年01月18日 | ひとり言

>フル稼働のこうちゃんと、お客さんを待っているmasumiさん。
>どっちも仕事中なんだよね。


今、午後1時過ぎです。
今日もこうちゃんは昼休憩を取れ無さそうです。


7時前から働いているこうちゃんは9時には既に汗だくになっていることがあります。
ペール缶や一斗缶やドラム缶やポリ缶を店の裏の屋内貯蔵所から車に積み込んで 配達の準備をしているから。

週に3回、両手に缶を下げて4階まで階段を上り下りする配達先もあります。

午後は引き取りの洗車が入ることが多いので配達はなるべく午前中に終わらせようと、配達先では小走りで移動することも多いようです。


方や店番のmasumiさん、
最近は自己満足表として載せられるくらいの給油履歴になることもなく、
「ツマラン」のであります。



こうちゃんとmasumiさんとでは、 充足感がまるで違う。






「今は、(masumiの時間を)犠牲にしているのだ」、と自分に言い聞かせておりまする。







自己満足表に出来るくらいの給油履歴・・・
今日、それはいらない。

雪の後、凍って一部シャーベット状になっているフィールド上

コケル。




客待ちも仕事のうち。

2017年01月17日 | ひとり言

もうすぐ午後1時半
こうちゃんもmasumiさんもまだお昼ご飯にありつけない(T^T)
こうちゃんは慣れているけど、masumiさんはお腹が空くと手が震えてくるのよ

配達が目白押しで、数日前から予約の(時間指定の)配達もあったから、朝に「急ぎで」と電話があった軽油の配達に、今やっと行ってるの。

帰ってくるのは2時くらいかな...

フル稼働のこうちゃんと、お客さんを待っているmasumiさん。
どっちも仕事中なんだよね。



今午後2時25分。追記
masumiさんは30分のお昼休憩を済ませました(^^)お腹もいっぱい♪
こうちゃんは、(masumiさんの昼休憩中に)4時までに仕上げてほしいという手掛けワックス洗車の注文が入ったので、引き取りに行きました(^^;
その後、まだ1台あるそうです。
ということで、今日もこうちゃんはお昼ナシかな(苦笑)


元売 経営統合後の責務

2017年01月16日 | ガソリンスタンド2

1月14日燃料油脂新聞より


2017新年 賀詞交歓会 経営トップ第一声

JXエネルギー 杉森社長

新会社の販売政策に絡んで
「これまで大事にしてきた系列重視の販売を大前提にする」考えを表明した。
「従来、多数の元売が利益最大化を志向し、製油所のマックス稼働を前提にした売り方をしてきたが、統合新会社では将来の需給状況やマーケットの見通しをもとに きちんとした売り方をしていくことを基本に進めていく」と言明。

今回の経営統合は業界立て直しの側面があると指摘した。


そのうえで元売が身の丈に合った供給体制を整え、元売、系列販売業者の双方が自助努力を通じて適正な利益を確保しながらともに繫栄していくことが業界のあるべき姿と述べ
「きちんとした売り方をすることはその第一歩。徹底的にこだわり、何が何でも実現したい」と強調した。


1月16日燃料油脂新聞より


コスト上昇回収できず
昨年11月中旬からほぼ2カ月にわたった原油価格の上昇が、ひとまず一服しつつある。
OPECの8年ぶりの減産合意は一般ニュースで数多く報じられ、消費者にも原油価格上昇が伝わっていたにもかかわらず、元売も販売業者も今回もコスト上昇分を回収できていない。



これ以上SS減らせない「再投資可能な業界に」
全石油 森会長
「安定供給は全国の7割を占める1SS1ディーラーの中小事業者を中心とする地場SSに依存する部分が大きい。現在のSS網を維持していかなければならない」
石油連盟 木村康会長
「大切なことは精製元売業界と販売業界の双方がビジネスパートナーとして共存共栄するべく、公正・透明な市場を構築するとともに、将来に向けて自律的な取り組みを推し進めることが必要。販売業界とともに難局を乗り越えていく覚悟だ」



***以下masumi


青写真に沿って・・・
って、ね!

きちんとした売り方すら出来ていなかったー
それだけでも無茶苦茶なのに、その上事後調整なんてもんがあればそらもうコスト回収なんて出来るわけないでしょ


ていうか、
きちんとした売り方が出来ていなかったせいで、どれだけの販売店がこの業界から姿を消したことか。

ビジネスパートナー?
なら何故“仕切り交渉”なんてもんが必要なんでしょう?


大きな価格差で顧客(販売数量)を激減させた地場店。

覆水盆に返らず。
例え格差が多少縮小したって、一旦安値店へ移った消費者はもう戻ってこないことの方が断然多いよ。

経営者の年齢によっては手遅れで、ガソリンスタンドの数はまだまだ減るからね。



ガソリンスタンド2万店計画?
今2万3千店くらいですか?

そろそろ「再投資可能なマージン”を」、ですよね。


でもね
この業界、元売はHPで仕切りを公表してるし、業界の掲示板ではいくらの上げ下げという情報も載ってるし、
廉売する業者もいなくなることはないだろうし、
安値で集客していた彼らは、どうやって1リッター当たりのマージンを増やしていくつもりなんだろ?







積雪

2017年01月16日 | 日記


(日曜日の朝)

\(;゚∇゚)/ヒャア~~~
先週末、何人かのお客さんから「雪、積もる?」と訊かれて、
「降ったとしても積もりはしないでしょう」と答えていたのに・・・(汗)



今朝(店の裏)






「部分最適だが全体最適ではない」

2017年01月14日 | ガソリンスタンド2

1月13日燃料油脂新聞より

石油業界「効率化のなかの非効率」「部分最適だが全体最適ではない」

・地元自治体がコスト削減のため入札を行い、地元業者以外から納入を受けるケース
・県外業者や元売子会社によるセルフ出店を契機に地元SSが廃業に追い込まれ、その結果地域社会における燃料供給の役割を十分に果たせなくなるケース

安値を選ぶのは合理的な行動だが、その結果、供給網の崩壊(SS過疎化)が起こっている。

※供給網を守るべく営業は続けていても十分なサービス(小口配達など)が行えなくなっており、消費者の不利益につながっています。



「セルフ間で10円格差」元売施策を疑問視

※セルフとフルの価格差ではなく、セルフ間で。

これまでは1SSであっても業転玉100%(PB-SS)なら地域の中で安値店として存在できていたけど数年前から系列セルフの超安値(差別対価)が常態化。




元売の指導に違和感 「実情考慮した施策を」

カーケア販売ではなく、配達業務、潤滑油販売に特化しているケースが地方では多い。
「ドラム缶を積んだトラックで配達することも大切な仕事」







先日、県外同業者の声を聞きました。

大きな仕切り格差(販売価格差)があるにも関わらず一律の単価、インタンクものの大口は一部業者の独占状態で小口だけ利用される公用燃料。
消費者もまた“携行缶だけ”とか“タイヤの空気圧だけ”とか、利益にならない、面倒なことだけ、昔ながらの地場フル店を利用しにくる。


当ブログで書いてきたことと同じです。
昔ながらの地場フル店はどこも同じように憤りを抱えながら営業を続けているのが分かります。




「客商売なんだから..」
「多少の事は我慢しないと..」
そんな声が聞こえてきそうです。

先日もお客さんから言われましたし、身内からもそのように言われます。


この業界が護送船団と言われていた時代でも、「競合」「忍耐」「我慢」は当然ありました。




安値集客する店は利益主義です。
他店より安くすれば客が寄ってくると知っているから安値看板を掲げるのです。

過当競争は弱者切り捨てにつながります。
販社や大手セルフなどは安値販売はしますが、小口配達やスタッフによる携行缶への給油は不採算で非効率だとして行いません。


昔ながらの地場フル店は、卸格差のなか、リッター当たりの粗利を半減(或はそれ以下)させながらも、昔ながらのフル店であるがゆえに、不採算で非効率な(不採算で非効率になってしまった)ことも続けて来ました。

不採算で非効率なことを、自己資産を取り崩しながら続けて、疲弊した末に店を畳んだ者もあります。
土地財産を失った者もあります。



業転に手を出さず正規ルートでの仕入れを貫いてきた地場三者店は、業界事情を知らない消費者からの非難の矛先に立って営業を続けて来ました。

安値店と比べての高値に対して、
「暴利を貪る悪徳業者」 

疲弊し、体力を失ったことで十分なサービスを行えなくなると、
「それでもフルか」 「なら、もう来てやらん」 「そんなことでは潰れるぞ」

それらの言葉を浴びてきて、
それでも既存のお客様への燃料供給を「やれるところまでやる」と開き直って営業を続けています。

逆に言えば、開き直らなければ店を畳むしかない。



<石油元売り5社>ガソリン卸を価格操作 給油所半数は高値
2013年2月に全石連前会長が「現卸格差は中小SS生存不能」とエネ庁長官に訴えた、
これがこの業界の実態です。



>配達業務、潤滑油販売に特化しているケースが地方では多い。

当店も、このケースです。
個人客相手の店頭だけなら既に店はなかったと思います。
だから店頭は、「燃料を供給するための施設です」というスタンスで営業できるとも言えます。
(元売が勝手に言い出した“サービスステーション”ではなく、“ガソリンスタンド”です)



配達可能SS減少



PS

1月3日、こうちゃんが店を開けていると県外ナンバーの車が給油に来られて、
開店準備中だったので窓拭きもせず給油だけだったのにえらく感謝されたそうです。

「ガス欠になりそうだった、店を開けててくれててありがとう」
何度もそう言って頭を下げられたそうです。